不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
市場と実態やリスクの温度差が近づきつつ・・・
こんばんはです。

昨夜も米国市場では米債券とドルは警戒モードな米債券高・ドル安・・・
一方、米株はナスダックが小幅ながら史上最高値を更新、
ダウとSP500はほぼ横ばいとなり、お気楽に踏ん張っておりましたが
一夜明けた日本時間に入ってからは、米株の踏ん張りも揺らいでおり、
本日の日本株も商いは減少しているものの反落して終えております。

なんだか私としては、危うい空気を感じるばかりなのですが・・・

とりあえず足元の需給環境を見る限り、米債、ドル、米株ついでに原油共に、
大統領選から昨年末までのトランプラリーによって、
積み上がったポジ(米債券売り・ドル買い・米株買い・原油買い)は、
米株はやや不十分ながら、ほぼ大統領選前の水準までガス抜きが進んでおり
再び積み上げる(トランプラリー再開)余地は十分に有り得ますが、
米債とユーロは大統領選前の水準までのガス抜きもへったくれもなく、
新たな局面入りかのように米債券とユーロは買い越しに転じており、
昨夜のドル安加速を見ていると、ドルも追随しているかのようですから、
米株も原油も大統領選前の水準までのガス抜きでは止まらないのか?
当然ながら円も再び買い越しに転じるのか?と言えなくもないです。

従って需給的には米債券高、ユーロ高という先頭集団が止まらないことには、
大統領選前までのガス抜きが終了!トランプラリーの再開待ち!とは言えず、
新たな局面入り&大統領選よりももっと前の局面まで戻るとも言えます。

米債券高・ユーロ高が止まったとしても、
ドルと米株と原油は米債券とユーロに追いつくまで止まらないとも言えます

さらに米債券高・ユーロ高が止まるだけでなく、
米債券安・ユーロ安に転じたとしても、
ドルと米株と原油と同水準まで戻らないことには、
トランプラリーの再開とは言えない・・・という見方も出来ます。

最後のパターンはちと悲観的過ぎる解釈なのでさておき、
とにかく米債券高・ユーロ高が止まるかどうかでおます。

そんなどちらとも言えない需給環境にも屈せずに米株高となるには、
心理面ではかつてのように米株と米経済にとっては、
米金利低下(米債券高)ドル安は追い風やで!という御都合解釈が浸透するか
単純にニューマネーの流入によって米株が大商いとなることで、
これまでの需給環境を呑み込まないといけませんので、
現状では心理面での御都合解釈は浸透しておらず、
昨夜も含めた足元の薄商いでの米株の踏ん張りというのは、
需給的にも危ういと言わざるを得ず、結果的に原油も日本株も同様でおます

ちなみに我が国の裁定買い残は12日時点において、
昨年末以来の2兆円を超えており、15日時点でも増加しており、
過熱と言われる3兆円には程遠い水準ではありますが、
4月安値の1.4兆円から急速に積み上がっているので、
4月安値以降分のガス抜きが起きてもおかしくない水準とは言えます。

以上はあくまで市場の動きと需給環境から見た危うさですが、
連日のように懲りずに、繰り返し書いているので聞き飽きたでしょうけど、
マクロ・ミクロの実態面やリスク面といった市場の口実面においても、
一致した動きとなりつつあります。

米株だけでなく欧州株、日本株も含めた株価の踏ん張りの要因は、
先に述べた需給面だけでなく、企業業績(ミクロ面)での堅調ぶりが、
日米欧株共に共通する踏ん張り要因ではあります。

しかしながらマクロ面においては、
米国では景気に先行する製造業の一部と消費関連の経済指標が、
足元で低調な結果が続いており、昨夜は米4月鉱工業生産が堅調だったものの
すでに製造業関連指標はまだら模様なので堅調な指標が出て来るのは、
あり得る話だとも言えますが、それよりも米GDPの7割を占める消費が、
足元だけでなく低迷が継続していることのほうが深刻ではあり、
市場でも米債券とドルは、これらの景気の先行指標の弱含み、
利上げ姿勢の後退も見込んだように警戒モードとなっているのですが・・・
景気の遅行指標である雇用が堅調であり、物価もそれなりに堅調だからなのか、
FRBの景気の先行きと利上げへの姿勢は、
米債券とドルの動きも無視するかのように強気姿勢を維持しており、
米株が踏ん張る口実の一つにはなっていると言えます。

ちなみに米株のバリュー面においては、
終わった期の企業業績(ミクロ面)、遅行指標だけは堅調というマクロ環境
これらだけでは米株の数値的な割高感は正当化出来ないのですが・・・
だからこそ後述しますけど、減税を含む税制改革をはじめ、
トランプマンの政策「期待」も必要なのですが・・・

欧州のマクロ面については素直に堅調であり、
欧州株がユーロ高にも耐えられるという口実になっているのでしょうけど、
マクロ面とミクロ面での堅調ぶりは、ユーロ安局面時の結果なので
4月以降のユーロ高局面において(まだ心配する程の水準ではないですが)
マクロ指標や企業業績がユーロ高にも屈しない堅調ぶりなのか次第と言えます

日本のマクロ環境については、米欧に比べるとイマイチですが、
現在の企業想定為替レートから乖離した円安水準が
業績の上振れ期待を高めており、結果的に日本株の更なる割安感となり、
イマイチなマクロ環境を和らげていると言えます。

そしてリスク面については、
市場の主役であるトランプマンの議会運営と政策実行力への疑念については
未だ疑念が払拭されたとは言えないです。

贔屓目に見て疑念を払拭する様な材料を探してみても、
閣僚人事が出揃ったといっても、未だ全て人事は議会で未承認であり
18日に税制改革法案の公聴会が開かれるとか、
23日には通常の形での予算教書が発表(予定)されるとか言っても、
ロシア疑惑を始めとするスキャンダル(騒動)が日増しに拡大しており、
それに対してマスコミや野党だけでなく、身内の共和党からも叩かれており
唯一の頼みである支持率も低迷したままであり、
どう考えても議会運営に支障を来すのは目に見えており、
税制改革法案どころかオバマケア代替法案や他の法案すらも、
議会ですんなり可決できるとは思えないですからね・・・
議会を通さない大統領令には、またしても司法の横槍が入っております。

そして今週末からトランプマンが初めてのおつかい(外遊)に出掛け、
20-21日はサウジを訪れてサルマン国王との会談だけでなく、
湾岸諸国首脳らの会合にも顔を出して、イランとISを巡る協議を行い
22日にはイスラエルを訪問してネタニヤフ首相と会談し、
イランとISを巡る協議だけでなくパレスチナ問題や大使館移転問題の協議
23日にはパレスチナを訪問してアッバス議長と会談し、
イスラエルとの仲介に首を突っ込むとも言われており、
24日にはバチカンを訪問してローマ法王と会談し(伊大統領とも)
イスラエルでの協議と手土産をドヤ顔で・・・
25日にはベルギーでNATO首脳会議に出席(拳を振り上げる?)、
そして26-27日にはG7首脳会議に出席・・・
3つの宗教を巡礼するおつかいにも驚きますが、だからこそ支持率回復の為に
和平に貢献する大きな役割を果たすのならばいいのですが、
安易に強硬な軍事行動をするための根回しツアーならば、
地政学リスクが高まることにはなりますからね・・・
なんとも火薬の臭いがプンプンするはじめてのおつかいではあります。

このように中東を巡る動きが忙しいからなのか、
懲りずにミサイルを発射した北のカリアゲに対して、
トランプマンがやたらと静かなのも不気味ではあります・・・

以上の通り、現在の市場の動きや需給面に対して、
ミクロ面・マクロ面といった実態面、市場心理を左右するリスク面が、
一致する動きになりつつあるということですが、ザックリと言えば・・・
ミクロ面を口実とした米株を始めとする株価の楽観モード、
米消費低迷と言った米景気の先行きや利上げ観測の鈍化を暗示するマクロ面
燻ったリスク面の再燃を警戒とした米債券とドルの悲観モード、
それらと一致しているとも言える足元の需給環境ということです。
原油は楽観も悲観もどちらの要素も含みますが、需給通りとも言えます。

いやはや・・・現状は楽観と悲観のどちらが正解なのかはわかりませんが
本日時点においては悲観が優勢になりつつあるということです。
昨夜の堅調な米4月鉱工業生産に対する反応よりも、
低調だった米住宅着工や米小売企業決算への反応の方が大きかったので
これまでのようにポジティブなものだけに反応するのではなく
ネガティブなものに敏感な反応を示す動きが徐々に大きくなっております。

従って先に述べたトランプマンリスクや地政学リスクの動向、
マクロ面(経済指標)やミクロ面(企業決算)、
これらに関わる今後のイベントの結果が重要なのはもちろんですが、
ネガティブな結果や動向に対して市場が過敏な反応をするのか注目です。
(先に述べた突っ走る米債券高とユーロ高、踏ん張る米株の動きも)

ちなみに超目先のイベントとしては、今夜は米週間原油在庫、
ターゲットとシスコシステムズ、Aイーグルの決算
明日は我が国の1-3月期GDP、20年債入札、4月首都圏マンション発売
明晩は米「5月」フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米「4月」CB景気先行指数、ウォルマートとギャップ、ラルフローレン
アリババ、Aマテリアルズの決算、ドラギECB総裁講演といったところです
週末以降のイベントは改めて明日にでも書きます。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、先に述べた小難しい背景もありますが
海の向こうが米債券高・ユーロ高ドル安(円高)米株安(原油安も)ならば
国内で商いの伴ったゴリゴリの株安円高となればもちろんですが、
商いも伴わず小幅な株安円高であろうとも押し目だとは思わず、
その日限りの勝負に留めておきましょう。
逆に米債券安、ユーロ安ドル高・米株高(原油高も)であろうとも
継続してこそですから、明日の国内が円安株高になっていたとしても、
その日限りの勝負に留めておくのが無難です。
とにかく現状は小難しい背景が危ういと言わざるを得ないので・・・

腰を据えて構えている方については、
先に述べた小難しい背景が危うい状況であり注意も必要ですが、
現状は十分に余裕もあるでしょうから、
シンプルに商いの伴ったゴリゴリの円高株安が、
連続して起きる様な事態となるまでは、王者の風格で構えておきましょう。

新たに腰を据えて参戦する方については、
先に述べた小難しい背景が危うい状況なので、
明日に限っては、国内が円安株高になっていたとしても、
新たな参戦は控えておきましょう。
ただし決算を終えたもので、好決算にも関わらず売られ、割高感も無く、
取り組み妙味のある銘柄ならば(理想過ぎますけどw)
年単位での腰を据えた参戦は御自由にどうぞ。

新興市場については、本日はマザが下げたものの商いは減少しており
現状はシンプルに上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という上げゴリモードが続いていると言えます。
従って 商いの伴った下げが継続しない限り、
薄商いでの下げは押し目と見て、引き続き勝負姿勢で挑めばいいですが、
新興企業決算も一巡したという節目ではあり、
先に述べた通り、海の向こうを始めとする小難しい背景は危うい状況であり、
世界的なリスクオフとなれば新興市場も無視はできないので、
しばらくは海外の状況と国内大型株の動きも横睨みはしておきましょう。

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