不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
休みボケの頭の整理
こんばんはです。

本日は今年最高の売買代金(3.44兆円)を伴いながら、
日経平均、TOPIXは共に年初来高値更新!
果たしてバイクラなのか素直にゴリラモードなのか・・・
海の向こうはGWもへったくれも無く動いていたので、
休みボケの我が国が泡食って買いが入った感は否めないですが・・・

とにかく何事も継続は力なりですから、
明日以降も継続するならば素直にゴリラモードと言えますが、
そもそもの主役リスクであるトランプマンの政策実行力への疑念は
未だ晴れてるとは言えないだけに、バイクラ懸念も拭えず・・・

え?懲りないって?おっしゃる通り、
現実は4月中旬から切り返すという当初のシナリオが正解であり
中旬を前にしてそもそものトランプマンリスクだけでなく、
急激に頭角を現したカリアゲリスク等を過度に警戒してしまい
当初のシナリオを変えた私が不正解だったので
何の説得力もないですけどね(笑)

いやはや、GWは旅に出ていたので休みボケ状態ではありますが、
改めて頭の整理をすると・・・

★リスク

 ・北のカリアゲマンリスク

  つくづくカリアゲの野郎め・・・と恨み節を言いたくもなりますが、
  なにやら米朝は第三国で協議するとの動きもあるので、
  キューバ危機のような緊張状態には陥っておらず、
  これまでと同等の見方をすればよい状態となっております。
  つまりいつ勃発するのかわからないので、警戒していてはキリがなく、
  事が起きてから動くしかないということです。
  ちなみに本日の韓国株は史上最高値を更新しております(笑)
  だけに明日の韓国大統領選以降、韓国市場の動きはもちろんのこと
  親北派の候補者を勝たせるためにナリを潜めていた?カリアゲが、
  米朝協議も控えて再び暴れ始めるのか・・・注目ではあります。

 ・仏大統領選を含む欧州の政治リスク

  仏大統領選は過激なルペンおばさんではなく、
  市場が好むマクロンくんが勝利したことで、
  EU離脱ドミノの流れはひとまず止まったと言えます。
  英国のハードブレグジットリスクについては、
  EU側の変わらない厳しい交渉条件が提示され、
  英国市場はやや不穏な動きが続いているものの、
  世界的な懸念としての拡がりは見られないです。

 ・中東の地政学リスク

  トランプマンのシリアやアフガンのIS拠点への砲撃以来、
  これといった新たな動きが見られないことで風化しつつありますが、
  中東市場はやや不穏な動きが続いており、
  今後はイラン大統領選やイスラエルの米大使館ドタバタ劇も控え、
  トランプマンの支持率が回復しなければ、敵作りのためにも、
  イラン大統領選前だからこそ反米大統領を勝たせようと、
  再び鉄槌を下す可能性は十分に有り得ます。

 ・そもそもの主役リスクであるトランプマンの政策実行力への疑念

  9月末までの暫定予算延長が議会で可決し、
  オバマケア代替法案も米下院で可決したことで、
  政策実行力への疑念が和らいでいるとのことですが・・・
  暫定予算の延長は良いとしても、オバマケア代替法案は下院のみであり、
  上院での採決はこれからですからね・・・
  トランプマンが指名した人事の議会承認についても、
  SEC委員長等は承認されたものの、未だ約半数が未承認であり、
  議会を通さない大統領令には司法の横槍が入っており、
  政策実行力への後ろ盾にもなる支持率も未だ低迷中ですから、
  せめてオバマケア代替法案を上院で可決させないことには、
  政策実行力への疑念が晴れたとするには説得力に欠ける状況であり、
  同時に市場が待ち望んでいる税制改革の実現性も疑わしいのですが・・
  とケチを付けたところで、現在の市場では、
  トランプマンの政策実行力への疑念は和らいだかの様な動きでおます。

★実態面

 ・米企業決算、米マクロ指標、米金融政策

  米企業決算はほぼ発表が一巡となりましたが、
  素直に堅調な結果で終えたと言えますので、
  市場から指摘されていた米株の割高感は和らいでおります。

  米マクロ指標については、先週の雇用統計は堅調な結果で終えましたが、
  御存知の通り、雇用関連指標は景気の遅行指標であり、
  足踏みが続いているのは製造業や消費関連といった先行指標なので
  先行指標の足踏みが単月に過ぎないことなのか、
  それとも継続してることなのか、次月分を見ないことにはわかりません。

  しかしながら先週開催された米金融政策を決めるFOMCにおいて、
  利上げは見送りとなったものの、FRBの米経済に対する見解としては、
  一時的な足踏みに過ぎず、米景気の堅調ぶりは維持されており、
  次回FOMCでの利上げに値すると言わんばかりではあります。

  従って今週末に発表される米4月小売売上高、米4月消費者物価が
  FRBの見解を裏付けるように堅調な結果に転じているのか、
  それとも3月に続いて低調なままなのかが注目です。

  ただし現在の市場の反応としては、FRBの見解通りの動きでおます。

 ・欧州企業決算、欧州マクロ指標、欧州金融政策

  欧州は政治リスクや財政リスクを懸念されながらも、
  企業決算、マクロ指標共に堅調というのが現実であり、
  だからこそECBのテーパリング観測の裏付けになっていると言えます。
  市場の動きもそれらに合わせるように株価は堅調&ユーロ高なので、
  欧州の政治リスクも財政リスクもどこ吹く風なのはもちろんのこと、
  私がしつこくユーロ高は欧州経済にとっては重石じゃないの?
  というツッコミもどこ吹く風であり、
  現状は市場の動きが正解だと言わんばかりなのが現実です。

  ただし先にも述べた通り、英国市場は不穏な動きから脱してないので
  11日の英中銀金融政策委員会は注目と言えます。

 ・中国

  真の姿は誰にもわからないリスク満載の国ながら、
  経済指標は嘘っパチであろうとも足元では堅調です(笑)
  そんなウソであろうとも当局が発表する経済指標等で判断するか、
  中国市場の動きで判断するしかない状況なのですが、
  足元の中国市場の動きは、世界でも際立つ不穏な動きではあります。
  ただし14-15日には中国政府渾身の一帯一路会議を控えており、
  プーチン大魔王も出席する予定ですから、
  万が一その会議までに中国国内で良からぬことが起きていようとも
  まさかのバブルが弾けていようとも、独裁政権ならではの強権を駆使して
  メンツの為にも習近平だけに・・・習隠蔽するでしょう。
  とにかく足元のマクロ指標が堅調であろうとも、
  中国市場の動きが不穏であることは事実でおます。

 ・日本

  発表真っ只中の国内企業決算は、概ね堅調な結果が続いており
  今期見通しも2桁増益見通しではないものの今期EPSは上昇しており
  数値上では日本株の割高感は払拭されており、
  現状の為替水準が企業の今期想定為替レートから見て円安であることで
  むしろ割安感も台頭しつつあります。
  マクロ指標については低調と言う程ではないものの、
  欧米に比べるとイマイチではありますが、
  だからこそ欧米が金融政策の引き締め姿勢に傾いているのをよそに、
  我が国だけはまだまだ黒ちゃんの薬漬け状態が続くんだ・・・
  という不健全ながらも都合の良い解釈もあります。
  政治面では北のカリアゲリスクや米国との通商問題が燻っているものの、
  政権運営に関しては、欧米に比べて安定していると言えます。

★現状の市場の動き

 以上の様なリスク面と実態面での現状はありますが、
 GW中の市場の動きとしては・・・

 米国市場は米債券安(米金利上昇)ドル高、商いの伴った米株高、
 というゴリゴリのトランプラリーの再開ではなく、
 米債券安(米金利上昇)ではあるものの米長期債はイマイチ、
 ドルは対円以外は軟調(ユーロ最強高>ポンド高>ドル安>円最弱)
 米株は商いがそこそこで揉み合い状態が継続中ですが(VIXは超低水準)
 米株の需給面での過熱状況はやや和らいでおります。

 米株と共に市場の空気を決める原油は未だ軟調、安全資産の金も軟調、
 景気と中国の鏡でもある銅も軟調・・・
 ただし原油買いのポジは昨年末の水準まで減少しております。

 欧州市場は為替は先に述べた通りであり、
 債券は英欧債券安、仏・南欧債券高、
 英株は足元で戻しているものの高値は超えておらず、
 一方、欧州株は商いを伴って高値更新しており、
 足元の欧州市場はリスクもへったくれも無い動きであり、
 仏大統領選を経ても維持できるのか注目でおます。
 (本日は売られてスタートしております)

 中国市場は先に述べた通り、足元ではトリプル安が続いており、
 SHIBORは月が明けても大して下げておらず、
 不穏な動きが継続しております

 我が国は別世界の黒い金融緩和効果もあるのか、
 円最弱モードとなっており、さらに堅調は企業決算も加わり、
 円安株高モードであり、本日は泡食った感もありますが、
 冒頭でも書いた通りでおます。
 国内の需給環境については裁定買い残等は過熱には程遠く、
 円売りポジも含めると、需給面では円安株高の余地はあると言えます。

★以上を踏まえての明日以降について

 以上の通り、リスク面ではGW前よりも欧州政治リスク等が和らいだものの
 主役であるトランプマンの政策実行力への疑念リスクは残ったままであり、
 中東の地政学リスクは足元では騒がれてないものの燻ったままであり、
 北のカリアゲリスクは和らいだものの韓国大統領選以降次第という状況です

 実態面では日米欧共に企業決算は堅調ながらも、
 米マクロ環境における先行指標面での危うさは残っております。

 足元の市場の動きでは、米国はトランプラリ-再開とまではなっておらず
 欧州は堅調ながらも仏大統領選以降も維持できるかどうかであり、
 中国の不穏な動きは継続中なので、
 我が国の足元で続いている需給環境に則した円安株高が続くのかどうかは、
 海の向こうvs国内企業決算次第と言えます。

 従って今週としては・・・
 国内企業決算で気掛かりなトヨタ(10日)を含む自動車決算
 指数寄与度のでかいハゲバンク決算(10日)、12日のSQ、
 海の向こうでは、明日の中国4月CPI&PPI、11日の英中銀会合
 12日の米マクロ面での先行指標である米4月小売売上高&CPI
 といったところが市場が動くきっかけとなりそうな注目イベントなので
 明日については、我が国の毎月勤労統計や中国のインチキ指標はありますが
 とにかく現状の動きが商いを伴って継続しているのかどうか次第でおます
 (19時現在の市場の動きは、国内外共にやや軟調ではありますけどね)

 私としては、長い目では悲観しておりませんが、
 目先では懲りずに危ういと見ており、冒頭で書いたバイクラなのでは・・
 と勘繰って見ており、信じるか信じないかはあなた次第です(笑)

 ということで、明日のスタンスとしては・・・

 持ち越し短期勝負の方については、海の向こうの動きが継続し、
 国内も商いの伴った円安株高が続いてさえいれば、
 明日に関しては持ち越しリスクは低いので、勝負してもいいでしょう。
 明後日以降はイベント的には要注意ですけどね。

 腰を据えて構えている方については、見ての通り余裕もあるでしょうから
 一応、以上の様なきっかけイベントやリスク動向に注意しつつも、
 シンプルに商いの伴った円高株安が継続するまでは、
 王者の風格で構えておけばいいでしょう。

 新たに腰を据えて参戦する方については、
 今から参戦するには抵抗もあるでしょうけど、決算を終えたものならば、  
 シンプルに商いの伴った円高株安が継続する事態となれば、
 即座に撤退するという姿勢で参戦するのはアリです。
 くれぐれも今週のイベントやリスク動向、市場の動きには御注意ください。

 新興市場については、現状はシンプルに上昇局面で商いが膨らみ、
 下落局面では商いが減少という上げゴリモードが続いているので、
 商いの伴った下げが続かない限り、薄商いでの下げは押し目と見て、
 引き続き、勝負姿勢で挑めばいいでしょう。
 ただし国内だけでなく海の向こうも市場が楽観モード過ぎる感もあり、
 世界的なリスクオフとなれば新興市場も避けられないので、
 海の向こうも横睨みしながら勝負してください。
 そして新興企業の決算もピークを迎えるので、決算跨ぎにも御注意下さい

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コメント

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APLAS | URL | 2017-05-08-Mon 23:26 [編集]
こんばんは、最近の市場は完全に楽観モードですね。

ところで、先の話にはなると思いますが、また日経平均8000円台の時代が訪れるとすればどんなシナリオが想定されるでしょうか?
アベクロ退陣に消費増税+オリンピック後の不況が最悪のコンビネーションをかますぐらいしか思い浮かばないのですが他にもありかすかね。

APLAS | URL | 2017-05-08-Mon 23:27 [編集]
こんばんは、最近の市場は完全に楽観モードですね。

ところで、先の話にはなると思いますが、また日経平均8000円台の時代が訪れるとすればどんなシナリオが想定されるでしょうか?
アベクロ退陣に消費増税+オリンピック後の不況が最悪のコンビネーションをかますぐらいしか思い浮かばないのですが他にもありますかね。
APLASさんへ
マーケット番長 | URL | 2017-05-08-Mon 23:58 [編集]
> こんばんは、最近の市場は完全に楽観モードですね。

こんばんは。
呆れるほどの楽観ぶりですねw

> ところで、先の話にはなると思いますが、
> また日経平均8000円台の時代が訪れるとすればどんなシナリオが想定されるでしょうか?
> アベクロ退陣に消費増税+オリンピック後の不況が
> 最悪のコンビネーションをかますぐらいしか思い浮かばないのですが他にもありますかね。

五輪後の不況については、正直なところあまりにも五輪不況が定番のように言われているだけに
意外と失速しないのかとも思ってしまいますが、
安倍ちゃんが本意ではない退陣となったり、
トランプマンの退陣、ユーロ圏の崩壊、中国バブル崩壊
といったところでしょうか。
日経の上げ
イライラ | URL | 2017-05-09-Tue 15:46 [編集]
いつも楽しく拝読しています。18200付近から19900台までほぼ足踏みなく上がってきました。元々の予想の4月切り返しでは次はいつ下げ始めると見られてましたか?
イライラさんへ
マーケット番長 | URL | 2017-05-09-Tue 19:21 [編集]
> いつも楽しく拝読しています。

ありがとうございます。

> 18200付近から19900台までほぼ足踏みなく上がってきました。
> 元々の予想の4月切り返しでは次はいつ下げ始めると見られてましたか?

当時とは状況も違っておりますが、
元々は決算発表一巡の5月中旬か正式な米予算案の提出で下げると見ておりました。
そういう意味では今も時間軸(時期的)としては、
見方は変わらないと言えますけどw

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