不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
仏→北→米→日→欧→米→英→米のリレーと日米企業決算
おはようございます。

そもそものリスクであるトランプマンの政策実行力に対する疑念は晴れぬまま
北のカリアゲマンリスクやシリアとISを巡るキナ臭いリスクも燻ったまま
英国のハードブレグジットリスクもジワジワと台頭する中、
目先としては今夜のフランス大統領選第一回投票を控えているのですが、
全く心配してない楽観モードなのか、決戦は5月7日ということなのか、
週末の市場では「フランスは知らんス」とばかりにシカト状態でおます。

改めて週末を含めた国内外の市場の動きに目を向けてみると・・・

 ・本日が大統領選第一回投票であるフランス

  週明けの主役であるフランス市場の週末の動きとしては、
  商いの伴った株安、債券高となっておりますが、
  株安も債券高も小幅に過ぎず、商いの増加もSQという特殊要因があり、
  株価自体も未だ高値圏に留まっているので、緊張感は感じらず・・・

 ・ハードブレグジットリスクがジワジワと台頭している英国

  週末の動き自体は株安、債券高ではあるものの小動きに留まっており
  SQの割には商いも膨らまず、緊張感はイマイチ感じられない状況です。
  ただし先日の総選挙決定をきっかけに英国株は大きく崩れたままなので、
  基調としては危うい状況が続いていると言えます。

 ・仏英の政治リスクも無視できない?欧州

  そんな英仏の政治リスクによってEU離脱ドミノ懸念が燻っており、
  その陰ではギリシャの財政リスクも燻っている週末の欧州市場は、
  欧州株は株高に近いマチマチ、債券安となり、
  どこ吹く風のように緊張感はありまへん。

 ・北のカリアゲのお守り役どころでもない中国

  世界とはやや隔絶されている中国市場については、
  週末は小動きだったものの、基調としては人民元は小動きながら、
  何気に株安、債券安が続いており、SHIBORも再び上昇しており、
  世界中から胡散臭いリスクが満載だという目は向けられておりますが、
  自由化されてない市場と強権発動が可能な変態独裁国家であり、
  5月14-15日には中国政府渾身の一帯一路会議を控えているので、
  メンツの為にもそこまでは中国国内のリスクは力づくで封じ込め
  中国市場の混乱も力づくで封じ込めるでしょう。
  ややコントロールが効かないものとしては、
  トランプマンに押し付けられた北のカリアゲのお守りでしょう。

 ・北のカリアゲどころではない大統領選真っ只中の韓国

  北のカリアゲの隣人であり、ヒステリーな大統領選真っ只中の韓国は
  私を含めマスコミが北のカリアゲリスクを懸念している割には、
  株高・債券高・通貨高というトリプル高に近い基調が続いており
  カリアゲマンはどこ吹く風のようです。

 ・足元のドル安のおかげで落ち着いている新興国

  その他の新興国についても、足元のドル安が追い風ということもあり、
  これといって危うい動きの国はなく、むしろ堅調ですらあり、
  国民投票を終えたトルコも堅調でおます。
  やや産油国がザワついているかな・・・と言う感じです。
  ちなみに反政府デモが繰り広げられ、財政が破綻状態のベネズエラは、
  株価指数が昨年7月から約4倍となる高値更新中・・・
  いつものことではありますけど(笑)

 ・そもそもの主役であるトランプマン率いる米国

  週末の米株は小幅安で商いもSQの割には膨らまず、
  緊張感にも欠けますが、動き自体は、
  米株安、債券高(米金利低下)、ドル安
  というトランプラリーの巻き戻しであり、VIXは上昇、
  米株の割高感は堅調な米企業決算で和らぎつつあるものの、
  需給面での過熱状況に変わりは無く(18日時点の状況では)、
  原油安も継続しており(50ドル割れ)、金も続伸しているので、
  動き自体はトランプラリーの再開と言うには程遠い状況です。

 ・足元では切り返しも見せている我が国

  シカゴ日経平均先物は18610円とほぼ横ばいで帰って来ており、
  金曜のザラバも含め海の向こうと同様、緊張感は感じられず、
  かといって商いの伴った明確な動きもありまへん。

  ただし足元の動きだけを見ていると、
  ガス抜きモードは4月中旬まで続き、その後は切り返す・・・
  という当初のシナリオ通りの動きであり、
  足元の良好な国内の需給環境に則した動きとも言えるのですが、
  国内の需給環境にも含まれる為替市場は海の向こう次第でもあり、
  日本株は世界の景気敏感株という側面もあり、
  海の向こうがリスクオフとなれば円買い日本株売りとなるので
  需給環境に則した動きになるとも言えない状況です。

  しかもすでに足元では企業想定為替レートに迫る円高水準であり
  今週から本格化する国内企業決算を前にして、
  今期見通しが保守的なものばかりになるのならばまだしも、
  まさかの減益見通しなんてことになると割高感まで台頭するので、
  国内企業決算に対する懐疑的な見方も拡がりつつあり、
  市場が期待していた2桁増益見通しは厳しそうですが・・・

以上が週末時点の市場の動きを中心とした国内外の状況でおますが、
これを踏まえながら、市場が動くきっかけにもなる
今週の重要なイベントをピックアップすると以下の通りです。
 (※今週のスケジュールの詳細は前記事を御参照ください)

 ★24日:仏大統領選第一回投票(日本時間24日早朝ー午前中に判明)

  ・24日の他のイベント

   シリア和平協議、独4月IFO企業景況感指数、英30年債入札
   米3月シカゴ連銀全米活動指数、米4月ダラス連銀製造業活動指数
   ミネアポリス連銀総裁講演、ペンス米副大統領ハワイ訪問(25日迄)
   米議会再開、米下院歳入委員会で税制改革案に関する公聴会を開始

 ★25日:北朝鮮軍創設記念日(週を通しては核実験と米空母動向)

  ・25日の他のイベント

   4月期権利付最終売買日、日米韓首席代表会合、経済財政諮問会議
   17年春闘・大手企業業種別回答状況の第1回集計結果
   米住宅3指標、米4月消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業
   米2年債入札、キャタピラー等の米企業決算

 ★26日:トランプマンが税制改革を巡る大きな発表

  ・26日の他のイベント

   新月、メイ英首相とユンケル欧州委員長が会談
   米週間原油在庫、米5年債入札

 ★27日:日銀金融政策決定会合2日目

  ・27日の他の国内イベント

   安倍首相がロシア訪問(27-28日)、ファナック、任天堂等の決算

 ★27日:ドラギナイト(ECB理事会)

  ・27日の他の海外イベント

   中国3月工業利益、独5月GFK消費者信頼感、独4月消費者物価
   ダイセルブルーム・ユーログループ議長講演
   米3月耐久財受注、米新規失業保険、米3月中古住宅販売保留指数
   ブレイナードFRB理事講演、フィラデルフィア連銀総裁講演
   米下院歳入委で国境調整税に関する公聴会、米アルゼンチン首脳会談
   米7年債入札、アルファベット、MS、インテル、アマゾン等の米決算

 ★28日:米政府2017年度暫定予算期限

  ・28日の他のイベント

   3月消費者物価、3月鉱工業生産、3月住宅着工、2年債入札
   安倍首相がロシア訪問(27-28日)、国内企業決算1発目ピーク
   仏1-3月期GDP、英1-3月期GDP、ユーロ圏4月消費者物価
   米1-3月期GDP、米4月シカゴ購買部協会景気指数、リグ稼働数
   国連安保理閣僚級会議、フィラデルフィア連銀総裁講演
   トランプマンが全米ライフル協会年次総会で演説
   GM、エクソンモービル等の米決算

 ★29日:英のEU離脱交渉指針の正式採択を目指す臨時EU首脳会議

  ・29日の他のイベント

   日本がGW入り、安倍首相が英国訪問(30日まで)、日英首脳会談

 ★29日:トランプマンのハネムーン期間終了日

  ・29日ではなく30日の他のイベントとしては中国4月PMI

 ★週を通してのイベント及びリスク

  ・トランプマンの政策実行力に対する疑念の行方
   ※24日米議会再開と共に暫定予算期限の延長と税制改革の審議
  ・米企業決算(ピークは25-27日)
  ・国内企業決算(1発目のピークは28日)
  ・北朝鮮情勢とも重複しますが、米空母カールビンソン動向
  ・シリアとISを巡る中東情勢

週明けの主役は仏大統領選ですが、
今週は見ての通り、仏→北→米→日→欧→米→英→米
と連日のように重要なイベントリレーが続き、
週を通しては日米企業決算の発表ラッシュが注目イベントであり、
そもそものリスクであるトランプマンの政策実行力に対する疑念、
北のカリアゲリスクや中東の地政学リスク
といった燻ったままのリスクとも付き合っていくことになります。

何やら週末にトランプマンが、26日にドでかい税制改革を発表するで!
と言っておりますが、しつこいようですけど、
これまで何一つトランプマンの法案は議会で通っておらず、
議会を通さなくてもよい大統領令すらも司法からの横槍が入っており、
それでも支持率さえ高ければ、議会も世論の声を無視できなくなるのですが
現在は支持率が低迷中というのが現実です・・・

つまり支持率が回復するなり、週明けから再開される米議会において、
せめて一つでも法案を通過させるのを見せるなりすれば、
トランプマンの政策実行力に対する疑念が晴れるでしょうけど、
現状は晴れていないと言わざるを得ず、
税制改革というドでかい風呂敷を拡げられても説得力が・・・
ましてや税制改革を人質に取った暫定予算プロレスまで繰り広げられると
トランプマンのハネムーン期間終了も迫っているだけに、
なかなかの騒ぎになってもおかしくないのですが・・・
まぁ私がそういったところで市場が期待をして動くのであれば、
それが正解だと受け入れるしかないのですが、
週末の反応は全て織り込めてないこともあり、週明けの動き次第です。

北のカリアゲリスクについては、市場がシカト状態に近く、
先日にも書いた通り、世界の要人動向や政治スケジュールを見ていると、
米国側としては4月一杯、カリアゲ側としては韓国大統領選まで
双方共に動かない方が都合が良いとも言えるのですが、
そんな都合や損得勘定は関係無く、カリアゲが核実験を強行したり、
米空母が北朝鮮沖に到着してしまうと、
キューバ危機の様な後には退けない緊迫状況に陥るとしか思えないです・・

日米企業決算については、シンプルに堅調な結果にさえなれば、
株価の割高懸念は和らぎ、結果としてリスクの下支えとなります
(マクロ指標も同様です)

そして超目先としては仏大統領選ですが、
結果は日本時間の明日3時過ぎから出口調査が判明し、
早朝から午前中までには大勢が判明するので、
我が国は恒例の日出る国として世界で最初に迎え撃つことになります。
先にも述べた通り、週末の市場はほぼシカト状態で終えており
ネガティブな結果は全く織り込んでいないという危うさはあります。

以上の通りなので、仏大統領選が無事に通過したとしても、
先に述べた海の向こうのリスクは未だ払拭されておらず、
今週はそれらに関わるイベントが連日のように続く忙しい一週間でおます。

市場の動きについても、主役である米国は米債券高・ドル安・米株安  
というトランプラリーの巻き戻し(油安も含む)&ガス抜きモードが、
4月中旬で終わって切り返す・・・という当初のシナリオ通りのような動きが
足元では続いているようにも見えますが、基調が転換したと言うには程遠く、
世界的にはベタなリスクオフの動きである
債券買い・株売り、円買い基調も続いていると言えますし、
需給面では米債券売り、ドル買い(円売り)の各ポジ、
国内の需給環境も落ち着いているものの、米株は需給面で過熱水準であり
ユーロの売りポジは昨年来の低水準、ポンドの売りポジは未だ鬼盛り水準
という状況も継続しております。
日米の株価のバリュー面については企業決算次第という状況でおます。

従って当初のシナリオの様な足元の動きが、
このまま商いも伴なって続くというのはもちろんのこと、
商いを伴わずに続くことすらも、まだまだ思えない状況でおます・・・

ということなので、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、仏大統領選が無事にさえ通過すれば
25日は未知数な北朝鮮軍創設記念日に絡むカリアゲリスクくらいなので、
まさかのドンパチを覚悟の上でならば、勝負するのはアリですが、
そもそものトランプマンの政策リスク等に変わりはなく、
以上の通り、イベントは目白押しなので、せめて26日までは、
商いの伴ったトランプラリー(米株高、米債券安、ドル高)&原油高、
我が国も商いの伴った株高円安にでもならない限り、
その日限りの勝負に留めておくのが無難でおます。

腰を据えて構えている方については、特に変わりはないですが、
方向感が明確になるくらいの商いの伴った動きが「継続」するまでは、
王者の風格で構えておくのもいいですが、以上の通りな状況なので、
商いの伴った米株安を始めとするトランプラリーの巻き戻し(油安も)、
商いの伴った円高日本株安となれば、燻っているリスクが厄介であり、
時期的にも火に油となる時期ではあるので、割り切って撤退するのが無難です
一応、これらのリスクとは別に、決算跨ぎにも御注意ください。
東芝と富士フイルム等の胡散臭い件もあり、しかも本決算と言う時期は、
良からぬ膿出しをするという懸念が台頭しやすい時期ではありますのでね。

腰を据えて新たに参戦する方についても同様なので、
明日が商いの伴った堅調な展開になろうとも、継続してこそですから、
わざわざ明日に焦って参戦する必要もないでしょう。
何より今週からは国内企業決算も本格化するので、
決算を見極めてから物色しても遅くはないです。

新興市場については、週末のマザはそれなりに商いを伴う反落だったので
まだアテにならないオイニーを感じなくもないですが、
一昨日よりは商いは減少しての反落ではあるので、
シンプルに上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という上げゴリモードが続いていると判断し、
明日が薄商いでの続落程度ならば、勝負姿勢で挑めばいいでしょう。

ただし世界的なリスクオフとなれば新興市場も避けられず
以上の通り、今週は連日のように海の向こうでリスクイベントが続き、
多くのリスクも燻ったままなので、くれぐれも覚悟して勝負してください。
そして当然ながら、明日が週末を上回るような商いを伴っての続落となれば、
再び慎重モードに切り替えましょう。

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