不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
そもそもに変わりはないまま
こんばんはです。

ムニューチンが歴代米財務長官の定番ギャグである
「ドル高は米国にとって利益」を披露・・・
かつては有事の前に定番ギャグを炸裂させる傾向がありましたが(持論)
オバマ政権末期には利上げへの地均しが必要だったからなのか、
オバマがそもそも軍事行動に消極的だったからなのか、
前米財務長官のルーおじさんは定番ギャグと有事をトゥギャザーしなくなり
すっかり相関性が薄くなった感もありますが、トランプマン政権へ変わり
現在は北朝鮮やシリアでの地政学リスクが燻っている中でのギャグだけに、
かつてのような相関性が戻るのだろうかと頭をよぎってしまいます・・・

そんな私が勝手に言っているだけの穿った持論はともかく、
トランプマンがドル安低金利バンザーイ!
と言った矢先の定番ギャグの炸裂ですからね・・・

いくらムニューチンおじさんがトランプマンの口撃は目先のことであり、
私のギャグは長期的なものだと言ったところで、それが事実だとしても、
あまりにも虫が良すぎるというかジャイアンぶりというか、
そんな国が他国の為替政策や金融政策にケチを付けるのですから
改めて呆れるばかりです。

そしてジャイアンぶりはともかく、目先と長期では違うと言ったところで
相変わらず政権内での言行不一致感も否めないです・・・

昨夜のムニューチンおじさんは定番ギャグだけでなく
年内の税制改革見通しを示したとか、FRBの銀行監督を担う副議長に、
ブッシュ政権で国内金融担当次官を務めた人物を指名するとか・・・
米国民と市場に受けるネタを披露しておりますが、
税制改革はオバマケア代替法案が頓挫してしまったので前倒しするで!
と言っていたのに、年内ですからね・・・

そもそもこういった様々な法案や決定、人事を発表しても議会を通るのか?
かといって大統領令に変えたとしても司法から横槍が入るのでは?
というトランプマンの政策実行力に対する疑念が解決されていないので、
いくら米国民と市場に受ける政策や法案、人事を示されても、
せめて何か一つの法案でもいいので、議会を通過させて見せるなり、
これまで強権発動の後ろ盾でもあった支持率でも回復させないと、
現在の低支持率下では、説得力に欠けると言わざるを得ないです。

だからこそ野党や米国民から支持を得た剛腕アピール(軍事行動)に
トランプマンも力を注いでいるのでしょうけど、
おかげで我が国では近所の狂ったカリアゲをめぐる地政学リスクが高まり、
中東でもシリアやISをめぐる地政学リスクが高まり、
これらの緊張で米国はロシアと中国との関係も冷え込んでいるとも・・・

っつうか、素朴な疑問というか、まだ記憶にも新しいと思うのですが、
ついこの前までプーチンマンが米大統領選にサイバー攻撃を仕掛け
トランプマンの勝利を後押ししたとか、ティラーソン国務長官をはじめ
チームトランプマンのメンバーのロシアとの親密ぶりが問題になっていたり
トランプマン自身もプーチンマンを讃えていたのですから、
米露関係ってほんまに冷え込んでいるのでしょうか・・・(笑)

我々が知らないだけという話ではなく、
ついこの前までロシアとの親密ぶりが騒がれていたことは、
世界中の人々と言ってもいいくらいに知られていたわけですから、
あまりにも急転換したような最近の報じられ方を見ていると、
素朴に疑問が湧いてくるのは私だけでしょうか(笑)

以上の通り、米露関係や米中関係の真相はともかくとして、
主役である米国ではトランプマンの政策実行力に対する疑念は晴れておらず
米国が期待だけでトランプラリー再開となるのが難しいのはもちろんのこと
割高感や需給面での過熱感を抱えた危うい米株の本格反発についても難しく
(しかも薄商いが続いてますからね・・・)
実態面である企業業績やマクロ指標の結果次第、
もしくはイエレンおばさんの金融政策のサジ加減次第という状況になっており
おまけに副作用の様に中東と北の国の地政学リスクも高まっております。

救いとしては、これまで発表された米企業決算が、
概ね堅調なスタートを切っているので、
今夜から本格化する米企業決算も堅調な結果となれば、
やや足踏み状態の米マクロ指標を穴埋めできるともいえますし、
米株の下支え材料にはなります。

ちなみに昨夜の米国市場については、米企業決算への期待も多少はあるのか
それともムニューチンの定番ギャグや政策や人事を好感したのか、
米株は大幅反発となりましたが・・・・
実態の米企業決算は素直に好材料先と言えるものの、
先にも述べた通り、ムニューチンが何を言おうと説得力が無いからなのか
イースター休暇モードというのもあるからなのか、
とにかく激薄商いというアテにならない反発であり、
米債券安(米金利上昇)ドル高も限定的なもので留まっており、
トランプラリーの本格再開とは程遠いと言えます。
(18時現在、すでに米債券高、ドル安となっております)

さらに米株と同様、需給面での危うさを抱える原油は反落、
安全資産の金は続伸、VIXは低下とチグハグな動きとなっており、
リスクオフ風味も払拭されたとは言えないです。

欧州については昨夜が休場だったものの、
今週末の仏大統領選が波乱になった場合の織り込み具合としては
まったく織り込めてないと言えるお気楽ぶりなので、
実際に波乱は起きないのかもしれませんが、
備えとしてはかなり危うさを感じるばかりです。
本日は欧州株が下げて始まっているので、
備えとしては好ましい動きだと言えますが・・・。

そして我が国ですが、北のカリアゲリスクについては、
相変わらず米朝双方によるトラッシュトークが続いておりますが、
米空母は朝鮮人民軍創設記念日の25日前後に到着するようなので、
米空母がいない状況でのミサイル発射ならばいつものこととも言えますので
核実験でもしない限り、米空母到着まで騒ぎが一時的に鎮静化しそうですが
しつこいようですが米空母が北朝鮮沖に到着すれば、
双方の意思とは関係なく、後には引けない状況に陥るので、
カリアゲリスクは何ら解決してないと見ておいた方がいいでしょう。
(個人的には空母が到着すると、ヤバイとしか思えないですけど・・・)

そんな私が過剰に警戒しているカリアゲリスクが無かったとしても、
海の向こうでは欧州政治リスクの波乱は全く織り込まれておらず、
主役の米国市場の動きも環境もリスクにも変わりはなく、
我が国は需給面では過熱していないものの、
足元の円高進行によって来週から本格化する企業決算ラッシュを前に
今期業績見通しへの期待が剝げ落ちつつあると共に割高感も意識されつつあり
少なくとも日本株が国内独自の材料で買われる状況ではなく、
いくら需給面での過熱感はなかろうとも、
需給に即した動きになるのは、国内だけではどうにもならないので
現状は主役の米国を含む海の向こうと国内企業決算次第という状況です。

本日も日本株は続伸となったものの、相変わらずの薄商いであり、
為替市場も業績懸念を抱かずにはおれない円高も継続中ですから、
当初のシナリオの中旬からのヤマ場入りでガス抜き終了となり、
日本株は反発局面へ・・・とは言えない状況です。

今日の時点では、日米経済対話をきっかけに円安と自動車株が主導して
北のカリアゲリスクが落ち着いている間だけでも(25日前後まで?)
日本株が「一時的に反発」というシナリオすらも怪しい状況でおます・・・

ということで、明日のスタンスについては、基本的に変わりまへんが・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通りの状況なので、
シンプルに海の向こうが商いを伴ったトランプラリーの再開、
我が国では商いの伴った円安株高ラリーの再開が「継続」するまでは、
その日限りの勝負に留めておくのが無難でおます。
ただし25日前後までカリアゲリスクが静かになる可能性はあるので、
商いが伴わずとも、継続しなくとも、市場の動きだけを見て、
割り切って勝負するのは自由ですが、てんこ盛りのリスク、
市場を取り巻く環境に何ら変わりはないので、くれぐれも御注意を。

腰を据えて構えている方については、特に変わりまへんけど、
方向感が明確になるくらいの商いの伴った動きとなるまでは、
王者の風格で構えておくのもいいですが、以上の通りな状況なので、
商いの伴った米株安を始めとするトランプラリーの巻き戻し、
商いの伴った円高日本株安となれば、割り切って撤退するのが無難です。
現状ではカリアゲリスクが思った以上に台頭したというのもありますが、
中旬から5月まで続くイベント等のヤマ場を経て、
堅調な展開になると言う当初の見立ては、現段階ではさすがに言えないので
数年単位で腰を据えるにしても、少なくとも明日は慎重に構えておきましょう

腰を据えて新たに参戦する方についても同様なので、
シンプルに商いの伴った米株高を始めとするトランプラリーの再開
商いの伴った日本株高円安が「継続」するのを確認するまでは、
腰を据えた新たな参戦は控えておきましょう。
少なくとも明日がリバウンドしようとも、
25日までリバウンド基調が続いたとしても、
焦って明日に参戦する必要はないです。

新興市場については、本日は大幅続伸となり、
少なくとも25日までは・・・という期待も感じさせる動きでしたが、
本日の商いもイマイチであり(特にJQと2部)、
現状は下落局面で商いが膨らみ、上昇局面では商いが減少、
という下げゴリモードが継続中と言えるので
ここまでの下落局面を上回る商いを伴った上昇が「継続」するまで、
もしくはせめて明日が商いを伴う続伸とならない限り、
値きを把握している個別銘柄以外は、警戒モードで構えておくのが無難です

テーマや政策関連の環境としては好環境が続いているのですが、
現状は地政学リスク等のテンコ盛リスクは何ら解決されておらず
新興市場も無視は出来ない状況なので、今は慎重に動きましょう。

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コメント

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テールリスク
shibainu15 | URL | 2017-04-18-Tue 19:23 [編集]
こんばんは。いつも詳しい解説ありがとうございます。今月に入って、今まで知らなかった「テールリスク」という言葉をネットで目にするようになりました。テレビや新聞を見ていても危機感はあまり感じられないですが、何だか不安になり株は全部売りました。いつも強気の番長さんも、今回は慎重に考えておられるように思いました。
shibainu15さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-04-18-Tue 19:38 [編集]
> こんばんは。

こんばんは。

> いつも詳しい解説ありがとうございます。

いえいえありがとうございます。

> 今月に入って、今まで知らなかった「テールリスク」という言葉をネットで目にするようになりました。
> テレビや新聞を見ていても危機感はあまり感じられないですが、何だか不安になり株は全部売りました。

市場のニオイとしては得体の知れなさはありますからね。

> いつも強気の番長さんも、今回は慎重に考えておられるように思いました。

最近はずっと弱気だったからこそ、中旬から5月までのヤマ場以降は強気で見てましたけど、
さすがに現状では強気にはなれないという感じです。
まぁでも今期見通しが発表される本決算のラッシュも始まるので、
ちょうどいいとは思いますけどね。

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