不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
確認からの今週
おはようございます。

週末の海の向こうも欧米株式市場は薄商い・・・
我が国のように年度末ではなかろうとも、期末・月末ではあるのですから、
なんとも不気味な静けさではあります。

動きとして見ても・・・

英国は南アフリカ財務相の更迭が材料視されておりますが、
週末に発表されたEU側のブレグジット交渉草案は厳しい内容となっており、
これからリアルブレグジットが始まる様に思えるのですが、
英国株はやや商いは増加したものの薄商いと言えるレベルでの株安となり、
英債券高(金利低下)も継続中です。

政治リスクと財政リスクを抱える欧州は、リスクはどこ吹く風のように、
薄商いながらも堅調な株高は続いており、債券も落ち着いており、
リスクを抱える仏、南欧諸国はやや債券安とは言え、
過去の騒動が起きた水準に比べると、まだまだ落ち着いていると言えます。

得体の知れんリスクを抱えているのは承知済みでもある中国は、
人民元、債券、株とチグハグな動きではあるものの(SHIBORは高水準)
サジ加減な経済指標は堅調であり、今のところは
これといったリスクは噴き出していないと言えます。
週末には対中強硬策とも言えるトランプマンの大統領令が署名され(対日も)
今週末には米中首脳会談を控えているので、
その結果次第では大きく動きそうです。

資源国・新興国については、足元のドル安基調や資源の堅調ぶりもあって
落ち着いていると言えます。

そして主役である米国市場は、週初(27日)から見ると、
薄商いながらも米株高、米債券安(米金利上昇)ドル高(ポンド最強)、油高
というトランプラリー&油高ラリー再開の動きが小幅ながら続いておりますが
週末は油が元気でしたが、米株安(薄商い)米債券高(米金利低下)ドル安
というトランプラリー巻き戻しの動きとなり、金も続伸、VIX上昇となり
市場の空気と引け味としては、よろしくない終わり方と言えます。

そんな米国の子分でもあり、世界の景気敏感株でもある日本株は、
シカゴ日経平均先物が小幅高で帰って来てはいるものの、
木・金の大幅安の反動に過ぎないレベルであり、
世界の中でも際立つ弱さを如何なく発揮しております・・・

果たしてその要因が、
世界の景気敏感株らしく世界中のリスクを一手に負っているからのか・・・
海の向こうとは違って年度末要因もトッピングされただけなのか・・・
国内景気が欧米に比べると見劣りするからなのか・・・
企業業績の来期二桁増益見通しが怪しいと見られているからなのか・・・
最大の国内材料である政治が学園ドラマ等で停滞しているからなのか・・・
どれなのかはわかりませんが、商いの薄さから考えると国内要因と言うよりは
世界の景気敏感株として海の向こう次第な状況が続いているだけと言えます。

ただし国内の需給環境は裁定買い残、信用買い残共に過熱とは程遠く、
(円売りポジの先週と先々週の積み上がり分は解消しております)
足元では高水準な空売り比率が続いていることによる買戻し余地もあり、
来期業績の2桁増益見通しが事実ならば割高感もないので、
そういう意味では4月下旬からの企業決算での来期見通しが重要ですが、
昨日も書いた通り、明日発表の日銀短観の業績見通しと想定為替レートが
低調な結果となると、決算シーズンを前に来期業績への懐疑的な見方が拡がり
明確な国内独自の悪材料となる可能性はあります。
(当然ながら逆も然りです)

以上が国内外の週末状況であり、欧州の政治&財政リスク、
得体の知れん中国リスク、国内リスクを含め世界の中でも際立つ弱さの日本株
といったものもありますが、現時点における市場の主役としては、
依然としてトランプマン率いる米国であるのも事実でおます。

何やらまたしても週末にトランプマンが新たな大統領令に署名・・・、
米貿易赤字の原因調査と対策を講じる内容のものですが、
オバマケアの撤回を始め米議会運営が息詰まりを見せているせいなのか、
議会を通さなくても良い大統領令の乱発が目に付きます・・・
(オバマも大統領令は乱発してましたけどね)

入国制限措置の大統領令に対しても、司法が差止判断を下したことで、
いざとなれば他の大統領も司法を使って潰そうという機運も高まっており、
そうなると議会での法案通過懸念だけでなく、大統領令にも横槍懸念も高まり
トランプマンの政策実行力への疑念は強くなるばかりです・・・

しかも反トランプマン勢力は、利害を超えた感情的な面も強く、
合理的に判断して是々非々で法案を通過させることもせずに、
感情と意地を優勢して政策を阻止するという機運が高まれば、
議会を通過しそうと言われている税制改革法案すらも怪しくなります・・・

だからこそトランプマンには議会を黙らせる世論が必要なのですが、
それも最近は支持率が低下しており、議会も遠慮が無くなってきつつあり、
ついにトランプマンは反対する身内の保守派までを批判・口撃・・・
「政策実行力」という面では、悪循環に陥っているとしか思えないです。

さらに先週はティラーソン国防長官が、
16日に国民投票を控えるトルコを訪問し、その足でNATO外相会合に出席
今週はトランプマンがエジプト大統領とヨルダン国王と会談予定であり、
今週末には中国のガキデカ(習近平)との首脳会談も控えているので、
単純に外交政策にまで批判が高まることになると、
政策実行力への疑念がさらに高まることになるのはもちろんですが、
もし支持率挽回を図ろうとして、強いアメリカアピールでの中東への強硬策
アメリカンファーストアピールでガキデカに通商面で強硬に出るようだと、
先に述べた通商政策の大統領令による日本への強硬姿勢も増す可能性があり、
4月中旬に発表される米財務省半期為替報告書についても、
まさかの為替操作国認定とか厳しい内容になるとの警戒感も高まります・・

以上の通り、米国以外の国々への経済的な悪影響や中東懸念まで台頭する
というシナリオは推測であり未知数だったとしても、
現実としてトランプマンの政策実行力への疑念は解消されていないので
市場ではトランプラリーの巻き戻しが起きる可能性が高い状況ではあります

さらに昨日発表された28日時点の需給環境を見ると、
昨年11月以降のトランプラリーにおいて
過熱水準まで積み上がっていた米債券買い、原油買いのポジは、
昨年11月水準までガス抜きが済んでおり、
そもそも過熱してなかったドル買いポジも足元では変わらず落ち着いており
昨年11月水準と変わらない状況です。
ちなみに円売りポジは先々週からの積み上がり分は解消されたものの、
昨年11月水準には程遠く、円高余地の方が高いと言えますし、
ユーロショートは昨年来の低水準である一方、
ポンドショートは鬼盛り状態ではあります。

そして肝心の米株ですが、依然として需給面では過熱水準に留まっており、
昨年の水準には僅かに及ばないものの、今年最高水準まで積み上がっており
当然ながら昨年11月水準までの巻き戻し余地は十分にありますし
現状は割高感まで抱えているだけに、危うい状況が続いております。

つまり主役のトランプラリーを構成する米債券、ドル、原油、
これらの需給環境は警戒すべき状況ではないものの
米株だけが巻き戻しが起きてもおかしくない需給環境と割高感を抱えており
それを呑み込むには、過熱した需給環境を築いたこれまでの商いを上回る
ニューマネーの流入を含む大商いとなるのが必須です・・・

割高感の解消には、シンプルに企業業績の更なる拡大余地が必須ですが、
トランプマンの税制改革による減税での業績嵩増し期待であったり、
景気そのものの拡大による業績拡大期待となることでも解消はされます。

そして足元の米景気(米経済指標)が堅調であるのも事実であり、
先行きではなく足元の企業業績も堅調であるのも事実ですから、
もしトランプマン政策への期待がすでに剥げ落ちていたとしても、
米景気と米企業業績がさらに拡大するとの期待に繋がる堅調ぶりが続くと
トランプマン政策への疑念が重石となりながらも、大きく崩れることはなく
米企業決算を含む重要イベントが重なる4月中旬から5月までは、
ガス抜きの巻き戻しが続く程度なのかと見ておりますが、
逆に米景気と米企業業績がさらに拡大するとの期待までが剥げ落ちると、
トランプマンの政策期待が回復でもしない限り、ただの巻き戻しだけでなく、
暴落を含む長期の下落トレンドも覚悟しなければなりません。

以上の通りなので、今週としては・・・
英国と欧州の政治リスクやトランプマン圧力を含む国内リスク、
トランプマンの外交も含む政策への疑念リスク、といった動向も重要ですが、
決まったものというか確認するものとしては、
月初恒例の雇用統計を始めとするテンコ盛りの米経済指標が重要です。

これらの米経済指標が、トランプマン政策への疑念だけでなく、
FRBの利上げという負荷を跳ね返すような堅調な結果となり、
それによって米株の需給面での過熱状態と割高感を呑み込むほどの、
大商いを伴う米株高となればいいのですが、
低調な結果になると、ただのトランプラリーの巻き戻しだけでなく、
商いの伴ったリスクオフとなる可能性が高いです。

そして我が国としては明日の日銀短観によって、
企業サイドの景気マインドだけでなく、
来期2桁増益観測の真偽がある程度は見えてくることになり、
小売を中心とした2月期決算企業の決算ラッシュでも見えてくるでしょう。
(ファストリを含め小売企業の3月月次売上高発表ラッシュもあります)

ちなみに以上に関わる今週の重要イベントについては、
前記事の今週のスケジュールを御参照ください。

ということで、私の見方としては、
トランプマンの政策実行力に対する疑念が解消されない限り、
明日以降もガス抜き相場が続き、
次のヤマ場である4月中旬から5月までは続くと見ており、
今週の米経済指標が低調だと火に油(リスクオフ)となる可能性も・・・
覚悟する必要があるのかなと見ております。

明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通り、
明日は寄り前の日銀短観を受けて、円安株高になろうとも、
場中のダウ先高を含めトランプラリー(米債券安ドル高)となろうとも
4月入りで空気が一変したような余程の大商いにでもならない限り、
危うい米株次第という状況に変わりなく、明晩の米株を見極めないことには
何とも言えないので、明日はその日限りの勝負に留めておきましょう。

ちなみに明日から明後日の寄り前までという超目先の重要イベントとしては
明日は日銀短観、黒ちゃん講演、3月新車販売、
小売企業の決算、百貨店を含む小売企業の3月月次
中国清明節で休場、中国3月財新製造業PMI、欧州議会本会議(3-6日)
米3月ISM製造業、米3月新車販売、米エジプト首脳会談
投票権を有するNY連銀総裁とフィラデルフィア連銀総裁講演
明後日の寄り前は日銀短観の企業物価見通し・・・といったところなので、
日銀短観とISM製造業が特に重要でおます。

腰を据えて構えている方については、
現状は商いの伴ったトランプラリー&油高ラリーの巻き戻しでもなく、
かといって明確なガス抜きモードとなっている程でもないので、
国内外共に動きが明確になるまで(特に明晩の米国市場を経て)
明日を含めてひとまず王者の風格で構えておけばいいでしょう。

腰を据えて新たに参戦する方についても、腰を据えるのであればこそ、
動きが明確になるのを見極めてから判断した方がいいので、
明日については新たな参戦は控えておきましょう。
割安中小型で腰を据える方も同様です。

新興市場については、値動きとしては反発が始まった様にも見えますが、
商いを見ると、下落局面で商いが膨らみ、上昇局面では商いが減少
という下げゴリ(資金流出)モードが継続中と言わざるを得ないので
シンプルに商いの伴った上昇が継続するまでは、
値動きを把握している個別銘柄以外は、警戒モードを維持しておきましょう

ちなみに新興市場を取り巻く環境としては、国会は停滞中ですが、
政策やテーマに絡む官民イベントは今週も含めて今後も盛り沢山なので、
少なくとも決算シーズンまでは好環境が続いていると見ておりますが、
現状は海の向こうと主力大型株が商いの伴うリスクオフとなると
新興市場も避けられないので、米国と主力大型株の方向感の見極めでおます。

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