不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
15日からのヤマ場を迎えるにあたり
おはようございます。

今週のFOMC(15日)での利上げスタンスに対する見方が錯綜する中、
一昨日には利上げの判断材料でもある雇用統計が発表され、
FRBが重視する雇用の質面である賃金がややイマイチだったものの
雇用者数、失業率を含め全体としては堅調だったと言えるのですが、
雇用統計を経た市場の反応を含む週末時点の状況を見ると・・・

米株は商いがイマイチながら小幅続伸と雇用統計に対する反応は乏しく、
VIXも低下しており、むしろお気楽感も窺える一方、
為替市場では前日のECB理事会からのユーロ高基調が続いているところに
雇用統計のややイマイチな賃金を口実とするかの様にドル安が進んだものの
対ポンドでは横ばいとなり、構図はユーロ>円>ドル>ポンドだったので
雇用統計というよりはECB理事会からのユーロ高が続いているとも言えます
FRBの利上げスタンスと直結する米債券市場では、
2年債利回り、長期債利回りは雇用統計をきっかけに低下となりましたが
一服程度であり、短期債利回りは上昇が続いており、
1年債利回りも上昇が続いているので、
少なくとも年内の利上げスタンスまでが萎んだとは言えない動きです。

米株と共に市場の空気を決めていたともいえるマネーの潤滑油にもなる原油は
雇用統計よりも供給過剰懸念の再燃という独自の材料もあり、
ドル安になろうとも5日続落となり、ガス抜きとしては好ましい動きながら、
市場全体のマネーの流れと空気としてはよろしくないです。
他の商品についても、景気と中国の鏡でもある銅の反発も小幅であり、
原油以上に下げていた白金、銀も小幅反発、ニッケルの下げは止まっておらず、
安全資産の金も小幅反発、穀物も含め商品の不穏な動きは続いております。

これら商品とドル(米利上げ)が影響を及ぼす資源国、新興国については
先週半ばまでのドル高と共に通貨安を含む資金流出が進行しておりましたが
かつてに比べると症状は軽く、週末はユーロ高ドル安のおかげで改善しており
素直に中東の産油国が原油安でザワ付いているのと、
お馴染みのトルコとフィリピンの症状がやや悪いという感じです。

新興国の親玉である中国は、相変わらず人民元の無法ぶりが続いておりますが
今週15日の全人代が閉幕したあとの反応次第です。

欧州については政治リスクが騒がれながらも、
今週に総選挙を控えるオランダ、大統領選が騒がれているフランスは共に
どこ吹く風のように昨夜も含めて株価は堅調であり(商いもそこそこ)、
週末の欧州全体としても、雇用統計への反応も乏しく、
その前日のドラギのお薬減らす観測でのユーロ高基調、債券安にも屈せず
株価は商いもそこそこに堅調であり(英国も同様です)、
財政リスクを抱える南欧諸国と仏の債券安がちと気掛かりという程度です。
同時に欧州も薬抜きもしくは利上げ(正常化)に耐えられるのでは?
一方で日本は・・・という良からぬことも頭をよぎりますけどね(笑)

そんなゴリゴリのシャブ中状態の我が国ですが、
週末は雇用統計を受けてのドル安円高もあり、
シカゴ日経平均先物は軟調に帰って来ておりますが、
金曜日のザラバ中の堅調ぶりから見れば、透かしっ屁程度の一服なので
騒がれている国内政治スキャンダルもどこ吹く風のようであり、
海の向こうとは違って需給面での過熱もなく、
(昨日発表のシカゴ投機筋の円売りポジはやや増加してます)
海の向こうと比べても割高感はないので、
もう少し日本株を好感してもいいのでは・・・とも思うのですが、
いかんせん現在は米国を始め海の向こうが主役であり、
世界の景気敏感株でもある日本株は海の向こう次第というのが現実です・・

以上が雇用統計を経た市場の動きを含む国内外の週末状況ですが、
雇用統計の反応としても大きな動きは無かったので、
必然的に方向感を決めることになるのは、今週のヤマ場となります。
ちなみに今週のヤマ場を含む重要なきっかけイベントは以下の通りです。

 ※今週の詳細なスケジュールは前記事に貼っております。

 13日 1月機械受注、サウジ国王訪日(12-15)、日サウジ首脳会談
     新たな米韓合同軍事演習開始、米国が夏時間入(12日から)
     米2月労働市場情勢指数(LMCI)
 14日 経済財政諮問会議、東芝決算(予定)、20年債入札
     中国経済統計、OPEC月報
     独&ユーロ圏ZEW景況感、米独首脳会談
 15日 春闘集中回答日、2月訪日客数、TPP閣僚会合、米国務長官訪日
     全人代閉幕(予定)、中国315晩会
     オランダ総選挙、英下院でEU離脱法案審議最終日(予定)
     フィヨン仏大統領候補が捜査当局に出頭
     米2月小売売上高、米2月消費者物価
米週間原油在庫
     FOMC2日目、米債務上限引上げ期限(延長措置を要請中)
     ハワイ州からの新たな入国制限措置に対する差止請求の口頭弁論

 16日 日銀金融政策決定会合2日目
     英中銀金融政策委員会2日目

     スイス、ノルウェー、トルコ、各中銀の金融政策会合
     米2月住宅着工件数、米3月フィラデルフィア連銀製造業
     米予算教書発表、新たな入国制限措置が発効
 17日 四季報発売、三連休前の週末
     G20財務相・中銀総裁会議1日目、仏大統領選候補者選定期限
     米2月CB景気先行指標、米3月ミシガン大学消費者態度指数速報
     米MSQ(欧州も)
 18日 G20財務相・中銀総裁会議2日目、中国2月住宅価格
 19日 安倍首相が独仏伊歴訪(19-21日)
 週を通して 何気に気掛かりな支持率調査

以上の通り、赤文字が特に重要なイベントですが、
海の向こうのメインイベントは15日のFOMCと16日の米予算教書、
リスクが火を噴く可能性のあるものとしては14日のOPEC月報、
15日の蘭総選挙、中国の全人代閉幕、米債務上限引上げ期限、
ハワイ州の新たな入国制限措置に対する差止請求の口頭弁論(他州も加勢)
米小売売上高(米小売決算がイマイチだったので)、米消費者物価
16日の英中銀会合、米MSQ、17-18日のG20、
国内では14日の東芝決算と経済財政諮問会議、15日の春闘集中回答日、
16日の日銀金融政策決定会合、不気味な国内リスクとしては、
来期業績の目安になると共にバリュー面での影響もある17日の四季報発売
世界的な政治リスクブームに乗るかもしれない週を通した国内の支持率調査
といったところです。

ということなので、まずは15日ということになりますが、
米債券市場は今週のFOMCでの利上げは織り込んでおり、
裏付けとなる雇用以外の米経済指標と米企業業績は堅調であり、
それを後押しするトランプマンの政策への期待も萎んでいるわけではないので
少なくとも今週のFOMCでの利上げを躊躇する状況ではないでしょう。

つまり市場の織り込み具合を含めて見ても、焦点は今週の利上げではなく、
次回以降を含む年内の利上げスタンスがどうなるのかであり、
利上げの裏付けとなる米景気と業績に直結するトランプマンの政策が、
予算教書の発表で期待から確信へと近づくのかが2大焦点なので、
(今回は骨格のみで税制改革等は含まれず、本格予算の提出は5月見込み)
それ例外の先に述べた他のリスク候補のイベントは結果がどうなろうと、
2大焦点を経た市場の動きを加速させることになりそうです。

従って最終的には16日の予算教書発表後の反応が重要と言えますので、
今回は骨格のみで税制改革等は含まれず、本格予算の提出は5月であろうとも
政策の中身に対して失望を招くことなく、
トランプ政策へのフンワリな期待からさらに期待が膨らむことになれば、
同時に米景気拡大期待へと変わり、米企業業績拡大期待にも繋がり
FRBの年内の利上げ姿勢も負荷として捉えることもなく、
さらに減税策によって企業業績の嵩増し期待へと繋がるので、
結果的に指摘されている米株の割高感は解消されると言えます。

さらにそういった解釈で腰の入った米株買いとなって商いが膨らめば、
米国市場での足元の過熱水準といえる需給環境も呑み込むことが出来るので、
大統領選直後のような米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高
といういわゆるトランプラリーが再開することになり、
我が国の円安・株高ラリーも再開となれば
米国が牽引する世界的な景気拡大での油高(資源高)ラリーも再開し
ドル高による資源国・新興国の資金流出の影響も軽減され・・・

そろそろお気づきかとは思いますが、随分と都合の良いシナリオなので、
冷静に市場目線でシンプル言えば、問答無用の力でねじ伏せるかのように、
商いが膨らまないことには、遅かれ早かれ何かをきっかけに、
主役である米国の需給環境に則したガス抜きが行われるので、
それが15-16日のヤマ場をきっかけに起きそうではあります。
(予算教書がフンワリ仕上げになるようなのでね)

従って長い目での健全なシナリオとしては、
堅調な米経済と米企業業績、それを後押しするトランプ政策
という強固な土台がある中で、負荷という面もある利上げを決める
FOMCをきっかけに(もしくは先に述べた他のリスクでもいい)、
金水準である需給面でのガス抜きをした方が健全ではありますが、
FOMCではなく予算教書をきっかけにガス抜きとなれば、
織り込み済という解釈ならまだしも、フンワリ仕上げな中身であろうとも
トランプマン政策そのものへの失望だ!と解釈されることになると、
健全なガス抜きシナリオの大前提が崩れるとも言えますので、
(中国のリスクが爆発するのも同様に恐ろしいですが・・・)
予算教書でトランプ政策が失望を招く事態とはならず、
負荷という面のあるFOMCの利上げをきっかけにしてガス抜きとなるのが、
長い目での健全なベストシナリオだと言えます。
(トランプマン政策への期待が繋がるのでね)

ベターシナリオとしては、FOMCと予算教書共に好感するのをきっかけに、
商いの伴うトランプラリーという都合の良すぎるシナリオになることですが、
一昨日の雇用統計を受けた市場の動き(反応)を見る限り
米国の現状は需給面でのガス抜きが不十分と言わざるを得ないですから、
いずれは大きなガス抜きを食らうことにもなります。

当然ながらバッドシナリオは、FOMCでの利上げスタンスに対して、
織り込み済みではなく負担だと捉えているところに、
翌日の予算教書までが失望を招くというシナリオです。
さらにオランダ総選挙でも欧州政治リスクの高まり、
全人代閉幕と同時に中国リスクの高まりまで加わるてんこ盛り状態となると、
いくら16日の黒銀会合や英中銀会合、17-18日のG20にて、
火消しに動いたところで歯止めが効きそうにないですからね。

以上の通りなので、どれがベストでベターでバッドなのかは、
人それぞれではあり、私のベターがベストと見ている方も多いでしょうから
あくまで私の目線ではこうなりますということを前提に話せば、
予算教書に失望を招くことなくFOMCをきっかけにガス抜きとなる
長い目での健全なベストシナリオ、
もしくはFOMCと予算教書をきっかけに商いの伴うトランプラリーが再開
という都合の良すぎるベターシナリオになると見ており、
FOMCも予算教書もネガティブに捉えられるバッドシナリオの可能性は、
最も低いと見ております。
あっ、無風通過というシナリオが最も低いですけどね(笑)

そしていずれのシナリオになったとしても、
時間軸での次の大きなヤマ場は、またの機会に改めて詳細は書きますが、
4月下旬から5月なのかなと見ているので、いずれかのシナリオになろうと、
その動きが5月まで続くのだろうと見ております。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り最初のヤマ場は15日のFOMCなので、
それまでは割り切って為替だけを見ながら、
流れに合わせて動くのもアリですが、主役は海の向こうであり、
需給面から見ると特に米株のガス抜きが不十分ですから、
場中に米株先物が軟調であれば(既に下げているものの原油も念の為)、
15日まではリバ狙いとかは止めて、その日限りの勝負に留めておきましょう

腰を据えて構えている方については、ヤマ場以降の動き次第ですから、
週明けはFOMCを待つ姿勢で構えておけばいいのですが、
ヤマ場を前にして余程の商いを伴った米株安、米債券高(米金利低下)ドル安
原油安、我が国では円高株安というゴリゴリリスクオフモードとなれば、
ヤマ場を前に撤退するのもアリですが、
その辺の判断は御自身のポジションと相談して決めてください。
一応、先にも少し触れた通り、ヤマ場以降にガス抜き相場となれば、
4月中旬から5月までは続く可能性が高いと見ておりますのでね。
(逆の展開であるベターシナリオになった場合も時間軸は同様です)

腰を据えて新たに参戦する方については、もはやヤマ場は15-16日であり
それ以降の時間軸も4月中旬から5月まで続くと見ているので
ヤマ場以降の動きを見てから参戦しても遅くはなく、
あえて週明けから新たに参戦する必要もないでしょう。
それでもヤマ場以降が明るい展開であるベターシナリオと見て、
週明けから参戦するのは自由ですが、せめて決算を終えたもので、
今期が少々悪かろうとも、来期が増収増益見通しであり(できれば来期割安)、
取り組み妙味のある銘柄から参戦してきましょう。
(17日には四季報も発売されますけどね)
割安中小型で腰を据える方も同様です。

新興市場については、JQが記録的な堅調ぶりだからこその怖さと共に
マザは足元の商いからもやや下向きの圧力が強くなっているからこそ、
国内外のヤマ場となる15日以降に主力大型株が、
私のベターシナリオであるリスクオンとなれば、
新興市場から一気に資金が抜ける可能性もあり、
かといってヤマ場以降にバッドシナリオの世界的リスクオフとなった場合は、
深刻な事態ということなので、新興市場も巻き込まれることになります。
一方、ベターシナリオであるガス抜きでの巻き戻しとなった場合は、
代わりに新興市場へ資金が流入する可能性があるので
とにかく今週は新興市場にとっても世界的なヤマ場は無視出来ないものの、
シンプルに判断するならば、商いを伴った続落とならない限り、
上昇局面では商いが膨らみ、下落局面では商いが減少する上げゴリモードが、
継続していると判断して勝負するのもアリですが、
くれぐれも今週は15日以降のヤマ場だけは頭に入れておきましょう。

そして今週はヤマ場次第であり、私としてはベターシナリオと見ているので、
あくまで現時点では、長い目での新興市場を取り巻く環境については、
今週を含め今後も政策やテーマに関わる官民イベントは多く、
国会も真っ只中ですから、政策・テーマ関連への追い風は続いており、
季節性も含め中長期的に明るいと見ております(特にマザーズ)

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