不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
米株を軸に中旬を見据えながら
おはようございます。

先週は市場と世界が注目していたトランプマンの議会演説が行われ、
市場が一時的であろうと上にも下にも激しく反応していれば、
トランプマンが市場の主役であることに変わりは無かったのですが、
冷静に好感しているかのような反応となったことで、
そもそもの主演女優であるイエレンおばさん(FRB議長)の
利上げのサジ加減にも注目が集まることとなり、
14-15日のFOMCを前にして一昨日に講演を行ったのですが、
これまた市場は意外と冷静に反応しております。

そんな一昨日のイエレンおばちゃまの講演ですが、
足元の米景気は堅調なので、雇用と物価の基調に著しい悪化でもない限り、
3月は利上げしまっせ!と言わんばかりの口ぶりでおました。

それを受けた市場の動きとしては、米債券とドルが織り込み済みかのように
米債券高(米金利低下)ドル安となる一方、米株は相変わらずというか、
ドル安は追い風にもなとまっせ!と都合よく解釈したのか崩れることもなく、
3指数共に横ばいながらも小幅高で引けており(商いは減少)、
VIXも低下しております。

先日も書いた通り、足元の米景気と米企業業績が堅調だからこそ、
トランプマンの政策や手腕への期待も萎むことなく、
イエレン・オブ・ジョイトイのドSな利上げにも屈することなく、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高というトランプラリーにもなりますし
米債券高(米金利低下)ドル安、米株高という御都合解釈ラリーにもなり、
米株は債券とドルには左右されない強さを見せていると言えます。

ただし足元では米国市場の需給環境は過熱気味であり、
(シカゴ投機筋のドルロングはピークから約半減しております)
バリュー面においても割高感が指摘されているので(指標によりけり)、
割高感については法人減税による業績の嵩上げ期待、
他の減税策を含むトランプマン政策による米経済成長期待さえあれば、
解消されると言えますが、需給面については、
過熱気味な環境となるまでの商いよりも、
ニューマネーの流入を含む大商いで呑み込まないことには、
いずれは巻き戻しが起きるのは避けられないです。
だけに、先日のトランプ演説前後のような大商いだと安心できるのですが、
一昨日のような薄商いは、週末とは言えちと心許ないです。

そしてトランプラリーと共に・・・というか米株と共に、
市場のリスクオン・オフ・スイッチの役割を担い、
マネーの潤滑油にもなっている原油は、減産順守という背景もありますが、
米株のドル安に対する御都合解釈と同様に反発となり(4日ぶりの反発)、
まだ崩れずに踏ん張りを見せております。

景気と中国の鏡である銅も崩れずに踏ん張っており、
その他の商品についても、先週はトランプ演説後のドル高によって、
安全資産の金やプラチナ・銀が急落する場面もありましたが、
週末時点ではやや不穏なのかな・・・という程度です。

そんな商品の動きやドルの動きの影響が大きい新興国については、
ロシア株がトランプ演説前に急落していたり(債券と通貨は堅調)
イスラエル市場もやや不穏な動きであったり、フィリピンも相変わらず・・
という政治的な不穏なニオイを感じたり、
他の一部の新興国の株価にも頭打ち感はありますが、
あくまで少しだけ不穏と言う程度なので、心配するほどではないです。

新興国の親玉でもある中国については、人民元安基調は崩れておらず、
実態のわからないリスクも燻っておりますが、
3日から政商会議が開幕、本日からは全人代も開幕となり、
中旬までは続きますので、少なくともそれらの会議が終わるまでは、
好材料は出て来たとしても、大きな良からぬ騒ぎはないでしょう。
(今週の経済指標も大丈夫でしょうけど、外貨準備だけはちと気掛かりです)

我が国と同様、金融政策がユルフン(緩和)状態の欧州と英国は、
相変わらず政治と財政リスクが燻っておりますが、
週末時点では政治リスクの主役となりつつあるフランスパン、
15日に総選挙を控えるチューリップの国は共に株価が高値を更新しており、
未だブレグジットで騒いでる英国も週末は小幅安とはなったものの高値圏、
独・フィンランド等の他の欧州各国も同様に高値圏であり、
財政リスクを抱える南欧も概ね堅調であり(スペインは高値更新)、
欧州債券市場についてもECBの金融政策に反する債券安(金利上昇)であり、
南欧重債務国には負担にもなりますが、かつての財政騒動ほどの水準でもなく
むしろ債券売り・株買いのリスクONじゃないのか?
それとも燻っているECBのテーパリング観測すらも期待しているのか?
と言いたくなる動きではありますが(9日のECB理事会は注目です)、
少なくとも市場では政治&財政リスクは感じられない動きです(笑)

以上の通り、28日のトランプマン演説と週末のイエレンおばさん講演を経て
週末時点での海の向こうの市場の動き(状況)としては、
欧州は政治と財政リスクを騒ぎながらも市場はどこ吹く風であり、
中国、新興国、商品は一部に不穏な動きはあるものの、
騒ぐほどの動きはではなく、全体としては落ち着いており、
肝心の原油も踏ん張りを見せております。
主役の米国市場はイエレンおばさんの講演を受けて、
週末は米債とドルが織り込み済みのような反応となりましたが、
米株は薄商いながらも踏ん張りを見せております(原油も)。

そんな海の向こうに対して我が国のシカゴ日経平均先物は、
イエレンおばさん講演後のドル安円高が重石にはなったものの、
御都合解釈な米株の踏ん張りに合わせたかのように、
19460円と横ばいで踏ん張って帰って来ております。

週末時点での国内環境としても、政治がややゴタ付いていたり、
東芝のインチキを容認する東京市場の在り方への疑問があったり、
マクロ面では悪くないものの欧米に比べるとやや見劣りしますが、
今期のミクロ面(企業業績)では堅調であり
(肝心なのは来期なので来週の四季報が注目ではあります)、
それによって今期の数値としての日本株の割高感はなく
需給環境も米国とは違って良好であり、シカゴ投機筋の円売りポジは、
良好とまでは言えないものの。ピークからは半減しておりますので、
国内環境としては、先週と比べると政治面がややゴタついておりますが、
まだ良好と言える範疇でおます。

ということなので、冒頭でも触れた通り、こうなってくると・・・
市場の主演男優であるトランプマンの予算教書発表(13日頃)、
主演女優であるイエレンおばさん率いるFOMC(14-15日)、
といった両者の政策が発表される3月中旬が
次の市場のクライマックス(ヤマ場)となります。

さらに3月中旬前後は、主役の両者以外の重要イベントも重なっております。

 13日以降 英上院でEU離脱手続き開始法案の採決が行われる
 中旬頃 中国の全人代と政商会議の閉幕
 14日 東芝の決算発表、メルケル独首相とトランプマンの会談
 15日 春闘集中回答日、オランダ総選挙、
     米消費者物価と小売売上高の発表、米連邦債務上限引き上げ期限
 16日 日銀金融政策決定会合と英中銀会合の結果発表(共に15日から)
 17日 会社四季報発売、米MSQ、G20財務相・中銀総裁会議1日目
 18日 G20財務相・中銀総裁会議2日目

以上の通り、主役のトランプマンとイエレンウーマンの二人がメインですが
脇役のイベントも結果次第では主役に躍り出る可能性はありますので、
3月中旬がクライマックス(ヤマ場)であることに変わりは無く、
市場もそこに向けて動くことになりますが、
見ての通り、これらのクライマックスは来週ですから、
目先である今週に目を向けると、以下の通りのイベントも控えております。

 ※今週の詳細なイベントスケジュールは前記事を御参照ください。

 週を通して トランプマンの言動
       開催中の中国全人代と政商会議(中旬頃閉幕予定)
       米韓軍事演習に対して激おこカリアゲ丸の北朝鮮動向
       欧州の政治&財政リスク(市場は無関心ですが一応)
       国会も含む安倍ちゃんマン政権のスキャンダル騒動

 6日 トランプマンの新たな入国制限に関する大統領令署名(6日頃)
    米1月製造業新規受注
 7日 30年債入札、
    中国2月外貨準備高、OECD経済見通し
    米1月貿易収支、米3年債入札
 8日 10-12月期GDP二次速報値、1月国際収支、1月景気動向指数
    2月景気ウォッチャー調査、
    中国2月貿易収支、英財務相予算演説、
    米2月ADP雇用リポート、米週間原油在庫、米10年債入札
 9日 1月毎月勤労統計調査、5年債入札、2月工作機械受注・速報値
    中国2月消費者物価&生産者物価
    ECB理事会、EU首脳会議、米30年債入札
10日 メジャーSQ、1-3月期法人企業景気予測調査
    EU首脳会議、英1月貿易収支、独1月国際収支
    米2月雇用統計
11日 東日本大震災から6年
12日 満月、サルマン・サウジ国王が訪日(12-15日)
    米国が夏時間入り

てな感じなので、今週のヤマ場としては、我が国は週末のMSQ、
海の向こうは週末の雇用統計となりますが、
やや気掛かりなのはトランプマンの新たな入国制限措置での物議、
米国と中国の貿易収支、中国の外貨準備高、
ECB理事会でのまさかのテーパリングちら見せといったものもありますが、
市場のメインイベントであり方向感が決まるのは来週の3月中旬ですから、
脇役のリスクが突然噴き出して主役にでも躍り出ない限り、
今週のイベントは3月中旬のヤマ場までの一時的なイベントで終わりそうです

従って週明けとしては、イエレンおばんさんの演説での利上げ姿勢に対する
主役である米国市場の週末時点の動き・・・

米債券高(米金利低下)ドル安という織り込み済みの様な反応、
米債とドルの動きを都合よく解釈する米株の踏ん張り、
米株と共に市場の空気を決めていた原油の踏ん張り、
といったチグハグとも言える御都合解釈な動きが継続するのか・・・
(日本は少々の円高を無視する株価の踏ん張り)

それとも米株の踏ん張りが正解だとばかりに米債券安(金利上昇)ドル高
というトランプラリー再開となるのか(油高も)・・・
(日本は円安株高ラリーの再開)

米債券高(米金利低下)ドル安が正解だとばかりに米株安となり
いわゆるトランプラリーが全て反転する巻き戻しとなるのか(油安も)・・
(日本は円高株安という巻き戻し)

米債券安(米金利上昇)ドル高、米株安という別のチグハグもあります。
(日本は少々の円安も無視する株安かドル高円最強高での株安)

私としては最初のパターンであるチグハグながらも株価は踏ん張る
という展開になる可能性が最も強いと見ており、
その次にトランプラリーの再開かな・・・と見ておりますが、
月曜の晩以降のイベントを見る限り、
米経済指標は堅調な結果となりそうなので、
トランプマンの政策への期待も持続することになるでしょうし、
次回FOMCでの利上げ観測だけでなく、次々回以降の利上げ観測と共に
年3回の利上げ姿勢も台頭する可能性が高いので、
徐々に米債券安ドル高となり、トランプラリーの再開となって
3月中旬のヤマ場まで突っ走る可能性は十分にあると見ておりますが・・・
そうなると結果的に3月中旬のヤマ場以降はガス抜き相場入りとなります

残念ながら私の見方とはならず、
週末の米債券高ドル安が正解ということで米株安
というトランプラリーの巻き戻しか、
チグハグながらも米株安(米債券安ドル高)での週明けとなれば、
今週の米経済指標が堅調な結果となって一時的に米株が反発しても、
雇用統計までもしくは3月中旬のヤマ場まで軟調な展開となりそうです。
ただし過熱気味な米株の丁度良いガス抜きにはなりますので
結果的に3月中旬以降は明るい展開を見込めることにはなりますけどね。

つまり今週も米債券&ドルvs米株(原油)の構図ではありますが
トランプ政策と米金融政策が中心のメインイベントは3月中旬ですから、
今週は米株の動きが軸になると言えます。

ということで、米株を軸にしながらの明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方は、週明けから米株が軟調なスタートとなれば、
3月中旬まで軟調モードとなる可能性が高く、週末にはMSQも控えるので
今週はその日限りの勝負に留める慎重モードが無難ですが、
週明けから米株が堅調もしくは踏ん張りモードであれば、
逆に3月中旬まで続く可能性が高いので、勝負姿勢で挑めばいいでしょう。

腰を据えて構えている方については、今週がガス抜きの軟調モードになれば、
来週の3月中旬のヤマ場以降は明るいとも言えますので、
そのまま王者の風格で構えておいてもいいとは思いますが、
余程の商いを伴ったトランプラリーの巻き戻し&リスクオフ
という展開となった場合は(可能性は薄い)、一旦撤退するのもありです。

腰を据えて新たに参戦する方については、
シンプルに今週がガス抜きの軟調モードとなれば参戦チャンスとなり、
逆に堅調&踏ん張りモードとなれば来週の3月中旬のヤマ場以降が、
参戦チャンスになるというのが全体の基本シナリオなので、
もちろん銘柄にもよりますけど、それ(全体)を見ながら動きましょう。
そして参戦するならば決算を終えたもので、今期が少々悪かろうとも、
来期が増収増益見通しであり(できれば来期割安)、
取り組み妙味のある銘柄から参戦していけばいいでしょう。
割安中小型で腰を据える方も同様です。

新興市場については、商いを伴うトランプラリーの巻き戻しと共に
世界的なリスクオフとなれば、さすがに無視もできないので、
米債券、ドル、米株(商いも)、原油は横目で見ておく必要はありますが、
商いの共わないガス抜き程度であれば、
足元の動きの様に代わりとして新興市場に資金が流入する可能性は高いので、
シンプルに商いの伴った下落が連続するまでは、
上昇局面では商いが膨らみ、下落局面では商いが減少する
という上げゴリモードが続いていると判断し、勝負姿勢のままでいいでしょう

そして長い目での新興市場を取り巻く環境については、
今週は特に政策やテーマに関わる官民イベントは多く(来週以降も)、
国会も真っ只中ですから、政策・テーマ関連への追い風は続いており、
繰り返しになりますが、海の向こうと共に主力大型株が、
商いを伴うゴリゴリのリスクオフではなく、
商いも伴わない動きだけのガス抜きのような巻き戻しであるならば、
新興市場への資金流入が続く可能性は高いので、
季節性も含め新興市場は中長期的に明るいと見ております(特にマザーズ)
ただし来週のヤマ場以降に海の向こうと主力大型株が
商いを伴うゴリゴリの堅調モードになれば
新興市場から一気に資金が抜ける可能性も無きにしも非ずなので、
新興市場にとっても来週はヤマ場となる可能性はあります。

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