不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
今週はヤマ場が無いからこそ・・・
おはようございます。

まずは週末の動きと状況から振り返っておきます。

★海の向こうの週末状況。

債券と為替の両市場の動きとしては、口実となった仏の政治リスクを始め、
南欧の財政リスクと一致する動きではありました。

債券市場では米英債券高(仏&南欧債券安、LIBORも足元で上昇)、
為替市場では円ゴリラ>ドル高>ユーロ安>ポンド最弱
というようにリスク回避&トランプラリーの巻き戻しとなっております。

一方、株式市場では米株が3連休前の週末で商いはやや減少したものの、
ダウが7日続伸、SP500とナスは反発(直近は7勝1敗)
3指数共に史上最高値を更新(VIXは低下)、
英株はやや商いを増加させて反発、欧州株は商いを増加させてマチマチ
南欧重債務国の一部と政治リスクの高まった仏は下落となり
(仏・南欧よりも下げが大きいのは我が国ですけど・・・)
リスク面では債券と為替と同様、仏と南欧のリスクは感じられますが、
あくまで昨夜だけの動きであって足元では堅調と言える水準であり、
英と他の欧州各国に至っては昨夜も含めて堅調を維持しております。
主役の米国株については、トランプラリーが継続しているだけとも言えますが
債券と為替の動きがどうなろうとも、
都合良く解釈する堅調ぶりが続いていると言えます。

実際に米国の足元のマクロ指標はゴリゴリな堅調ぶりであり、
米企業業績も堅調とイエレンおばさんの利上げ姿勢も裏付ける状況ですが、
謎なのはこれほど堅調な米経済にも関わらず、
トランプマンは「雇用が必要だ!」と拳を振り上げている温度差でおますw

そんな米国経済の見方に対する温度差はともかく、
米株と共に市場のリスクオン・オフの空気を決める役割を担い、
市場のマネーの潤滑油となる原油は、横ばいながら高値圏を維持しており、
景気と中国の鏡でもある銅を含む他の商品は、昨夜はやや軟調だったものの
足元では堅調を維持しており、リスク回避な債券と為替とは違い、
米英欧の株式市場と同様、未だ楽観モードと言えます。

以上の様な先進国の都合(サジ加減)次第でもあり、
特にドルと商品に左右される資源国・新興国については、
政治リスクもあるフィリピンの通貨安は相変わらずですが、
株価は堅調でトリプル安からは脱しており、
同じくトリプル安基調だったメキシコとトルコはすっかり落ち着いており、
資源国・新興国全体としてもこれといって不穏な動きはないです。

新興国の親玉でもある中国については、燻ったリスクは満載であり、
株、債券、人民元のチグハグな動きは続いておりますが、
いかんせん自由化されていない市場で当局のサジ加減次第でもあり、
経済指標等のお手盛りや情報の隠蔽もやりたい放題だけでなく、
いざとなったら人権も生命も財産も無視した強権発動も可能な独裁政権であり
真の姿は誰にもわからないので、事が起きてから対処するしかないのですが、
現状の市場の動きとしては、SHIBORの不穏な上昇であったり、
人民元の操作されたような動きはあるものの、
株も債券も含めたトータルの動きでは、落ち着いていると言えます。

以上の通り、海の向こうの週末状況&動きとしては、
やや騒ぎとなっている仏の政治リスクと南欧重債務国リスクを反映するように
市場も動いていると言えますが、主役は依然としてトランプ&米国市場なので
米株の強さに対し、警戒色の強い米債券高、リスク回避のドル高(円最強高)
という見ようによっては無双のトリプル高と言えなくもないですが(笑)
トランプラリー目線でも御都合解釈目線でもチグハグな動きではあり、
先週のヤマ場だった14-15日以降、続いているという状況です。

ちなみに米国市場の御都合解釈モードと言うのは、
米債券安(米金利上昇)ドル高は、金利が上げられるほどに米経済は堅調や!
ドル高にも耐えられる証拠やから米株高やで!(いわゆるトランプラリー)
米債券高(米金利低下)ドル安は米経済にとってやさしいから米株高やで!
という株主導のどちらにでも都合良く解釈するというモードのことですから、
昨夜の動き(米債券高、ドル高、米株高)に関してはチグハグということです

米国の需給環境としては、米株買い、米債券売り、原油買い
といったポジが過熱水準である一方(米株は割高感への警戒感も)、
ドル買いポジはドルの動きと同様、過熱しておらず足元で減少しており、
米債券も足元では以上の通り、巻き戻しの動きであり(米債券買い傾向)、
需給的には米株と原油の巻き戻しがいつ起きるのか・・・という感じなので
米債券は先週の14-15日のヤマ場から巻き戻していると言えますが、
米株は一昨日の週末に迎えた米SQをきっかけに、米債券に合わせるように、
週明けから米株主導の御都合解釈モードが止まることになるのか・・・
それとも次のヤマ場である月末or3月中旬までは、
米株主導の御都合解釈モードの継続かトランプラリーの再開となるのか・・
それは後述するとして、週末の海の向こうの状況としては以上の通りです。

★我が国の週末状況

以上の通り、海の向こうの市場では、
債券と為替市場が巻き戻しもしくは足踏み状態であり、
リスクとしても欧州の政治リスクや南欧の財政リスク、
主役のトランプマンの相変わらずな言動や政策への未知数な怖さもありますが
市場全体の動きとしてはリスクオフモードとまでは言えず、
主役の米国市場は未だに株主導の御都合解釈な強さが継続しております。

そんな中、為替市場でのリスク回避風味な円ゴリラもあり、
シカゴ日経平均先物は19130円と軟調に帰って来ております・・・
昨夜だけでなく先週のヤマ場となった14-15日以降、
リスクが騒がれている仏や南欧よりも日本株は軟調な動きが続いているので、
世界の市場とは乖離した東芝に対する呆れた過保護な優遇措置のせいで、
東芝以外も怪しいのでは・・・ついでにカリアゲリスクもあるし・・・
という日本固有のリスクを意識した日本株の見切り売りなのか?
と言いたくもなるほど、足元での弱さが目立つ日本株ではあります。

しかしながら基調が崩れたという水準まで売られたわけでもなく、
本気売りとも思えない薄商いが続いており、
バリュー面においても先週のヤマ場で一巡した企業決算が、
概ね堅調な結果となったことで「今期」EPSが上昇しており、
世界的にも先進国の中でも数値的には割安感があり(肝心なのは来期ですが)
マクロ指標についても米国ほどの堅調ぶりではないものの悪くはなく、
政治的には世界の中で際立つ安定ぶりを見せており、
その下で黒い金融政策の睨みも効いており(海の向こうのお陰で効果も)
それを含めた需給面においても海の向こうとは違って良好と言えますので
(14日時点の円売りポジもさらに減少(ピークの半分強))
トータルで見た国内環境としては良好と言わざるを得ないだけに、
東芝やカリアゲといったリスクへの疑いの目を持ってしまいます(笑)

まぁ我が国は世界の景気敏感株であり、米国の子分ではありますから、
米株だけが堅調な一方、米債券とドルが巻き戻しとなっていれば、
米株と同様、日本株も為替を無視した株主導の強さとなりそうですが、
先週のヤマ場で企業決算が一巡したからなのか、
やや株主導の強さが影を潜め、為替への感応度が強くなりつつあります。
株主導の強さだったからこそ、単なる需給的な巻き戻しとも言えますけどね。

★今週の焦点と見通し

以上の通りなので、海の向こうは米株主導モードが継続するのか(原油も)
それとも米債に合わせるように米株主導モードが終わり、
米株(原油も)が崩れると共にトランプラリーの巻き戻しへ突入するのか、
それらのきっかけとして欧州の政治&財政リスクや主役のトランプリスクが
火を噴くことになるのか・・・というのが海の向こうの焦点でおます。

我が国の焦点としても海の向こうと同様ですが、
先週のヤマ場以降から続いている際立った日本株の弱さが、
海の向こうによるものなのか、日本独自の要因によるものなのか、
見極める必要があります。

ということで、以上の様な市場の動きを中心とする焦点もありますが、
動くきっかけとなるのはイベントではありますので、
まずは今週の注目イベントをピックアップすると以下の通りとなります。

 ※今週のスケジュールの詳細は前記事に貼っております。

 週を通して  トランプ米大統領が新たな入国制限措置を発表予定
          トランプ米大統領が減税策発表&議会演説(月末予定)
          トランプ米大統領の言動、政策への疑念
          欧州政治&財政リスク動向
          英上院でEU離脱通告権限を首相に与える法案の審議開始
          中国リスク動向
          北のカリアゲリスク
          東芝のお粗末による日本市場への影響

 20日 国内 1月貿易統計、1月半導体製造装置BBレシオ
      海外 米国市場休場、ユーロ圏財務相会合

 21日 国内 規制改革推進会議公開ディスカッション
      海外 EU財務相会合、欧州各国2月PMI
          ドラギECB総裁がマクロ経済対話に参加
          米2年債入札、1月北米半導体製造装置BBレシオ
          ミネアポリス連銀&フィラデルフィア連銀の両総裁講演
          ウォルマート決算

 22日 海外 中国1月住宅価格、
          OPEC加盟・非加盟国減産順守実務者会合
          独2月IFO企業景況感指数
          メルケル独首相とラガルドIMF専務理事会談
          米1月中古住宅販売件数、FOMC議事要旨
          米5年債入札、テスラモーターズと米小売決算
          メキシコ10-12月GDP、ブラジル中銀会合

 23日 国内 月例経済報告、木内日銀審議委員会見、20年債入札
      海外 国連仲介のシリア和平協議、独3月GFK消費者信頼感
          米12月FHFA住宅価格、ノードストロム決算
          週間原油在庫、米7年債入札、
          米国務長官と米国土安全保障長官がメキシコ訪問

 24日 国内 プレミアムフライデー開始 17年度予算案採決(予定)
      海外 米1月新築住宅販売件数

 2月末 海外 トランプ減税策発表&議会演説&一般教書演説(全て予定)

 3月中旬 トランプ政権の予算教書(予定)
        FOMC(14-15日)
        米連邦債務上限引き上げ期限
        オランダ総選挙 ※EU首脳会議は9-10日
        中国の全人代閉幕(5日から中旬までの予定)
        英中銀会合(16日)※ECB理事会は9日
        日銀金融政策決定会合(15-16日)
        東芝決算発表(14日)
        米MSQ(17日)※日本のMSQは10日
        G20財務相・中央銀行総裁会議(17-18日)

見ての通り、先週や2月末、3月中旬に比べると、
今週に予定されている決まったイベントとしてはこれといったものがなく
まんべんなくそれなりの経済指標や決算、政治イベントがあるという感じで
22日の産油国の減産順守状況の審査方法の更なる検討を行う実務者会合、
23日のチームトランプマンのメキシコ殴り込みといったところが、
やや波乱要素のあるイベントという感じなので、
今週としては週を通しての所に書いている継続的なイベントやリスクの動向が、
きっかけとなる可能性が高いと言えます。

つまりヤマ場らしきものは見当たらないということであり、
週明けの動きが重要なのですが、米国市場は休場なので、
実質的には明後日21日の米国市場以降の動き次第であり、
その動きが2月末まで続きそうではあります。

個人的には先に述べた週末状況も加味すると、
今週は休場明けの米国が動き出す21日以降、堅調な動きとなりそうですが
願望としては早目にガス抜きをした方が・・・とは常々思っております(笑)
2月末とか3月中旬をきっかけに豪快な巻き戻しが起きるようだと、
ただでさえマスコミに嫌われ、危うさもあるトランプマンですから、
単なる出尽くしとは捉えられず、必要以上にネガティブ視されそうなだけに、
早目にガス抜きをした方が息の長い相場の為にも良い事ですし、
トランプマンへの期待を含むイメージと言う意味でも良い事ですからね。

★明日のスタンス

持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り、今週の方向感は21日以降に決まるでしょうし、
明日は鬼の居ぬ間(米休場)だからこそ日本固有の動きが続きそうですが、
逆に反発の週明けとなれば、21日までは続く可能性は高いので、
明日は反発となれば勝負すればいいですし、先週の流れが継続していれば、
その日限りの勝負に留めるという流れに合わせた立ち回りでいいでしょう。

腰を据えて構えている方については、
今週の方向感は21日以降に決まるでしょうから、
明日はトランプリスク等で余程の商いを伴った巻き戻しとならない限り、
少々下げようが反発しようが、王者の風格で構えておけばいいでしょう。
銘柄にもよりますが、そもそもここまで上げると余裕もありますのでね。

腰を据えて新たに参戦する方についても、
年内等の長期的な明るい見通しに変わりは無いので、決算を終えたもので、
今期が少々悪かろうとも来期増収増益見通しであり(できれば来期割安)、
取り組み妙味のある銘柄は物色していけばいいでしょう。
中小型割安銘柄についても同様です。
ただしトランプリスク等で商いを伴った巻き戻しとなれば
当然ながらチャンス到来ではありますので、もし今週から巻き戻しが始まれば
2月末のヤマ場を視野に入れて、虎視眈々モードでも構えておきましょう。

新興市場については、先週末は下げたもの商いは減少しているので、
上昇局面では商いが膨らみ、下落局面では商いが減少する、
という上げゴリモードが継続していると判断し、
商いの伴った下落が連続するまでは、勝負姿勢で挑めばいいでしょう。

ただし今週にトランプリスク等で世界的に商いを伴った巻き戻しとなれば
新興市場も無視も出来ないので、一応、米株、米債、ドル、原油の動き、
それらの商いくらいは横目で見ておきましょう

そして長い目での新興市場を取り巻く環境については、
今週は政策やテーマに関わる官民イベントはやや少なめですが、
国会は真っ只中という政策関連への追い風は続いており、
海の向こうと共に主力大型株が先に述べた巻き戻しモードへ突入したとしても
商いを伴うゴリゴリのリスクオフではなく、
腰の入っていない(商いも伴わない)ガス抜き程度の巻き戻しならば、
ここ数日の様に新興市場へ資金が流入する可能性は高いので、
季節性も含め新興市場は中長期的に明るいと見ております(特にマザ)

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