不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
御都合解釈ラリーと今週末を見据え
おはようございます。

トランプマンがまたしても切符を切ったようで(大統領令発動)・・・
内容は金融規制改革法(ドッド・フランク法)の見直しですが、
リーマンショックのような惨事を繰り返さないために、
長い時間を掛けて取り組んで来た規制なのに、
ショックを招いた当事国の大統領がアッサリとちゃぶ台返し・・・(笑)

イエレンおばさん率いるFRBが引き締め姿勢に転じている一方、
日欧は蛇口がバカになった水道の様にユルユル金融緩和の真っ只中なので、
これでバブルへGO!の号砲が鳴ったとも言えますが・・・(笑)

我が国は不治の病の様なデフレと共に失われた20年と言われ、
バブルを知らない金を使わない世代が社会に出てきているので、
経済成長も一周して成熟したような日本にとっては(他の先進国も)、
更なる経済成長のための起爆剤としては、
トランプマンによって再びバブルが訪れるのいいのかなとは思いますが・・
一応、前回の教訓もあるでしょうからね(棒)

まぁそんな先の話は置いといて、足元の話に戻しますと・・・

昨夜発表された1月雇用統計は、相変わらず完全雇用と言える結果となり、
トランプマンの雇用創出炎上商法とは温度差があると言わざるを得ないですが
イエレンおばさん(FRB)が利上げの判断材料として重視する賃金は、
利上げをゴリゴリ進めるほどの結果とはならなかったので、
雇用に対する見解の違いはあれど、金融政策については結果的に、
トランプマンの他国通貨安批判でのドル高牽制姿勢と一致することに・・・

明日にはFRB自らが雇用の質面を示す指標であるLMCIを発表するので
雇用統計の賃金とは逆の堅調な結果を自ら出すようであれば、
以上の様な見方も覆りますが、イエレンおばさんも過度なドル高については、
望んでいないでしょうから・・・っつうか、米国にとっては、
ドルの程良い上昇と足並みを揃えながらの金利上昇が都合がいいわけですから
自ら首を絞めるようなことはしないのでしょうけどね・・・

そんな雇用統計と切符のいいトランプチケットを切ったこともあり、
週末の米国市場では金融株が牽引する米株高となり、
3指数共に1月高値は超えていないものの、ダウは2万ドルを奪還・・・
まさにバブルへGOのような株主導の強さも感じられますが、
需給面の過熱を吹っ飛ばすほどの商いではないのがやや気掛かりでおます。

という現状だからこそ、今は米金利(米債券)が重要とも言えるのですが、
週末は以上のイベントを受けて乱高下したものの、
結果的にやや米債券高(金利低下)で引けており、
先に述べた利上げ姿勢と一致する動きに・・・
今週は米債入札の3連発も控えての思惑もあるでしょうけどね。
ドルについては債券の動きもあり、ドル安で引けております。

以上の通り、週末はトランプラリーの米株高、米債券安、ドル高とはならず、
米株高、米債券高、ドル安となり、週末だけでなく足元の動きとしても、
米株はラリーが再開する寸前とも言えますが、
米債(米金利)は年末からの足踏みが続いており、
ドルも年末からの足踏みと言うよりは、未だドル安トレンドが継続中です。

ただし・・・ご存知の通り、米株は・・・というか米国は、
世界一の経済大国であると共に基軸通貨国だからこそというのもありますが
米債券安(米金利上昇)ドル高になっても、それだけ米経済は堅調なんだ!
米債券高(米金利低下)ドル安になっても、米経済には追い風なんだ!
米債券安・ドル安のチグハグになっても、株買・債券売のリスクオンだ!
という御都合解釈モードが働き得る国であり、
最近は米株の動きを見ていると、バブルへGOとまではいいませんが、
御都合解釈モードが強くなっております。
しかもそれの裏付けとなるマクロ環境は堅調であり、
株価の根幹である米企業業績は
GM等の一部を残して主力企業の決算は週末で一巡となり、
概ね堅調な結果となりましたので、米株主導の御都合解釈も頷けますし、
そうなると繰り返し書いている通り米株は、
市場のリスクオン・オフ・スイッチの役割も担うので、
米株が崩れないとリスクオフムードにはならないですからね。
(VIXも低水準を維持しております。週末は10.97)

同じく大統領選以降、米株と同様の役割を担ってきた原油についても、
足元のドル安も追い風との御都合解釈の色合いも強くなりつつあり、
産油国の協調減産やトランプマンの出現による中東の地政学リスク上昇もあり
足元では米株と同様、ラリーが再開する寸前とも言える堅調ぶりでおます。
(安全資産の金は昨年末から上昇が続いておりますが、
 昨年来の高値からは遠く及ばない水準でおます)

以上が海の向こうの市場の主役となる面々の動きですが、
米債とドルにはラリーが止まる・・・反転する兆しを感じるものの
米株と原油の堅調ぶりが崩れない限り、ラリーの再開とまではならずとも、
市場の空気は悪くならないと言えます。

資源国・新興国についても、足元のドル安によって通貨高となり
大統領選直後のようなドル高による通貨安での資金流出が止まり、
原油を始めとする資源高も追い風となることで、
結果的に株・債券を含む資源国・新興国市場の落ち着きにも繋がっております

トランプに敵視されているメキシコ、政情不安のトルコ、フィリピン、
といったトリプル安に見舞われていた国も、昨年末からドル安と共に、
メキシコはすっかり息を吹き返しており(通貨、債券、株共に)、
トルコとフィリピンは通貨安は脱したとは言えませんが、
株は息を吹き返しております。

ただし・・・そんな新興国の親分でもある中国については、
御存知の通り、数えればキリがないほどのリスクが燻っており、
市場でも必死のパッチで支える人民元、電車道な債券安、低迷中の上海株、
SHIBORの翌日物以外のフィーバー等、キナ臭い動きは続いております。
とは言え、この国だけは事が起きてから対処するしかないですけけどね。

そして欧州ですが、英国のハードブレグジット懸念であったり、
それをきっかけとするEU離脱ドミノ懸念と共に欧州各国で選挙を控えており
ユーロ圏ではギリシャの財政コントを始め南欧重債務国の財政リスクの燻り、
それによるユーロ圏崩壊懸念、さらに欧州金融機関のリスクも燻っており、
さすが中国と仲良しだけに、キナ臭いリスクは満載ですが、
金融緩和政策に支えられていることもあり、市場の動きとしては、
ギリシャを始めとする南欧重債務国以外は堅調であり、落ち着いております。

(余談ですけど、以上のようなリスク面から考えると、
 欧州と中国に対して米露日とEUを抜けた英という構図も浮かびます)

英欧と同様、金融緩和真っ只中の我が国は、マクロ環境はイマイチながら、
足元の企業決算は思った程に上方修正ラッシュとはなっておりませんが、
概ね堅調な結果となっていることに加え、国内の需給環境は良好であり、
(過熱気味だったシカゴ投機筋の円売りポジもやや減少しております)
金融政策においても先週末に黒ちゃんオペが繰り出され、
効果はともかく強い意志は示しており、財政政策を司る政治についても、
トランプの火の粉懸念はあれど他国に比べて安定しておりますので、
マクロ環境以外は好環境と言えるのですが、
主役は海の向こう(米国)であることに変わりなく、
良好な需給環境の効果を発揮する大きな要因の為替については、
トランプマンの牽制も含めて海外要因が大きいので
現状としては企業決算も一巡していないこともあるので(トヨタは明日)、
海の向こう次第という状況からは脱し切れてないです。
(日米首脳会談前にあえてトヨタが低調な見通しを発表するかも・・・)

ただし週末の動きについては、
以上の通り海の向こうが御都合解釈な株主導での堅調ぶりだったので
シカゴ日経平均先物も円高に屈することなく堅調に帰ってきております。


ということなので、週末時点の状況としては、
世界的に株価だけが先週のヤマ場も雇用統計もへったくれもなく、
御都合解釈な堅調モードが続いており、見方によっては節分天井?
とも言いたくはなりますが、主役のトランプマンが具体策を発表する中旬、
もしくは月末とも言われている予算教書の発表と一般教書演説までは、
止まりそうにない動きではあります。
(一応、大人の都合な45日前ルールも米SQもイエレン議会証言も
 2月中旬ではありますからね。)

しかもいつ出て来るのかもわからないトランプマンの口撃を警戒していては
キリが無く何も出来ないので、食らった時には潔く運が悪かったと割り切り、
トランプマンの口撃リスクは無視するしかないとも言えます・・・(笑)

とりあえず予算教書や一般教書演説のある時期はともかく、
今週のヤマ場としては、何と言っても日米首脳会談のある週末でおます。

我が国にとっては為替政策を含む日米の通商問題を左右するイベントであり、
同じく週末には為替の要素も強い国内の需給イベントであるSQも重なるので
ヤマ場は週末だと言ってもいいのですが・・・

現状の日本株は未だ海の向こう次第という状況からは脱し切れていないので
米国との首脳会談とは言え、国内独自の要素が強いイベントですから
今週の海の向こうも含めた重要イベントをピックアップすると以下の通りです

 (※今週のスケジュールの詳細は前記事に貼っております)

  6日 国内 12月毎月勤労統計、トヨタ始め約180社の決算
     海外 スーパーボウル(現地時間5日)、IMF理事会
        ドラギECB総裁議会証言
        米1月LMCI、フィラデルフィア連銀総裁講演(投票権有

  7日 国内 約180社の決算
     海外 中国1月財新サービス業PMI、中国1月外貨準備高
        豪準備銀行金融政策会合、独12月鉱工業生産
        米12月貿易収支、米12月労働調査、米3年債入札
        GM決算、ディズニー決算

  8日 国内 12月国際収支、金融政策決定会合における主な意見
        1月景気ウォッチャー、ソフトバンク等約180社の決算
     海外 ドラギECB総裁講演、英下院でEU離脱法案採決
        週間原油在庫、米10年債入札、テスラモーターズ決算

  9日 国内 1月機械受注、1月工作機械受注、30年債入札
        安倍首相が訪米(9-13日)、中曽日銀副総裁講演
        約220社の企業決算
     海外 NZ準備銀行金融政策会合、フィリピン中銀金融政策会合
        ドラギECB総裁とメルケル独首相会談
        ウニクレディトとコメルツ銀の決算、独12月貿易収支、
        米新規失業保険、米30年債入札、メキシコ中銀会合
        投票権を有するシカゴ連銀総裁講演
        コカ・コーラ、エヌビディア、ツイッターの決算
        トランプ大統領が航空各社CEOと会談

 10日 国内 日米首脳会談1回目、SQ、約500社の決算
     海外 中国1月貿易収支、2月IEA石油市場月報、リグ稼働数
        米2月ミシガン大消費者態度指数

 11日 国内 満月、日米首脳会談2回目(トランプマンとゴルフ)
     海外 フィッシャーFRB副議長講演

 12日 国内 安倍首相米国滞在4日目(9-13日)
     海外 ドイツ大統領選

 週を通しては・・・何よりトランプマンの呟きと口撃ですが
 英国のEU離脱コントと欧州のEU離脱ドミノリスク、
 ギリシャを始めとする南欧重債務国での財政コントとユーロ圏崩壊懸念
 決算ラッシュでもある欧州金融機関リスク、中国の得体の知れんリスク
 日米企業決算といったところです。

 国内では先週末に騒ぎとなった日銀の国債買入オペが、
 効果はともかく材料として鮮度を保っておりますので、
 通常ならば10時10分と14時が通知時間なのですが、
 先週末の様に10時10分の通知を受けて、
 日銀が抑えたい0.1%を超える金利上昇(債券売り)となれば、
 再び時間も関係なく動く可能性はありますので、
 通知後も含め、金利(債券)の動きは見ておいた方がいいでしょう。

以上の通りなので、主役の米国はトランプマンの日々の言動はもちろんのこと
イベントでは週明けのLMCIと7日のトランプマンが気にする貿易収支
GM決算、7-9日の米債入札三連発といったところなので、
今週はキナ臭いイベントが最も多いのは欧州であり、その次に中国と言えます
我が国としては明日のトヨタを始めとする国内企業決算と日銀オッペケぺーが
週を通しての日々の注目イベントですが、
先週に比べると海の向こうは大きなイベントが少ないとも言えますので、
やはり日米首脳会談、SQ、企業決算の3発目ピーク
といったものが重なる週末がヤマ場と言えます。

ということで、明日のスタンスについては・・・

持ち越し短期勝負の方は、以上にも書いた通り、
慎重に構えるのであれば、米債券高&ドル安が続いている限り、
その日限りの勝負に留めておくのが無難ですが・・・
割り切るのであれば、米株が堅調である限り(できれば原油も)、
我が国は日銀オッペケペーの睨み効果もしばらくは続くでしょうから、
企業想定為替レートを割る様な円高にならなければ、少々の円高は無視して、
ひとまずヤマ場の週末までと言う目線で勝負してもいいでしょう。

そして先にも述べた通り、我が国の債券が売られ、
長期金利が0.1%を超えるようであれば、日銀が動く可能性は高いですし、
動くだろうとの思惑も走る可能性は高いので、
これまでのような債券の見方ではなく、
これら先週末のオペの余波を利用した短期的な勝負も面白いとは言えます。

腰を据えて勝負する方については、そもそも余裕もありますので、
自分で決めた下値の目途を割るまでは王者の風格で構えておけばいいですし、
もしくはシンプルに米債券高(米金利低下)ドル安、米株安、油安
というトランプラリー&油高ラリーそして円安・株高ラリーが、
商いを伴って全て反転・巻き戻しの動きとなれば
潔く一旦は撤退することを検討しても遅くはないでしょう。
一応、目先(今週)のヤマ場としては週末となりそうです。

新たに腰を据えて参戦する方については、同様の撤退目安で構えつつも、
未だ中長期的な明るい見通しに変わりは無いのも事実なので、
目先のリスクは覚悟して(今週のヤマ場は週末となりそうです)、
個別の動きに合わせて好きなタイミングで参戦するのは自由でおます。
ただし発表ラッシュの続いている企業決算を終えたものか、
もしくは変則決算の銘柄に参戦するのが好ましいとは言えます。
中小型・割安銘柄で腰を据えて勝負する方も同様です。

新興市場で勝負する方については、前々日は商いを伴った底堅さを見せ、
週末もマザは商いを伴った反発となり、主力どころも物色されていたので
明日も商いを伴った続伸となるようであれば、
シンプルに上昇では商いが膨らみ、下落では商いが減少
という上げゴリモードが再開したと判断して勝負すればいいですが、
明日が商いを伴った下落となるようであれば、慎重姿勢で構えておきましょう
(ちなみに今週は新興主力の決算も本格化します)

そして今週も来週も政策やテーマに関わる官民イベントは多く
国会も真っ只中ではあり、政策・テーマ関連には追い風であり、
海の向こうと共に主力大型株が商いを伴うゴリゴリのリスクオフではなく、
腰の入っていない(商いも伴わない)ガス抜き程度の巻き戻しならば、
代わりに新興市場へ資金が流入する可能性は高く、
新興市場は小難しい国内外の背景の蚊帳の外にもいるので、
懲りずに新興市場の中長期的な見通しは明るいと見ておりますが(特にマザ) 
海の向こうが世界的なリスクオフへと陥ればさすがに無視はできないので、
トランプラリーを構成する米株、米債、ドル、そして原油の動きくらいは、
横目で見ておきましょう。

お手数ですが記事が参考になりましたら、
下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングアップが励みになりますのでよろしくお願い致します。


スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 不沈艦日記. all rights reserved.