不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
大統領就任式を経ての週明け
おはようございます。

良い意味でも悪い意味でもアメリカらしい大統領就任式を終え、
式の詳細については、昨日の記事なり、報道等を見て頂くとして、
まずは世間やマスコミの評価ではなく市場の反応に焦点を当てて見ると・・

11月の大統領選以降、米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高
というトランプラリーが世界の市場を牽引し(我が国は円安株高ラリーに)
昨年12月半ばから先んじて米債が一服となり(米債券高)、
それに追随して昨年末からドルも一服となり(ドル安)、
米株はダウとSP500が高値圏ながら昨年半ばから足踏み状態でしたが、
ナスは史上最高値を更新したりと堅調であり、
米債やドルに比べると米株は踏ん張りを見せていたと言えます。

そんな中、トランプラリーという名の通り、
週末にトランプマンの大統領選就任式を終えた当事国の米国市場では、
前日比では米債券安(米短期債、2年債高)、ドル安、米株高となり、
ドル安と米短期債高以外はトランプラリーが再開する動きとなりましたが、
ご存知の通り、市場の注目はトランプマンの大統領就任式だったので、
前日比ではなく大統領就任式直前比で見ると、
米債券高(短中長期債共に)、ドル安、ダウは横ばい、SPとナスは下落
とダウの横ばい以外はトランプラリーが全て反転する動きで終えております。

ただし米SQも重なった割には、米株の商いはイマイチであり、
米株も含めた米国市場の動き自体も小さく、
VIXはお気楽に低下する一方、安全資産の金は上昇(銅は下落)
トランプラリーと共に市場を牽引すると同時に、
米株と共に市場のリスクオン・オフ・スイッチの役を担ってきた原油は、
前日比では上昇しており、就任式直前比でもほぼ横ばいで終えているので、
大統領就任式が注目されていた割には、上にも下にも派手に動くことなく、
意外と地味に終えているという感じです。

大統領就任式以降の英国と欧州の株価指数先物を見ても、
英国株は下落、欧州株は横ばいとさほど大きな動きはなく、
債券は英欧共に足元の債券安を維持して終えております。

新興国については、昨年末からのドル高一服もあり、
足元では資金流出症状が和らいでおり、週末の動きも落ち着いておりますが、
ドル安以外の地政学リスクも抱え、最も資金流出症状が重く、
トリプル安状態だったトルコとフィリピンは、株価だけは戻しつつあります。
そしてトランプの悪影響を一手に引き受けているようなメキシコについては、
トルコ、フィリピンと同様、株価は足元でかなり戻しており、
週末もメキシコペソが切り返しておりますが、まだ危うい水準ではあります。
(週明けにメキシコの閣僚が訪米しますけどね)

原油動向にも関わる中東についても、トランプマンが演説でも言った通り、
IS掃討に集中するとも言っており、良い方向へ進めばいいのですが、
まさに火に油となる可能性はあります。
明日のシリア和平協議にトランプマン自らがカチ込む(出席)との話もあり、
プーチンも駆けつけて急きょ会談するのではという話もあったり・・・

新興国という括りながら、規模でも市場のルールでも別世界の中国は、
週末時点でも債券安が続いていたり、SHIBORの急騰劇が続いていたり
人民元は介入とも言えるような買いが続いており、
株価も介入のような下支え感もありますが、
誰もが知っている潜在的な特盛リスクも含め、胡散臭さは満載です・・・
ただし独裁ならではの強権発動や情報隠ぺいや水増しであったり、
自由化されていない市場での常識外れな介入もやりたい放題なので、
真の姿はわからないという現実にも変わりはないです。

そんな中、週末には中国大手五行の預金準備率の引き下げを決定しており、
介入らしき動きも含めて、今週末からの旧正月を控えてのメンツ維持なのか、
当局の必死のパッチ感は伝わってきます。
一方ではトランプマンの攻撃対象として、
メキシコを上回る躍進ぶりとなっているので(台湾問題も含め)、
報復とばかりに何か良からぬことをしてこないのかも心配ではあります。

中国と共に厄介な隣人である韓国と北朝鮮についても、
韓国は次期大統領候補の潘基文の弟に対して米国から逮捕状が出ていたり、
朴おばさん周辺の騒ぎも収まっておらず、サムスントップにまで及んでおり
来週にはサムスンがスマホの発火事故の調査報告と決算を控えており、
未だ明るい兆しの見えない状況が続いております。
だからこそ定番でもある国民の怒りの矛先を変えるために、
慰安婦像の騒ぎを起こして反日機運を煽っている気もしますが・・・
北朝鮮については、トランプ大統領就任に合わせて、
これまた定番のカリアゲくそ野郎のかまってちゃん病が発病したのか、
ミサイルを打ち上げるとか核実験を強行すると騒いでおります・・・

以上の通り、燻っているリスクは続いていたり、
肝心の大統領就任式を経た海の向こうの市場の動きとしても、
主役のトランプラリーと油高ラリーが反転する動きで引けているものの
大騒ぎには程遠い地味な動きでの週末となっております。

そして現状は海の向こう次第である我が国の週末の動きとしては、
大統領就任式以降のドル安加速での円高が重しとなり、
19315円と横ばいで帰って来ており、
トランプラリーに引っ張られた我が国の円安株高ラリーとしては、
反転の動きで終える週末となっておりますが、
海の向こうと同様、これまた地味な動きだったと言えます。

ちなみに昨日発表された17日時点のシカゴ投機筋の円売りポジは
為替市場の動きの割には、前週からほとんど変わりなく、
それなりに高水準ではありますが、ドルロングもさほど変わりはなく、
足元の裁定買い残も約1.6兆円、信用買い残は2.16兆円
と国内の需給環境としては、過熱と言い難い水準ではあります。

業績面においても今週から企業決算が本格化しますが、
企業想定為替レートと比べれば今の為替水準でもかなり余裕があるので、
あくまで「今期」という目線での業績面には不安もなく、
(もはや重要なのは来期業績ですけどね)
むしろ「今期」は上方修正すらもあり得るので、バリュー面においても、
表面的なPER等の数字だけではない潜在的な割安感もあると言えます。

そして何より世界でも際立つ政治の安定ぶりという下支えもあり、
今週からは国会も本格化することでの政策期待であったり、
今週末にトランプとほんまに会談するようだと外交面も含め、
政治の下支え効果は増すことになります(会談は2月上旬が濃厚です)

ということなので、国内目線だけで見れば、
クジラも含む需給面、業績を含むバリュー面、政治面(黒い金融政策も含む)
これらは好環境に近いとも言えるのですが、
いかんせん現状の主役は海の向こうのトランプマンであり、
それによって起こる市場のトランプラリー次第というのが(油高ラリーも)
日本株の現実ではありますので、今週から始まる国内企業決算のラッシュが
海の向こうを無視できるほどにゴリゴリに堅調な結果にでもならない限り、
足元の国内の好環境だけではアテにならないということです。

そんな海の向こうの主役である米国については、
昨年末からのトランプラリーの一服によって、
需給環境は多少和らいでいるものの、まだ高水準を維持しており
週末には就任式と共に需給イベントである米SQを迎え、
トランプラリーと共に市場を牽引した原油についても、
昨日と本日で減産順守監視会合という需給に絡むイベンがト迎えているので、
大統領就任式という政策に関わる大きなイベント以外にも、
米株と原油の需給イベントも重なっていたわけであり、
今週はドル高の影響も注目される米企業決算の本格化も控えております。

以上が大統領就任式を経た国内外の週末状況というか、
市場の動き(反応)を中心とした週末状況でおます。

従って、今週としては昨晩にアップした今週のスケジュールにもある通り、
メインイベントは日米企業決算ラッシュであり、
他にも英国ではEU離脱の最高裁判決や欧州での財務相会合において、
モンテパスキ救済策の違法性議論であったり、ドラギ総裁等の要人発言、
定番の米経済指標の発表、国内では代表質問を含む国会の本格化
といったイベントは控えておりますが・・・

まずは先に述べた週末時点の状況・・・というか、
大統領就任式後の市場の動きが継続するのかどうかが焦点です。

あまりにも地味な動きで週末を終えているので、
波乱もなく通過したとも言えますし、トランプ大統領の誕生そのものは
近年稀にみるビッグイベントであったのは事実ですから、
週末状況も就任式後の動きも需給環境もへったくれもなく、
トランプラリーが加速する可能性もありますが、
そうなるのであれば分母が拡大して足元の需給環境を覆すような、
商いを伴うことが必須ではあります。

まぁあくまで以上はポジティブ色の強いシナリオですから、
週末状況と就任式後の動きを冷静に見る限りでは、
ネガティブシナリオではなくとも、
就任式に対して未だ消化し切れていない気迷いモードと言えます。

何やら就任式と同時に署名したオバマケアを白紙に戻す大統領令だけでなく
明日にはあと数件の大統領令を署名するなんてことも言われているので、
消化が進むのはそれ次第とも言えますが・・・

まさか2月予定の一般教書演説まで消化難モードが続くと共に
日米企業決算の本格化による決算見極めモードとなるのであれば、
大統領就任式はなんだったんだ・・・という気もしますが、
個人的にはいっそのこと週明けから各ラリーが反転するガス抜きモードとなり
日米企業決算を見極め・物色した上で、
トランプマンの一般教書演説をきっかけにトランプラリーが大復活となれば、
健全なベストシナリオなんですけどね(笑)
(その頃には安倍ちゃんのトランプ詣もあります。)

お察しの通り、個人的な願望が強いことは否定もしませんし、
市場の空気としても強気ムードが大勢となっているのも事実なのですが、
週末の動きを見る限り、先に述べたポジティブシナリオというのは、
可能性としては低そうには見えますけどね。

ということで、週末がハッキリしない動きだったので、
まずは消化難モードが続くのか、ポジティブシナリオとなるのか、
それともネガティブシナリオとなるなのか、
どれになるのかは週明けの動きを見て判断するしかないので、
明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通りなので、
明日というか明晩の米国を始め海の向こうの動きを見極めないことには、
何とも言えまへんので、明日はその日限りの勝負に留めるのが無難です。
もしくは明日の場中に米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、油高
というトランプラリー&油高ラリーが再開する動きとなり、
我が国の円安・株高ラリーも再開する動きとなっているならば、
リスク覚悟で勝負するのは御自由にどうぞ。

腰を据えて勝負する方については、まだ余裕もありますので、、
各ラリーの反転・巻き戻しの一服になろうと、少々のリスクオフになろうとも
自分で決めた下値の目途を割るまでは王者の風格で構えておけばいいですし、
明晩以降の海の向こうの動きを見極めてから判断しても遅くはないですが、
シンプルにトランプラリー&油高ラリー&円安・株高ラリーが、
商いを伴って全て反転するようであれば、潔く一旦は撤退するのもアリです。

新たに腰を据えて参戦する方についても、
以上の様な事態となれば即座に撤退する姿勢さえ徹底するのであれば
中長期的な明るい見通しに変わりは無いので、目先のリスクは覚悟して、
個別の動きに合わせて好きなタイミングで参戦するのは自由ですが・・・
今週から企業決算が本格化するので、決算を見極めてからでもいいですし、
せめて明晩の動きを見極めてからでもいいとは思います。
中小型・割安銘柄で腰を据えて勝負する方も同様です。

新興市場で勝負する方については、
週末時点では上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では薄商い、
という上げゴリモードではないと言わざるを得ないので、
小難しい国内外の背景はともかく、
シンプルに商いの伴った上昇が継続するまでは、
慎重姿勢で構えておいた方がいいです。
もし明晩以降の海の向こうが世界的なリスクオフへと陥れば、
さすがに新興市場も無視はできないのでね。
ただし海の向こうがリスクオフとはならず、
週末の消化難モードが続くならば、主力大型株の決算ラッシュも始まるだけに
新興市場へ資金が流入する可能性は高くなります。

そして今後も政策やテーマに関わる官民イベントは多く
通常国会も本格化するので、政策・テーマ関連を始め、
懲りずに新興市場の中長期的な見通しは明るいと見ております(特にマザ) 

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