不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
週末のヤマ場とそれ以外のきっかけを探りつつ
おはようございます。

先週は水曜日のトランプマン会見で一時的に騒ぎが起きたものの、
すぐに落ち着きを取り戻し、満月の木曜日にはユニクロ決算、
13日の金曜日にはSQ、イエレンおばさん講演、中国の貿易収支、
夜にはジブリナイトと共に米銀行株決算(米企業決算シーズンの開幕)
米12月小売売上高というヤマ場を迎えましたが、
結論から言えば、これといった騒ぎも起きずに週末を終えております。

ちなみに米主要銀行のウェルズファーゴ、JPモルガン、バンカメの決算は、
市場予想を上回る着地となり、2017年についても堅調な見通しを示し、
米企業決算シーズンの幕開けとしては、好調なスタートを切ったと言えますが
御存知の通り、トランプラリーでウハウハの金融機関よりも、
今週から始まるドル高が重石でもある米外需企業の決算と見通しが重要です。

同じく週末に発表されたクリスマス商戦を含む米12月小売売上高は、
前年比では伸びているもののイマイチでおました・・・

イエレンおばさん率いるFRBは完全雇用とか、
利上げが出来る程に堅調な米国経済とは言っているのに対して
トランプマンは雇用を創出するんだと拳を振り上げているので、
一体どちらが正しいのやら・・・という素朴な疑問はあるのですが、
米GDPの7割を占めるのが個人消費ですから、小売売上高を見ていると
所得も含めて意外とトランプマンの見方の方が正しいのか・・・
という気がしなくもないです・・・
あくまで市場目線ではなく消費目線ですけどね。

とりあえず以上を含めた週末時点の状況から振り返っておきます。

★週末状況

 ・米国(トランプラリー)

  週初からの米債券高(米金利低下)を打ち消す米債券安で終えたものの
  12月半ばからの米債券高基調が変わったとは言えず、
  ドルは週末も下げており、12月末からのドル安基調が続いているので
  米債とドルはトランプラリーの反転モードが継続していると言えます。

  一方、米株は三連休前ということもあり薄商いの中、
  ダウが小幅安、SP500が小幅高、ナスが堅調とマチマチながら、
  ダウとSP500は12月上旬からの揉み合いが継続しており、
  ナスは史上最高値を更新する堅調ぶりが継続しているので、
  米株はトランプラリーの反転とは言えず、踏ん張っていると言えます。

  従って米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高というトランプラリーは
  米株以外の反転モードが継続していることになりますが、
  ドル安が追い風にもなる都合の良い米株が踏ん張っているという状況です
  そして米株は市場のリスクオン・オフ・スイッチの役割も担うので、
  理由は何であれ米株が踏ん張っている限り、
  市場ではリスクオフモードにならないとも言えます。

 ・原油(油高ラリー)

  米株と同様、市場のリスクオン・オフ・スイッチの役割を担う原油は、
  3日ぶりに反落となり、12月末から軟調な動きが継続しておりますが
  今週末に産油国のちゃんと減産しとるか会合が控えていることもあり
  油高ラリーの基調が崩れたという程ではないので、
  米株と共に市場ではリスクオフモード突入の歯止めになっております。
  つまり米株と原油が崩れると、一気にリスクオフモードになると言えます

 ・金、その他商品

  安全資産の金については、週末に5日ぶりの反落となったものの、
  12月末からの反発基調は継続しているので、
  リスクオフの兆しとも言えますし、米債とドルと同様、
  トランプラリーの反転の兆しとも言えます(銀、プラチナも同様)。

  景気と中国の鏡とも言われる銅については、週末も堅調に終えており、
  昨年末からの反発基調が継続しているだけでなく、
  昨年来の高値更新間近まで迫っているので、
  中国を始めとする新興国、世界的な景気の堅調ぶりも感じられます。
  (錫、鉛、アルミニウム、亜鉛も同様です)

  穀物を始めその他商品についても足元では概ね堅調に推移しており、
  昨年12月末からのドル安が追い風とも言えます。
  CRB指数も12月上旬から足踏みしているものの踏ん張っております。

 ・新興国

  商品と同様、トランプラリーでのドル高が資金流出を招く新興国は
  昨年12月末からのドル安によって資金流出症状が和らいでいるものの、
  トランプの攻撃対象となっているメキシコ、
  政治リスクが燻るトルコとフィリピンは通貨安をはじめ
  トリプル安基調は継続中でおます。

 ・中国

  年初から始まった人民元買い介入であったり、
  昨日発表された相変わらず低調な12月貿易収支であったり(輸入は増)
  常に燻っている不動産バブルの崩壊懸念や地方債リスクであったり、
  それにも絡む理財商品の破綻懸念などなど、疑惑の玉手箱状態ですが
  いかんせん変態独裁なだけに、経済指標等の隠蔽等はやりたい放題であり
  人民の生命や財産を無視したバブル封じの強権発動も可能であったり
  自由化されていない市場での問答無用な介入も可能な国ですから、
  真の姿は誰にもわからないというのが現実なので、
  リスクに備えるのもキリが無く、事が起きてから対応するしかないです

  一応、中国市場の動きとしても、人民元の不穏な動きや債券安、
  軟調な上海株、銀行間金利の上昇(HIBORも含め)、
  といった胡散臭さは満載ですが、足元では銅が上昇していたり、
  今週はガキデカ(習近平)がダボス会議にカチ込んだりするそうなので、
  実態はどうなのかわからないのですが、
  市場の動きとしては注視が必要ということです。

  海の向こうの主役はトランプラリー&油高ラリーなので、
  注視するにしてもドルに影響する人民元の動きが要注意という感じです。
  今週末の20日にはGDPを始めとする中国の経済統計も発表されます。
  (18日には中国の住宅価格も)

 ・英国

  ハードブレグジットだと騒がれており、
  17日にメイ首相がブレグジットについて演説をする英国は
  そんな騒ぎをよそに英国株は史上最高値を更新して週末を終えており、
  12月末からのノンストップなムテキング基調は継続しているからこそ
  17日の演説が怖い気もしますが・・・
  債券は米国と同様に債券高基調ですが、ポンド安基調も継続中です。

 ・ユーロ圏

  モンテパスキ等の欧州金融機関やEU離脱ドミノリスクを抱えながら
  我が国と同様、金融緩和真っ只中のユーロ圏は、
  今週19日にECB理事会を控えるているのもあるのか
  (今週末は仏社会党の大統領予備選)
  週末の株価は薄商いながらも堅調に終えており、
  日米株と同様(ナス以外)、年末から揉み合いが続いております。
  債券についても米債券安に引っ張られてやや債券安となっておりますが、
  株価と同様、年末からもみ合いが続いております(LIBORは堅調)
  騒ぎになっていた欧州金融機関株についても、
  モンテパスキの危うさに変わりはないものの、
  他の金融機関は足元で概ね堅調に推移しております。

 ・海の向こうの週末状況のまとめ

  以上の通り、海の向こうの週末時点の状況としては、
  主役のトランプラリー(米債券安・ドル高・米株高)と油高ラリーは、
  昨年末から米債とドルが反転しているのは明らかですが、
  ナスが堅調であったり、他の米株指数と原油が踏ん張っていることで、
  ラリーが全て反転するリスクオフモードにはなっていないという状況です

  需給面においては、足元では米株買い、米債券売り、原油買いのポジは
  過熱とも言える高水準ですから(ドルロングは過熱とは言えないです)
  何かをきっかけに巻き戻しが起きてもおかしくはない状況でおます。

  他の国についても株価や債券が12月末から足踏みしており
  中国の不穏な動きやメキシコやトルコのトリプル安も続いているのですが
  英株が堅調であったり、ドルの一服と共に新興国や商品が落ち着いており
  リスクに対して目を瞑っている状況とも言えます。

 ・日本の週末状況

  国内独自の材料としては、来週から本格化する国内企業決算に向けて
  現状の為替水準から乖離した想定為替レートからの業績期待や割安感、
  安定した政治による政策期待、黒銀を始めとするクジラの下支え
  というものはありますが、タイムリーな材料は無く足元としては、
  我が国の円安株高ラリーが続くのは、海の向こう次第というのが現実です

  国内の需給面については、12月末まで裁定買い残や円売りポジが、
  急速に積み上がったものの、過熱しているというほどの水準でもなく、
  12月末からは多少なりとも減少しているので、
  海の向こうほどに過熱しているとは言えません。
  しかしながら現状の我が国(円安株高ラリー)は、
  海の向こう次第ですから、海の向こうの需給環境の方が重要ですけどね。

★以上を踏まえながらの今週

 以上の通りのなので、米大統領選から続く我が国の円安株高ラリーは、
 トランプラリー(米債券安・ドル高・米株高)と油高ラリー次第であり、
 すでに反転している米債とドルと共に国内外の株価が崩れるのか・・・
 それと米株と原油の踏ん張りに引っ張られて各ラリーが再開するのか・・
 というのが焦点であることに変わりはなく、
 今週も焦点のきっかけとなるものを探ることにも変わりはないです。

 従って今週のスケジュールからきっかけを探ることになりますが、
 詳細は前記事にアップしている今週のスケジュールを御参照して頂くとして
 こちらでは特に重要なものピックアップすると以下の通りでおます。

 ・週を通して

  (国内)安倍ちゃんマン閣僚の外交
  (海外)米企業決算シーズン開幕、英最高裁でのEU離脱の件の判決

 ・16日

  (国内)11月機械受注、黒田日銀総裁講演、12月工作機械受注
  (海外)米休場、IMF世界経済見通し、カーニー英中銀総裁講演
      世界未来エネルギーサミット開幕

 ・17日

  (国内)20年債入札、12月訪日外客数、経団連の春闘指針発表
  (海外)独&ユーロ圏1月ZEW指数、米1月NY連銀製造業景気指数
      メイ英首相がブレグジットについての演説
      NY連銀総裁講演、ブレイナードFRB理事講演
      ダボス会議開幕、米商務長官の上院承認公聴会、
      GSに対する米民団体の抗議デモ

 ・18日

  (海外)中国12月住宅価格、GS決算
      米12月消費者物価、米1月NAHB住宅価格、ベージュブック
      イエレンFRB議長講演、ミネアポリス連銀総裁講演
      オバマ大統領が最後の会見、米教育長官候補の上院承認公聴会
      IBM決算、アメックス決算
 ・19日

  (国内)5年債入札
  (海外)ECB理事会&ドラギECB総裁会見、米新規失業保険
      米12月住宅着工、米1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
      米財務長官候補の上院承認公聴会、週間原油在庫

 ・20日

  (国内)通常国会召集、中曽日銀副総裁講演、ジブリナイト
  (海外)イエレンFRB議長講演、中国10-12月期GDP&経済統計
      GEとシュルンベルジェ決算、石油リグ稼働数、
      トランプ米大統領就任式&就任演説、米SQ

 ・21日

  (海外)産油国の減産順守監視委員会

 ・22日

  (海外)仏社会党の大統領予備選、産油国の減産順守監視委員会

 ・来週から国内企業決算シーズン開幕


 以上の通りなので、きっかけとなる大本命のヤマ場としては、
 20日のトランプ大統領就任式&演説を挟むように、
 19日の夜にはドラギナイト(ECB理事会)、原油在庫、
 20日の朝には臨時国会召集、イエレンFRB議長講演、
 中国GDP&12月経済統計、夜にはジブリナイト、GE決算
 21-22日は産油国の減産順守監視委員会、
 22日は仏社会党の大統領予備選、
 と言う感じで、日米欧の政治イベント、米株と原油の需給イベント、
 米欧の金融政策イベント、キナ臭い中国イベント、米製造業決算(GE)
 といったものが重なりますので、
 19日(木)の夜から22日(日)までが最大のヤマ場となります。

 それ以外のきっかけとなりそうなイベント(リスクイベント)としては、
 いつのなのかわからない英最高裁判決(1月中旬とも)
 16日のトランプ政権の影響確認という意味でのIMF世界経済見通し、
 17日の英株が爆進する中でのメイ首相のブレグジット演説、
 18日の米12月消費者物価、ベージュブック、IBM決算
 イエレンFRB議長講演、オバマ大統領が最後の記者会見
 17-19日のトランプ政権の次期閣僚候補の上院承認公聴会
 といったところなので、最も不気味なのはメイ首相の演説ですが、
 多くのイベントが重なっているのは18日でおます。

 従って、最大のヤマ場が19日夜からということからも、
 意外とプチヤマ場の18日は動きそうにないですが、
 17日のメイ首相演説だけは、ちと不気味です。
 そうなると平和なのは週明けの16日だけですが・・・(笑)
 もしくは17日が無事に終わり、プチヤマ場を無視するならば、
 18日も平和と言えますけどね・・・(笑)

 ということで、きっかけ探りとしては以上のようになりますが、
 それらのきっかけと市場の動きを見ながら、
 先に述べた焦点におけるどの動きなのかを判断し、立ち回るしかないです。

★今週のスタンス

 持ち越し短期勝負の方については、
 以上の様な小難しい背景やきっかけイベントもありますが、
 シンプルに米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、油高
 というトランプラリー&油高ラリーが再開していれば、
 円安・株高ラリーも再開すると割り切って勝負するのもありですが、
 先にも述べた通り、明日はリスクが低いとも言えますので、
 多少のリスクを負って勝負するのはアリです。
 当然ながら各ラリーが反転モードとなっていれば、
 その日限りの勝負に留めておきましょう。

 腰を据えて勝負する方については、基本的に変更はないのですが、
 ここまで上昇すると余裕もあるので、自分で決めた下値の目途を割るまでは
 各ラリーの反転・巻き戻しの一服になろうとも、
 少々のリスクオフになろうとも、王者の風格で構えておけばいいですが、
 シンプルにトランプラリー&油高ラリー&円安・株高ラリーが、
 商いを伴って全て反転するようであれば、撤退も視野に入れましょう。
 そして先にも述べた通り、今週末が最大のヤマ場ではありますので、
 備えると言うか身構えてはおきましょう。

 新たに腰を据えて参戦する方についても、基本的に変更はないのですが、
 以上の様な事態となれば即座に撤退する姿勢さえ徹底するのであれば
 目先のヤマ場はともかく、中長期的な明るい見通しに変わりは無いので、
 個別の動きに合わせて好きなタイミングで参戦するのは自由です。
 ただし今週末が最大のヤマ場ではありますので、
 いっそのこと来週からの決算ラッシュ見てからでもいいとは思います。
 中小型・割安銘柄で腰を据えて勝負する方も同様です。

 新興市場で勝負する方については、
 マザーズを始め週末は前日よりも商いを伴った反発となり、
 シンプルに上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では薄商い、
 という上げゴリモードが続いていると言えますので、
 商いの伴った下落が継続するまでは、勝負姿勢で挑めばいいでしょう。
 ただし今週末は世界的な最大のヤマ場となり、
 もし世界的なリスクオフへと陥れば新興市場も無視はできないので、
 今週末はさっさと逃げる心構えだけはしておきましょう。
 (17日のメイ首相演説も怖いですけどね)

 今週は前記事のスケジュールにも書いている通り、
 政策やテーマに関わる官民イベントは多く、国会も始まるので
 懲りずに新興市場の明るい見通しに変わりは無いです(特にマザーズ) 

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