不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
FOMCを前に、過去と現在と目先とその先
おはようございます。

続々とチームトランプマンの閣僚人事が発表されておりますが、
面白味のない政治家ばかりではなく、民間企業経営者を抜擢しているので、
単純に米株は青天井なのでは?という気がしなくもないですが、
同時にゴリゴリのアメリカンファーストだということですから、
我が国を含め他国にはシワ寄せが来るのか・・・という気もします。
まぁでも何だかハラハラワクワクさせるおもろい大統領ですなぁ。

そんなトランプマンですが・・・
何やら週末にルイジアナ州でのサンキューツアーの演説にて、
「ドル高がけしからん」とか「円安がけしからん」
といった直接的な口撃ではないものの、中国を引き合いに出して
「為替操縦をする国は許さーん!やめさせるぅぅ!」と言っており、
早速、アメリカンファーストの本領を発揮しつつあるので、
週明けからドル安円高にひっくり返る可能性も無きにしもあらず・・

更にECBは欧州金融リスクの主役に躍り出ているモンテ・パスキからの
救済計画完了期限延長の申し出を門前払いにしたようで・・・
ユーロ圏の銀行監督権はECBへ移行したばかりなのに・・・
今のところは伊政府がケツを拭くことになるとの観測ですが、
首相が辞任する空白期間へと突入するだけに、
果たしてモンテパスキは持ちこたえられるのかという疑問も感じますが、
週末のモンテパスキ株は大幅安となっており、イタリア銀行株も下落、
独以外の欧州銀行株も下落しており、土日も協議が続いているようで・・・

そして減産合意の署名がされるOPEC加盟国・非加盟国の会合は、
何やら10日だったようなので、現時点ではどうなったのかわかりませんが
まさかのちゃぶ台返しはなさそうとのことです。

以上の通り、産油国会合はともかく、トランプマンとモンテパスキの騒動は
週末時点のマーケットには織り込まれていないのでは?
とも言える状況ではありますが・・・
とりあえず週末時点の状況としては以下の通りでおます。

★週末状況

米国市場は米債券安(米金利上昇)ドル高ユーロ安(円最弱)
商品は原油続伸(年初来高値圏)、銅反発(高値圏)、穀物やや反発基調
金反落(年初来安値へ接近中、プラチナ、銀も)、
米株3指数は週末でやや商いが減ったものの史上最高値更新、VIX低下
トランプ逆風銘柄と言われたFANG、アップル等のハイテク株は
今週のトランプとの会合期待なのか、戻しつつあります。
つまり大統領選以降の米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油高
というトランプラリー(米利上げラリー)油ギッシュラリーが継続中です。

欧州市場は英債券安、南欧重債務国以外のユーロ圏は債券高、
欧州株はイタリア以外は株高(商い減)、英株高(商い減)、
欧州金融株は先に述べた通りです。
LIBORも上昇傾向であり、伊のCDSも再び上昇しております。

米株、原油、欧州金融株と同様、ドル高が重石となる資源国・新興国は、
依然としてドル高と共に通貨安状態が継続しておりますが、
意外と債券が堅調であったり、株価も堅調な国が多いので、
深刻なのはトリプル安状態のトルコ、フィリピン、マレーシアと言えます。
(メキシコは通貨安・債券安ながら株価が戻しつつあります)
ただし市場ではかつてのように先進国さえ良ければ・・・
という御都合デカップリングモードではありますので、
シカトしているというのが現状です。

中国は疑惑のデパードであり、上昇の続くSHIBORであったり、
週末にトランプに牽制された人民元安誘導は大丈夫なのか?
という気もしますが、中国市場の動きとしては当局の思惑通りに動いており、
今週というか中旬には中央経済工作会議も控えているので、
さほど気にする必要はないと思いますが
週明けはトランプマンに口撃された人民元の動きだけでなく、
日々の基準値設定も注目ではあります(一応、SHIBORも)。

以上の通り、海の向こうは織り込まれていない事象が週末にあったものの、
週末時点の市場動きとしては、結局のところ・・・
トランプラリー(米利上げラリー)、油ギッシュラリーが継続しているので、
結果的に我が国の円安・株高ラリーも継続しており、
シカゴ日経平均先物は19185円と上げ幅を拡げて帰って来ております。

★現在の需給、水準、バリュー、心理、過去との比較等

まずは足元の需給環境から確認していくと、
シカゴIMM通貨先物ポジは、ついに円が大きく売り越しへと転じており
昨年12月8日時点に次ぐ水準となっているので、
(ドルロングは昨年末比で7割弱の水準)
さらに昨年8月の水準まで積み上がる余地があるとも言えますし
ドル円は年初の水準である120円どころか、
昨年8月の124円まで有り得るとも・・・

そして現在の裁定買い残は過熱には程遠い約1.7兆円なので、
少なくとも昨年8月の2.9兆円(昨年末は3.6兆円)まで積み上がり
信用買い残も現在は2.08兆円と過熱と言われる3兆円には程遠く
昨年の裁定買い残とは逆に、昨年8月が3.6兆円、
昨年末は3.3兆円という昨年8月の方が多いことからも
今後は乗り遅れた個人がさらに飛び乗る形で、
株価も昨年の高値である8月の水準(20946円)まで有り得るとも・・

水準目線では昨年末という節目はあるものの、
トランプラリーの当事国である米国の株、債券、ドルインデは、
昨年末という節目なんてものはとっくに突破しているだけに
水準目線でも昨年8月水準(20946円)まで有り得るとも・・・

過去の似た状況であるアベノミクスシーズン1の時間軸を見ると、
初動は12年11月から13年5月まで続いたので、
(裁定買い残は1.9→4.3兆円、信用買い残は1.2→2.9兆円)
来年の5月まで時間を要しながら、裁定買い残等も積み上げながら、
昨年8月水準近辺(20946円)まで有り得るとも・・・

同じくアベノミクスシーズン1の値幅で見ると、
日経平均は初動の12年11月から13年5月までに7000円上昇
ドル円は23円の円安となったので、
トランポノミクスシーズン1が今年の11月から始まったとすると
現時点で日経平均が約2000円の上昇、
年初来安値の6月を起点としても約4000円の上昇ですから、
アベノミクスシーズン1の初動のように7000円上昇となると、
11月起点ならば24000円、6月起点ならば22000円も有り得る・・
え?お察しの通り、さすがにそこまでにはならなくとも、
先に述べた足元の需給環境、水準目線、時間軸から見れば、
昨年8月水準近辺(20946円)まで、
ドル円も昨年8月水準近辺(124円)までは十分に有り得る状況です。

バリュー面においても、足元では日本株のEPSがやや低下しておりますが、
現在は企業想定為替レートから乖離した円安水準なので、
潜在的な割安感は根強いですし、今週発表の日銀短観において、
想定為替レートの修正と共に業績見通しも大幅に引き上げられると
潜在的ではなく現実的にも割安感が台頭することになります。
さらに現時点では来期への懸念もありませんので、週末の四季報によって、
これまた来期見通しが増収増益であれば、来期への見通しも明るくなります。
マクロでの国内外のファンダメンタル面においても、
足元では堅調な経済指標ばかりという状況です。

そして感覚・心理的なものとしても、アベノミクスシーズン1と同様、
ここまで上昇してくると、肝心の腰を据えて王者の風格で構えている人は、
少々の下げでは売る必要もないほどの余力がありますから、
よほどの急落を招かないことには動じないとも言えますので、
総楽観モードだからそろそろ・・・という定番のセオリーは、
意外と通用しないようにも感じるばかりです。

★目先と中長期的見通し

以上の通りなので、トランプラリーが全て巻き戻されるような暴落は
可能性としてはかなり低そうであり、もし起きるのであれば、
トランプラリーの軸である米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高
それのリスクを和らげる役割としてサポートしてきた原油高
これらが反転・否定されるほどの急落となるきっかけが必要なので、
ざっとピックアップすると以下の通りとなります。

①トランプマンもしくはFRBがドル高にケチを付ける(ドル安へ)
②FRBが織り込まれている利上げを見送る(米債券高・ドル安へ)
③FRBが織り込み以上の過度な利上げ姿勢でショックを招く(米株安へ)
④減産合意が反故になる、もしくは減産とは程遠い状況が発覚(原油安へ)
⑤伊金融機関の破綻等での金融危機(リスクオフへ)
⑥トランプ政権への不安台頭もしくはまさかの選挙結果覆り&退陣
 EU離脱ドミノ、ユーロ圏崩壊懸念といった地政学リスク(リスクオフへ)
⑦足元のドル高、もしくは④を含む資源安での資源国・新興国不安の拡大
⑧当たり前ですが、①から⑦によって我が国は円高・株安となる。

といったところなので、現状としては①の予期できないトランプの言動、
⑤の伊金融機関が最も危ういリスクと言えますが、
週末までの動きや先に述べた需給面等の市場環境から考えると、
全巻き戻しの暴落よりは、せいぜい一服する程度の可能性が高いと言えます

ということで、当面は一服がいつ起きるのかというのが焦点と言えますが、
一応、一服のきっかけとなりそうなイベントだけでなく、
暴落のきっかけとなりそうなイベントも含めて、
今週のきっかけとなりそうな大きなイベントは以下の通りです。

 ※詳細な今週のスケジュールは前の記事に貼っております。

 週明け トランプ発言の影響(ドル、人民元等)、伊金融機関、原油

 12日 米3年&10年債入札

 13日 中国経済統計、IEA石油市場月報、露・イラン政府間委員会
     独・ユーロ圏12月ZEW景況感、ウニクレディト経営戦略発表
     米30年債入札、米大統領選の再集計開票結果確定期限    

 14日 日銀短観、臨時国会会期末、満月
     OPEC月報、米週間原油在庫、ECB政策理事会
     米11月小売売上高、
     FOMC2日目(イエレンFRB議長会見)
     トランプ米次期大統領と米IT企業トップが会談

 15日 日露首脳会談、メキシコ含む新興国5カ国中銀が金融政策発表
     英中銀金融政策委員会、欧州12月PMI速報値
     EU首脳会議、欧州システミックリスク理事会、ECB一般理事会
     米11月消費者物価、米12月NY連銀製造業景気指数
     米12月フィラデルフィア連銀製造業、北米半導体BBレシオ
     トランプ次期米大統領記者会見

 16日 日露首脳会談2日目、日露ビジネス対話、四季報発売
     露・チリ・コロンビアの各中銀が金融政策発表
     EU首脳会議、コンスタンシオECB副総裁講演
     米MSQ、米11月住宅着工件数、米石油掘削リグ稼働数

 17日 米議会閉会

 未定 中国・中央経済工作会議(12月中旬に開催予定)
    各州で実施中のトランプサンキューツアー

以上を見る限り、週明けのトランプ放言等の影響は未知数ですが、
13日の中国経済統計、IEA石油市場月報、ウニクレディトの経営戦略発表
14日の日銀短観、OPEC月報、米小売売上高、トランプとIT企業の会談
15日の日露首脳会談、英中銀会合、欧州システミックリスク理事会、
EU首脳会議、米消費者物価等の経済指標、トランプ会見、
16日の日露首脳会談2日目、EU首脳会議、米MSQ
といったところも注目イベントではありますが、
まずは・・やはりブラックフライデーの結果も含まれる米11月小売売上高、
利上げが予定されているFOMCが重なる14日が最大のヤマ場と言えます。
(14日は満月でもあり、国内では日銀短観もあるので)

米小売売上高は、ブラックフライデーやサイバーマンデーの速報から見ても
悪い結果になる可能性は極めて低いと言えますので、
FOMCの結果とそれを受けた市場の動きが焦点でおます。

果たして市場で織り込まれている通りの利上げに留まり、
イエレンおばさんやFOMCメンバーの来年以降の利上げ見通しが、
ソフトなもので留まり、織り込み済みとなることで、
トランプラリーが反転・一服となるのか・・・
それとも更なるトランプラリーの加速となるのか・・・

織り込まれている通りの利上げに留まりながらも、
イエレンおばさんの来年以降の利上げ姿勢がゴリゴリ過ぎたり、
もしくは織り込み以上の利上げを強行することで、ショックを招くのか・・

まさかまさかの利上げ見送りとなって、
トランプラリーの大反転となるのか・・・

他にも異なるパターンはありますが、とにかくFOMCの結果を受けて
大統領選以降から続く米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油高
というトランプラリー(米利上げラリー)&油ギッシュラリーが、
継続・加速するのか、一服程度の反転となるのか、
まさかの大反転・リスクオフとなるのか・・・
ということが、まずは今週の焦点です・・・先週と変わりませんけどね。

個人的にはFOMCをきっかけに一服になると・・・
これまた先週と変わらず、私は懲りずに言っておりますが、
お察しの通り、ほぼ願望ですけどね(笑)

ちなみに冒頭で触れた織り込まれていないとも言える週末の騒ぎによって
週明けから反転モードでスターとなると、
FOMCがポジティブなきっかけとなる可能性は高くなります。

そして繰り返しますが、先に述べた現状の需給等の環境から見れば、
目先はともかく、中長期目線では明るいと言わざるを得ないです。

★明日のスタンス

持ち越し短期勝負の方については、以上の様な小難しい背景を頭に描きつつも
シンプルに米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油高
というトランプラリー(米利上げラリー)&油ギッシュラリー、
我が国としては円安と商いの伴った株高基調が継続しているのであれば、
ひとまず14日のFOMCまでは、割り切って勝負すればいいです。

当然ながらラリーが反転しての一服モードとなっているならば、
その日限りの勝負に留めるのが無難でおます。
ただしFOMC以降は明るくなる可能性が高まりますけどね。

腰を据えて構えている方については、先にも述べた通り、
中長期的な明るい見通しには変わりは無いですし、
もはやここまで上昇すると余力も十分にあるでしょうから、
一服モード入りになろうとも、少々のリスクオフになろうとも、
起点となった大統領選直後の安値を割るまで・・・とは言いませんが、
せめて18000円を割るか、シンプルに商いを伴う日米株安、
米債券高(金利低下)ドル安(円高)原油安
という先に述べたラリーが全て反転するリスクオフとならない限り、
王者の風格で構えておけばいいでしょう。
どれを撤退の目途にするのかはご自由にどうぞ。

新たに腰を据えて参戦する方については、
同じく中長期的な明るい目線に変わりはないので、
上記の水準を割るか、全て反転するリスクオフとなった場合は、
潔く撤退するという姿勢だけを忘れなければ、
一服モードになろうとも、個別のタイミングで自由に参戦すればいいです。

新興市場で勝負する方については、ZMP騒動の影響も心配されましたが
結果的にはこれから本格化するIPOへの資金確保の動きが削がれたのか、
結果的に資金が流入してきたと言えるような動きとなり、
やっとこさ週末は商いの伴った反発となっております。

ただしまだ一日だけの反発に過ぎないですから、
明日も継続するならば、小難しい国内外の背景は置いといてシンプルに、
上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という上げゴリモードへ切り替わったと判断し、勝負姿勢で挑めばいいですが
明日もまた下げるようであれば、慎重姿勢は崩さない方がいいでしょう。
JQと2部のテーマ株やイナゴ銘柄も同様ですが、
それ以外や中小型、バリュー株は、
持ち越し短期勝負や腰を据えて勝負する方と同様に動けばいいです。
そしていつも繰り返し書いているので詳細は割愛しますが、
マザーズは5月と6月高値の裏も通過し、国会会期末の14日まで、
そして年明け以降も政策・テーマに絡む官民イベントは多く、
季節性からも中長期的には好環境が訪れると見ております。

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