不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
とにもかくにも・・・な今週
おはようございます。

(今週のスケジュールは、次の記事に貼っております)

トランプラリーのドル高によって資金流出が懸念される新興国ですが、
いつもの如く週末に各国の通貨・債券・株を見ていると・・・
キューバのカストロ前議長が亡くなったのもビックリですが、
あのチャベスの国であり、産油国であるベネズエラの株価指数を見ると、
なんと!2か月で2.7倍・・・2年では10倍・・・(笑)
これまでにも定期的な爆発を繰り返しているのは見ておりましたが、
爆発しても下がらずにキープしているのは、
独裁者チャベスが亡くなり、チャベス派のマドゥロ大統領が後を継いだものの
議会で反チャベス派が過半数を確保する独裁の薄れだからなのか、
とにかく夢のある・・・失礼、呆れる株価の上昇っぷりです(笑)

そんなベネズエラ以外の資源国・新興国だけでなく、
先進国も含む週末時点の状況は以下の通りです。

★資源国・新興国、中国

まずはドル高によって資金流出が懸念されている各国の状況は以下の通りです

・通貨安 中国、ベトナム、ハンガリー、ブルガリア、ノルウェー、
     ウクライナ、アルゼンチン、ベネズエラ、アフリカ諸国
・債券安 インドネシア、タイ、カナダ
・債券安、株安 イタリア、スペイン、ポルトガル、イスラエル
・通貨安、株安 インド
・通貨安、債券安 シンガポール、ポーランド、チリ
・トリプル安(通貨安、債券安、株安)
 フィリピン、マレーシア、メキシコ、トルコ

以上の通り、自ら望んで通貨安誘導をしている中国であったり、
金融政策上の通貨安の国もありますので、
今のところは水準的に危ういのはトリプル安の国だけとも言えますが、
米大統領選以降にインドやマレーシア等が介入を行ったりと、
資金流出(通貨安)に歯止めを掛けようと各国も動いてはいるものの、、
さほど効果が表れていないというのが現状ですから、
根本原因のドル高が収まるか、原油等の資源が回復しないことには、
資金流出症状の悪化も継続することになり、
資源国・新興国からの悲鳴も大きくなってくるでしょう。

今のところは資源国・新興国からの悲鳴が上がろうとも、
先進国さえよれば(中国も)という都合の良いデカップリングモードですから
過敏になる必要までは無いのかも知れませんが、
トリプル安の国を始めとする上記の国々の状況は、
米債券、ドル、原油(資源)の動きと共に横睨みしておきましょう。

ちなみに自ら通貨安誘導をしている中国については、
書くのも面倒なので割愛しますが、リスクは満載の国ながら、
変態独裁国家と自由化されていない金融市場のおかげもあって、
強権発動が自由自在の国ですから、騒ぎが起きていないのならば、
週末時点の市場の動きを見る限り(銅の堅調ぶりも)、
過度に心配する必要もなさそうです。
SHIBORの上昇っぷりは大丈夫なのかという思いはありますけど、
誰も気にしてないようなので(笑)

★原油及び商品

週末時点の状況としては、原油は大幅続落となっており、
月末に控えるOPEC総会での減産合意が物別れに終わるのではないか?
との懸念が大きくなっております。
その他の金属・エネルギーについてもやや軟調であり、
穀物は依然として低迷しておりますが・・・

景気の鏡でもある銅は大幅続伸と快進撃が続いており(2年ぶりの高水準)、
最大の消費国でもある中国の回復っぷりを裏付けているのか、
先進国の回復っぷりなのか、とにかく堅調な動きではあり
安全資産の金についても昨夜を含めて低調ということは(銀、プラチナも)
資源国・新興国の資金流出による低迷はあるものの、
世界的というか少なくとも先進国(中国も)の堅調ぶりを
裏付けているような動きであり、市場の緊張感も薄いと言えます。

★海の向こうの先進国(米国、英国、欧州)

先にも述べた資源国・新興国を置き去りにする要因となった、
米大統領選以降のトランプラリーと共に、
賑わいの続いている先進国の週末時点の状況ですが・・・

 ・米国

賑わいを先導してきた米国は感謝祭翌日という半ドン取引となり、
肝心の米債券は反発(米金利上昇一服)、ドルも一服となったものの、
米株はブラックフライデーへの期待なのか、
小幅上昇ながら3指数共に史上最高値を更新して引けております。
トランプラリー(米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高)としては、
チグハグな動きなので、週末の手仕舞いも入り混じった動きとも言えます。

一方、トランプラリーと共に市場の主役である米利上げのサジ加減目線では、
ドル高が重石でもある米株にとって、米債券高(米金利低下)ドル安は
追い風になるんだという御都合解釈な動きだったとも言えますが・・・
足元では米経済指標・米企業業績が利上げへの耐久力を示す堅調な結果が続き
目先ではブラックフライデーも堅調だという観測もあり、
米債券(米金利)は一服しても年内の利上げが既に織り込まれた水準なので、
御都合解釈というよりは、週末の手仕舞いも含むチグハグな動きと言えます。

とりあえずトランプラリーであろうと利上げできるんだラリーであろうとも
最も重要なものは米債券(米金利)とドルではありますが、
市場のリスクオン・オフスイッチの役目を担っているのは米株と原油なので
週末時点では原油が大きく売られようとも
トランプラリーの米債券安(米金利上昇)とドル高が一服しようとも、
米株が踏ん張りを見せたことで(VIXも12.34まで低下)、
リスクオフのスイッチが入らなっかかったと言えます。
当然ながら先にも述べた金と銅の動きもそれを裏付けているとも言えます。
つまり週末に米株安となっていたら、市場の空気は一変した可能性はあります

 ・英国、欧州

以上のような米株の踏ん張りもあって、週末時点の英欧株も小幅続伸となり、
米債と同様、英欧債券も上昇(金利低下)となりましたが、
利上げモードの米国とは違って英欧は金融緩和モードですから、
債券の動き自体は金融政策通りではあります。

ただし国民投票を控えるイタリアは債券安(金利上昇)であり
株価も低迷しており、イタリアの金融機関株も上場来安値近辺のままです。
スペインもそれに近い状態であり、他の南欧重債務国も低調ですから
EU離脱ドミノへの懸念が高まっているのか・・・とも言えますが、
大統領選の近い仏の株と債券には緊張感が無いので、
結局は金融機関の燻りが足を引っ張っているような動きであり、
イタリアは政治の騒ぎが間近に控えているからこそ、
それを理由(口実)に過度に動いているだけとも言えます。

★日本

我が国の週末状況ですが、海の向こうでの週末のドル安もあり
ドル円がやや円高となったものの、リスク回避な円最強高とはならず、
シカゴ日経平均先物は18385円と横ばいで帰ってきております。

債券は海の向こうのトランプラリーでの債券売りモードのおかげもあり
結果としてちゃん黒の思惑通りにイールドカーブが少しずつ立ってきており
しかも10年債利回りは0%近辺に抑えるという神の手も使っているので、
金融機関にとっては収益悪化懸念が和らぎ、
外需企業にとっての恩恵である円安にも傾きやすい環境にはなっているので、
海の向こうのトランプラリーが崩れずに継続している限りは、
デフレ脱却へ必須の構えでもある債券高、円安、株高も続くと言えます。

そんな動きを後押しするものとしては、
国内のマクロ環境は決して良いとは言えないものの
国内の需給環境と企業業績、先進国の中では安定さが際立つ政治と言えます。

ちなみにミクロ環境であり株価の根幹でもある企業業績は、
企業想定為替レートから大きく乖離した円安水準によって、
一部である外需企業の業績への懸念すらも和らいでおり、
現状でも割高とは言えない日本株の更なる割安感にも繋がっております。

需給環境についても、海外勢が足元でゴリ買いに転じているものの、
これだけはいつヒックリ返ってもおかしくはないのですが、
裁定買い残は22日時点で約1.4兆円と2兆円すらも届いておらず、
信用買い残も18日時点ながら3兆円には遠い2.06兆円程度であり、
シカゴ投機筋の円買いポジは、最新の状況は明後日の朝に発表されますが
15日現在の状況では急速に年初近辺の水準まで減少したものの
2015年以前のような売り越し局面へと転じるのであるならば、
まだまだ円安余地が大きいとも言えます(ドル買い余地も同様です)

さらに米債券(米金利)、ドルインデ、米株、ドル円、日本株の中では、
ドル円だけが年初の水準から程遠い水準ではありますので、
水準という目線でも円安余地が大きいとも言えます。
(年初は1ドル120円ですけどw)

従ってトランプラリー(米債券安(米金利上昇)ドル高・米株高)が続く限り
我が国では需給環境に則した円売り・先物買いモードが続き、
それを後押しする黒い金融政策と企業業績、政治という環境があります。
(我が国だけが先進国の中で商いが賑わっているという面もあります)

一方、米大統領選以降、置き去りの窺える個人の信用買い残はともかく
裁定買い残の積み上がりと円買いポジの減少が、あまりにも急速だったので、
トランプラリーが一服・反転となったり、原油がさらに大きく崩れたり、
新興国や欧州のリスクが高まってリスクオフモードになったりすれば、
一気に巻き戻し(円買い・先物売り)が起きてもおかしくはない状況です。

★以上の週末状況を踏まえての今週

週末の引け後は、ついにトランプラリーが一服か!?
と色めき・・・いや、そうなりそうな動きではありましたが、
以上の通り、週末の海の向こうを経た時点の動きを見る限り、
足踏みの動きがいくつか散見されるものの一服入りとまで言えない動きです。

従って、一服を含む動くきっかけとなる小難しい背景やリスク、
今後のイベントが盛り沢山ではありますが、
シンプルに市場の動きだけを見た焦点としては、先週と何ら変わっておらず、
米大統領選から急速に動いたトランプラリー
別の言い方をすれば、利上げが出来るほどに米国は強いんやでラリー、
いわゆる米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、
さらにOPEC総会に向けての原油の踏ん張り(週末は大幅安)、
これらがまだまだ続くのか、止まるのか、一服するのか、反転するのか、
というのが焦点であり、この動き次第によって、
我が国の需給面に則した円売り・先物買いが主導する、
円安・株高モード(債券高も)がどうなるのかも決まるということです。

そして以上の動きが変化するきっかけとなりそうな今週のイベントとしては、
詳細は次の記事に貼ってある今週のスケジュールを御参照頂くとして、
特に注目度の高い今週のイベントをピックアップすると以下の通りです。

 28日 OPEC総会事前会合、OECD経済見通し
     ドラギECB総裁議会証言、伊下院議会での予算案採決
     サイバーマンデー、ブラックフライデーの結果報道

 29日 新月、29年度予算編成の基本方針案が閣議決定、10月消費支出
     2年債入札、独11月CPI、イタリア5年&10年債入札
     米7-9月期GDP、米レッドブック週間売上高、
     米9月ケースシラー住宅価格、米11月消費者信頼感
     NY連銀総裁とパウエルFRB理事の講演、ティファニー決算

 30日 10月鉱工業生産、10月住宅着工、MSCIリバランス
     ドラギECB総裁講演、ユーロ圏財務相会合、ユーロ圏CPI
     米11月ADP雇用リポート、米11月個人消費支出、
     米11月コアPCEデフレータ、ベージュブック
     パウエルFRB理事とクリーブランド連銀総裁の講演
     OPEC総会、週間原油在庫、ブラジル中銀金融政策決定会合

 1日  中間配当支払日ピーク(1-5日)7-9月期法人企業統計調査
     10年債入札、櫻井日銀審議委員会見、中尾ADB総裁会見
     ポール・シェアードS&Pグローバルチーフ・エコノミスト会見
     百貨店各社の11月月次売上高、小売各社の11月月次売上高
     中国11月政府版製造業&非製造業PMI、財新版製造業PMI
     米11月ISM製造業、米11月新車販売

 2日  11月国内ユニクロ売上高、岸田外相がロシア訪問
     米11月雇用統計、ブレイナードFRB理事講演
     タルーロFRB理事講演、朴韓国大統領の弾劾案採決(予定)
 3日  日露外相会談
 4日  イタリア国民投票、オーストリア大統領選の再決選投票

といった感じでテンコ盛りではありますが、
これら以外のきっかけとなる事象としては、以下の通りです。

 ・トランプマン及び周辺の側近、もしくは現政権(オバマ政権)から
  現状のドル高(米債券安、米金利上昇)や円安を牽制する。
 ・トランプマンの経済政策や人事、反トランプデモや自身の暴言等によって
  市場やマスコミの見方が手の平返しで厳しくなる。
 ・利上げのサジ加減を決めるFRBが、利上げ姿勢を鈍化させるのか、
  もしくは現状のドル高(米債券安、米金利上昇)を牽制する。

以上の通りなので、もしかすると今週は何事も無く通過し、
来週8日のドラギナイト(ECB理事会)から9日のMSQへ続くドラQ、
同じく9日の米暫定予算期限、
13-14日の利上げに踏み切る予定のFOMCまでは(16日米MSQ)、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、
というトランプラリーが原油高(踏ん張り)と共に続く可能性もありますが、
さすがに今週のOPEC事前会合と総会、ISM製造業と雇用統計、
これららがネガティブな結果になるようだと、
トランプラリーが一服か反転しそうですし、ネガティブな結果にならなくとも
動くきっかけにもなってもおかしくないくらい、
足元では急速なトランプラリーが続いてますからね・・・

そして一応、イタリアの国民投票についても否決されるようだと、
日出る国として世界で一番に迎え撃つ我が国としては、
ブレグジットや米大統領選と同様、
その日くらいは大騒ぎになる可能性はありますし、
イタリアの金融機関へ飛び火すると長引く可能性もあります。

とにかく繰り返しになりますが、我が国の円安・株高モードは、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油の踏ん張り、
これらの動き次第だということです。

ということで、明日のスタンスとしては、結局は先週と変わりませんが・・

持ち越し短期勝負の方については、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高
というトランプラリー(別名:米国は利上げ出来る程に強いんやでラリー)
そしてリスクを和らげる役割となっている原油、これらが継続している限り、
夜に状況が一変するのも覚悟の上でならば、勝負するのはありです。
国内目線でシンプルに判断するならば、円安さえ続いているならば
結果的にトランプラリー等のこれらの動きが続いているか、
リスクオフモードにはなっていないと判断するのもありです

当然ながら以上のような動きが全て反転とは言わないまでも、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油のいずれかが
一服もしくは崩れているならば、慎重に構えておくのが無難です。

そしてしつこいようですが、
ベースとしては米債券安(米金利上昇)ドル高が最も重要ですが、
リスクON・OFFスイッチとなっているのは米株と原油ではあるので、
リスク許容度を測る意味では米株と原油が重要だと言えます。

腰を据えて構えている方については、
一服モードになろうとも、これまでの余力も十分にあるでしょうから、
シンプルに起点となった大統領選直後の安値、
水準を切り上げて17500円を割るか、
それとも商いを伴う日米株安、米債券高(金利低下)ドル安(円高)、原油安
という最悪の反転とならない限り、王者の風格で構えておけばいいでしょう
どれを目途にするのかはご自由にどうぞ。

新たに腰を据えて参戦する方については、同じく上記の水準を割るか、
最悪の反転となった場合は、潔く撤退するという姿勢だけを忘れなければ、
一服モードになろうとも、個別のタイミングで自由に参戦すればいいです。
年末という目線では、現時点でもポジティブ目線に変わりはないのでね。

新興市場で勝負する方については、
週末は続落となったものの商いは減少しているので、
上昇局面で商いが膨らみ、下落局面では商いが減少
という上げゴリモードが続いていると言えます。
従って商いの伴った下落が継続しない限り、
新興市場への資金流入が続いていると判断して勝負すればいいです。

そして中長期的な新興市場を取り巻く環境についても、
マザーズは5月高値の裏も通過し(6月高値の裏(12月9日もありますが)
そーせいを始め新興主力の決算も一巡したので、
主力大型株が一服すればこそ、更なる資金流入も期待できますし、
このままトランプラリーの継続と共に主力大型株の堅調ぶりが続いたとしても
それはそれでいずれは新興市場への資金流入にも波及するでしょう。
そして今後も政策・テーマに絡む官民イベントは多く、
季節性も含めると、新興市場は好環境が続くと見ております。

お手数ですが記事が参考になりましたら、
下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングアップが励みになりますのでよろしくお願い致します。


スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 不沈艦日記. all rights reserved.