不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
米大統領選以降の動きと焦点を見ながら
おはようございます。

(本日は今週のスケジュールと2つに分けて記事を更新しているので
 前のページ(記事)が今週のスケジュールとなります。)


さて週末時点の状況を踏まえつつ、今後の見通しを占って参りますが
結局のところシンプルに言えば、米大統領選以降の・・・

米債券安(米金利上昇)
ドル高(ドル>資源国・新興国>ポンド>ユーロ>円)
米株高(金融&重厚長大産業株買い、FANG&ハイテク株売り)

というトランプマンラリー&年内の利上げへの耐久力があるんやでラリーが
継続すると共に、ドル高による資金流出に見舞われている資源国・新興国、
欧州での金融機関の燻り、EU離脱ドミノや韓国等の世界的な政治リスク、
これらのリスクに対して、市場でのマネーの潤滑油となることで、
結果的にリスクを和らげる役割を担う原油が、
利上げ観測なドル高(米金利上昇)にも屈せずに原油が崩れないこと、
同じくドル高に屈せずに米株高が継続することで、
海の向こうは米国主導の先進国を中心とした債券売り株買い・・・
いわゆるリスクオン基調は続き、
我が国はドル高だけでなくリスクオンでの円安圧力、
黒ちゃんのイールドカーブを立てながらの金利上昇抑制による債券高も加わり我が国は
円最弱株高が続いているという動き(構図)でおます。

ちなみに主役である米国のファンダメンタルズ面を見ると、
発表が一巡した企業決算は堅調であり、足元の米経済指標も堅調であり、
マクロ・ミクロ両面において利上げに対する耐久力を示したと言えるからこそ
トランプマンラリーによる米債券安(米金利上昇)ドル高
という利上げ観測な動きにも屈しない米株高になったと言えます。

我が国のファンダメンタルズ面については、
マクロ環境は決して良いとは言えませんが、
ミクロ環境であり株価の根幹でもある企業業績は、
想定為替レートから乖離した円安水準となっていることで、
さらなる業績の上振れ期待へと繋がり、一部の低調な業績懸念すらも和らぎ、
現状でもPERを見れば世界的に割高感の無い日本株が、
実質的には数値以上に割安ともいえます。

そして国内の需給環境を見ても、2市場信用買い残は2.04兆円と低水準
心理悪化とは言えない程良い高水準な空売り比率の継続による担ぎ上げ余地
裁定買い残は足元で急速に積み上がっているものの約1.2兆円程度であり
シカゴ投機筋の大統領選以降を含む15日時点の円買いポジは、
直近のピークだった6月の水準から3割程度まで一気に減少し、
1月5日と5月31日次ぐ水準まで減ったとは言え、
トランプラリーによるドル高が続くのが前提であれば・・・
昨年以前の水準と比較しても円安余地が大きいことに変わりはないので、
依然として国内の需給環境は過熱とは言えない水準ではあります。

ただし鬼売りだった外国人が足元で買い越しに転じていたことも含めると
米大統領選以降の急速な円売り・株買いの動きは、
話題沸騰となった急速な米債券安(米金利上場)によって
外国人主導での円売り先物買いモードが加速したと言えますので
年内の利上げをほぼ織り込んだ米金利上昇(年初の水準に過ぎないけど)
急速に巻き戻されて一気に減少した円買いポジ、
史上最高値を付けた米株の配当利回りと米債券利回りの逆転
ということからも、米債券安(米金利上昇)、ドル高、米株高が、
いつ反転してもおかしくない状況でおます。

もしかすると米国は米債券高(米金利低下)によるドル安万歳の米株高
というどっちに転んでも御都合解釈モードが発動する可能性もあり、
そうなるとドル安円最弱となる可能性も否定はできませんけど(笑)
足元の急速な動きから考えると・・・米債券高、ドル安、米株安となり
我が国は円買い先物売りへと転じて一服となるというのが妥当です。

企業想定為替レートから見れば、株価の円高耐久力は十分にありますけど
外国人が単純に商いを伴った円買い・株売りモードに転じれば、
短期的(目先)には業績面での裏付けは通じないですからね。

以上が大統領選以降の市場の動きと週末時点での一服の兆しを感じる動き
ではありますが、大統領選以降の基調が崩れたとまでは言えず、
ちょっとした兆しでおますので、冒頭でも書いた米大統領選以降の、
トランプマンラリー&年内の利上げへの耐久力があるんやでラリー
そして原油が共に崩れさえしなければ、
世界的な海の向こうでのリスクオンモードが続き
結果的に我が国の円安株高(債券高)が続くことになるので、
これらが崩れるきっかけとなるものは何なのか?
というのが今週の焦点となります。

そんな焦点について、週末時点の詳細な状況も交えつつ、
今週のスケジュール等も加味しながらまとめると以下の通りです。

①トランプマン及び周辺の側近が、ドル安を含めた選挙前に示した姿勢通り、
 現状のドル高(米債券安、米金利上昇)を牽制する。

 →安倍ちゃんマンとの会談後の動きや最近のトランプマンを見ていると、
  オバマンの在任期間中は、過激な発言を含め自重しそうですから、
  むしろオバマ政権側からのドル高牽制の可能性の方が高いかも

②トランプマンの経済政策等に対する市場やマスコミの見方が、
 またしても手の平返しとなる。

 →あり得ますけど、月末も近いだけにトランプマンの財政出動と減税に対し
  格付け機関による米国の格下げがある可能性も少しだけ・・・
  さすがにトランプマン政権に移ってからだとは思いますけどね。

③反トランプデモの激化やまさかの票の再集計等によって、
 トランプマン政権自体が危うくなる。

 →可能性は低そうですけどね。

④利上げのサジ加減を決めるFRBが、利上げ姿勢を鈍化させるのか、
 もしくは現状のドル高(米債券安、米金利上昇)を牽制する。

 →年内の利上げはほぼ織り込まれた状況だけに、
  過度なドル高だけは牽制する可能性はあります。

⑤利上げどころではない低調な米経済指標や米企業決算等が発表される。

 →先にも述べた通り、現状は利上げへの耐久力を裏付ける堅調ぶりです。

⑥いくら米経済指標と米企業業績が利上げへの耐久力を裏付ける堅調ぶりでも
 さらに利上げ観測な米債券安(米金利上昇)ドル高が進むことで、
 耐え切れなくなった米株が悲鳴をあげる。

 →週末時点でも米債券安(米金利上昇)ドル高が進んだものの、
  米株は薄商いながら一服しており、悲鳴の兆しは感じられます。
  米株は原油と共にリスクを和らげる役割を担っているので重要です。

⑦米株と共にリスクを和らげる役割とマネーの潤滑油となる原油が崩れる。

 →週末時点ではOPEC総会での減産観測が再燃して反発しておりますが
  米株と同様、原油にとってもドル高が重石ですから、
  さらに利上げ観測な米債券安(米金利上昇)ドル高が進み
  耐え切れなくなって崩れてしまうと、リスクオフムードが高まります。
  原油だけでなくその他の商品も同様です。
  (安全資産である金は続落中です(銀、プラチナも)

⑧米株と原油(商品)と同様、利上げ観測な米債券安(米金利上昇)ドル高が
 資金流出を招く資源国・新興国から悲鳴が上がる。

 →原油(商品)が踏ん張ると悲鳴が掻き消される面はありますが、
  週末時点の状況を見渡すと、資源国・新興国全体としても
  トリプル安基調な資金流出は継続しており、
  トリプル安が顕著なメキシコ、フィリピン、マレーシア、トルコ
  通貨安、債券安が顕著なポーランド、ハンガリー
  これらの国は特に要注意です。
  大統領退陣要求が過熱している韓国は、市場の水準は深刻ではないものの
  騒動の結果次第では荒れることになる可能性はあります

⑨金融機関リスクの再燃やEU離脱ドミノが過熱といった欧州リスク再燃。

 →週末時点の状況としても、英国・ユーロ圏の高格付け国(独等)は
  落ち着いておりますが、イタリアとポルトガルの株価は低迷しており
  南欧諸国の悪い意味での債券安も継続しており、
  12月4日のイタリアの国民投票への警戒感が窺えます。
  とか言いながら仏は堅調なので、また一過性のニオイもしますけどね

 →米株と原油(商品)、資源国・新興国と同様、
  利上げ観測な米債券安(米金利上昇)ドル高が金利上昇という恩恵の反面
  銀行間金利上昇という負担増にもなる欧州金融機関は、
  ドイツ銀行等の高格付け国の金融機関は回復基調ではありますが、
  イタリア、スペインといった南欧重債務国の金融機関の株価は
  安値を更新している所を含めて未だ低調なので、
  ドル高銀行間金利の上昇だけでなく、EU離脱ドミノリスクと共に
  セットで金融機関の騒ぎが再燃する可能性はあります。

⑩黒ちゃんマンのイールドカープイジクリ倒しオペが、
 市場から効果なしと判断されたようにコントロール不能へと陥るのを含め
 国内発信で円高・株安材料が出る。

 →米国のトランプマンラリーが反転し、米債券高(米金利上昇)ドル安、
  米株安となった場合でも黒いコントロールが効くのかが注目でおます。
  週末時点の状況としては、コントロールが効いております。
  ちなみにシカゴ日経平均先物も18025円で堅調に帰ってきております

以上が今週の焦点となるトランプマンラリーの継続を阻む可能性がある
①-⑩の事象ということです(⑩は国内事情の色合いが強いですけどね)

そして①-⑩の事象が起きるきっかけとなりそうな今週のイベントは、
以下の通りとなります。
イベントの前に①-⑩の番号を付けてますが、
それ以外のものは何もつけておりません

 ※本日は先週に続き、2つに分けて記事を更新しているので、
  今週のスケジュールの詳細は前記事に貼っております。

 ・21日 ⑩10月貿易統計、政井日銀審議委員講演
      ④フィッシャーFRB副議長講演、米2年債入札
      ⑨ドラギECB総裁の欧州議会証言、伊国債入札

 ・22日 ⑤米10月中古住宅販売、米11月リッチモンド連銀製造業
      ⑤10月北米半導体製造装置BBレシオ、米企業決算
      ④米5年債入札

 ・23日 日本は勤労感謝の日で休場
      ⑧マレーシア中銀政策金利発表、メキシコ7-9月期GDP
      ⑨ユーロ圏各国の11月PMI・速報値
      ⑤米10月耐久財受注、米9月FHFA住宅価格
      ⑤米10月新築住宅販売、米マークイット製造業PMI速報値
      ⑦米週間原油在庫、プーチン大統領と露国内石油会社の協議
      ④11月開催分のFOMC議事要旨、米7年債入札

 ・24日 米国は感謝祭で休場
      参院TPP特別委員会・集中審議
      ⑨モンテパスキ株主総会、独7-9月期GDP・改定値
      ⑨独11月IFO企業景況感、独12月GFK消費者信頼感

 ・25日 米国は感謝祭翌日で短縮取引(為替市場のみ通常取引)
      衆院TPP特別委員会・中央公聴会
      GPIFが16年度第2四半期運用実績を報告
      ⑩10月全国消費者物価、11月月例経済報告、40年債入札
      ⑤ブラックフライデー
      ⑦OPEC総会前の専門家会合※具体的な減産枠協議

 ・27日 ⑨仏最大野党・共和党の大統領予備選決選投票

といったところです。

週末の動きから見れば、週初から一服入りと懲りずに見ておりますので、
上記のイベントが①-⑩の焦点にとって良い結果となれば、
一服も束の間にトランプマンラリーが再開することになります。

恐らく今週一杯は一服モードが続き、週末の産油国による事前協議、
もしくは週末(27日)か週明けに発表されるブラックフライデーの結果、
OPEC総会本番(30日)、これらが目先のヤマ場になると見ております

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高
というトランプマンラリー&年内の利上げへの耐久力があるんやでラリー、
そしてリスクを和らげる原油高も継続しているならば、
一服してもおかしくないリスクは覚悟の上で割り切って勝負すればいいです。
国内目線でシンプルに判断するならば、円安さえ続いているならば
結果的にトランプマンラリー&年内の利上げへの耐久力があるんやでラリーが
続いていると判断すればいいです。
当然ながら以上のような動きが止まっているか、
もしくは米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油高のいずれかが
一服の動きとなっているならば、慎重に構えておくのが無難です。
ベースとしては米債券安(米金利上昇)ドル高が重要ですが、
リスクON・OFFスイッチとなっているのは米株と原油ではあるので、
早く察知する(動く)のは米株と原油だと言えます。

腰を据えて構えている方については、
今週が一服モードになろうとも、これまでの余力も十分にあるでしょうから、
シンプルに17000円かトランプバンジーとなった9日安値を割るか
それとも商いを伴う米株安、米債券高(金利低下)ドル安(円高)、原油安
という最悪の動きとならない限り、王者の風格で構えておけばいいでしょう

新たに腰を据えて参戦する方については、同じく上記の水準を割るか、
最悪の動きとなった場合は、潔く撤退するという姿勢だけを忘れなければ、
一服モードになろうとも、個別の動きに合わせて自由に参戦すればいいです。
目先の一服はあっても年末という目線では、
ポジティブ目線に変わりはないのでね。

新興市場で勝負する方については、上昇局面で商いが膨らみ、
下落局面では薄商いという上げゴリモードが続いている限り、
新興市場への資金流入が続いていると判断して勝負すればいいです。
従って商いの伴った下落が連続するまでは、勝負姿勢でよいということです。
週末時点では上げゴリモードが継続しております

そして中長期的な新興市場を取り巻く環境についても、
マザーズの5月高値の裏も通過し、そーせいを始め新興主力の決算一巡
9日のトランプバンジーによる追証売り圧力も通過したので
主力大型株が一服すればこそ、更なる資金流入も期待できますし、
このままトランプラリーの継続と共に主力大型株の堅調ぶりが続いたとしても
それはそれでいずれは新興市場への資金流入にも波及するでしょう。
そして今後も政策・テーマに絡む官民イベントは多く、
季節性も含めると・・・懲りずに新興市場は好環境は続くと見ております。
旺盛な循環物色が見られるので、政策・テーマに絡む銘柄に対して、
待ち構えておくのがリスクを軽減できるとも言えます。

※冒頭でも書いた通り、本日は記事が長くなったこともあり、
 今週のスケジュールと2つに分けて記事を更新しているので
 前のページ(記事)が今週のスケジュールとなります。


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