不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
油加減と利上げアレルギー
こんばんはです。

昨夜は米企業決算ラッシュの先陣を切り、アルコアが決算を発表したのですが
残念ながら低調な結果となり、アルコアの株価自体も大幅安になると共に
ミクロ面(業績)での利上げに対する耐久力への懸念が台頭することに・・

先週に発表されたISM・雇用統計を始めとする米マクロ指標は
足元では好悪入り混じる内容が続いているものの(昨夜のLMCIは低調)、
利上げの判断を下すFRB戦隊イエレンジャー達(FOMCメンバー)が、
相次いで利上げ姿勢な口撃を繰り広げていたこともあり、
足元の好悪入り混じるマクロ指標に対しては、
基調としての堅調ぶりが維持されているとの解釈なのか・・・、
それとも単に何らかの事態に備えてのカードを増やすために、
FRBが利上げを強行するとの解釈なのか・・・、
とにかく市場では利上げ観測が高まる米債券安(米金利上昇)ドル高が進み、
年内利上げの織り込み度合も70%近くに達しておりましたが・・・

そんな利上げ観測な動き(米債券安(米金利上昇)ドル高)に対して、
利上げ(ドル高)が重石となる米株、資源国・新興国、原油、商品は、
これまでは悲鳴を上げがちだったものの、
足元ではドルと共に世界の市場のリスクオン・オフスイッチであり、
マネーの潤滑油でもある原油が、産油国会合での減産合意であったり、
プーチン組長の減産歩み寄り姿勢もあって堅調に推移していたことで、
利上げに対する悲鳴や欧州銀行の燻り等のリスクを軽減する役目も担い、
利上げ観測な動き(米債券安(米金利上昇)ドル高)でありながらも、
米株を始め利上げが重石となる面々の悲鳴をかき消していたのですが・・・

残念ながら昨夜は原油安となったことで、
まさに火に油かの如く悲鳴も大きくなっており、
改めて心許ない相場だと思うばかりです・・・

そして冒頭でも書いた通り、アルコアの低調な決算によって、
株価の根幹でもある業績(ミクロ面)においても、
利上げ姿勢に対する悲鳴が上がったとも言えるだけに、
米国は利上げに対するマクロ面での耐久力が好悪入り混じる状況だけでなく、
ミクロ面での利上げへの耐久力に対しても疑念が台頭しております。

ただし米企業決算のラッシュはこれからであり、
あくまでアルコア一社だけの決算による疑念台頭という話ですから、
今後の米企業決算が堅調であれば、疑念は払拭されますけどね。
(米製造業の決算は来週から本格化)
そして油加減によってリスクを和らげたり噴出させたりもする原油は、
昨夜から下げたとは言え、50ドル台はキープしておりますので、
ひとまず50ドルを割らなければ、米利上げに対する悲鳴はもちろんのこと
欧州金融機関の燻りや米欧の政治リスクを始めとする他のリスクは、
油高によって和らぎそうですが・・・

悪く言えば何も解決していないこれらのリスクは、
油によって誤魔化されているだけとも言えます(笑)

従って目先の注目すべき焦点と市場の動きとしては・・・
利上げに対するミクロ面での耐久力確認としての米企業決算、
マクロ面での耐久力確認として週末の米小売売上高、
市場の動きとしては米利上げ観測を反映する米債券とドルの動き、
燻るリスクに対する市場でのリスク許容度のサジ加減を握るとも言える原油、
といったところです。
特に原油は減産に暗雲とも言われており、13日まで産油国会合も続いており
今夜はOPEC月報、明日は原油在庫統計とテンコ盛りです。

そして上記の焦点や市場の動きと共に、
何ら解決してない燻っているリスクについても
横睨みくらいはしておきましょう。

まずリスクの火薬庫である欧州金融機関は、
株価とCDS、銀行間金利くらいは横睨みしておきましょう。
更に歴史的なポンド安と共にハードブレグジットと言われようとも
商いを伴っての株高が続いて英国は、遂に昨夜は商いを伴って反落しており、
ほんまにハードブレグジットが嫌気されるのか、英国市場の動きも注目です。
中国については、相変わらず傍若無人な人民元安が続いておりますが、
急騰していたSHIBORは国慶節明けと共に急低下しておりますので、
24日から始まる六中全会までは落ち着いた動きが続きそうですが、
リスクとして得体の知れなさはNO.1ですから、チラ見くらいは必要です。
(何気に最近は韓国が大丈夫なのかという気がしなくもないですけど)
あとは米大統領選とブレグジットも含むEU離脱ドミノ
といった政治リスクの動向も見ておきましょう。
特に米大統領選は、トランプマンが炎上する一方ですが、
開き直るようだと選挙には振り子現象なるものもありますのでね。

そしてそろそろお気づきかとは思いますが、我が国については・・・
これといった自国発信の材料が無く、海の向こう次第というのが現実であり、
それを裏付けるように我が国だけが薄商いという状況が続いております。

ただし繰り返し書いている通り、国内の需給環境だけは良好なので、
海の向こうさえ落ち着くなり、堅調な展開となれば、
国内は需給面での巻き戻しの動きにはなるということです。
かと言って、海の向こうが荒れようとも、
現在の需給環境であれば、かつてのような暴落にはなりそうにないのでは?
という思いはありますけど・・・とりあえず海の向こう次第によって、
足元の需給環境に沿った動きとなります。

従って目先としては、先に述べた海の向こうの焦点と動き次第であり、
それに絡む(きっかけになる)イベントとしては・・・

今夜はOPEC月報、産油国会合、クーレとメルシュの両ECB理事講演
FOMCでの投票権を有するNY連銀総裁の講演、
同じく投票権を有するカンザスシティ連銀総裁の講演(前回は反対票)
米3年&10年債入札、前回のFOMC議事要旨、
明日は中国貿易収支、米新規失業保険、産油国会合、原油在庫、30年債入札
明後日は中国CPI&PPI、米国ではMMFの新規制が施行、
米小売売上高、ミシガン大学消費者態度指数、石油掘削リグ稼働数、
ウェルズファーゴを始め米銀行決算と先日下方修正したハネウェル決算、
FOMCでの投票権を有するボストン連銀総裁講演(前回は反対票)
御大イエレンおばさん(FRB議長)の講演といったところです。

国内の需給環境に絡むイベントとしては、
明日の引け後に発表される指数寄与度の最も高いユニクロの決算
明後日のSQというSQLOが大きなイベントではありますが、
あくまで海の向こうからの動きを助長させるイベントという位置付けです。
そして今週中に発表される予定の米財務省半期為替報告書が、
問答無用な黒銀政策や安倍ちゃんの思わせぶりな為替市場への牽制に対し
為替操作国認定とまではならなくとも、批判的な内容となれば、
例の如く円高圧力にはなりますので、需給イベントの一つとは言えます。

ということで、私としては懲りずにやや悲観モードが継続中ですが、
とりあえず明日のスタンスとしては、特に変わりまへんけど以下の通りです。

持ち越し短期勝負の方については、先にも述べた通り、
シンプルに言えば原油高と円安になっているのならば、
国内の需給環境は良好なので、小難しいことは抜きに勝負するのはありですし
さらに商いを伴っているようならばゴリゴリと勝負すればいいですが・・・
私と同様、慎重に構えるのであれば、明日の引け後からSQLOではあるので
明日はその日限りの勝負に留めるのが無難でおます。

腰を据えて王者の風格で構えている方については、
ひとまず黒銀会合前の水準を商いを伴って明確に割らない限り、
もしくはシンプルに商いを伴った下げにでも転じない限り
そのまま王者の風格で構えておけばいいでしょう。
くれぐれも海の向こう次第という状況は続きますし、
海の向こうで燻っているリスクの質は悪く、不透明な政治リスクも多いだけに
シビアに撤退する姿勢は常に忘れないようにだけはしておきましょう。

腰を据えて新たに参戦する方については、同様にシビアな撤退姿勢は忘れず、
参戦判断としては、短期勝負の方と同様でいいでしょう。
来週からは国内の企業決算が始まることも頭に置いておきましょう。
中小型割安銘柄で腰を据えている方は、週末の不穏な動きが続き、
かつてのリーマンショックのような騒ぎにでもならない限り
個別の判断で御自由に動いてください。

新興市場で勝負する方については、薄商いの続く主力大型株とは違い、
上昇局面では商いが膨らみ、下落局面では商い低下する上げゴリモードは、
未だ崩れておらず(マザは3日続落ながら商いは減少)、
小難しい背景には惑わされず、主力大型株の動きを見ながら、
シンプルに商いの伴った下げが継続するまでは勝負姿勢で挑めばいいでしょう
ただし本日のJQは、小幅安という踏ん張りを見せたものの、
商いを伴った下げでもありますので、明日も続くようだとちと要注意です。

新興市場を取り巻く環境としては、臨時国会は11月末まで続き、
今後も政策・テーマに絡む官民イベントは豊富であり、
季節性も含めると懲りずに好環境を迎えるとは思っております。
ただし海の向こうでかつてのようなショックが起き、
世界的なリスクオフとなると新興市場は関係ないとも言えないので、
引き続き、国内外の小難しい背景の動きもチラ見くらいはしておきましょう


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