不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
足元と今後とリスクを整理しながら
おはようございます。

本日は我が国が体育の日で三連休、先週末に雇用統計を発表した米国は、
コロンブスデーで利上げのサジ加減を占う債券と為替の両市場が休場ですが
株式市場と原油を含む商品の両市場は通常通りであり、英欧市場も通常通り、
中国は一週間の休場だった国慶節明けとなります。

さて、世界のリスクのそもそもの原因であり、
世界のマネーの流れと水位を決める米利上げのサジ加減ですが、
それを判断する最も重要な経済指標の一つである米雇用統計が週末に発表され
個人的にはそれなりに堅調な結果だとは思いますが、
市場予想をやや下回る結果となったことに加え、
足元の米経済指標が好悪入り混じる結果が続いていることもあり、
利上げのサジ加減に対する様々な見方が飛び交っております。

かと言って、実際に利上げのサジ加減を決めるのはFRBでもありますから、
雇用統計の結果を受けての市場の動きから判断すると・・・

詳細は一昨日の記事を御参照頂くとして、ザックリと書けば、
肝心の米債券とドルは、ほんの少しではありますが、
利上げ観測後退の動き(米債券高(米金利低下)ドル安)となっておりますが
雇用統計前までの利上げ観測な米債券安(米金利上昇)ドル高基調が、
一服した程度とも言えます。
雇用統計前までは利上げへの耐久力を示し切れず、
どっちつかずの持ち合いが続いていた米株は、商いを伴う下げでもなく、
薄商いでの一服程度とも言えますし、持ち合いが続いているだけとも言えます

ちなみに安全資産である金の下落は継続しているので、
緊張感は無く、リスクオフではないと好意的な解釈も出来ますが・・・
ネガティブに解釈すると、欧州金融機関のリスクが燻ったままのユーロ圏は、
商いの伴った株安へと転じ、ポンド安の余波もどの程度あるのかわからず、
怪しげな中国リスクは未知数なまま国慶節明けを迎え、
米欧の政治リスクも消えておらず、リスクを和らげていた原油は反落、
VIXは上昇、リスク回避な円高ということからも、
昨夜の動きは一服程度の小動きであろうとも、
利上げが出来ないほどにドイヒーな環境やで~!
というリスクオフへの第一歩を踏み出したと言えなくもないです。

そして現状は海の向こう次第である我が国は、
以上の様な雇用統計後の利上げ観測プチ後退な海の向こうの一服と
円高進行もあり、シカゴ日経平均先物は16785円と下げており、
国内独自の主体的な材料のない日本株は、
先に述べた通り、海の向こうで利上げ観測後退の動きが加速し、
ネガティブ解釈な展開になると、円高が重石となってしまいますが・・・

唯一の国内の好材料というか環境である需給面だけは良好であり、
シカゴ投機筋の4日時点の円買いポジは、先週とほぼ変わっておらず、
過去2番目の高水準にまで積み上がっており、
裁定買い残も未だ7000億円程度、信用買い残も2.2兆円程度程度であり
円売り先物買いの余地が圧倒的に大きいと言わざるを得ない状況ではあります
さらに黒銀の金利いじくり倒しとETF買い、クジラ達の買い支えもあり、
空売り比率も足元ではまだまだ高水準ながら減少傾向が続いており、
売り買いが逆転すらしていた裁定買い残も増加傾向ではありますので、
心理的にも上目線の動きは感じられます。

ただし・・・国内独自の材料が需給環境だけだからなのか、
我が国だけ商いが一向に盛り上がらないまま、
海の向こうのイベントをきっかけとした需給面の巻き戻しの動きのみ・・・
という心許ない(腰の据わってない)状況ですから、
異人さん達が押し寄せて商いが膨らむような国内材料が出るか、
せめて海の向こうが、利上げを始めとする方向感が明確になるか、
先に述べたリスクが落ち着かないことには危ういと言わざるを得ない状況です

従って今週の焦点としては、ありきたりな焦点ではありますが・・・

1、週末の米利上げ観測後退の動き(米債券高(米金利低下)ドル安)が続く

 ①御都合解釈な利上げ観測後退ワーイ相場となるのか・・・
 ②それともまだ利上げが出来るほどではないでっせ相場となり、
  結果的に債券買い・株売りのリスクオフ相場となるのか・・・

2、米利上げ観測の動き(米債券安(米金利上昇)ドル高)へと戻る

 ①御都合解釈な利上げが出来るほどに堅調だワーイ相場となるのか・・・
 ②それとも利上げ観測な動きはカンベンして相場となり、
  利上げが重石の米株・原油・商品、資源国・新興国・中国が悲鳴を上げ
  欧州金融機関にもLIBORの上昇等でトドメを刺すことになり、
  リスクオフというよりも何ちゃらショックとなるのか・・・

3、以上のような利上げ観測後退&前進のパターンではなく、
  株、債券、為替共に方向感の定まらないチグハグな動きが続き、
  結局は雇用統計等のマクロ面だけではなく、
  株価の根幹でもある米企業業績というミクロ面においても、
  利上げに対する耐久力を確認しなければ方向感は見えないので、
  11日のアルコアから始まる米企業決算までは見極めモードとなり、
  さらに米マクロ指標も足元では好悪入り混じっているので、
  もうひと月分を確認しようということになり、
  そうこうしている内に米決算の終盤戦の時期となるFOMC(11/1-2)
  その後の米企業決算一巡と共に迎える米大統領選(11/8)までは、
  方向感が定まらず・・・という長引くパターンもあります。

個人的には1-②か3、になると見てますが・・・

そして以下の通り、燻っているリスクは収まったとは言えないので、
上記のいずれの動きになろうとも爆発する可能性はあります。

 ①ドイツ銀行を始め欧州金融機関の燻り(LIBOR、CDS含む)
  何気にモンテパスキを始めイタリアと南欧の金融機関の低迷ぶりは酷い

 ②リスクを和らげる役割を担っていた原油が崩れること

 ③米大統領選動向におけるトランプマンリスク

 ④ポンド安の余波を含めたBrexitリスクの再燃による
  EU離脱ドミノの再燃。

 ⑤国慶節明けの中国市場動向(特にSHIBORの急騰が収まるか)

 ⑥我が国だけで続いている薄商い


以上が今後の展開とリスクの一覧になるので、
それに関わる今週のきっかけイベントととしては、
昨日の記事でアップした今週のスケジュールにもある通り・・・

(週を通して)
 国内小売企業決算一巡(ファストリ13日)、国会動向
 米企業決算、米財務省半期報告書(例年は15日までに公表)

(10日)
 米大統領候補TV討論会(日本時間10時から)、中国市場国慶節明け、
 北のカリアゲ労働党創建記念日、ユーロ圏財務相会合、産油国会合、

(11日)
 第2次補正予算採決、国際収支、景気ウォッチャー調査、竹内製作所決算
 IEA石油市場月報、産油国会合、EU財務相会合、独欧ZEW指数、
 メルシュECB理事講演、米労働市場情勢指数(LMCI)、アルコア決算

(12日)
 機械受注、工作機械受注、30年債入札、原田日銀審議委員講演
 OPEC月報、産油国会合、
 ユーロ圏鉱工業生産、クーレECB理事講演、メルシュECB理事講演、
 JOLT労働力調査、FOMC議事要旨、米3年&10年債入札
 投票権を有するNY連銀総裁とカンザスシティ連銀総裁の講演

(13日)
 ファストリ決算、中国貿易収支、産油国会合、米週間原油在庫、
 米新規失業保険申請件数、米30年債入札

(14日)
 オプションSQ、TPP承認案・関連法案が審議入り見通し、5年債入札
 中国CPI&PPI、欧州新車販売、ユーロ圏貿易収支
 米MMFに関する新規制施行、米小売売上高、ミシガン大消費者態度指数
 ウェルズファーゴ、JPモルガン、シティG決算、
 イエレンFRB議長講演、投票権を有するボストン連銀総裁講演

(16日)満月

といった感じなので、今週はまずトランプリスクと中国動向、
そして原油絡みのイベントが13日までオンパレードとなり、
米利上げのサジ加減動向としては、まずLMCI、週末の小売売上高
週を通して米企業決算、イエレンを始めFOMCメンバーの講演、米債入札
欧州のテーパリング観測や金融機関の燻り絡みではECB理事の講演、
我が国としては政治動向と小売り決算も重要ですが、
需給イベントでもある指数寄与度の最も高いファストリ決算(13日)
14日のSQといういわゆるSQLO(勝手に私がいっているだけ)です。
満月もありますけどね。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の通り、方向感は定まっておらず、
本日で落ち着くか、トランプリスク等で炎上しているかもしれませんが、
週末時点の動き(米債券高・ドル安・円高、原油安)が継続している限り、
明晩はIEA石油市場月報、産油国会合、独欧ZEW指数、LMCI、
アルコア決算等も控えているので、その日限りの勝負に留めておきましょう。
週末時点の動きが継続していなければ、需給環境は良好なので
小難しいことは抜きに、SQLOまでの割り切り目線で勝負するのはありです
さらに商いを伴っているようならばゴリゴリと勝負すればいいです。

腰を据えて王者の風格で構えている方については、
以上の通り週末時点では不穏な動きもありますが、ひとまずシンプルに、
黒銀会合前の水準を商いを伴って明確に割らない限り、
そのまま王者の風格で構えておけばいいですが、
週末の不穏な動きが続き、黒銀会合前の水準を明確に割るようであれば、
いくら余裕があったとしても、海の向こう次第という状況は続きますし、
海の向こうで燻っているリスクの質は悪く、不透明な政治リスクも多いだけに
シビアに撤退してリセットするのが無難です。

腰を据えて新たに参戦する方については、
同様にシビアな撤退姿勢だけは忘れず、
参戦判断としては、短期勝負の方と同様でいいでしょう。
中小型割安銘柄で腰を据えている方は、週末の不穏な動きが続き、
かつてのリーマンショックのような騒ぎにでもならない限り
個別の判断で御自由に動いてください。

新興市場で勝負する方については、薄商いの続く主力大型株とは違い、
上昇局面では商いが膨らみ、下落局面では商い低下する上げゴリモードは、
未だ崩れていないので、小難しい背景には惑わされず、
主力大型株の動きを見つつ、シンプルに商いの伴った下げが継続するまでは、
勝負姿勢で挑めばいいでしょう。

新興市場を取り巻く環境としても、臨時国会は11月末まで続き、
今週も政策に絡む官民イベントは先週よりも豊富であり、
季節性も含めると懲りずに好環境を迎えるとは思ってます。
ただし海の向こうでかつてのようなショックが起き、
世界的なリスクオフとなると新興市場は関係ないとも言えないので、
引き続き、国内外の小難しい背景の動きもチラ見くらいはしておきましょう


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