不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
雇用統計を経ての週末状況
こんにちはです。

昨夜未明に阿蘇山が36年ぶりの爆発的噴火だそうで・・・
熊本地震のあとも未だに熊本周辺では小さな地震が続いているだけに、
まさか九州だけでなく西日本までが壊滅するとも言われるカルデラ噴火、
大地震が起きないことを願うばかりです

さて、昨夜は雇用統計が発表されましたが、それは後述するとして、
昨日はジェームス・ボンドの陰謀のようなポンド安が発生したことで、
Brexitリスクが再燃しているとも言われておりますが、
ポンド安自体は英中銀の金融政策通りの動きでもありますし、
昨夜の英国株はお気楽に大商いを伴って上昇しており、呆れるばかりですが
だけに・・・Brexitリスク再燃ではなく、
足元で一気に巻き戻されていた反動も含めた御発注とは思うのですが、
英国債は金融政策に反する債券安(金利上昇)となっているのも事実であり
英国自体はお気楽で御発注であろうとも、スイスフランショック時のように、
週明けにFX業者の破綻や金融機関の被害等の話が出て来るようだと、
ただでさえ欧州を中心に金融機関のリスクは燻っているだけに、
ジェームスポンドショックの余波には注意が必要ではあります。

そして昨夜は世界が注目させられている?米雇用統計が発表されました。
金融市場においては、基軸通貨ドルを始めとする世界のマネーの流れと水位は
米利上げのサジ加減によって決まると言っても過言ではないからこそ、
それを決めるFRBがマクロ面で最も大きな判断材料とするのが、
物価と雇用であり、米雇用統計に注目させられるのも仕方ないです。
もし市場ですでに結果が織り込まれていようとも、
動くきっかけ(口実)にはなりますからね・・・

そんな昨夜の雇用統計ですが、市場予想は下回ったものの、
完全雇用に近い状態なので、雇用者数は大した問題ではないとも言えますし
失業率の悪化も労働参加率の拡大によるものと言えますから、
FRBが重視している賃金等の質面は堅調を維持しているので、
あくまで市場予想よりもやや弱かったというだけで、
労働環境が悪化しているとまでは言い切れないのですが、
その他の足元の米マクロ指標は好悪入り混じっているのも事実なので、
週明けにFRBが自ら発表する雇用の質面を示すLMCIも注目ではあります

とりあえず利上げの判断をするのはイエレンおばさん率いるFRBですから
我々としては市場の動きから判断するしかないので、
昨夜の雇用統計を受けての市場の動きを見ると・・・

米利上げのサジ加減を最も反映する肝心の米債券は、
短中長期債共にやや買われており(米金利低下)、
それが足元で利上げ観測な債券安が続いてきたことでの一服に過ぎないのか、
それとも雇用統計が市場予想を下回ったことによる利上げ観測後退なのか、
どちらなのかは週明け以降の動きを見るしかないですが、
昨夜の市場の反応としては、利上げ観測がちょっぴり後退した動きと言えます

米債券と共に米利上げのサジ加減を反映するドルについては、
これまた米債券と同様、単なる一服に過ぎないのか、
利上げ観測後退なのかは週明け以降の動き見るしかないですが
昨夜は債券の動きと同様、利上げ観測がちょっぴり後退するドル安でおます。

そんな利上げ観測がちょっぴり後退する動き(米債券高ドル安)に対し
足元では利上げに対して耐久力を示し切れずに揉み合いが続いていた米株は
利上げ観測のちょっぴり後退の動きを好感する御都合解釈な株高にもならず、
利上げも出来ないほどにドイヒーという解釈という程にまではなっておらず、
かと言って、結局は利上げするから米株には重石だという解釈でもなく、
さらに利上げにも耐久力を示せたという最もポジティブな解釈でもなく、
昨夜は商いも薄く、大して動いたとも言えない小幅安だったので、
米債券とドルと同様、週明け以降の動きを見るしかないかと・・・
そうすると株価の根幹である米企業業績というミクロ面が、
利上げへの耐久力があるのかを確認する必要との見方へと移り、
どっちつかずだった米株の方向感が明確になるのは、
11日のアルコアから始まる米企業決算次第という気もしますが・・
(来週は前回が低調だった米小売売上高もあります)

そして米株と同様、利上げが重石となる原油・商品、資源国・新興国は・・

まずドルと共にリスクオン・オフスイッチの役割を担い、
マネーの潤滑油でもある原油は、足元では産油国会合での減産合意、
ハリケーン等の需給材料で上げていたこともあり、
雇用統計の結果を受けた米利上げ動向の影響というよりも、
きっかけとして動いたという感じですが、
足元では原油高によって世界で燻っているリスクを和らげていただけに、
原油が下げたこと自体はよろしくないので、単なる一服なのかどうかは、
今日から始まっている減産枠の詳細を決める産油国会合次第とも言えます。

その他の商品については、安全資産の金が続落していたり、
景気の鏡である銅が反発していたりと好ましい動きではありますが、
穀物を始めCRB指数は一服となっており、商品全体としては、
昨夜の利上げ観測ちょっぴり後退を好感する動きとまでは言えません。

資源国・新興国については、雇用統計前までの利上げ観測なドル高によって、
定番の資金流出症状である通貨安がジワジワと進み、
固有のリスクも抱えるトルコ、フィリピン等は通貨安がかなり進んでおり
人民元がSDR入りした中国は、人民元安が止まっておらず、
このまま米利上げ観測なドル高が進むと、
これらの国はリスクとしてそろそろ報じられてもおかしくないのですが、
他の米利上げのサジ加減や欧州金融機関の燻り、
米大統領選動向やEU離脱ドミノといったリスクの方が話題として大きく、
資源国・新興国の株価自体は落ち着いているどころか堅調ですらあるので、
株価が崩れるまではリスクとして騒がれそうにはなそうですが・・・

ただし中国については、来週は国慶節明けとなり、人民元の動きと共に
国慶節前まで急騰していたSHIBORが落ち着くのかも注目です。
香港のHIBORは低下しておらず、金融機関の火薬庫となっている欧州でも、
LIBORの上昇が継続しており、中国は不動産バブル懸念だけでなく
それに絡む理財商品問題もあり、しかも情報が不十分で未知数なだけに
得体の知れないリスクとしては、相変わらず中国がナンバー1ではあります。
一応、24日から六中全会もありますので、
変態独裁国家ならではのメンツ維持と強権発動によって、
なんとか対処するとは思うのですが・・・(笑)

中国と同様に銀行間金利の上昇が続いており、
ドイツ銀行を始めとする欧州金融機関のリスクが燻っている欧州は、
英国については冒頭で書いた通り、結局は米英のサジ加減次第かいな・・・
と言いたくもなる呆れた動きとなっておりますが、
ユーロ圏については、週明けにも財政支援が決まりそうなギリシャ以外は、
ついに商いを伴った株安となっております。

足元ではECBのテーパリングの噂をきっかけに、
ユーロ圏債券安・ユーロ高傾向が続きながらも株高となっておりましたが
テーパリングが事実でなければ、金融政策に沿わない債券安・ユーロ高であり
株価には重石となりますし、昨夜はドイツ銀行、モンテパスキは上げたものの
欧州金融株全体は概ね軟調であり、そもそも金融機関の株価だけでなく
LIBOR、CDSの燻りが落ち着いていたわけでもないので
昨夜のユーロ圏の株価が商いを伴った株安へと転じたのは、
目が覚めただけとも言えますが・・・
ポンド安の影響もあるでしょうし、EU離脱ドミノリスクはこれからですし
このまま米利上げ観測後退の動き(米債券高・ドル安)続くならば、
ドルとポンドのツープラトン攻撃でのユーロ高リスクもありますからね。

以上の通り、昨夜の海の向こうの動きだけを見れば、
肝心の米債券とドルは、ほんの少しながらも利上げ観測後退の動きですが、
足元で続いていた米債券安・ドル高基調に対する一服程度の動きと言えますし
利上げへの耐久力を示し切れてない米株は一服というよりも、
どっちつかずのもみ合いが続いているだけであり、
安全資産の金も続落しているので、緊張感は無いと好意的な解釈も出来ますが
ネガティブに解釈すると、欧州金融機関のリスクが燻っているユーロ圏は、
商いの伴った株安へと転じ、怪しげな中国リスクは未知数なままであり、
米欧の政治リスクは消えておらず、リスクの和らげていた原油は反落、
VIX上昇、リスク回避な円高ということからも、昨夜の動きは一服ではなく
利上げが出来ないほどにドイヒーな環境という解釈への第一歩とも(笑)

ちなみにいつも書いている通り、現状は海の向こう次第の我が国は、
雇用統計後の以上のような利上げ観測プチ後退のような海の向こうの一服と
円高進行もあり、シカゴ日経平均先物は16785円と下げております。

以上の通り、雇用統計を受けての週末状況ですが、
このまま米国は利上げが出来ないほどにドイヒー相場となるのか、
欧州金融機関や中国等の既存の金融リスクが再燃するのか、
トランプマンやEU離脱ドミノ等の政治リスクが再燃するのか、
これらリスクを和らげて来たとも言える原油のタガが外れるのか、
といったいずれかのリスクオフ局面へと転じるのか、
それとも利上げが出来る程堅調やで~という都合の良いリスクオンとなるのか
どちらでもなく方向感の見えない動きが続くのか・・・

ということで以上の週末状況を踏まえつつ、今後の予定等も加味しながら
来週の見通しは改めて書きます。

それでは、世界を席巻しているとも言われているピコ太郎でも聞きながら
良い三連休をお過ごしください。

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