不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
国内の暗雲は晴れず、海の向こう次第
こんばんはです。

本日の日本株は反発となりましたが、
東証1部の売買代金は1.62兆円と閑古鳥が異常繁殖して(鳴いて)おり、
それなりの賑わいが続く新興市場はともかくとして、
日本買いとは程遠いアテにならん反発と言わざるを得ず・・・

海の向こうでは主役の米利上げのサジ加減と共に、
利上げに対する耐久力はあるのか?との疑念は払拭されておらず、
疑念の一つとも言える欧州金融機関についても、
足元ではドイツ銀行を中心に騒ぎの真っ只中ですから、
国内独自の好材料でも出て来ない限り、日本買いにはならないのですが・・

僅かながら国内独自の好材料として日本買いに繋がるかも・・・
と期待していた本日発表された日銀短観は、
本日の薄商いが示す通り、日本買いを招くには程遠い低調な結果に・・・

非製造業の足元DIは前回からほぼ横ばいの18(-1)、
先行きDIは16(-2)と僅かな低下、
全産業の足元DIは前回から横ばいの12、
先行きDIは11(-1)と僅かな低下に留まりましたが・・・

製造業は想定為替レートを上期1ドル108.44円、
下期1ドル107.42円、通期1ドル107.92円
という現状(101円台)とは乖離した円安想定にも関わらず、
足元DIは前回から横ばいの6、先行きDIも横ばいの6・・・

短観の回答期間が8月29日-9月30日であり、
12日時点で7割が回答していたとは言え、
製造業のDIについては説得力が無いとしか言えないです・・・

それとも現場に居るわけでもない個人投資家の私には見えない明るい波が、
企業は感じているからこその楽観的なDIと想定為替レートなのか・・・

そして株価の源でもある今期業績見通しについても以下の通りです(前年比)

 製造業 売上高 -1.7%(前回-0.5%)
     経常利益 -14.6%(前回-12.3%)
     純利益 -0.9%(前回+2.5%)

 非製造業 売上高 -1.6%(前回-0.8%)
      経常利益 -4.2%(前回-3.4%)
      純利益 +18.1%(前回+15.2%)

 全産業 売上高 -1.6%(前回-0.6%)
     経常利益 -4.2%(前回-3.4%)
     純利益 +8.3%(前回+8.5%)

非製造業の純利益が増加した以外は前回から悪化しており、
しつこいようですが製造業はあの想定為替レートにも関わらず、
悪化しているわけですから、現在の101円台だとすると、
更なる悪化は避けられず、10月下旬から始まる決算ラッシュにおいても、
短観の想定為替レート水準まで円安が進まない限り、
製造業(輸出企業)の更なる下方修正は覚悟しなければならず、
結果的に日本株のEPSも低下することになります・・・

とは言え、中間決算ラッシュが終わると来期目線となり、
今期の業績がどうでもよくなるのも事実なので、
今期の下期業績が低調であろうとも来期が明るいのであれば、
10月下旬からの中間決算ラッシュでの下方修正が、
悪材料出尽くしのきっかけになることも期待出来なくもないのですが・・

繰り返し書いている通り、米国は年内(年末)の利上げを見据えており、
現在もドイツ銀行等が騒ぎになっている欧州金融機関の燻りに加え、
利上げ(ドル高)が重石になる米国、資源国、新興国、原油、商品が、
本格的に悲鳴を上げる可能性も高いだけに(特に不気味な中国も)、
来期業績を期待していいのかという疑問は拭えないですからね・・・
(トランプやEU離脱ドミノといった政治リスクも消えてないですからね)

そういう意味でも、せめて足元で騒いでいるドイツ銀行への支援等が決まり、
そして月初恒例となる今週のテンコ盛な米経済指標(ISM、雇用統計等)
来週のアルコアから本格化する米企業決算が、
利上げへの耐久力を裏付けるような堅調な結果となれば、
利上げによって引き起こされる可能性のあるリスクは軽減されることになり、
結果的に我が国の来期にも光が見えて来ますが・・・

従って、国内の独自の好材料になると僅かに期待していた日銀短観が、
残念ながら業績懸念を高めると共に日本買いとはならない結果となったので
短観の想定為替レート水準まで円安が進行するか、
アベクロの政策が改めて評価されない限り、
下旬からの決算ラッシュまでは、国内発信での日本買いは期待できず、
良好な国内の需給環境だけが下支えとなる程度のまま、
海の向こう次第という状況が続くことになります。

そんな海の向こうの目先としては、
ドイツ銀行の動向を始めとする欧州金融機関の騒動、
ISM、雇用統計を始めとする今週のテンコ盛りな米経済指標、
来週からの米企業決算、米大統領選動向、これら次第と言えます。

そういえば何やら我が国でも年明けの解散説が台頭しておりますが、
経済を争点とした解散ならまだしも、露との北方領土交渉が争点となると、
マーケットにとっては、勝利すれば更なる政権安定という材料にはなれど、
経済という面では起爆剤になるとも思えない・・・というか、
来期への明るい起爆剤とまでにはなるとも思えないですからね。

まぁ解散や来期はともかくとしても、
目先については、先に述べた円安進行や国内発信の材料が出ない限り、
海の向こう次第という状況が続くことになります。

超目先である今夜から明後日の寄り前までの重要イベントとしては、
米司法省からの制裁金の発表(今週中とも)を含むドイツ銀行動向が
最も旬で注目な材料ではありますが、
今夜は我が国としてはノーベル医学生理学賞の発表、
欧州ではメルシュECB理事の講演、
米国ではISM製造業景況指数と新車販売台数、
明日の寄り前は日銀の「量」注目とも言えるマネタリーベース、
日銀の本業である物価の企業側の見通し、閣議、ノーベル物理学賞発表
場中は10年債入札、豪準備銀行と印準備銀行の金融政策会合、
欧州ではドイツ銀行への対応が注目のECB一般理事会(金融政策発表なし)
コメルツ銀行の投資家会議、プラートECB理事講演、
米国では米副大統領候補者討論会(日本時間5日10時から)
明後日の寄り前は特にないです。

ということなので、明日のスタンスとしては特に変更はないですが・・・

持ち越し短期勝負の方については、以上の様な小難しい背景を頭に描きつつも
結局はシンプルに判断しながら動けばいいので、
動きの判断基準は、米債券高(米金利低下)ドル安・円高が加速しないこと、
水準としての判断基準は、先週の黒銀会合前の水準を割っていないこと、
これらを満たしているならば、勝負するのもアリというか自由ですけど、
まずは未だ怪しいドイツ銀行の騒動が落ち着くまではアテにならんので、
余程の商いを伴いながら上記の条件を満たす動きとならない限り、
その日限りの勝負に留めておいた方がいいでしょう。

腰を据えて王者の風格で構えている方については、
シンプルに黒銀会合前の水準を商いを伴って明確に割らない限り、
王者の風格で構えておけばいいのですが、
もし黒銀会合前の水準を明確に割れば、いくら余裕があったとしても、
(下値メドを8月安値にするとかはお任せします。)
先に述べた通り、海の向こう次第という状況が続きそうですし、
海の向こう燻っているリスクの質は悪く、不透明な政治リスクも多いだけに
シビアに撤退してリセットするのが無難です。

腰を据えて新たに参戦する方については、
同様にシビアな撤退姿勢だけは徹底しながら、
参戦判断としては、短期勝負の方と同様でいいです。

中小型割安銘柄で腰を据えている方は、深刻なリスクが爆発し、
かつてのリーマンショックのような騒ぎにでもならない限り
個別の判断で御自由に動いてください。

新興市場で勝負する方については、主力大型株とは違い、
上昇局面では商いが膨らみ、下落局面では商い低下する上げゴリモードが、
現在も継続しているので、商いの伴った下げが継続するまでは、
勝負姿勢で挑めばいいでしょう。

新興市場を取り巻く環境としても、臨時国会は11月末まで続き、
今週も政策に絡む官民イベントが多く、学会&ノーベル賞シーズンも迎え、
季節性も含めると懲りずに好環境を迎えるとは思ってます。
ただし海の向こうでかつてのようなショックが起き、
世界的なリスクオフとなると新興市場は関係ないとも言えないので、
ドイツ銀行や米利上げを巡る世界の動きもチラ見くらいはしておきましょう

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コメント

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マッチ | URL | 2016-10-04-Tue 21:22 [編集]
先生毎日拝見しております。先般は親切に御質問にお答えいただいて、恐縮です。
先生が注目というか、監視されている銘柄などありましたらお願いします。是非参考にしたいと考えている次第です。
勿論投資は自己責任でございます。
マッチさんへ
マーケット番長 | URL | 2016-10-04-Tue 23:21 [編集]
> 先生毎日拝見しております。

ありがとうございます。
そして先生ではなく、ただの脳みそ筋肉ゴリラですw

> 先般は親切に御質問にお答えいただいて、恐縮です。
> 先生が注目というか、監視されている銘柄などありましたらお願いします。是非参考にしたいと考えている次第です。
> 勿論投資は自己責任でございます。

大変申し訳ないのですが、
市場全体の流れに関わらない限り、
基本的には個別銘柄については答えないようにしておりますので、
御容赦ください。


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