不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
大一番を前に、まずは目先のヤマ場を控え・・・
こんばんはです。

昨夜発表されたISM非製造業景況指数ですが、
先週に発表された製造業景況指数の様に50割れにはならなかったものの
2010年2月以来の水準にまで低下し(51.4)、
またしても利上げは大丈夫なの?という低調な米経済指標となりました・・

さらに驚いたことに同じく昨夜発表されたFRB自らが発表したLMCIは、
これまたマイナス0.7と再びマイナス圏に沈む低調な結果となり、
8月26日のジャクソンホールでのイエレンおばさんを始め、
ここ3週間ほどの間に相次いでいたFOMCメンバー利上げに前向き発言は、
一体、何を根拠に発言していたのか・・・
下手をすれば足元の米経済を見誤っているという赤っ恥を掻くことになり、
どうも理解に苦しむ利上げへの前向き姿勢でおます・・・

イエレンFRBの言い分としては、単月の悪化に過ぎないことであり、
米経済の長期的な回復基調に変わりはなく、
十分に利上げが可能な環境だという解釈なのか・・・

それとも現状の利上げ済の環境下において、
何か良からぬ火種が燻っているだけでなく、
その火種がもはや手遅れだと認識しているからこそ、
火種が爆発した際に「利下げ」という手段で対抗するために、
追加利上げを急ぐという本末転倒なことをやろうとしているのか?
と勘繰りたくもなりますが、とにかく謎な利上げへの前向き姿勢でおます。

今夜にはまたしてもFRB自らが発表し、
しかも次回のFOMCの叩き台となるベージュブックが発表されるので、
これで全ての低調な米経済指標を覆すようなゴリゴリな結果を発表することで
相次ぐ利上げへの前向き姿勢を正当化するつもりやったりしてね(笑)

結局のところ、足元で低調な米経済指標が続こうとも、
利上げのさじ加減を決めるのはFRBであり、実際に利上げに踏み切ると、
市場もそれに合わせて動かざるを得ないですからねぇ・・・

とりあえず低調だった昨夜のISM非製造業とLMCIを受けて、
市場では利上げ観測が後退する動き(米債券高・ドル安)となっており、
ゴリゴリの金融緩和真っ只中の日・ユーロ圏にとっては(英も)、
通貨高という重石を食らうことになっております。

しかしながらドル高(利上げ)重石軍団の面々は
昨夜の米株は小幅高ながら商いを伴っており、原油・商品も上昇、
資源国・新興国も概ね堅調な動きとなり、
ドル安バンザイと言わんばかりの御都合解釈な動きとなっており、
最悪のシナリオである米債券高、ドル安、米株安、原油安、商品安、
資源国・新興国の通貨安&株安にはならなかったので、
世界的なリスクオフな空気とはなっておらず、
それのおかげもあって、ドル安による通貨高が重石の日・ユーロ圏も、
リスクオフというほどの緊張感はないという状況です。

 (依然として堅調な金、昨夜の欧州金融株の大幅安、
  LIBORの高止まり、本日もギュンと上がったSHIBOR、
  これらの動きを見ると不穏な空気も相変わらずですけどね・・・)

そして本日の日本株については、
昨夜の利上げ観測後退の動き(米債券高・ドル安)によって、
1ドル101円前半までの円高に見舞われ、
1週間ぶりに2兆円を超える商いを伴う株安となったたものの、
トヨタの想定為替レートの102円を割ったので売っとくかぁ
くらいの緩いノリすら感じる株安となり、
あげくに17000円を維持して引けております。

それが海の向こうの御都合解釈な動きによる楽観ムードのせいなのか、
黒銀の爆買い(本日は733億円のETF買い)を含むクジラの下支えなのか、
足元の良好な需給環境からのMSQを意識した大人の都合な動きなのか、
とにかく為替の割に踏ん張る日本株・・

さらに新興市場が昨日に続く商いを伴う続伸となったことも、
市場心理の悪化に至らなかった要因とも言えます。
本日の空売り比率についても、昨日は4月22日以来の低水準となり、
昨夜は米ISM非製造業とLMCIの発表も控えていたので、
まさに4月のように空売り比率の底打ちと株価の頭打ちとなるか注目でしたが
本日も空売り比率は35.5%と低水準に留まっており、
米利上げ観測の後退による円高等を懸念する心理状態は感じられず・・・

そんな深刻さを感じられない心理状態とともに、
ジャクソンホール以降続いている米利上げ観測な動きの基調についても、
黒銀会合とFOMCが重なる20-21日まで、
もしくは今週のヤマ場である明日のECB理事会→明後日のMSQまでは、
継続すると見ております。
株、為替、債券ともにジャクソンホール後の動きが、
昨夜からの動きで帳消しになったわけでもないですしね。

そして今夜のベージュブックが、
昨夜からの米利上げ観測後退の空気を吹き飛ばし、
明日のECB理事会にてドラギえもん(ドラギECB総裁)が、
一部で報じられている株式購入等の秘密道具(追加緩和)を繰り出せば、
もし米利上げ観測後退の「空気」が変わらなかったとしても、
市場の米利上げ観測後退の「動き」自体は和らぐ可能性がありますので、
我が国にとってもドラギえもんの秘密道具が追い風になり得ます。
恐らくドラギえもんが動いたのならば、黒ダヌキも20-21日動くのでは?
という都合の良い解釈が蔓延する可能性はありますからね。

以上の通りなので、個人的にはまだ楽観モードではありますが、
日本株に重石となる米利上げ観測後退の動き(米債券高・ドル安)は
本日も継続しており、本日は商いを伴う株安だったのも事実であり、
繰り返し書いている通り、国内外ともに燻っているリスクも多いので、
米利上げの動向(米債券とドルの動き)、原油・商品、資源国・新興国、
欧州金融機関、銀行間金利の各動きを横睨みしながら、
注意は怠らないようにしておきましょう。

ちなみに基調としては、20-21日まで変わらないとは見ておりますが、
目先としてはドラギナイト(8日)→MSQ(9日)がヤマ場でおます。
今夜のベージュブックと明日の寄り前のGDP2次速報、
場中の5年債入札と景気ウォッチャー、中国貿易収支とかもありますけどね。

ということで、明日のスタンスとしては、
目先のヤマ場を迎えるので改めて書きますと・・・

持ち越し短期勝負の方については、今夜のベージュブック等を経て、
利上げ観測な動き(米債券安・ドル高、円安)に戻っていたとしても、
明晩のECB理事会→明後日のMSQが目先のヤマ場ではありますので、
慎重に構えるのであれば、明日はその日限りの勝負に留めるのが無難です

そして利上げ観測の動向(米債券とドルの動き)と共に、
ドル高重石軍団(米株、原油・商品、資源国・新興国)と欧州金融機関、
これらの動きは常に横睨みしておくのも忘れずに。
(不気味に上昇が続いているLIBORとSHIBORも含めて)

腰を据えて新たに参戦する方については、
明晩のECB理事会→明後日のMSQが目先のヤマ場ではありますので、
それを見極めてから参戦するのが無難ではあります。
すでに腰を据えている方については、
20-21日までは王者の風格で構えておけばいいと見ておりますが、
もし明晩からのヤマ場以降に、米株、原油、新興国等のドル高重石軍団が
悲鳴を上げたり、そもそもの利上げ姿勢が後退するなりして、
円買いを含むリスクオフへと転じることになれば、
燻っているリスクは国内外共に多いのも事実なので、
数年単位で勝負している方以外は、一旦は撤退するくらいの方がいいでしょう
(商いの伴ったリスクオフとならない限り、過度な警戒は不要ですけど)
中小型割安狙いの方も同様のスタンスでいいです。

新興市場については、本日も商いを伴う続伸となっており、
やや商いが物足りない面もありますが、
シンプルに本格的な資金流入が始まったと捉えて勝負すればいいでしょう。
政策絡みの官民イベントやIPOを始めとするネタは多いので、
新興市場にとって期待できそうな環境は続いておりますのでね。
くれぐれも一昨日から本日までを上回るような商いを伴っての下落となれば、
潔く勝負姿勢を引っ込める機敏さだけは忘れずに。


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