不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
雇用統計を受けての週末状況
こんにちはです。

昨夜は注目の米8月雇用統計が発表され、失業率と労働参加率は横ばいながら
非農業部門雇用者数、賃金を始めとするその他の項目はチョイ悪な結果となり
一昨日にドイヒーな結果となった8月ISM製造業景況指数に続き、
利上げを肯定できるとは言えない結果となりました・・・

最近はジャイ子(イエレンFRB議長)を始めとするFOMCメンバーが、
相次いで利上げに向けた鼻息の荒い発言をしていただけに、
一体、何を根拠に?と多少はツッコミたくもなりますが、
見方によっては低調な結果は8月だけの単月に過ぎず、
回復基調に変わりは無いという解釈も出来なくはないですけど・・・

その辺の小難しい解釈は専門家にお任せするとして、
脳みそ筋肉ゴリラとしては、市場の動きから判断するのが妥当なので、
昨夜の雇用統計後の市場の反応を見ると、
肝心の米債券は、これまでのように短中期債共に同じ動きをするのではなく、
昨夜は米短期債安(短期金利上昇)、米中長期債安(長期金利上昇)となり、
リアルな動きというか、9月の利上げの可能性は低くなったものの、
年内の利上げの可能性は高くなったと言える動きで週末を終えております。
(一昨日のドイヒーなISM製造業を受けての動きもほぼ帳消しに(笑))

金融緩和を行っている英欧は、金融政策通りの債券高(金利低下)、
資源国・新興国も債券高、当局のさじ加減な中国も債券高で週末を終えており
一方で英欧と同様、黒光り総裁が金融緩和を行っているわが国だけが、
変わらず債券安というのだけは、やや気掛かりではありますが、
米債券安によって日米金利差は縮小していないので、
気掛かりとしては薄れているとも言えます。

為替市場の反応としても、ドル高で引けており、
一昨日のISM製造業発表後の下落分は取り戻し切れていないものの、
利上げ姿勢が強まったと言える動きでおます。
ただし構図としてはポンド>ドル>ユーロ>円(最弱)であり、
ゴリゴリのドル高ではないことのおかげなのか、資源国・新興国通貨は
中国、一部の資源国、中東産油国には足元でやや軟調な国があるものの
概ね堅調なので、米利上げ姿勢が強まったとは言え、程よいドル高によって、
資源国・新興国からの悲鳴は上がらず、という都合の良い動きではあります
ゴリゴリの金融緩和真っ只中の日欧については、
金融政策通りの通貨安が追い風となっております。

ドルと共にリスクオン・オフのスイッチを担うとも言える原油については、
かつてのセオリー通りなドル高・原油安とはならず、
最近は需給要因が強いこともあり、昨夜はプーチンの減産姿勢も追い風に、
ドル高・原油高という都合の良い動きで終えております。
安全資産の金については続伸しており、未だ高値圏には留まっているので、
リスクオンとまでは言えない動きではあります。
景気の鏡でもある銅についても、未だ安値圏に留まっており
穀物も軟調なままでおます(昨夜のCRB指数は久しぶりの反発ですけどね)

そして株式市場については、雇用統計の当事国である米国は、
利上げ姿勢なドル高ながら、米債券がリアルな動きだったことに加え、
原油、資源国・新興国から悲鳴が上がらなかったこともあるのか、
米株は上値の重さはあったものの、それなりに商いを伴いつつ上昇となり、
VIX指数も11.98までに低下する楽観モードではあります。

果たして米株は三連休明け以降、FRBの利上げに向けた地ならしの成果だ!
ドイヒーなISM製造業もチョイ悪な雇用時計も単月の結果に過ぎず、
米経済は利上げが出来るほどに堅調やで!
という都合の良すぎる解釈へと移るのか、
それとも利上げ姿勢によるドル高に悲鳴を上げるのか注目でおます。

英国は金融政策の意にそぐわないポンド高となりましたが、
英株は大商いでの大幅反発となっていることからも、米国も含めると・・・
結局は米英の御都合解釈モードなニオイを感じなくもないです(笑)

ユーロ圏については、スペインの懲りない総選挙をきっかけに(年末とも)、
EU離脱ドミノが再燃するのでは?という個人的な気掛かりもありますが、
昨夜は金融政策通りの債券高・ユーロ安だったこともあり、
株価はそれなりの商いを伴っての大幅反発となっており、
リスクの火薬庫である欧州金融機関株の上昇も継続しております。
欧州金融機関株は、まだまだ低水準から脱したとは言えないですが、
足元ではやや反発基調が続いているので、現在はイタリアの銀行株だけが、
未だに喘いでいると言ってもよい状況です(ドイツ銀もやや戻しております)

銀行間金利については、上昇しているのは月末要因もあるのかと思いましたが
米利上げ姿勢の影響もあり、9月に入ってからも変わっておらず、
このまま利上げ姿勢が強まるなり、それこそ米国が利上げに踏み切れば、
欧州金融機関がトドメを刺されないのかという懸念は拭えないままです。
(特にイタリアの金融機関)

一方、SHIBORの不気味な上昇が続いている中国については、
当局の都合に合わせた債券高・人民元安が続いておりますが、
株価は足元でやや一服基調が続いております。
市場の動きとしては心配するほどの動きでは無いのですが、
不動産バブル崩壊懸念やそれにも絡む理財商品、地方債といったリスクはあり
しかも情報開示が不十分なことで得体が知れないだけに、
SHIBORの上昇は不気味であり、欧州金融機関と同様、
米利上げがトドメにならないことを願うばかりです。

その他の資源国・新興国については、先にも述べた通り、
ドル高による資金流出という悲鳴は聞こえておらず、概ね落ち着いております
ただし一部の資源国と中東産油国は、騒ぐほどのことではないですが、
やや悲鳴が感じられるところもあります(定番のサウジ等ですけどね)。

そして我が国ついては、先に述べた通り、不穏な債券安は続いておりますが
雇用統計後の米債券のリアルな債券安、ドル高、円最弱を追い風に、
シカゴ日経平均先物は17130円と大幅高で帰って来ております。

結局はベタな動きが継続しているので、わかりやすい動きも続きそうです。
ただし足元の日本の景気は決して良いとは言えませんので、
わかりやすいベタな動きが続くと言うのも、
あくまで需給面を中心とする大人の都合に過ぎないということですから、
わが国でも利上げ後のリスクを含め、危うさは払拭されてまへんけどね。
まぁ割り切り相場ということです(笑)

以上の通り、昨日の米雇用統計を受けての週末状況でおます。

これを踏まえつつ、来週以降の見通しについては改めて明日の記事で書きます

引き続き、良い週末をお過ごし下さい。


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