不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
26日以降を見据えつつ
こんばんはです。

昨夜はイエレンFRBの本業としてコントロールすべき物価指標である、
米消費者物価がイマイチな結果となり、
先週末に発表された米小売売上高も低調だったこともあり、
利上げ観測が遠のく動き(米債券高・ドル安)になるのかと思いきや、
イエレン・オブ・ジョイトイのシモベであると共に、米地区連銀の中で唯一、
FOMCでの投票権の交代制から除外されているNY連銀のダドリー総裁が
「9月の利上げもあり得るでぇ」との言葉責めを食らわし、
さらに投票権はないながらもアトランタ連銀総裁までが、
「年内に2回までの利上げができるほどに米経済は堅調でっせぇ」
との言葉責めを食らわしたことで、市場では利上げ観測が強まることに・・

しかしながら市場の動きとしては、
肝心の米債券は利上げ観測な米債券安となったもののドルは軟調・・・
という明確な利上げ観測とも言えないチグハグな動きとなり、
米株はドル安にさえならなければ・・・とも言えますが、
言葉責めでのドSな利上げ観測を警戒しているのか、
薄商いながらも反落しております。

ご存知の通り、26日にはジャクソンホール・チンポジウムにて、
イエレンおばさんが利上げのチンポジ(さじ加減)を示唆するでしょうから、
昨夜の両連銀総裁による利上げ姿勢な言葉責めは、
ジャクソンホールでイエレンおばさんが利上げ姿勢を示唆することに向けた、
地均しに入っているとも言えます。

我が国にとっては、米利上げが年内1回であろうと2回であろうとも
米債券安・ドル高となってくれるのであれば、円安という恩恵がもたらされ
日本株への追い風と考えるのが妥当かもしれませんが・・・
米経済(米株)は利上げによるドル高(米債券安)に耐えられるのか?
耐えられないのか?どちらになるのか次第といえます。

先々週で米企業決算の発表が一巡したこともあり、
米経済というか米株は利上げに耐え得るという御都合解釈となればいいですが
昨夜のCPIや先週の小売売上高を始め、イマイチなマクロ指標も多いので
米経済は利上げ(ドル高・米債券安)に対して悲鳴を上げる・・・
という解釈になる可能性もあります。

同時に資源国・新興国にとってはドル高による通貨安懸念が増し、
リスクの火薬庫状態が続く欧州金融機関にとっても負担が増すことになり、
原油を始めとする商品にとっても、セオリー通りならばドル高は重石です。
最も重要な原油は、足元ではセオリー通りな動きではないですけどね。

とにかくドル高・米債券安という米利上げ観測な動きに対しても、
米株が堅調に推移し、資源国・新興国からも悲鳴が上がらず、
原油を始めとする商品も堅調という展開になれば、
我が国も素直に米利上げによる円安が追い風となるベストな展開となります。

もしくは資源国・新興国はともかく、
米国は利上げに耐え得るほどに堅調だという解釈(動き)と共に
通貨安を恩恵とする日英欧も加わり、先進国だけが・・・
というのもベターなシナリオとは言えます。

ベストでもベターでもなく、利上げ観測な動きに対して、
米株、資源国・新興国、原油及び商品、欧州金融機関、
これらが悲鳴を上げることになると、それはリスクオフモードですので
お得意のリスク回避での円高圧力にもなり兼ねないです・・・
都合よくリスク回避での円高圧力とはならず、米国も差し置いて、
金融緩和真っ只中の日英欧だけ通貨安を好感する展開・・・
これはさすがに都合が良すぎますので、あり得ないか・・・(笑)

以上のような利上げ姿勢を示唆することを前提としたシナリオではなく、
昨夜からの利上げに向けた地均しもへったくれもなく、
イエレンおばさんが利上げの先送り姿勢を示し、米債券高・ドル安となると
米株(米経済)、資源国・新興国、原油及び商品にとっては、
素直にやさしいスタンスということで追い風になりそうですが、
我が国にとっては、利上げ先送りな米債券高・ドル安となると
円高圧力が掛かることになり、同じく金融緩和国の英欧にとっても、
金融政策に沿わない通貨高圧力が掛かることになります。
そこに米経済は利上げ出来ないほどに低調なんだ・・・
というネガティブ解釈までも加わることになると、
世界的なリスクオフモードとなり、リスク回避での円高圧力も加わり、
最悪のシナリオとなってしまいます。

ということなので、26日のジャクソンホール・チンポジウムでは、
米利上げ姿勢を打ち出し、それに対して米経済が耐久力を示せば、
我が国にとっては理想的だということです。

秋には大統領選を控えていることもあり、
その前に利上げを示唆したり、動くことは控えるという見方もありますが、
米国市場が米経済は利上げに耐え得る堅調ぶりなんだという解釈になれば、
ヒラリントンおばさんにとっては、
これまでの民主党政権下での経済政策の成果だと誇示することも出来ますし
トランプにクビだと言われているイエレンおばさんにとっても、
都合が良いとは言えるのではないかと・・・

まぁ足元では欧州金融機関の燻りは継続しており(株価は未だ底這い状態)
米英中では不動産バブルだとも言われているので、
歴史は繰り返されると言わんばかりに、追加利上げに踏み切ることで、
これらのリスクが爆発するというもう一つの最悪シナリオもありますが・・

現在の市場を見る限りでは、かつての様に良からぬことが起きがちな9月、
直近ではリーマンショック時の様に、9月にリスクが爆発するとも思えず、
起きるとしても米大統領選よりも先だろうと思えるだけに、
今回のジャクソンホールでは9月の利上げを示唆すると思うのですが・・・
それもこれも利上げに対し、米国市場が耐久力を示せるのかどうか次第です
(欧州金融機関もですけど・・・)

以上の通り、ジャクソンホール以降のシナリオばかりに焦点を当てており、
それまではどうやねん!ちゅう意見もあるでしょうけど、
ベタ過ぎるとは思いながらも、大きなヤマ場はジャクソンホールでしょう。

とは言え、昨夜の米国はチグハグな動きながらも利上げ観測が高まったので
ジャクソンホールまでの日本株はどうなのかと言えば・・・

繰り返し書いている通り、足元の国内の需給環境だけは良好であり、
黒い巨砲(日銀ETF買い)の睨みも効いており、
数値的にもバリュー面での下支え効果があるのも事実なので、
下値は限定的である状況に変わりはないですが、
今の為替水準ではねぇ・・・

本日についても、昨夜の米市場での言葉責めの乱発に続き、
宮川大輔(浅川財務次官)の言葉責め(為替市場への牽制)もあって、
昨夜の100円割れという鬼の円高から反発する動きと共に、
日本株は反発となりましたが(依然として薄商いでもありますが・・・)、
我が国の債券は明日に5年債入札を控えてなのか債券安が継続しており、
動きとしても米国と同様チグハグですから、
米債券安だけの米利上げ観測とちょびっと反発した程度の円安は、
素直に受け止めることは出来ず、まだアテにならないと言えます。
米株も昨夜は利上げに耐え得る動きにはなっておまへん(英欧も)

ということなので、米国が利上げに耐え得る動きになるか、
我が国の債券安が収まることでの円安にでもならない限り、
ベタ過ぎだとは思いますけど、26日のジャクソンホールまでは、
直近高値を超えることはなく、一服もしくは揉みあいが続くでしょうから、
明日のスタンスとしては、特に変更はないです。
本日は記事が長くなったので、明日のスタンスの詳細は割愛します。

ちなみに超目先のイベントとしては、今夜は原油在庫、FOMC議事要旨、
満月の明日は寄り前に貿易収支、場中に中国の住宅価格と我が国の5年債入札
明晩はフィリー指数とCB指数、そして再び登場のNY連銀総裁講演、
ウォルマート決算、明後日の寄り前は特におまへん。

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