不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
イエレンおばさんのサジ加減ショーを経て
こんばんはです。

先週末に発表されたドイヒーな雇用統計の結果を受けて、
市場の観測だけでなく動きとしても、米利上げ観測後退なドル安が進む中、
昨夜講演を行ったイエレン・オブ・ジョイトイ(イエレンFRB議長)が、
米利上げに対して、どういったサジ加減を示すのかと注目でおました。

さすがのイエレン・オブ・ジョイトイも、雇用統計の結果に対しては・・・


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「ドイヒー(失望した)」と言っていたものの、
「単月に過ぎないドイヒーな結果に対して過剰反応すなっ!」
「米国内景気のゴリゴリな勢いがマイナス要因を上回っとるがな!」

とポジティブな見方も示しており、
さすがに自らが行った利上げのせいで米景気が失速した・・・
と受け止められるようなことは言及しまへんでした。

ひとまず来週14-15日のFOMCでは、
23日に英国のEUトンズラ国民投票も控えているので、
利上げの可能性はほぼ無くなったと見て良さそうですが、
その次の7月26-27日のFOMCでの利上げには含みを残しているので、
ドイヒーだった今回の「5月」雇用統計が
単月に過ぎないものだったのか・・・という意味でも、
次回の6月雇用統計(7月8日)を始め今後の5-6月分の米経済指標、
さらに7月11日から始まる米企業決算が注目であることはもちろんのこと、
米利上げのサジ加減に対する見方が右往左往するイベントになりそうです。

ちなみに来週はFOMCの結果が出る前日(14日)に5月小売売上高があり
FOMC以降のイエレンおばさんの予定としては21-22日に議会証言、
今年は8月25-27日のジャクソンホールチンポジウムにも出席します。

以上の通り、昨夜のイエレンおばさんのサジ加減クッキングショーを受けて、
結局は7月FOMCまで、利上げのサジ加減が明確にならないのか・・・
というウンザリな結果となりましたが、
だからといって市場が7月のFOMCまで動かないのかと言えば・・・、
そうとは言えないので、現状の動きから利上げのサジ加減を読み取り、
臨機応変に動くしかないという状況です。

現状としては、ドルが利上げ観測後退と言えるドル安となったものの、
肝心の米債券は、意外にも利上げ観測を維持している米債券安となっており、
市場の反応としてはチグハグと言えます。

ただし米株、資源国・新興国、原油・商品は、
米債券安であろうともドル安であれば追い風になるので、
ドイヒーな雇用統計を忘れたかのように、昨夜は堅調な動きとなっております

繰り返し書いている通り、ドルと共にリスクON・OFFスイッチとなる油は
これまでセオリーとは異なるドル高と共に、
過去最高の買いポジを膨らませながらの原油高を維持して来たので、
ドル安となれば足並みを揃えて崩れるのでは・・・と心配しておりましたが、
今のところはやや解せないながらも堅調を維持しております。

もしかしたら現在の米債券安・ドル安という利上げに対するチグハグではなく、
利上げ観測後退の動きが一致する米債券高・ドル安となれば、
原油が崩れるのかも・・・という気がしなくもないです。

とりあえず米株、原油を始めとするドル安バンザイな面々は、
今のところ落ち着いております。

一方、ドル安バンザーイではなくハンターイ(反対)な我が国は、
反対する理由である円高とはならず、ドル安ながら円最弱・・・
という日米双方だけでなく、資源国・新興国、原油・商品を含め、
都合が良すぎる動きとなったこともあり、本日の日本株は反発しております。

先々月のような円最弱パターンは期待薄だったので、少々驚きではありますが
その頃も米債券安・ドル安というチグハグな動きだっただけに、
原油と同様、ドル円も米債券の動き次第なのかも知れず、
利上げ観測後退の動きが一致する米債券高・ドル安となれば、
ドル円も崩れ、日本株も崩れる・・・
そして海の向こうでは原油が崩れ、世界的なリスクオフとなる・・・
という気がしなくもないですから、
ドルと原油の動きはこれまで通り、重要ではありまあすが、
足元では米債が鍵とも言える動きだけに、
現状の米債券安から米債券高へと転ずることになると、
我が国はもちろんのこと、海の向こうも要注意だと言えます。

以上のような背景を頭に入れておきながらも、
目先としては市場の動きに合わせて動けばいいので、
イエレン講演を経ての米債券安・ドル安というチグハグな動きであろうとも、
我が国にとっては円最弱という都合の良い動きが継続している限り、
割り切って波に乗ればいいでしょう。
(一応、イチモツチンコ表では、日経、トピ共に遅行線が上抜け間近であり、
 三役好転間近でもあります。)

ただし、しつこいようですが、現状は2兆円割れという薄商いが続いており、
肝心の安倍ちゃんの政策期待等を好感する商いの伴った日本買いではなく、
円最弱な動きでの業績懸念の和らぎによるバリュー面での旨味が下支えとなり
足元の良好な需給面からの巻き戻し(円売・先物買)が起きているだけなので
割り切って波に乗るにしても、いつ波が引けてもおかしくない・・・
という覚悟だけは忘れずに波乗りしましょう。

ちなみにほぼ諦めつつある肝心の安倍ちゃん政策への期待は、
本日で参院選公約もほぼ出揃ったものの、見ての通りの薄商いですから、
今後のスケジュール等を見ても、せいぜい閣僚からの口撃に期待するか、
参院選が近付くに連れて・・・という日程的な期待しかできないので、
あとは為替介入へのパンチラか来週に会合を開く黒い巨砲への期待くらいです

目先の国内イベントとしては、明日の1-3月期GDP2次速報、
4月国際収支、5月景気ウォッチャー調査、明後日寄り前の4月機械受注です

海の向こうでの肝心の米利上げサジ加減と米債の動きに絡む目先のイベントは
今夜の米1-3月期雇用コスト&非農業部門労働生産性改定値、米3年債入札
明晩の米4月JOLT労働調査、米10年債入札です

原油を始めとするその他の重要イベントとしては、
先程発表された中国の5月外貨準備が11年12月以来の低水準となっており
明日は中国の5月貿易収支も発表されるだけに、
人民元を始め明日の中国市場は大丈夫なのか・・という気がかりもありますが
今夜は世銀の世界経済見通し、明晩は米週間原油在庫といったところです。

ということなので、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り、安倍ちゃんの政策期待が高まらず、薄商いであろうとも、
さらに米債券安・ドル安という利上げの方向感がチグハグな動きであろうとも
現状の円最弱の動きが継続しているならば、
円売り先物買いという国内の巻き戻しが継続すると見て、
週末のMSQまでの乱高下リスクは覚悟の上で、割り切って波に乗りましょう
理想は米利上げ観測な動き(米債券安・ドル高)ですけどね。

そして先にも述べた通り、ドルと原油の動きと共に、
米債券の動きは常に横睨みしておきましょう(米債券高となるかどうか)

腰を据えて王者の風格で新たに参戦する方については、
足元の需給面、現状の数字的なバリュー面では、下値は限定的なので
数年を含めた長い目線ならば、勝負すればいいですが、
以上の通り、ドル、原油、米債の動き次第では、
世界的なリスクオフとなる可能性はあるので、
安倍ちゃんの政策期待、黒ちゃんの政策期待、もしくは業績回復期待等で、
商いの伴った上昇となるまでは、慎重に構えるというのも無難ですけどね。
あくまで現状はただの巻き戻しに過ぎないのでね。

これまで撤退せず、王者の風格で構えている方については、
もはやつべこべ言うつもりはないので、
以上の様な見方を踏まえながら御自由に立ち回ってください。

新興市場については、本日は反発となったものの、
いつか見た光景のようなオイニーが続いていることに変わりはないのですが
シンプルに見れば、直近ではまだ買いのパワーが優勢と言えますし
マザーズ先物上場を睨んだ大人の都合な動きも感じられます。
しかしながら5月18日安値までの商いに比べると、
19日以降の商いとしてはまだ十分とは言えないので
シンプルに18日安値までに匹敵するくらいの商いを伴った上昇が連続するか
これまで牽引してきたそーせい、ジグソー、ブラン等の暴落組が戻すなり、
マザーズ先物上場を控えて時価総額上位銘柄や新たな牽引役が現れるまでは
まだアテにならない反発と見て、持ち越し等のリスキーな勝負は避け
その日限りの勝負に留めておくのが無難です。

個別目線、中小型割安狙いの方についても同様ですが、
常にウォッチして動きを把握している銘柄であるならば、
日本株を含めセルイン田中邦衛の様な世界的なリスクオフとない限り、
小難しい国内外の背景には囚われず、個別判断で勝負するのは自由でおます。
一応、ドル、原油、米債の動きは横睨みくらいはしておきましょう。
ちなみに今週も来週も政策・テーマ絡みのイベントは多いです。

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