不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
巻き戻りんぐは・・・
こんばんはです。

本日発表された1月訪日外客数は、単月で過去2番目の高水準となり、
引き続き韓国からの客数が伸びており、
慰安婦問題の合意があったからなのか、国別では最高となっております。
そして中国の爆買い客は、8月の59.1万人をピークに、
12月の34.7万人まで右肩下がりだったものがなんと47.5万人となり
円高をものともしない復活を遂げております(笑)
一方、欧州と米国からの訪日客は、右肩下がりが継続中です・・・

まぁでもご存知の通り、円高が加速したのは2月ですから、
肝心なのは2月分のデータですけど、
ひとまず1月は足元で低迷している国内消費の穴埋めにはなっており、
国内独自の悪材料にならなかったことは良かったです。

ちなみに同じく本日発表された1月首都圏マンション発売は、
前年同月比11.0%減となりましたが、
こちらもご存知の通り、本日からマイナス金利が導入されたので、
肝心なのは2月分のデータと言えます。

さて、昨夜のドラギナイト(議会証言)ですが、
改めて3月に動くことを示唆していたものの、
市場を賑わしているドイツ銀については「大丈夫やで」と言わんばかりであり
むしろイタリアの銀行に対する支援観測が囁かれるくらいでした。

ドラギだけでなくドイツ銀行自らが発した安心感を誘う発言こそ、
かつてのリーマンショックに似ているとも言えますが、
大慌て感という意味では、ギリシャ&キプロスの騒動があった頃に比べれば
やはり随分と緊張感が乏しい動きと言わざるを得ないので、
ドイツ銀行の騒ぎは大したことではなさそうですけど・・・
そもそもリーマンショックを招いたサブプライムの様に、
どこに腐ったミカンが撒き散らされ、規模自体もわからんという代物ではなく
明確とまでは言えないものの、ある程度の輪郭が見えている代物ですから、
大丈夫だとは思うのですが・・・
(得体が知れないという意味では、中国に勝るものは無いですけどねw)

そしてユーロ圏の債券とCDSを見る限り、
独、伊よりもギリシャ、ポルトガル、スペインの方が危うい水準ですからね。

まぁとにかく、ユーロ圏の銀行監督権が移譲されたばかりのECBが
何もしないままで見殺しにするわけはないですから、
慌ただしく動き出すまでは、過度な心配は不要だと思いますが・・・

そう言えばもはや恒例行事ではありますが、今週は独憲法裁にて、
ECBが温存している伝家の宝刀であるOMT(債券買取プログラム)に対し
合憲性の判断が下されるようです。
いつも通り、すんなりと合憲判断になるとは思いますけど、
まさかまさかの違憲判断ってことになると、ドイツ銀行の騒ぎはもちろん、
足元での欧州金融機関の騒ぎに対して火に油となってしまいます。
かといってどうなるのかは裁判所のサジ加減一つですから、
頭の片隅というか心構えくらいはしておきましょう。

以上の通り、昨夜のユーロ圏ではドラギを始めとする思惑が飛び交いましたが
これといって悪材料視されるものもなく、
昨夜のユーロ圏市場も堅調な動きとなり、
ドル高ユーロ安というユーロ圏にとってはリスクオンの動きとなり、
ユーロ圏各国の株価は大幅反発となりましたが、商いは伴っておらず、
売られていた南欧重債務国の債券と上昇していたCDSも、
一服の動きにはなったものの、まだ安心できる水準ではありまへん。
先ほど始まったユーロ圏市場についても、後述しますけど原油の騒ぎもあり、
為替が先週末までのリスクオフなドル安、ユーロ高へと転じているので、
先週末安値からの激リバは一旦終了とも言える動きでおます。

一方、そんな欧州と密接でもある中国は、本日も上海株は堅調に推移しており
全人代への期待なのか、もはや理由は不明ですが落ち着いております。

利上げ(ドル高)の副作用に見舞われていた資源国、新興国についても、
先週からインドの動きがやや気掛かりではありますが、
ドル高にも関わらず、副作用の再発という程には至っておりまへん。
決して安心できる水準では無いですけどね。(本日も同様です)

同じく利上げの副作用に見舞われ、リスクの主役と化していた原油についても
サウジ、ロシア、ベネズエラ、カタールの4カ国石油相が集まり、
反米の狼煙・・・ではなく、減産合意に至るのではという観測が高まり、
昨夜はドル高にも関わらず堅調に推移しておりましたが、
先ほど恒例の減産するする詐欺に終わり(1月水準を維持で合意)、
また油が水の様に売られております(笑)

そして我が国ですが、昨日の1000円を超える激リバに続き、
本日も日本株は小幅続伸となりましたが(新興市場は大幅続伸)
同じく激リバを演じていた為替と共に、後場から失速となり、
商いも2.8兆円と減少しており(空売り比率も過去5番目の高水準)、
先週末安値からの激リバは一旦終了とも言える動きでおました。

先にも述べた通り、これまでの油高から油安へ加速していると共に、
為替の巻き戻しの動きであったドル高、ユーロ安、円安の動きが、
後場からは先週末までのドル安、ユーロ高、円最強の動きに転じているので
今夜の米国がドル安バンザイという御都合解釈とならなければ(新興国も)
海の向こうの先週末安値からのリバウンドも一旦終了となります。

簡単に言えば、繰り返し書いている通り、先週末までのリスクオフによって
巻き戻し余地が拡大したところに、大人の都合が働く節目や日程が重なり
さらに火種の中心だったドイツ銀や原油の懸念が和らぐ事象も重なったことで
買戻しを中心としたリバウンド局面となっていたものが、
一旦終了になりそうだということです。

ただしリバウンドはたったの二日だけですから、
まだまだ巻き戻す余地は十分に残っており、新たな悪材料が出たわけでもなく
先週末の安値を更に割り込むような展開にはならず、
あくまで先週末までのバンジージャンプで伸びたゴムが、
伸縮運動を繰り返すという自然な動きに過ぎないとは見ております。

そして我が国は、週初と昨日にも書いた通り、
いざとなったら動くぞというアベクロの睨み効果は持続してますから、
先週末安値の水準に近付けば、また何か小芝居を打つことで、
26-27日のG20までは睨み効果を持続させるつもりでしょう。

G20が物別れに終わって失望を招いたとすれば、
安倍ちゃんとしても一発ギャグである「海外要因」という言い訳が
現在よりも使いやすくなるともいえますからね。
そうなると日米欧中銀と全人代のある3月に・・・
もしくは安倍ちゃんが伝家の宝刀である「消費税増税見送り」を抜くかも。

とりあえずG20後の動きはともかくとして、
目先については先週末安値からのリバウンドは一旦終了となりそうです。

一応、今夜から明後日の寄り前までのきっかけイベントとしては、
今夜は欧州がZEW祭、米国は休場明け、2地区連銀総裁講演、
2月住宅市場指数、利上げの副作用を確認する2月NY連銀製造業景気指数
明日は寄り前に12月機械受注(意外と良さそうではありますけど)
衆院予算委の地方公聴会、中国市場動向、
明晩はギリシャ騒動の際に注目されたECB一般理事会(金融政策発表無し)
クレディアグリコル決算、米国は米1月住宅指標、米1月鉱工業生産、
ボストン連銀総裁講演、ニューモントマイニングとフレディマック決算
明後日の寄り前は為替市場にも影響の大きい1月貿易統計でおます。

以上の通り、流れを変えるほどのイベントは見当たらず、
先に述べた独憲法裁の判断、何か出るかも知れないECB一般理事会
そして原油と為替の動向といったところの方が重要ではあります。

ということなので、明日のスタンスとしては、
持ち越し短期勝負の方については、
以上の様な小難しい国内外の市場環境等は頭に描きつつも、
シンプルに国内目線で判断するならば、とにかく円高が落ち着かない限り
日本株は話にならないということに変わりは無いので、
その日限りの勝負に留めておくのが無難です。

そして足元ではアベクロの睨みや大人の事情な節目の通過、
巻き戻し余地による、先週末安値からの巻き戻しリバウンドは
一旦終了の動きなので、私を含め先週末から買い向かった方については、
本日で逃げていればそれに越したことはないですが、
持ち越していたとしても、明日で逃げればいいでしょう。
ただし先にも述べた通り、明後日の寄り前までは、
巻き戻し再開のきっかけとなるイベントが乏しいので、
余程の大商いを伴ったゴリゴリリバウンドの再開にでもならない限り、
明日の新たな参戦はその日限りの勝負に留めておきましょう。

腰を据えて本格参戦する方については、短期勝負の方と同様、
とにかく円高が落ち着かない限り、本格参戦は控えておきましょう。
打診参戦についても余程の大商いを伴った
ゴリゴリリバウンドの再開にでもならない限り、明日は控えておきましょう。
中小型割安狙いの方も同様でおます。

新興市場についても、上記の小難しい国内外の事情はあまり関係ないとは言え
先週末の様な世界的なゴリゴリリスクオフとなると、
新興市場全体への影響も避けられないですから、
持ち越し短期勝負の方と同様の目線で構えておきましょう。
ただしゴリゴリのリスクオフという程にならなければ、
テーマ株等へのイナゴの動きを見ながら勝負をするのはありですが
腰を据えて勝負するのだけは、くれぐれもご注意ください。
新興市場は下値の余地も大きい上に追証売り懸念もまだ残っているのでね。



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コメント

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つかさ | URL | 2016-02-17-Wed 13:51 [編集]
こんにちはです。

先週金曜のセリクラ? ちょっとかじってすぐに利益確定してしまいました。
落ちる時もそうですが、リバウンド時も16200~16300円あたり意識されてるぽいです。
相場師黒田の姿勢を貫くなら今日こそETF1000億爆買いではないでしょうかw。
今はある程度の値幅(オプション価格?)のボックスぽいですが、2月下旬のG20より2/28だかのドイチェ決算の方が大人に遊ばれそうで怖いせです。
つかささんへ
マーケット番長 | URL | 2016-02-17-Wed 14:10 [編集]
> こんにちはです。

こんにちはです。

> 先週金曜のセリクラ? ちょっとかじってすぐに利益確定してしまいました。

結局、短期勝負をしたんですねw
今はかじって利確が無難です。

> 落ちる時もそうですが、リバウンド時も16200~16300円あたり意識されてるぽいです。
> 相場師黒田の姿勢を貫くなら今日こそETF1000億爆買いではないでしょうかw。

いい加減お役所仕事から脱却をして頂きたいものですが、
これだけは役人には通用しないんでしょうねw

> 今はある程度の値幅(オプション価格?)のボックスぽいですが、
> 2月下旬のG20より2/28だかのドイチェ決算の方が大人に遊ばれそうで怖いせです。

28日に決算発表するって言った時に随分出回ってましたけど・・・w
もし新たなもんが出てくると厄介ですね。

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