不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
市場とFRBの不一致ながらも・・・な今週
おはようございます。

昨夜のラグビーW杯ですが、日本がサモアに完勝とは・・・驚きですね。
サモアン達が他人とは思えない私にとっては、多少複雑ではありますが(笑)
これを機に、にわかファンであろうと注目されることでラグビー人気が高まり、
競技人口が増えると日本のラグビー界にとっても大きいでしょうね。

そういえばラグビーボールのように頭を伸ばしながら、
連日に渡ってTPP交渉に当たっている疲労困憊なアマリンですが、
トライ間近には迫りながらも、日程が再々延長になったようで・・・
とりあえず合意となれば、日本株にとっては追い風ではありますが
くれぐれも合意を焦るばかり、蓋を開けたら妥協しまくりの合意だった・・・
なんてオチにならんことを祈るばかりです。

さて、一昨日発表された米金融政策の行方を占う意味で重要な9月雇用統計ですが、
非農業部門雇用者数は市場予想だけでなく、節目の20万人を大きく下回り、
イエレンFRBが重視する雇用の質面である労働参加率と賃金も低調な結果に・・
おまけにこれらの7-8月の過去分まで下方修正され、
失業率だけは横ばいだったものの、労働参加率低下による分母縮小効果だけに、
見事にどれもこれも低調な結果だったと言えます・・・

同時にこれまでイエレンおばさんを始めとするFRBメンバーが示していた、
堅調な米景気を裏付けとする年内の利上げスタンスとは食い違う結果となり、
発表直後は米株安、米債券高、ドル安、原油安、金玉高
というリスクオフな動きが加速するとともに、約1.7円近く円高が加速し
先物は発表直前の17800円から一気に17240円まで売られ、
まさに「ハ売ルの動き過ぎる城」な展開となりました。

その後は一昨日も書いた通り、下値は限定的と思っていたこともあり、
嵐が落ち着けば・・・と思っていたら、下値は限定的どころか、
ジリジリと戻す展開となり、終わって見ればシカゴ日経平均先物は
大証の終値(17670円)、週末の現物終値(17725円)どころか、
雇用統計発表直前の17800円をも上回る17870円で帰って来ており、
「ハ売ル」やなくて「バブルの動く城」のような戻りっぷりです・・・

米株もプラ転どころか商いを伴っての大幅な続伸となり、欧州株もプラ転しており
利上げパンチラに悲鳴を上げていたブラジル株はゴリゴリ高となっております。

そして米金融政策をダイレクトに反映する米債券は、
事前に買われていたので、いくら雇用統計が低調な結果となって、
利上げ先送り観測が台頭しようとも、影響は限定的かなと思っていましたが
発表直後はゴリゴリの債券高(米金利大幅低下)となり、
嵐の落ち着いた後も米株ほどには戻しておらず、
果たしてリスクオフ姿勢を維持した債券高なのか、
利上げ先送り観測による債券高なのか、ちと判断しかねる動きではあります。

米債と共に米金融政策を反映するドルについても、
嵐の落ち着いた後は、米株ほどには戻しておらず、ドル安のまま終えております。

米株、原油と同様、利上げにアレルギー反応を見せていた商品は、
原油と金以外の資源はまだ戻りが鈍いものの、
昨夜は米債券高・ドル安という利上げ先送りな動きが維持されていることもあり
堅調な展開となり、穀物は先行して戻していたのもありますが更に戻しております

こういった商品の戻りと利上げ先送り観測な動きを受けて、
利上げアレルギーだった資源国・新興国の通貨は、
通貨安から脱したとは言うには程遠い水準ながらも戻してはおります。
ただしインドネシアを始めとするアジア通貨は戻りが鈍いですけどね・・・

ちなみに資源国・新興国の債券も戻しており、
トリプル安が深刻だったインドネシア、ブラジルも債券は戻しており、
トルコだけがやや戻りが鈍いと言えます。

資源国・新興国、先進国も含めたCDSについては概ね低下しておりますが、
日本と中国だけが、雇用統計云々ではなく、最近うなぎ昇りというのは、
何だか嫌な感じもしますが・・・水準自体が低水準でもありますからね(笑)

ということで、雇用統計を受けての週末の状況ですが、
以上の通り、発表直後は大荒れの単なるリスクオフな動きとなりましたが、
株ほどに米債とドルが戻さなかったことで(米債券高、ドル安のまま)、
利上げアレルギーだった原油を始めとする商品と新興国の資金流出も一服し、
単なるリスクオフというよりも利上げ先送り観測と都合よく解釈され、
株は我が国を含め8月以降は売り込まれて需給環境も良かったこともあって、
買戻しも相まっての堅調な株高で終えたとも言えます。
(我が国には黒ちゃんのバズーカ期待もあったのでしょう・・・)

しかしながら繰り返し書いてきた通り、
何よりもイエレンおばさん率いるFRBの利上げスタンスは、
未だ年内利上げ見通しのままであり、
昨夜講演したフィッシャー副議長を始め誰一人として、
昨夜の雇用統計を受けての利上げ先送りという市場の観測通りに、
スタンスを変えたわけではなく、市場がさすがに年内の利上げは無理だろう・・・
と勝手に解釈しているだけというのが現実です。

もし来週以降にFRBも利上げ先送りスタンスに転じたとしても、
中途半端に年明け程度の先送りではなく、
いっそのこと1年以上・・・来年末辺りまで先送りするくらいじゃないと
年明けが迫ると共に利上げ懸念という利上げアレルギーが再燃するだけですから、
8月高値はもちろんのこと、8月後半からのレンジを突破するのも難しいかと・・
しかも米債とドルが米株を追いかけるよう戻るようだと、年明けが迫ると共に・・
どころではなく、すぐに雇用統計前の状況に元通りとなり
何か騒動が起きれば敏感にリスクオフという状況に陥ってしまいます・・・

従って、以上のように小難しく考えず、シンプルに考えるならば、
10月利上げが見送られ、年末もしくは年明け利上げ・・・
という束の間の利上げ先送り観測であろうとも、
米債券高(米金利低下)、ドル安が維持されている限りは、
束の間の利上げ先送り観測を好感という御都合解釈になると割り切るのもありです。

ちなみに我が国としては、利上げ先送り観測な動き(米債券高、ドル安)となれば、
円高が重石になるのではという懸念もありますが、
短観の想定為替レート(通期で1ドル117.39円)を割らない限り、
日本株の支えである企業業績への懸念には繋がらないでしょうし、
黒ちゃんの追加バズーカ期待によって米債に負けじと、
現在のゴリゴリ債券高を維持していれば、
円高が加速する可能性は低いと言えます。
ドーピング(緩和)競争ならば、今の我が国は時間と量で圧倒しておりますし
昨日発表されたシカゴIMMの通貨先物ポジションを見ても、
円売りポジは今年最低水準に近く、円安余地は大きいですからね。

そういう意味では、ドルのポジはどちらに振れてもおかしくない水準であり、
イエレンを始めとするFRBメンバーの利上げスタンスは、
今のところ先送りに変わったとは言えないだけに、
割り切ってシンプルに構えるにしても、かなりスリリングな状況ではあります・・

以上を踏まえながら、今週の展望を占ってまいりますので、
まずはいつも通り、今週のスケジュールからご覧ください。
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国内海外
5(月)8月毎月勤労統計調査(10:30) トルコ9月消費者物価(16:00)
仏9月サービス業PMI・改定値(16:50)
バルス仏首相が訪日(3-5日)独9月サービス業PMI・改定値(16:55)
 ※安倍首相と会談ユーロ圏9月サービス業PMI・改定値(17:00)
ブリンケン米国務副長官が訪日ユーロ圏8月小売売上高(18:00)
 ※斎木外務事務次官と会談(午後)米9月ISM非製造業景況指数(23:00)
地方創生RESASフォーラム東北(12:30)米9月米労働市場情勢指数(LMCI)(23:00)
宮下財務副大臣会見(17:30)
ノーベル医学生理学賞発表(18:30)
マイナンバー法施行多国籍企業の過度な節税策を防ぐため
国際テロリスト財産凍結法施行 OECDが国際課税回避防止策の
妖怪ウォッチが北米で放映開始 最終報告書を公表予定
 ※8日のG20にて承認予定
(決算) ※約18社北朝鮮が10日の労働党創建70周年に向けて
キユーピー、OSG、三協立山、トーセイ 長距離ミサイル発射を示唆(5-9日?)
サンエー、パルコ、4℃、クリエイトSDユーロ圏財務相会合
フジ、ベルク、オークワ第70回国連総会(15日-10月6日)
国連難民高等弁務官事務所執行委員会(-9日)
EU・トルコ首脳会談 ※難民問題を協議
G20貿易相会合(5-6日)
ASEANエネルギー相会議(5-10日)
国際海洋会議(5-6日)
ITS世界会議ボルドー2015(5-9日)
カナダ・プリンス・エドワード・アイランド州選挙
(休場)中国(国慶節(1-7日))、豪、イスラエル
6(火)9月車名別新車販売(11:00)豪8月貿易収支(9:30)
2市場信用取引残高(16:00)独8月製造業新規受注(15:00)
スイス9月消費者物価(16:15)
閣議、閣議後会見フィリピン9月消費者物価(18:00)
日銀金融政策決定会合 1日目米8月貿易収支(21:30)
日・スリランカ首脳会談(午後)米10月IBD/TIPP景気楽観度指数(23:00)
台湾野党民進党主席訪日IMF世界経済見通し公表&記者会見(23:00)
連合定期大会(6-7日)API米週間原油在庫統計
伊方町町議会本会議にて
 伊方原発再稼働求める陳情採択見通し豪準備銀行政策金利発表(12:30)
産業・金融・IT融合に関する研究会(15:00)ノーベル物理学賞発表(18:45)
ポーランド中銀政策金利発表(19:45)
(決算) ※約12社パドアン伊財務相講演(23:00)
Jフロント、ケーヨー、アオキスーパードラギECB総裁講演(26:00)
良品計画、丸栄、バイク王、小津産業SF連銀ウイリアムズ総裁講演(30:30)
ユニオンツール、AIT、インテリックス ※中間派、投票権有
EU財務相会合
英中銀金融政策委員会(6-8日)
ECB定例理事会(金融政策発表・会見なし)
第70回国連総会(15日-10月6日)
国連難民高等弁務官事務所執行委員会(-9日)
G20貿易相会合(5-6日)
ASEANエネルギー相会議(5-10日)
国際海洋会議(5-6日)
カナダ・マニトバ州選挙
米3年債入札(26:00)
(決算)ヤム・ブランズ、ペプシコ
(休場)中国(国慶節(1-7日))、エジプト
7(水)8月景気動向指数・速報値(14:00)独8月鉱工業生産(15:00)
プログラム売買状況(15:30)仏8月貿易収支(15:45)
米MBA住宅ローン申請指数(20:00)
内閣改造と党役員人事ブラジル9月消費者物価(21:00)
山本幸三自民衆院議員会見(12:00)IMF金融安定報告公表&記者会見(23:00)
日銀金融政策決定会合 2日目英9月国立経済研究所(NIESR)GDP(23:00)
 ※金融政策発表(昼前後)EIA米週間原油在庫(23:30)
 ※マネタリーベース増加目標(昼前後)米8月消費者信用残高(28:00)
 ※黒田日銀総裁会見(15:30)
連合定期大会(6-7日)ノーベル化学賞発表(18:45)
 神津・連合次期会長記者会見(14:45)メルケル独首相、欧州議会で証言(19:00)
北朝鮮産マツタケ不正輸入事件のオランド仏大統領、欧州議会で証言(19:00)
 論告求刑公判(15:00)米独首脳会談
シーテックジャパン2015(7-10日)英中銀金融政策委員会(6-8日)
国際福祉機器展(7-9日)ECB政策理事会(金融政策発表・会見なし)
国連難民高等弁務官事務所執行委員会(-9日)
日本郵政グループ3社の仮条件決定ASEANエネルギー相会議(5-10日)
ノルウェーが2016年度予算案提出
(決算) ※約27社
ローソン、ファミマ、ミニストップ、CVSベイVW、独当局へのリコール計画提出期限
ABCマート、吉野家、東京個別、BS11
イオン、イオンモール、イオンディライ米10年債入札(26:00)
ライフコーポ、サンデー
(決算)モンサント、サムスン電子(8:00頃)
(休場)中国(国慶節(1-7日))
8(木)8月機械受注(8:50)独8月貿易収支(15:00)
8月国際収支・経常収支(8:50)独8月経常収支(15:00)
8月国際収支・貿易収支(8:50)ECB理事会議事要旨(20:30)
9月上中旬貿易統計(8:50)米新規失業保険申請件数(21:30)
対外対内証券売買契約等の状況(8:50)メキシコ9月消費者物価(22:00)
8月産業機械受注(11:00)FOMC議事要旨(27:00) ※9/16-17分
9月東京都心オフィス空室率(11:00)
9月企業倒産(13:30)G20財務相・中央銀行総裁会議
9月景気ウオッチャー調査(14:00) ※多国籍企業の過度な租税回避を防止する
10月日銀金融経済月報(14:00)   新たなルールの承認
投資主体別売買動向(15:00)ノーベル文学賞発表
日ロ外務次官級協議(モスクワ)
ソフトバンク新商品サービス発表会(11:00)G7科学相会合、G7厚生相会合(8-9日)
電力取引監視委電気料金審査会(14:00)難民問題を協議するEU内相・法相理事会
地方創生RESASフォーラム関東(12:30)国連難民高等弁務官事務所執行委員会(-9日)
日ロ外務次官級協議(モスクワ)ASEANエネルギー相会議(5-10日)
シーテックジャパン2015(7-10日)英中銀金融政策委員会
国際福祉機器展(7-9日) ※政策金利発表(20:00)
 ※資産買取プログラム規模発表(20:00)
日本郵政のBB開始(-23日) ※当日分の議事要旨を即日公表(20:00)
ゆうちょ銀とかんぽ生保のBB開始(-16日)プラートECB理事講演(20:10)
セントルイス連銀ブラード総裁講演(22:30)
サッカーW杯アジア2次予選 ※タカ派、投票権なし
 日本×シリア(オマーン:22:00-)VW米法人のホルンCEOが下院証言(23:00)
ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁講演(26:00)
30年債入札(12:45) ※ハト派、投票権なし
SF連銀ウイリアムズ総裁講演(28:30)
(決算) ※約27社 ※中間派、投票権有
ファストリ、セブン&アイ、イズミ、松屋
プレナス、フェリシモ、キリン堂、サーラ米30年債入札(26:00)
ダイト、乃村工、マニー、技研製
ポケットC、ハウスレジ国慶節明けの中国市場が取引再開
創通、SHIFT、デザインワン、メディアドゥ
(決算)アルコア
9(金)気象庁エルニーニョ監視速報(14:00)仏8月財政収支(15:45)
仏8月鉱工業生産指数(15:45)
閣議、閣議後会見ノルウェー9月消費者物価(17:00)
地方創生RESASフォーラム近畿(12:30)米9月輸出入物価指数(21:30)
シーテックジャパン2015(7-10日)米8月卸売在庫(23:00)
国際福祉機器展(7-9日)米石油掘削リグ稼働数
川内原発2号機原子炉を運転時に近いシカゴIMM通貨先物ポジション(10/6時点分)
 温度や圧力の上昇を開始
ノーベル平和賞発表(18:00)
オプションSQIMF・世界銀行年次総会(9-11日)
IMF国際通貨金融委(9-10日)
金曜ロードショー「思い出のマーニー」放映IMF・世銀合同開発委
G7科学相会合、G7厚生相会合(8-9日)
(決算) ※約68社国連難民高等弁務官事務所執行委員会(-9日)
高島屋、島忠、リンガハット、ワッツASEANエネルギー相会議(5-10日)
コスモス薬、薬王堂、ヤマザワ、エコス民主、共和両党の米大統領候補のTV討論会
歌舞伎、コシダカ、USEN、ディップノボトニー・オーストリア中銀総裁講演(17:00)
パソナ、ジェイコム、明光ネット、CSP、アトランタ連銀ロックハート総裁講演(22:10)
久光薬、サカタのタネ、ワキタ、モリト ※ハト派、投票権有
東洋電、ローツェ、マルゼン、ニッケシカゴ連銀エバンス総裁講演(26:30)
ブロッコリー、シリコンスタシオ、ドーン ※ハト派、投票権有
Fブラザース、リベレステ、ファーストコポ
(休場)台湾、韓国
10(土)三連休入り(12日は体育の日)北朝鮮労働党創建70周年
シーテックジャパン2015(7-10日) ※長距離ミサイルの発射を示唆
IMF・世界銀行年次総会(9-11日)
ASEANエネルギー相会議(5-10日)
ポロズ加中銀総裁講演(27:30)
11(日)大島衆院議長が訪韓(11-13日)IMF・世界銀行年次総会(9-11日)
ベラルーシ大統領選
ラグビーW杯1次リーグB組ギニア大統領選挙
 米国×日本(日本時間12日4:00)ブルキナファソ大統領・国民議会選挙

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上記のスケジュールには書いておりませんが、
冒頭で書いたTPP協議は現在進行中であり、合意すれば追い風ではあります。
ポルトガルの総選挙については、緊縮財政に反対する政党はごく少数派の様なので
野党が勝利しても緊縮反対の嵐にはなりそうにないですし、
現在の情勢は僅かながらも政権与党がリードしているようです。

その他のスケジュール外で気掛かりなものとしては、
グレンコアに端を発した資源安の副作用がジワジワと噴き出していること、
それに間接的な歯止めというか、単に自らの為に原油を押し上げているだけなのか、
シリアで空爆を行っているロシアによって、中東で地政学リスクが高まることです
何やらサウジで起きた巡礼の事故は、死者が1000人超と言われており、
一部では4000人超だなんて話もあり、
原油安、イラン核合意を巡る中東でのパワーバランス、シリア問題以外にも、
燻りが出てきております。


そして冒頭で書いた雇用統計を受けての米金融政策の行方を巡る動き(解釈)と
今週のスケジュールを加味しての現在の焦点はと言うと・・・

海の向こうはやはり、米金融政策の行方が本丸であり、
それ次第でもある原油を始めとする商品、資源国・新興国の資金流出症状の行方、
やや独自の動きとなりつつある中国の国慶節明け(8日)からの動き、
利上げに向かう米金融政策とは真逆の欧州でのVW問題とシリア難民問題、
といったところです。(G20財務相・中銀総裁会議もありますけどね)

従って今週としては、欧州では財務相会合やシリア難民問題の協議(5日と8日)、
6日の追加金融緩和の示唆があるのか注目されるドラギECB総裁の講演、
独の経済指標(6-8日)、VWを巡るイベント(7-8日)もあり、
国慶節明けの8日から取引が再開される中国は、
中旬に予定されている5中全会への期待が現れるのかも注目ではありますが、
これらの原因の根本でもあり、原油を始めとする商品、新興国・資源国の流出も、
結局は米金融政策の行方次第ではありますから、
今週の海の向こうでの本丸の舞台は、変わらず米国だということです。

なので、先週末の低調な雇用統計と共に利上げアレルギーな症状を確認する意味で、
明日のISM非製造業とFRB自らが発表する雇用の質面を示す指標のLMCI
6日の米貿易収支、8日の新規失業保険がマクロ面での確認であり、
米企業決算本格化の皮切りとなる8日のアルコア、市況関連では7日のモンサント、
といったところがミクロ面での確認となります。
(結局は来週から本格化する米企業決算待ちなのかという気もしますが・・・)

そして雇用統計を受けて、市場が利上げ先送りとほんまに解釈しているのか・・・
という確認の意味では6-8日の米債入札、
FRBメンバーの年内利上げスタンスに変化は生じたのか・・・
という確認の意味では、連日に渡るFRBメンバーの講演は、
もし頑なに年内利上げスタンスを示すようだと、
雇用統計を受けた利上げ先送り観測な動き(米債券高・ドル安)が揺らぐだけに、
かなり注目ではあります。

以上の通り、今週の海の向こうとしては、本丸は米金融政策の行方ですから、
雇用統計を受けた利上げ先送り観測な動き(米債券高・ドル安)が維持できるのか
それとも揺らぐことになって、雇用統計前の利上げパンチラ状態に戻るのか・・・
というのが焦点ですから、冒頭でも書いた通り、シンプルな割り切った見方をして、
米債券高・ドル安が維持されている限りは、束の間であろうとも、
利上げ先送り観測を好感していると都合よく解釈してもいいですが、
スケジュール的にはかなり敏感に反応するイベントが連日続くことになります。

国内目線については、以上の親分米国の米金融政策の行方が本丸ではありますが、
足元のGDP(4-6月期)がマイナス成長なのは事実であり、
7-9月期以降は消費も輸出も大丈夫?というマクロ面での懸念は、
日銀短観と一昨日の消費支出、最近の小売企業の月次売上で多少は和らいだものの、
短観はミクロ面(企業業績)がメインですから、
マクロ面での国内消費は、消費の源泉でもある賃金という意味で、
明日の8月毎月勤労統計(実質賃金)が
7月に続いて回復しているのか、それとも再びマイナスへと転じているのか・・・
今週はヤマ場となるファストり(8日)を始めとする小売企業決算が、
インバウンド消費の貢献は大きいとは言え、堅調を維持しているのか・・・
短観で企業マインドの底堅さは確認出来たものの、
街角のマインドはどうなのかという意味で8日発表の9月景気ウォッチャー調査は、
8月に続いて悪化しているのか、それとも回復しているのか・・・
同じく短観で企業の設備投資の強さが確認できたものの、
直近の設備投資関連指標では悪化していただけに、
改めて短観の強さが裏付けられるのかという意味で、8日発表の8月機械受注は
7月に続いて悪化しているのか、それとも回復しているのか・・・
4-6月期GDPを始め、海の向こうの需要低下もあって輸出が減少傾向ですから、
8日の貿易収支も注目ではあります。

そんな懸念を抱える国内経済の舵取りをしているのは、
何だかんだ言っても「安保」ちゃんマンから戻った「安倍」ちゃんマンであり
最近は1・2・3・矢ぁぁぁーーー!!!1・2・3・経済だぁぁぁーーー!!!
と叫んでも、見ての通り、具体策が出ていないことで、
アニマル浜口のような精神論だけのように受け止められ、
現実主義な市場はシカト状態ですから、7日の内閣改造&党役員人事をきっかけに、
市場に対して精神論だけでなく、経済への本気度が伝わると共に、
具体策への期待も高まるのかどうかが注目です。

同じ7日には肝煎りの郵政3社の仮条件も決定し、11月には上場ですから、
インパクトのある人事を期待したいものですが・・・
アマリン、コスプレおじさん、塩対応(塩崎)は変わりそうにないので
新味という意味では疑問もあるだけに、
TPP交渉、ノーベル賞あたりが後押しとなればいいのですが・・・
(個人的にはTPPは反対ですけどねw)

そして安倍ちゃんマンの経済運営の舵取りをサポートしている黒ダヌキは、
6-7日に金玉政策決定会合を控えており、
先日のアベクロランチ会から急速に追加金玉緩和への期待が高まっているというか
期待したような動きが続いております(ゴリゴリ債券高、不動産・金融関連物色)

しかしながら米国が、束の間であろうと利上げ先送り観測な動きが続けば、
必要ないとも言えますし、そもそも米国が利上げに動く前にぶっ放すのか?
温存しとけよ・・・という疑問もありますから、今回は動かないと思いますが、
本業である物価はマイナスに転じており(黒ダヌキ重視のコアコアはプラスです)
足元では7-9月期以降への懸念も払しょくされておらず、
米国では先にも述べた通り、束の間の利上げ先送り観測は、
いつ揺らいでもおかしくない状況ではありますからねぇ・・・

だけに7日の会合で黒ダヌキさんがバズーカを見送ると、
多少なりとも失望はあるかもしれないだけに、失望を和らげるためにも、
本丸の米国をはじめとする海の向こうはもちろんのこと、
上記の国内イベントも重要ではあります。

ということなので、今週のスタンスとしては・・・

持ち越しの短期勝負の方については、以上の通り、雇用統計を受けて、
FRBメンバーの年内利上げスタンスと市場の利上げ先送りスタンスが、
現時点では一致しておらず、スタンスが敏感に左右するイベントも続くので、
その日限りの勝負に留めるのが無難ではありますが、
先にも述べた通り、黒ちゃんへの期待と良好な需給環境もありますので、
シンプルに米債券高・ドル安という利上げ先送り観測な動きが、
維持されているならば(我が国の債券高といつも書いている商いも伴えば尚良し)、
リスク覚悟で割り切って勝負するのはアリでおます。

腰を据えて勝負をする方については、
アベノミクス当初から構えている人にとって、現在の揺れは大した事では無いので、
どこかの火種が爆発して、リーマンショック級の悪夢が再来し、
1月安値でもゴリゴリと割らない限り、王者の風格で構えておけばいいです。

新規で腰を据えて参戦する方については、
FRBメンバーの年内利上げスタンスと市場の利上げ先送りスタンスが
一致してから参戦しても遅くはないと思いますが、
1月安値までの下振れリスクを覚悟の上でならば参戦するのは自由でおます。
再び雇用統計以前の状態へと戻り、1月安値までの可能性というのは、
まだ十分に有り得ますからね・・・
ただし1月安値を割れば、腰を据える覚悟での総員出撃でいいと思います。

新興市場については、直近ではやや資金流入の動きもありますが、
シンプルに考え、バンジージャンプの様に伸びたゴムの伸縮(揺れ)が収まるか、
ゴムを引っ張り上げるような、これまでのリスクオフ局面以上の商いを伴った
上昇とならない限り、その日限りの勝負に留めておきましょう。
現在は一日の値幅は大きく、局地的な賑わいも多いので、
日当稼ぎでも十分でしょう。

割安中小型銘柄については、腰を据えるのが大前提ならば、
大いに参戦していけばいいでしょうけど、10月後半から中間決算も控えており
来期目線に移りつつありますから、来期も考慮しての銘柄選別は必要ですけどね。

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ひよっしー | URL | 2015-10-05-Mon 17:52 [編集]
一時期、収益がまずいことになっていましたが、こちらのブログを読むことが一助となり、立て直して、現在は順調に推移しています
ありがとうございました
ひよっしーさんへ
マーケット番長 | URL | 2015-10-05-Mon 18:28 [編集]
> 一時期、収益がまずいことになっていましたが、
> こちらのブログを読むことが一助となり、立て直して、現在は順調に推移しています
> ありがとうございました

いえいえほんとに力になれたのかはわかりませんけど、
何はともあれ復活したことはめでたいことです!

かっち | URL | 2015-10-05-Mon 18:44 [編集]
こんばんは。
金曜のNYはマイナスからのプラス入り。。。
びっくりしました。。。

もう少ししたら中国も連休が明けて、また、不透明感からバンジーのゴムの如く、NKも左右されるんでしょうか。。。
早くなんとかして欲しいものです。

でも、そんな連休のおかげで、爆買があるからいいのかもしれませんが。

そんなチャイナなんですが、千歳空港で飛行機の故障で欠便した際に、乗客数が多すぎて航空会社側もホテルの手配ができなかったとか。。。
そしたら、ホテル用意しろとか、食べ物用意しろとかの類いの横断幕作ってデモ行進さながらの反対行動を起こしたとニュースで流れてました。
さすが、チャイナとつい笑ってしまいました~
かっちさんへ
マーケット番長 | URL | 2015-10-05-Mon 22:29 [編集]
> こんばんは。

こんばんは。

> 金曜のNYはマイナスからのプラス入り。。。
> びっくりしました。。。

相変わらず壮絶な動きが続いてますねw

> もう少ししたら中国も連休が明けて、また、不透明感からバンジーのゴムの如く、NKも左右されるんでしょうか。。。
> 早くなんとかして欲しいものです。

中国は5中全会も控えてますから、現在の日米のように政策期待が支える可能性はありますw

> でも、そんな連休のおかげで、爆買があるからいいのかもしれませんが。
>
> そんなチャイナなんですが、千歳空港で飛行機の故障で欠便した際に、乗客数が多すぎて航空会社側もホテルの手配ができなかったとか。。。
> そしたら、ホテル用意しろとか、食べ物用意しろとかの類いの横断幕作ってデモ行進さながらの反対行動を起こしたとニュースで流れてました。
> さすが、チャイナとつい笑ってしまいました~

いずれは日本人も官邸前から空港にデモが拡がるかもしれませんね。
そう考えると時代が逆行しているのかという気もしますが・・・w

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