不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
ひとまずバトンは雇用統計へ
こんばんはです。

昨夜のADP雇用リポートを皮切りに、
イエレンおばさんの講演→暫定予算を巡る米議会プロレス→
本日の日銀短観→中国のPMI→今夜の欧州でのドラギECB総裁講演、
米国でのISM製造業景況指数(新規失業保険、チャレンジャー人員削減数も)→
TPP閣僚級協議(2日まで延長の可能性もあり)
といった流れで、海の向こう目線では週末の雇用統計に向けた前哨戦であり、
国内目線では日銀短観を中心とする今週のヤマ場だったと言えます。

まずADP雇用リポートは市場予想の19万人に対して20万人となり、
それなりに堅調な結果だったと言えるので、
現在のイエレンおばさんの年内利上げ姿勢を否定することにはなりまへんでした。

そんなイエレンおばさんの昨夜の講演についても、
金融政策に対する言及は無かったものの、米経済は堅調との見通しを示しており、
結果的には年内の利上げ姿勢に変わりは無かったと言えます。

米議会プロレスについても無事に可決となりましたので、
本日から政府機関閉鎖という懲りないズンドコな展開も回避されました。

これらを受けて、昨夜のドルは利上げを見込んでいるともいえる堅調な展開となり
米株も商いの伴っ続伸となりましたが、金融政策に直結する米債券は、
利上げ先送りとも言える堅調な展開となりましたので(米金利低下)、
イエレンの年内利上げ姿勢に対して、
市場は未だ懐疑的であり、少なくとも利上げを織り込んだとは言えない状況です。

まぁでもADP雇用が低調な結果となったことで、
イエレンの利上げスタンスがおかしいんちゃうかボケナスという展開にはならず、
米債、ドル、米株はチグハグな動きながらも落ち着いていたので、
今夜もドラギえもんの講演とISM製造業景況指数が控えているものの、
週末の雇用統計へと無事にバトンが渡ったと言えます。
つまり米金融政策(利上げ)の方向性が見えてくるのは、
週末の雇用統計次第だということです。

ということもあり、本日の我が国も落ち着いて迎えることにはなりましたが・・・

足元では4-6月期のGDPがマイナス成長となり、7-9月期は大丈夫なのか?
2期連続のマイナス成長になると定義上はリセッション入りやで・・・
直近(7-8月)の設備投資関連指標は軒並み低調やったで・・・
インバウンドを除く直近の国内消費は低調なままやで・・・
唯一の好材料でもあった4-6月期の堅調な企業業績も7-9月期以降は大丈夫?
といった懸念が渦巻く中、
国内目線での今週のヤマ場である業績とも相関性の高い日銀短観が発表されました。

回答期間が堀北ショック後の8月26日~9月30日という混乱の最中であり
アンケートベースのマインド系指標でもあっただけに、
保守的見通しが伝統芸である日本企業は・・とかなり不安視をしていたのですが、
足元DIは製造業がやや悪化したものの、非製造業が伸びたことで、
全産業としては前回調査から変わらず、堅調なマインドを維持しておりました。
先行きDIについては、製造業、非製造業ともに前回調査から鈍化したものの、
市場予想通りではありましたので、あの混乱の最中の割には、
強気なマインドを維持していたと言えます。

最近、低調な指標が続いていた設備投資については、
上期は指標通りだったとも言える鈍化となりましたが、
下期は鈍化した先行きのDIには反して伸びたことで、
通期としても伸びを示しており、これは意外な好結果だったと言えます。

そして株式市場へダイレクトに響く企業業績(15年度売上・収益計画)は、
あの混乱の最中と先行きDIが鈍化しているにも関わらず、
経常利益見通しは全産業で前年比4.7%増(前回は1.2%増)、
純利益見通しは全産業で前年比11.1%増(前回は7.0%増)、
というように前回調査から更に伸びております。

ただし売上は全産業で前年比0.4%増(前回は0.5%増)
と前回調査からやや鈍化していることからも、先行きへの警戒感も窺えると共に、
利益面については原料安に加え、想定為替レートを引き下げたことによる、
(通期で1ドル117.39円(前回は115.62円)
円安かさ増し効果やろというケチも付けられるでしょうけど、
少なくとも昨日まで懸念していた日本株の唯一の好材料とも言える企業業績が
7-9月期以降はヤバいのでは?という懸念には至っておらず、
むしろ増益幅が拡大しているということです。
(同時にEPSの低下懸念を招くほどではなかったということです)

ちなみにセクター別での先行きDIを見ると、
石油・石炭製品、非鉄金属、金属製品、情報サービスが伸びを示しており、
原油を始めとする資源が上向くと見ているとも言えますが・・・
(前回も同じだったんですけどね(笑))

そういえば昨夜の原油ですが、原油在庫統計を受けて誤発注じゃないのか?
と思わせるようなアラブる動きを見せておりましたが、
ドル高の重石もありながら踏ん張りを見せております。
ねぇプーチン♪こっち向いて♪率いるロシアがシリア内のISを空爆しているので
それも下支え要因となっているのでしょうけど、
米、欧、サウジ、イラン、そしてウクライナの動きへの牽制もあるとはいえ、
プーチンは自ら中東で緊張を高めて原油を押し上げるつもりなのでしょうか・・・
恐ロシアですし、したたかな楔の打ち方ではありますなぁ(笑)

やや話が逸れてしまいましたが、ひとまず日銀短観については、
懸念していた日本企業の業績までが・・・という日本独自の懸念には繋がらず、
調査回答期間が混乱の最中にもかかわらず、意外にも堅調な結果だったと言えます。

しかしながら、あくまで私の見解であり、市場はどちらかと言えば、
今日の動きを見ればわかる通り、不動産・金融が買われていることからも、
日銀短観はイマイチな結果だったと解釈したのか、
追加金融緩和に対する期待が高まったことによる堅調な動きとなりました。
商いについても昨日とほぼ同水準程度であり、商いの伴った本格反発ではなく、
買戻し主体のリバウンドの範疇だと言えます。

とは言え、懸念していた日本独自の悪材料としての日本売りにはならなかったので
少なくとも海の向こうと同様、明晩の雇用統計へと無事にバトンが渡り、
最近の米金融政策(利上げ)の方向性が明確になるかどうか・・・
という定番の展開へと戻ったということです。

従って今夜のドラギ総裁講演とISMを始めとする米経済指標、TPP閣僚級協議
明日の我が国では足元でのインバウンドを除く消費低迷懸念が渦巻く中で、
寄り前に8月消費支出が発表され、引け後にはユニクロの9月月次売上が発表され
そして明晩はいよいよ・・・ジブリの「ハウルの動く城」が放映されると共に、
今週の大トリである米雇用統計が発表されます。

繰り返し書いている通り、イエレンおばさん率いるFRBの大半のメンバーは
年内の利上げ姿勢を維持していることからも、それを裏付ける堅調な結果となれば
利上げの時期を巡る不透明感が晴れるだけでなく、
見ての通り、市場はこれまで利上げに対するアレルギー(警戒感)によって、
十分に下げて来た(織り込んできた)とも言えますので、
利上げ時期が明確になることで、出尽くし(織り込み)となる可能性が高いです。
(肝心の米債が織り込みに程遠いのは、やや気掛かりではありますけど・・・)

つまり利上げがいつになるのかわからないというパンチラ状態(不透明感)こそが
現在の混乱を長引かせることになり、アレルギー症状が深刻な新興国等にとっても
症状が悪化することになりますから(ブラジル、インドネシア、トルコは特に)
雇用時計がイエレンFRBの年内利上げスタンスを否定する低調な結果となれば、
かつてのような利上げ先送りバンザーイという御都合解釈とはならず、
最近ありがちな利上げ出来ない環境でっせ~という都合悪解釈となり、
単なるリスクオフモードとなり、それこそ「ハ売ルの動く城」・・・
になる可能性が高いです・・・
シンプルに言えば、雇用統計の結果には素直に反応するということです。

まぁとにかく、もはや明日の雇用統計を待つのみでおますので、
それまでの今夜と明日のイベントは一過性と見ておきましょう。
ちと明日の我が国の8月消費支出は不気味な悪材料懸念がであったり、
ドラギが舌の根も渇かない掌返しでの追加金融緩和への姿勢を表明したり、
TPPが合意という好材料期待もありますけどね。

ということなので、明日のスタンスについては、
昨夜からの一発目のヤマ場は無事に乗り切りましたが、
結局は米金融政策(利上げ)のスタンス次第という状況に戻っただけですから、
週跨ぎでの持ち越し短期勝負をする方については、
持ち越しはせず、その日限りの勝負に留めておくのが無難でおます。
もし雇用統計を経て堅調な展開になったとしても、それはそれで良いことであり
来週以降に便乗すればいいだけですからね。
雇用統計跨ぎに自信のある方だけはご自由にどうぞ。

腰を据えて勝負する方については、
アベノミクス当初から構えている人にとって、現在の揺れは大した事では無いので、
どこかの火種が爆発してのリーマンショック級の悪夢が再来し、
1月安値でもゴリゴリと割らない限り、王者の風格で構えておけばいいです。

新規で腰を据えて参戦する方については、持ち越しの短期勝負の方と同様、
参戦するのは来週以降でも遅くはないですが、、
1月安値までの下振れリスクを覚悟の上でならば参戦するのは自由でおます。
雇用統計次第では、1月安値までの可能性は十分に残ってますからね。
ただし1月安値を割れば、腰を据える覚悟での総員出撃でいいと思います。

新興市場については、直近ではやや資金流入の動きもありますが、
シンプルに考え、バンジージャンプの様に伸びたゴムの伸縮(揺れ)が収まるか、
ゴムを引っ張り上げるような、これまでのリスクオフ局面以上の商いを伴った
上昇とならない限り、その日限りの勝負に留めておきましょう。
現在は一日の値幅は大きく、局地的な賑わいも多いので、
日当稼ぎでも十分でしょう。

割安中小型銘柄については、腰を据えるのが大前提ならば、
大いに参戦していけばいいでしょうけど、10月後半から中間決算も控えており
来期目線に移りつつありますから、来期も考慮しての銘柄選別は必要ですけどね。

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