不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
一足早く動いた債券・・・そして明日の黒光り銀行会合。
おばんです。

ギリシャだけにギリギリな駆け引きを続けるユーロ圏・・・もうええっちゅうねん。

昨夜はギリシャ側の予告通り、トロイカ支援の延長を拒否したことで物別れとなり、
次は20日に再協議をする予定だそうです・・・

ギリシャ側からの支援延長の申請は、入金等の手続きもあり、
16日が期限だと言っていたにも関わらず、昨夜は週内が期限だと言う始末・・・

かつてのギリシャ危機と同じでんな・・・
そうなると期限は3日前まで(25日まで)なら伸ばすことは可能とも言えますので、
週内が期限と言うのも怪しいもんです。

恐らくギリシャもそれがわかった上で足元を見た交渉姿勢を続けているのでしょう。
今回はロシアと中国の後ろ盾(支援の手)も見えるだけに、
前回よりもギリシャ側が協議を優位に進めているのは明らかであり、
しかも20日にも再協議を行うと言っている自体、
最終的にはユーロ圏側が譲歩した形で終わるのは明らかですから、
前回の危機ほどの厳しい措置すらも取られないでしょう。
そもそも週初にも書いた通り、3月にデフォルトしようとも、
6-7月の償還分を含めてデフォルトしようとも、大した額やおまへんし、
もし大した額やということになっても、金額自体がハッキリしていることであり
どうにでも対処はできるので、疑心暗鬼からの信用不安にはなりまへん。

まぁギリシャにすんなり甘い顔を見せると、各国共に政権基盤が揺らぎ兼ねず、
左派が台頭しているスペインとイタリアは特にですからね。
ギリシャ側も緊縮拒否が政権公約の左曲がり政党が政権を取ったのですから、
双方共に期限のギリギリまで「譲らないパフォーマンス」を見せ続けざるを得ない・・・
という大人の事情もありますから、ギリシャのゴネ得劇場はまだ続きそうでおます。

ちなみに明日は、
ECBからギリシャ政府では無く銀行に対して行っている緊急流動性支援について
2週に一度の見直しor継続を決める協議が行われます。
何やら最悪のシナリオの一つとして、
明日にもECBが支援を打ち切るなんてことが書かれれておりますが、
そんなことは有り得ないでしょ・・・

先日も書きましたが、ユーロ圏は財政はバラバラながら、
金融はほぼ統一しつつあり、しかもつい先日、ユーロ圏の銀行に対する監督権が
ECBへ委譲したばかりなのですから、ギリシャがいくらゴネようとも、
ユーロ圏に留まっている限り、ECBが支援せざるを得ない・・・というか、
自国の銀行の不始末や危機に対して、自国でケツを拭かず、
ユーロ圏みんなで裏金(玉)を見ながらケツを拭き合う変態システムですからね。

だからこそECBは、財政面の支援であるOMTでのギリシャ債の買取については
堂々と買取を拒否しながら、一方でギリシャの銀行への支援を行っており、
金融と財政がバラバラという変態ユーロ圏の典型的な問題の一つではあります。
(そういう意味ではユーロ圏が左に傾きつつあるのも頷けますね)

万が一、ギリシャ銀への緊急流動性支援さえも拒否すれば(ESMもあるけど)、
銀行の監督権を含め金融の統一ってなんやねんっちゅうことになり、
ギリシャのユーロ圏離脱どころか、ユーロ圏を解体しろってことになりますけど(笑)

ただし気掛かりなのは・・・
ギリシャのユーロ圏離脱については、先の話なので今はいいとしても、
ECBが流動性支援を行うことの引き換えに、
かつてキプロスが強いられた預金封鎖や預金課税という鬼の様な要求すると
取り付け騒ぎや十八番の暴動と言ったプチパニックが起きそうですが・・・
これを要求する権限は、ECBではなく政治でしょうから(未確認です)、
さすがに明日は有り得ないと思いますけど・・・

ちなみにユーロ圏各国の市場については、
炎上しているのは依然としてギリシャ市場だけであり、
他国への飛び火は見られまへん・・・
しかも昨夜は物別れに終わったことを嫌気したと言いながらも、
独、ギリシャも含めユーロ圏各国は薄商い・・・緊張感はありまへん。
繰り返し書いている通り、飛び火が顕著にならない限り、ほっとけばいいでしょう。
あえて不穏な動きを粗探しするのならば、
イタリアとスペインの債券利回りとCDSが上昇しつつはありますので、
この2国もついでに横睨みしておけばいいでしょう。

そして早くも停戦合意破りが横行しているロシア・ウクライナ問題・・・
毎度のことなので、大して反応もしておりまへん。
当事者のロシアも株安にはなったものの、債券と通貨は反発が続いており、
CDSの上昇も小幅に留まっております。
しかもユーロ圏の経済指標は堅調な結果が続いており、
ロシアとの経済制裁合戦がユーロ圏経済の足を引っ張る説が、
崩壊しつつもありますからね。

明日から春節入りとなるチャイナは、
本日密かに警戒していた1月住宅価格は依然としてマイナスだったものの、
好意的に見れば下げ止まりの兆しも見えなくもないです(笑)
とにかくチャイナの債券・人民元・CDSには不穏な動きは無く、
株価の一服モードが継続していることと、
SHIBORの翌日物が急騰(1週間物も上昇継続)しているくらいです。
SHIBORの急騰については、春節を前にした資金重要を反映した動きでしょうから
春節後に低下しなければ要警戒という程度に見ておけばいいでしょう。

そして親分米国については、
いつも書いている通り、利上げ観測の台頭(債券安・金利上昇・ドル高)に対して、
株式市場が耐久力を見せられるのかが焦点と言う状況に変わりなく、
先週は週を通して薄商いが続き、おっかなびっくり感が漂っていたと言えるので、
今週は商いの伴った株高となるのか・・・(現在はやや米債券高となっております)
そして利上げ観測を裏付ける堅調な経済指標が発表されるのか・・・
といったところでおます。

経済指標が先週の小売売上高等に続いて低調な結果となり、
利上げ観測が遠のくことになれば、
株式市場にとってはやさしい金融政策という都合のいい解釈にもなりますから、
いぜれにせよ米国は大して心配しておりまへん。

気掛かりなのは、今夜から19日まで開催される対テロ国際サミットを経て、
ISILの掃討に向けた米軍の地上部隊の投入による中東での戦火の拡大、
同時にテロ懸念が高まるという点でおます。
一方で皮肉なことにマネーの流動性を呼び込む原油高という恩恵もありますから、
マーケットしては、ごくごく短期的なリスクと見ておけばいいでしょう。

さて我が国ですが・・・
本日は20年債入札が堅調な結果になったことをきっかけに、
ついに債券高(金利低下)へと転じております。
明日の黒田節(黒田総裁会見)以降から動くとみておりましたが、
一日早く動いてしまいました(笑)
(債券安(金利上昇)恩恵セクターも転機な動きとなっております)

その割には、アメ公の債券も堅調だったこともあり、
日米金利差はさほど拡大しておらず、為替には大きな動きは無かったので、
株価も昨日よりパワー(商い)が減少し、上値の重い動きとなり、
結果的には、株価に関しては想定通りの動きだったと言えます。

そして日経平均が小幅安となる一方、TOPIXと日経JPX400は上昇したことで
NT倍率も低下しており、先物も依然として薄商いが継続しており、
一昨年に見た光景の債券安(金利上昇)を無視したまま、
先物主導(先物買い・円売り)によるゴリゴリ商いでの暴走モードにはなっておらず
むしろ債券高と共に健全な上昇が始まるのでは・・・という動きと言えます。

需給面においても、裁定買い残は13日時点で19億株にまで達しており、
節目の20億株に近付いておりますが(3兆円にも近付きつつある)、
言っても昨年来での低水準ですからね。
先週末に発表されたシカゴIMMの円売りポジはアベノミクス開始以来、
3番目の低水準であり、円売り・先物買いのスイッチがいつ入ってもおかしくないです
唯一の重石でもあった2市場信用買い残も、今年初の3兆円割れとなり、
空売り比率も25%割れという天井を警戒するような水準では無く、
4日連続で29%前後という程良い30%割れが続いており、
御存知の通り、神の手(日銀、GPIF)による需給のベアハッグ(タイト化)も、
ジワジワと継続しておりますので、我が国の需給環境が良好なことに変わりなし。

バリュー面においても、もはや来期PER目線ではありますが、
かといってどうでもいい現状の今期PERについても割高ではなく、
上方修正余地は残っております。

テクニカル面においてもレンジを上抜けると共に、
3役好転しております(国内外の主要株価指数、ドル円等)。
皆が高値警戒や達成感と言っている時点で、逆に動くのが相場の常でもあります

ということなので、見通しの明るさに変わりは無いのですが、
ブーストが掛かるきっかけ待ちという状況です。

そのきっかけ候補の第1弾が、明日の黒光り銀行会合・・・
というよりも黒ダヌキ会見(黒田総裁会見)でおます。
詳細は昨日書いた通りでおます。

理想は米国が債券安となりながら、我が国も異常な債券高を強いられなくとも、
円安の恩恵がもたらされる形なのですが・・・

まぁ理想はともかく、当面の明るさに変わりは無いので、
明日のスタンスについても特に変更はありまへんけど、改めて書きますと、
長期勝負の方は、腰を据えて勝負していればいいので、
これまで通り、王者の風格で構えておきましょう。
短期勝負の方については、明日の黒光り銀行会合&会見が、
ブーストが掛かからずとも、上昇のきっかけになる可能性は高いので、
持ち越し勝負でいいでしょう。
昨日も書いた通り、昼前後の政策決定から会見までは念の為ご注意下さい。

そして明日は中国の春節入りと共に訪日外国人客数の発表もあり、
自動車労組の春闘要求書提出(明後日は電機大手労組)もあるので、
インバウンド関連絡みイベントではあります。

新興市場については、主力大型株の見通しが明るいこともあり、
依然として薄商いが続いております・・・せめて2500億円は無いとね・・・
東証1部が3億円を越える商いとなって、新興を含めたイナゴの循環が始まるか、
明日のIPOをきっかけに、活気が戻ればいいのかなぁ・・・と言う感じでおます。


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コメント

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基本弱気
スイングマン | URL | 2015-02-18-Wed 09:28 [編集]
番長の相場解説を参考にしつつポジションは、やや含み損を抱えた半身の姿勢です。
18 19日このあたりを日米とも天井かなと。
しかし、ながら何というかBOX相場を上離れしそうでもあるかなと。

米10年債の利回り?が2.09%を突破した事に注目しています。壁を突破したので天井なのか、番長のおっしゃるキッカケなのか。

昨年の10月緩和の予測から、入院という大変な時期もありましたが、中東情勢といい、かなり冴えわたってらっしゃる。

今日、明日は大きな相場の分岐点と感じています。
スイングマンさんへ
マーケット番長 | URL | 2015-02-18-Wed 09:41 [編集]
> 番長の相場解説を参考にしつつポジションは、やや含み損を抱えた半身の姿勢です。
> 18 19日このあたりを日米とも天井かなと。
> しかし、ながら何というかBOX相場を上離れしそうでもあるかなと。
>
> 米10年債の利回り?が2.09%を突破した事に注目しています。壁を突破したので天井なのか、番長のおっしゃるキッカケなのか。
>

昨夜も米株のおっかなびっくりな薄商いが続いており、
このまま米株高米債券安が続くのか・・・ちと気掛かりではありますから、
米株か米債かどっちかがシビレを切らす可能性も無きにしもあらずですね。

> 昨年の10月緩和の予測から、入院という大変な時期もありましたが、中東情勢といい、かなり冴えわたってらっしゃる。
>
> 今日、明日は大きな相場の分岐点と感じています。

まだまだ自分では冴えているという実感はないですし、
何よりまだ長時間座れないので、なかなか調べ物もできてないというのが正直なところです。
まぁ退院直後よりはかなり勘は戻って来ましたけどね。

今日はまず黒ちゃん会見後の債券の動きが注目でおます。
米債安さえ続くのならば、どうでもいいことなのですが

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