不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
彼岸底 悲願底、それとも悲観底・・・
こんばんは。

今夜はイエレン・オブ・ジョイトイ(イエレン)が、

議長としてのデビュー戦となるFOMCの結果が発表されます。

市場予想としては、QE縮小(100億ドルずつの債券購入枠の縮小)を継続し、

フォワードガイダンスの雇用目標(失業率6.5%)を修正するといったところです。

そもそも失業率6.5%というのは、正常な数値とは言えないですから、

修正して当然ですけど、QE縮小を継続しながら、失業率目標を修正するという事は

イエレン女王がムチで引っ叩くだけでなく(QE縮小継続という引き締めだけでなく)

失業率目標の修正で緩和姿勢の長期化というアメも与えると言うことですから、

市場にとっては同時のアメとムチであり、現状の米経済から見れば、

ちょうどいい金融政策とも言えます。

しかしながら米経済だけという目線だけでなく、

ウクライナ情勢によってトリプル安に見舞われているロシア市場、

理財商品や社債のデフォルト懸念、影の銀行問題、景気失速懸念等、

といった問題を抱え、トリプル安症状が進行中の中国市場にとっては、

QE縮小の継続は火に油となり兼ねないので、QE縮小の緩和が好ましいと言えます。

その他のドル麻薬中毒な新興国についても、昨年5月のQE縮小示唆以降、

延々とマネー流出症状(トリプル安)に見舞われてきたことで、

各国中銀も利上げ等の防衛策を打ち、悪化を食い止めていることもあり、

現状ではあまり騒がれておりませんが、トリプル安症状が改善したかと言えば、

まだまだ不十分であり(特にトルコ)、

QE縮小の継続は症状のぶり返しになり兼ねないので、

新興国にとってもロシア、中国と同様、QE縮小の緩和が好ましいと言えます。

まぁでも、市場予想しかり、イエレンおばさん自体もG20や公聴会にて、

QE縮小の継続を示唆していたので、すでに織り込んでいるとも言われておりますが、

G20、公聴会以降は、ウクライナの騒ぎや中国の騒ぎによって、

QE縮小継続といいながらも米債は堅調(ドル安)に推移していたので、

ロシア、中国、新興国は、QE縮小継続による米債安・ドル高という局面を、

実質的には受けていないのも事実であり、

今夜のFOMCを経て、米債安・ドル高という局面に見舞われることになった場合、

ロシア、中国、新興国の症状は悪化しないのか・・・という懸念は残ったままです。

だからこそQE縮小の継続ではなく、緩和が好ましいのですが、継続だったとしても、

フォワードガイダンスの修正で緩和姿勢の長期化という薬をトッピングすれば、

症状の再燃や悪化を抑え、織り込み済みという反応になる可能性はあります。

最も好ましいのは、トッピングも必要なく、自力でQE縮小継続に対抗できる体力が、

ロシア、中国、新興国にあればいいのですが、

新興国はともかくとしても、ロシアと中国は見ての通り、騒ぎの真っ只中ですからね・・

とにかく今夜のFOMCでは、ロシア、中国の騒ぎに火に油を注ぐことになったり、

新興国のマネー流出症状を再燃させない為にも、QE縮小継続だけではなく、

QE縮小の継続と共にフォワードガイダンスの緩和的修正を行うなり、

もしくは可能性は極めて低いでしょうけど、QE縮小の緩和に動くなりして

ロシア、中国のリスクを軽減してくれることを願うばかりです。

先日も書いた通り、ロシアと中国の米国債売りを見込んで、

QE縮小の緩和に動く可能性も・・・誰も言ってない個人的な妄想ですけどね(笑)

まさかロシアとロシアに支持を表明した中国対して、鉄槌を喰らわすという意味で、

QE縮小の継続ではなく、更なる加速に動くのだけはカンベン願いたいものです。


ちなみにウクライナ情勢は、昨夜のプーチン劇場を経て、

米・EUとロシア間の緊張状態に何ら変わりは無く、

明日からEUの脱ロシア策が協議されるEU首脳会議、米国の追加制裁への動き、

ウクライナとロシアの形骸化した21日までの停戦期限、

来週の核安全保障サミット中に緊急で開催されるG7での対ロシア協議、

そして何よりロシアの次の一手というように、

まだまだ不穏と言わざるを得ないですが、市場は小康状態でおます。


中国については、不動産デベロッパーのデフォルト騒ぎが噴出していたり、

人民元も変動幅の拡大以降、初の1%を超える人民元安となっており、

ついにSHIBORも翌日物~1ヶ月物が急騰していたり・・・

キナ臭さが増しておりますので、ついに動き出したSHIBORの明日以降の動向、

明日の人民銀による定例オペが、強気の資金吸収を継続するのかも注目です。

ロシアの次は中国が主役に躍り出るという展開にならないことを祈るばかり・・・


いやはや・・・こんな状況で、今夜のイエレンFOMCを経て、

市場は何とかなるのかという個人的な疑問はありますが、

私がどうこう言った所で、市場の答えが正解でもありますからね・・・


そして我が国は、FOMCでQE縮小継続だけというムチ叩きになったとしても、

米債安・ドル高による円安という恩恵もありますので、

FOMCに対する我が国のリスクは意外に低いとも言えるのですが、

いかんせん国内に材料が乏しく、しかも昨日と本日の動きを見ていると、

もはやロシア、中国、FOMCもへったくれもなく、日本懸念なのでは?

とも思わせる弱さですから、まずは海の向こうが落ち着くなり、

国内材料が飛び出すなりしないことには、

割安と需給環境だけでは、日本株は上がりまへんからね・・・

おまけにパワー(商い)についても、本日は2兆円を僅かに超えたものの、

まだまだ非力なもやしっ子相場が続いておりますし、

そんな非力が継続しているならばこそ活きるテクニカル面でも、

日経、TOPIX、2部、JQ、マザーズ、ドル円は三役逆転となっておりますので、

まずは今夜のFOMCにおいて、米債安・ドル高による円安にでもならないとね・・・

国内材料の面でも、私だけが期待していた経済財政諮問会議での法人減税ネタは、

言及されていたものの、全くの無反応であり、黒ちゃんの講演に対する期待の方が

圧倒的に材料視されておりましたので(本日は大した事を言いませんでしたけど)、

明日のこれまた私が勝手に期待しているだけの、

社会保障審議会年金数理部会、国債投資家懇談会、国債市場特別参加者会合、

におけるGPIFネタは、あまり期待しないほうがいいかもしれないです・・・

(事前に公表されている議題には書かれているのですが・・・)

なので、明日で日銀総裁就任1周年を迎え、

「経済・物価情勢と金融政策運営」について講演する黒ちゃん大魔王の口車の方が

期待出来るでしょう。

期待通りに口車(追加金融緩和の示唆)を炸裂させれば、

FOMCでQE縮小の緩和に動いて、米債高・ドル安による円高圧力に見舞われても

押し返す事が出来ますし、QE縮小の継続に動いて、米債安・ドル高による円安を

助長することにもなりますから、FOMCを経てのリスクを更に軽減出来ます。

もちろん黒ちゃん大魔王が何も言わなければ、海の向こう次第ですけど・・・


以上の通り、ウクライナ&ロシア、中国での現在進行中のリスクはありますが、

今夜のFOMCを経て、それらのリスクが軽減されれば(織り込み風味になれば)、

節分底、彼岸底という展開も期待できますので、ぜひともイエレン女王様には、

QE縮小の加速や継続だけといった過剰なムチ打ち刑ではなく、

前述した通り、市場にやさしい一手を打って頂ければ、彼岸底も期待出来ます。

ついでに黒ちゃん大魔王も口車を炸裂すれば・・・まさに彼岸底ではなく、悲願底です

当然ながらイエレン女王様がムチだけを振るい、

黒ちゃん大魔王も何も言わなければ・・・

残念ながら悲観底へと向かってしまうことになりそうです・・・


ということで、明日のスタンスについては、

主力大型株での三連休跨ぎの短期勝負は、今夜のFOMCを経て、

黒ちゃん口車はともかくとしても、ロシア、中国のリスクが軽減されていれば、

勝負してもいいのですが、三連休跨ぎになりますので、

その日限りの勝負に留めるのが無難ではあります。

新興市場、東証2部での三連休跨ぎの短期勝負については、

主力大型株以上に薄商いが慢性化しているので、海の向こう云々というよりは、

まずは商いが戻らない限り、その日限りの勝負に留めておきましょう。

ゲーム、LINE、バイオ、テーマ銘柄等についても基本的には同じですが、

散発的な好材料銘柄もあるので、臨機応変に波乗りして下さい。

バイオについては、徐々に改正薬事法効果(迅速な収益化)も浸透しつつあるので

中長期(来期)目線で狙うことには変わりはないですが、

短期目線については、連休跨ぎリスクはありますが、STAP細胞騒ぎは薄れつつあり

iPS細胞ネタを始め材料も豊富なので、下げた所はチャンスとも言えます。

IPO関連については、3月一杯はIPOが続きますので、こちらも臨機応変にどうぞ。

ただし昨日の日立マクセルに続き、本日のジャパンディスプレイは、

ジャパン・デス・プレイな動きとなり、水を差しておりますのでお気を付け下さい。

REIT、不動産については、明日の黒ちゃん講演を含む追加金融緩和期待、

昨日の公示地価を始め不動産指標の好調ぶりもあり、

(本日の首都圏マンション販売の悪化は大雪による影響もあり、単月だけですしね)

中長期目線では買いですが、短期目線では連休跨ぎリスクに注意しつつ、

地合いと債券を横睨みしながら、新興不動産も含めて勝負するのは御自由に。

それ以外の中長期の押し目狙いの方は、今夜のFOMCを通過しても、

2月安値を割るようであれば、即座に撤退するという姿勢だけは忘れずに、

引き続き来期好業績という条件を前提に、好取組、割安、高ROE、出遅れ、

高配当、国策銘柄という当たり前過ぎる銘柄を拾っていきましょう。

長期の方についても、今夜のFOMCを通過しても2月安値を割るようであれば、

撤退するという姿勢だけは忘れずに、王者の風格で構えておきましょう。


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