不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
掉尾の一振、頭皮の一振、逃避の一振・・・そして短観。
こんばんは。

朝の記事でも少し触れた本日発表の日銀短観でおますが、

全体としては堅調な結果だとしか思えないのですが、

〝市場予想″に届かなかったこともあり、多少の失望を招いているようで・・・

そんな失望を招いた一つである設備投資計画ですが、

全産業としては下方修正され、非製造業が下期に鈍化しているとは言え、

上期に比べると下期は全産業で伸びており、機械セクターの先行きDIも伸びており、

アンケートに対して、控え目に回答しているだけということが窺えます。

同じく失望を招いたとも言われている先行きDIと利益見通しについても、

下期の想定為替レートを1ドル95.97円(通期96.78円)が前提なのですから、

上ブレるのは明らかであり、これまた控え目な回答でおます。

というように、後を引く様な悪い内容ではなく、

本日の下げの口実になったに過ぎないと言えます。

そもそも2Q決算も終わり、四季報も発売されており、もはやゴリゴリ来期目線なので、

特に今期の利益なんてものは、もはやどうでもいいのですが・・・

先行きDIについては、見ての通りただの控え目に過ぎないのですが、

一応、1月下旬からの3Q決算と今期業績見通しという意味において、

上方修正、下方修正を見通す上では参考になりますので、

足もとDIから先行きDIの変化を見てみると、以下の通りでおます。カッコ内は変化幅
 
 ※全産業(-2)、製造業(-2)、非製造業(-2)

 ①足もとDIから先行きDIが鈍化しているセクター 

  物品賃貸(-15)、自動車(-8)、木材木製品(-8)、情報サービス(-8)
  対個人サービス(-8)、建設(-6)、電気・ガス(-6)、化学(-5)、卸売(-5)
  宿泊・飲食サービス(-5)、不動産(-4)、通信(-4)、紙・パルプ(-3)
  非鉄金属(-3)、食料品(-3)、電気機械(-2)、素材(-2)、加工(-1)

 ②足もとDIから先行きDIが伸びているセクター

  生産用機械(+10)、造船・重機等(+8)、小売(+8)、石油・石炭(+6)
  金属製品(+6)、鉄鋼(+5)、汎用機械(+2)、業務用機械(+2)
  対事業所サービス(+2)、運輸・郵便(+1)

さらに足もとDI、先行きDI自体が高いのか低いのかを見ると、以下の通りでおます。

 ※全産業(18→16)、製造業(16→14)、非製造業(20→17)
 ※カッコ内は(足もとDI → 先行きDI)

 ③足もとDI、先行きDI自体共に低い(低調な)セクター

  造船・重機等(-11→-3)、電気・ガス(-2→-8)、紙パルプ(0→-3)
  石油・石炭(0→6)、鉄鋼(0→5)、繊維(5→5)、業務用機械(10→12)
  電気機械(11→9)食料品(11→8)、運輸・郵便(12→13)、化学(12→7)
  加工(15→14)、宿泊・サービス(15→10)、卸売(16→11)

 ④足もとDI、先行きDI自体共に高い(好調な)セクター

  木材・木製品(65→57)、物品賃貸(50→35)、窯業・土石(44→44)
  通信(32→28)、自動車(31→23)、不動産(29→25)、
  情報サービス(29→21)、対事業所サービス(28→30)、建設(27→21)
  汎用機械(27→29)、対個人サービス(22→14)、非鉄金属(20→17)
  素材(17→15)、生産用機械(12→22)、小売(11→19)
  金属製品(11→17)

  
以上の通り、今期業績見通しがどうなるのかという目線では、以下の通りです。

 ・上方修正の期待出来るセクター

  ②のセクター
  特に対事業所サービス、汎用機械、生産用機械、小売、金属製品

 ・下方修正の可能性もあるセクター

  ①のセクター
  特に電気・ガス、化学、卸売、宿泊・飲食サービス、紙・パルプ、食料品


てな感じでしょうか・・・

あくまで短観を杓子定規に見た限りでのセクター単位における今期見通しなので、

個別銘柄の単位では、全てに当てはまることではございませんのであしからず。

そもそも現状は今期よりも来期目線ですからね。


そして、本日の日銀短観において、気掛かりだったのは、

販売価格判断DIが伸びてはいるものの低調であり、

雇用人員判断DI、雇用者数、新卒採用計画も伸びてはいるものの低調・・・

短観以外の消費者物価、、GDP、勤労統計等とも合わせて考えると、

政府・日銀が目指している2%の物価目標は、ジワジワと上昇しているものの、

2年以内での目標達成への厳しさが窺える上に、

消費税の引上げが始まる来年4月以降も雇用環境には明るさが見えず・・・

つまり所得は上がらず、負担が増し、物価もジリジリ上がる・・・

しかも目標の期限内には物価目標が達成出来ないスピードで・・・

このままだと来年4月には、政府、日銀、国民の三者共に閉塞感に陥るかも・・・

個人的には安倍ちゃんマンに対しては、長い目で期待しているのですが、

市場は目先の成果も求めますし、国民にとっても消費税が上がる4月というのは、

アベノミクスに対する成果を厳しい目で判断するでしょうから、

早く手を打たないことには、このままだと時間の経過と共に腰折れ感が漂います。

だからこそ・・・4月までには、

安倍ちゃんマンは支持率を維持する為にも、所得は上がらず、負担は増し、

雇用も改善しなければ、せめて株価は維持してくるでしょうし、

新たな政策も打つだろう・・・

黒光り銀行(黒田日銀)も物価目標の達成(デフレ脱却)の為に、

追加金融緩和をぶっ放すだろう・・・という期待があり、

4月までポジティブに見ているのですが(笑)

散々、腰折れだとか翳りだとか書いておきながらなんですが・・・(笑)


さて、そんな腰折れ感が漂うからこそ、ポジティブと見ている本日の日本株ですが、

今週のFOMCにおいて、QE縮小に踏み切るとの観測が蔓延する中、

場中には米債がQE縮小観測とは裏腹にジワジワと堅調に推移し(米金利低下)、

我が国の債券は横ばいだったので、日米金利差が縮小しての円高となり、

日経平均株価も大幅安となりました・・・

QE縮小観測が高まるきっかけとなった雇用統計前(6日)の水準と比べると、

米債はほぼ同じ水準に留まっている一方、我が国の債券は軟調に推移しており、

日米の金利差は縮小しているにもかかわらず、ドル円は同水準に留まっております。

そして日経平均株価もほぼ同水準、一方、ダウはやや軟調・・・

つまり株・債券・為替で判断すると、QEが縮小なのか継続なのかという判断は、

どちらとも言えないということになってしまいますが、

我が国の債券が軟調(金利上昇)、ダウが軟調という2点が、

雇用統計前の水準とは異なっておりますので、QEという米国目線で考えると、

ダウが軟調ということは、ややQE縮小観測が優勢と言えると同時に、

我が国の債券については、黒い異次元金融緩和の最中にもかかわらず、

軟調ということは、やや歪みが大きい?先走っている?と言えます。

それともQE縮小を見込んで、米債が軟調になる事を織り込んでいるのか・・・

いずれにせよFOMCを迎えて、QE縮小になったとしても、

米債は売られ(米金利上昇)、日米の金利差は拡大しての円安になるでしょうし、

QE継続となっても、我が国の債券がQE縮小を織り込んで歪んでいたのならば、

歪みを是正し(金利低下)、米債高による金利差縮小の円高リスクを軽減できます。

少なくもFOMC後には、安倍ちゃん会見(あるのかどうかも内容も不明)もあるし、

20日には日銀金融政策決定会合も開かれ、

黒サンタはいざとなったら躊躇なく動くと言っているくらいですから、

もし動かなかったとしても、債券の歪みを是正するくらいの口車は炸裂するでしょう。

とは言え、昨日も書いた通り、黒サンタが動かずに口車程度で終わり、

QE継続だとすると、しばらくは円高圧力は強く、

QE縮小はいつやねんというモヤモヤも続くでしょうから、

来週以降の年内については、年末年始の休日が長い事による手仕舞いだけでなく、

証券優遇税制の対策売りもさすがに出て来くるでしょうから、

軟調気味の冴えない展開となりそうですが・・・。

本来ならば市場にとってはQE継続がやさしい判断なのですが、

我が国目線で言えば、そうとは言えないのでねぇ・・・

せっかくここまで時間を掛けて、QE縮小と言い続けてきたのですから、

「掉尾の一振」のためにも、チェケラッチョハゲラッチョ(バーナンキ議長)には、


bernanke0.jpg 

有終の美として、「頭皮の一振」とばかりに、QE縮小に動いて頂きたいのですが・・・

まさかQE縮小に動く事で、今さら過剰流動性相場の巻き戻しを招き、

「逃避の一振」になんてことにはならんと思いますが・・・

万が一、「逃避の一振」になったとしても、

冒頭でも触れた通りの事情を抱えるアベクロサンタ達が動くとは思うのですが・・・

正月を平和に迎えられるのと、迎えられないのとでは、

マインドにも大きな違いがありますからね・・・

ん?何だかアベクロ頼みという個人的な願望の様にも聞こえますけど、

実際にいざとなれば、少なくとも黒サンタは火消しに動くでしょう。


以上の通り、雇用統計以降という目線ではQE継続なのか縮小なのかは、

均衡しておりますので、今週はFOMCを通過するまでは、

おとなしくしておくのが無難でしょう。

そういえば新興市場ですが、話題のミクシィは寄ったものの、

まだ下げパワーが強いですし、他の銘柄からもイナゴ離れが拡大しておりますので、

イナゴの大群が戻って来るまでは、話題の銘柄群での長居は無用です。

ちなみに欧州市場は今夜のPMIは堅調な結果で通過しております。

新興国も株が連れ安している程度で、債券、通貨は落ち着いており、

QE縮小観測を嫌気したトリプル安症状は見られないです。

中国のSHIBORだけが未だに上昇を続けているのが気掛かりですが・・・


ということで、明日のスタンスとしては、特に変更はありませんが、

主力大型株での持ち越し短期勝負については

FOMC結果(18日)~黒サンタ(20日)までは御注意下さい。

新興市場での持ち越し短期勝負については、商いは戻ったのですが、

話題の銘柄群が落ち着くなり、IPOに活況が戻るまでは、持ち越し勝負をせずに、

他のイナゴ(マネー)の群がる銘柄にて、その日限りの波乗りに留めておきましょう。

ゲーム、LINE関連銘柄についてももちろん同様であり、ミクシィを始め、ガンホー、

コロプラ、エイチーム等のイナゴの動きを見ながらその日限りに留めておきましょう。

バイオ関連銘柄については循環物色が訪れておりませんので、

イナゴを待ち構える年明け目線くらいの短期勝負はありですし、

中長期目線においても、いつも書いているので詳細は割愛しますが、

腰を据えても良いでしょう。

しかしながら最新の四季報を見ると、業績見通しの減額はほとんど無く、

失望はなさそうですけど、思ったほどの増額も見られないので、

ハシゴ外し祭りで新興市場全体の治安が悪化するようだと影響も受けるので、

資金拘束を嫌う方は、しばらく見送ってもいいかもしれません。

IPO関連銘柄については、今週はラッシュのピークを迎えますが、

現状では翳りが出て来ており、IPO初値更新記録が止まる可能性もあるので、

翳りが払拭されるまでは引き続きご注意ください。

そして銘柄の吟味は必須ながら、恒例である年末年始の新興・中小型ラリー目線で、

来週以降も見据えて、ハシゴ外しの銘柄以外で勝負をするのはありです。

REIT、不動産については、いつも書いているので詳細は割愛しますが、

本日発表されたマンション発売を見ると、駆け込みが過ぎても伸びておりますし、

今週は黒サンタ会合も控えており、債券絡みのイベントも多いので、

大局的にも低金利は続くでしょうから、今後も中長期目線では買いでおます。

新興・中小型ラリーが続くようだと、新興不動産を短期で待ち構えるのもありです。

それ以外の中長期の押し目狙いの方については、

これまで通り、好業績、好取組、割安、国策銘柄という当たり前すぎる条件に加え、

前述した通り、来期目線も強くなる上に、GPIFネタも継続しているので、

高ROE銘柄はより注目されるでしょう。

もしくは新興・中小型ラリーに乗るのもいいでしょう。

長期の方については、ひとまず今週はこのまま王者の風格で構えておきましょう。

年末で手仕舞うにしても、中国で爆弾が破裂しない限りは、

ハゲサンタ会合&黒サンタ会合を見極めてからでも遅くないでしょう。


お手数ですが記事が参考になりましたら、下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングアップが励みになりますのでよろしくお願い致します。


 にほんブログ村 株ブログへ 
スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 不沈艦日記. all rights reserved.