不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
黒ちゃんの「後の先(ごのせん)」に期待しつつ、日銀短観も紐解きつつ・・・
こんばんは。

本日はお久しブリ大根な大幅安となりました。

昨夜の欧州株は堅調、重債務国の国債も落ち着いており、

米国も政府機関閉鎖の中、懲りずに議会での財政コントを続けているにも関わらず、

米株は堅調、17日にデフォルトになるかもと言いながら米国債も堅調、

そしてアジア市場もインドネシア通貨安は相変わらずながらも、各国株価は堅調・・・

しかしながら我が国の株価は大幅安というKYぶり・・・(債券高も)

前場は現物の商いも乏しかった為、裁定買い残等の需給環境の悪さに抗えず、

仕方の無い非力下落かとも思いましたが、

後場からは徐々に現物と先物共に商いも伴いながらの大幅安となり、

同時に円高も進行しており、引け味としてはよろしくないです・・・

それにしても今さら安倍ちゃん会見への失望だとか出尽くしを口実にされてもねぇ・・・

そもそも消費税の引上げによる評価できる点は、

安倍ちゃんの政策実行力と財政規律という程度であり、

消費税の引き上げは景気にとって素直にネガティブ一色なのですからねぇ・・・

しかも昨日の会見において、景気へのネガティブ要素を穴埋めするための対策が、

5兆円の景気対策という今さらなネタだけであり(住宅ローン減税もありましたけど)、

成長戦略や肝心の法人減税も含めて、12月までに〝真剣″に検討する・・・

という程度に終わり、何一つ具体的なものが示されなかったのですから、

普通に考えると消費税の引き上げだけが正式に決まったのみです・・・

つまり景気へのネガティブ要素だけが決まっただけなので、

消費税の引き上げは織り込まれているとかではなく、

あくまでネガティブ要素への対策とセットにしてこその織り込みですから、

市場にとっては出尽くしとかではなく、失望に値するとは思うのですが・・・

まぁでも、12月までには真剣に検討するとも言っており、

対策が全くゼロというわけではないので、失望一色にはならんでしょうけど・・・

年末には証券優遇税制も終わりますので、それを見据えた12月だということならば

徐々に失望感も薄れてくるとは思うのですが・・・


それにしても後乗せサクサクな失望売りという先物の振舞いには困ったもんです・・・

本日の引け後にはファストリが月次を発表しており、

どうにでも解釈出来る結果でしたので、明日も先物のサジ加減に見舞われそうです。

そして今現在も円高の進行と共に、先物は軟調に推移しており、

今夜の欧州ではECB理事会、米国ではバーナンキの講演を控えており、

ECB理事会で噂になっているLTROを再発動したり、

バーナンキが財政コントによる悪影響を下支えする為に、

QE縮小の先送りを改めて強調することになると、欧米市場にとっては良かろうとも、

我が国にとっては円高圧力というありがたくないお土産を頂く事にもなります・・・

だからこそ、「後の先(ごのせん)」という後出しジャンケンで迎え撃てる日程である、

明日からの黒い会合(金融政策決定会合)に期待したいところです・・・

さすがに短観の堅調さを見る限り、追加金融緩和に踏み切る事はないでしょうけど、

これまでにも言及していた「いざとなったら動くぞ」緩和を改めて強調すると共に、

消費税の引上げに合わせ追加金融緩和に動くという姿勢を改めて強調すれば、

「後の先」が功を奏して、円高にも歯止めが掛かるでしょう。

ドル円については明日にも遅行線が下抜けとなりますので、

明後日に結果の出る黒い会合にて「後の先」を炸裂して押し返さないと、

円高がさらに進行する、もしくは長引く事になり、

10月下旬から始まる2Q決算における上方修正期待も剥げ落ちますからね・・・

いやはや・・・黒ちゃんの「後の先」攻撃に期待するのみです。

もちろん安倍ちゃん会見への過剰期待もありましたので、

今回はそこそこの期待に留めておきますが、

黒い会合と会見がが空振りに終わるようだと、調整も長引くことにはなりそうです・・・

神様、仏様、黒田・・・いや、大黒様・・・あかん、あかん、調整も覚悟しておきましょう。


ということでもありますので、ポジティブに押し目の好機と捉えるならば、

下旬からの決算発表を見据えて、上方修正期待セクター選別という意味で、

改めて昨日発表された日銀短観を、項目別に分けて紐解いてみましょう。


 ①想定為替レート(ドル円) 上期94.77円、下期94.14円、通期94.45円

 ②「前回の最近DI」から「今回の最近DI」の伸びが目立つセクター

  ※全産業では8→13なので、変化幅の平均は5です。
  ※製造業全体としては4→12なので、変化幅の平均は8です。
  ※非製造業全体としては12→14なので、変化幅の平均は2です。

    (製造業) 窯業・土石製品(15→29)、電気機械(-4→9)、
           石油・石炭製品(-6→6)、生産用機械(-4→7)、
           自動車(16→27)、造船・重機(-14→-4)

    (非製造業) 物品賃貸(20→31)、建設(14→20)、卸売(6→11)


 ③今回の「最近DI」から「先行きDI」の伸びが目立つセクター

  ※全産業では13→13なので、変化幅の平均はゼロです。
  ※製造業全体としては12→11なので、変化幅の平均は-1です。
  ※非製造業全体としては14→14なので、変化幅の平均はゼロです。

    (製造業) 生産用機械(7→20)、鉄鋼(2→12)、業務用機械(8→17)
           金属製品(-5→4)、石油・石炭製品(6→13)

    (非製造業) 電気・ガス(-18→-3)、運輸・郵便(-2→6)、
            小売(8→13)、宿泊・飲食サービス(5→10)

 ④「最近DI」と「先行きDI」がそもそも高いセクター

  ※全産業の「最近DI」は13、「先行きDI」は13です。
  ※製造業全体の「最近DI」は12、「先行きDI」は11です。
  ※非製造業全体の「最近DI」は14、「先行きDI」は14です。

   ・最近DI 

    (製造業) 木材・木製品(48)、窯業・土石製品(29)、自動車(27)
           非鉄金属(18)、汎用機械(15)

    (非製造業) 通信(32)、物品賃貸(31)、対事業所サービス(28)
            対個人サービス(25)、不動産(24)、情報サービス(24)
            建設(20)

   ・先行きDI

    (製造業) 木材・木製品(52)、窯業・土石製品(29)、生産用機械(20)
           汎用機械(19)、業務用機械(17)、石油・石炭製品(13)
           自動車(13)、鉄鋼(12)、素材業種(12)、加工業種(12)

    (非製造業) 物品賃貸(31)、対事業所サービス(26)不動産(24)
            通信(24)、対個人サービス(22)、情報サービス(20)

 ⑤中堅企業と中小企業の「最近DI」と「先行きDI」

   ・最近DI

    (中堅企業) 全産業 5 、製造業 0 、非製造業 8
    (中小企業) 全産業 -4 、製造業 -9 、非製造業 -1

   ・先行きDI

    (中堅企業) 全産業 5 、製造業 2 、非製造業 7
    (中小企業) 全産業 -3 、製造業 -5 、非製造業 -2

 ⑥大企業の2013年度の売上高、経常利益、純利益計画

   ・売上高
 
     全産業 3.9%増、製造業 5.0%増、非製造業 3.2%増

   ・経常利益

     全産業 13.9%増、製造業 24.0%増、非製造業 6.2%増

   ・当期純利益

     全産業 50.0%増、製造業 2.1倍、非製造業 16.3%増


という感じでおます。

まず①については、今の為替水準と比較するとまだ余裕がありますので、

上方修正期待の剥落ということにはなっておりません。

②については、前回から今回の伸びが大きいセクター一覧なので、

2Q予想の上方修正期待セクターと言えます。

③については、最近から先行きの伸びが大きいセクター一覧なので、

通期予想の上方修正期待セクターと言えます。

④については、伸びではなく、そもそもDIの数値自体が高いセクターの一覧なので、

業績が堅調なセクターと言えます。

⑤については、中堅企業がプラス圏を視野に捉えつつあり、

中小企業もマイナスながら堅実に上昇しているので、

大企業だけという構図から徐々に下へ波及しつつあるということです。

⑥については見ての通りですが、今の為替水準から考えると、

製造業には更なる上ブレ余地もあると言えます。

①~⑥以外で気付いた点としては、設備投資と雇用の伸びがイマイチでしたが、

安倍ちゃんが設備投資増と雇用増を法人税引き下げの条件としていることから、

12月に約束通り法人減税の実施を決めるならば、伸びて行くでしょう。

但し法人減税は、消費増税の悪影響への穴埋め策でもあるので、

適用されるのは来期(14年度)ということですけどね。


以上の通り、10月下旬からの2Q決算の発表を見据えて、

あくまでセクター選別の参考の一つとしてご覧下さい。


さて、話を戻しますと、

「後の先」期待の黒い会合での結果が出る明後日までには(過剰期待は禁物ですが)

継続中の米財政コントだけでなく、今夜のECB理事会、ADP雇用、バーナンキ講演

明日のファストリの反応、中国サービス業PMI(政府サイド分)、

明晩の新規失業保険、ISM非製造業景況指数等が控えており、

現状ではADP雇用等のマクロ指標が堅調な結果となり、

米QE縮小観測が高まる方が、日本にとっては円安という恩恵がありそうですが・・・

とりあえず黒ちゃんの登場までは、方向感が定まりそうにはないです・・・


ということで、明日のスタンスについては、ほぼ変わりはないですけど、

短期の方について、主力大型株での持ち越し勝負は、

3-4日の黒い会合の結果が出るまでは、持ち越し勝負は控えた方がいいでしょう。

新興市場については、本日も活況が続いており(東証2部も)、

安倍ちゃんの空振りで主力大型株が冴えないようだと、

代わりに活況が継続しそうですから、テーマには吟味が必要ではあれど、

持ち越し勝負でもいいでしょう。

ゲーム関連銘柄においては、ガンホーはまだ危ういながらも、

他の銘柄はかなり調整は進んでおり、打診程度にちょっかいをかけてもよさそうです

明日は日米2+2会談でサイバー防衛分野協力の覚書調印が予定されているので、

ネットセキュリティ関連がもしかしたら面白いかもしれないですね(やや期待薄)。

バイオは安倍ちゃん会見が期待外れだったものの、

日本版NIHの創設には触れており、15日からの国会での薬事法改正案の成立、

他にもノーベル賞への期待、今週もバイオ関連の学会などなど、

ネタは豊富なので、中長期的には腰を据えて良さそうです。

不動産、REITについては、早速、承知済の消費税引上げを嫌気しておりますが、

安倍ちゃんは住宅ローン減税にも言及しており、

明後日に結果の出る黒い会合にて、今の混乱を収める追加緩和なり、

消費増税の悪影響を補う金融緩和に動くと改めて言及することで、

金利の低下は続くでしょうから、影響は一時的なもので終わりそうです。

そして東京五輪、各住宅指標面での改善ぶりも追い風ですから、

今後も引き続き中長期目線では買いでおます。

他の中長期の押し目狙いの方については、明後日の黒ちゃん次第では、

調整が長引く可能性が高まっておりますので、前述した短観も参考にしつつ、

引き続き好決算で下げている銘柄、割安中小型、好取組銘柄、

これらの押し目をシコシコと拾っていけばいいでしょう。

長期の方については、ひとまず黒ちゃん会合までは、

このまま王者の風格で構えておけばいいでしょう。

黒ちゃんが信用できないのならば、一旦外すのもありです。

下げたところで、長期の方にとってはノイズ程度に過ぎないとは思いますが・・・

米国がまさかのデフォルトになったら、有無を言わさず撤退ですけどね。


お手数ですが記事が参考になりましたら、下のタグをクリックして頂けると嬉しいです。
ランキングアップが励みになりますのでよろしくお願い致します。


 にほんブログ村 株ブログへ 
スポンサーサイト

コメント

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 不沈艦日記. all rights reserved.