こんばんはです。
コロナショックからちょうど一年が経過した翌日でもある昨夜は、
米長期金利がコロナ禍前の水準まで上昇しただけでなく、
一時的(フラッシュクラッシュ気味)に1.6%を超える場面があり、
イールドカーブ自体は縮小したわけではないですが、
これまで抑えられていた短期・2年金利も上昇しており、
ややドル高にも転じているので、さらに短期・2年金利の上昇と共に、
ドル高が進行することになれば、米バリュー株の重石となるだけでなく、
これまで踏ん張っていた原油、銅、商品(仮想通貨も)にも重石となり、
これらが崩れると、さらにリスクオフを加速させることになります。
しかも本日時点での米長期金利は低下したとは言え、
SP500の配当利回り(約1.48%)近辺で推移しているので、
リスクオフムードの高まりと共に、一気の債券買い・金利低下、
株売りというベタなリスクオフの動きになりやすい水準ですから、
金利低下バンザーイ!カネ余りバブルモードが再開するから押し目や!
と早合点はせずに、せめてドル安と共に原油・商品が踏ん張り、
リスクオフの動き自体が止まるのを見極めた方がいいでしょう。
もし更なる金利上昇と共に株売り、原油売り、商品売りとなれば、
過度なインフレ懸念だけでなく財政悪化懸念、
という金融政策がバカ(制御不能)になる最悪の可能性もあり、
そうなるとドル安も含めた米トリプル安の可能性もあり、
金融市場のダメージがどこまで拡がるのかも未知数になります。
恐らく現在の金融市場の反応(状況)を見る限り、
金利上昇をきっかけに先に述べたリスクオフになっている可能性が高く、
そうであればわかりやすい動きとも言えますので、
金融不安に陥らない限り、嵐が鎮まるのを待てばいいのですが、
財政悪化懸念等の最悪のシナリオとなれば、
実体経済へのダメージも同時進行となりかねないですからね。
最近はワクチンや金融&財政政策の効果による景気回復期待と共に、
良い金利上昇だとの意見も多くなっており、
実質金利から見ても否定は出来ない面もあるのですが、
シンプルに自分がコロナ禍の影響を受けている店を経営していたり、
事業をやっていたり、そこに勤めていたり、
何らかのローンを抱えていると想像すれば、
金利が上昇することはただの重石にしかならず、
せいぜい金融機関が喜ぶだけであり、
金融市場においてもリスク資産には重石になるだけなので、
実体経済がバブル期のような活気に満ちていたり、
せめてコロナ禍前以上のような状況にもでもならない限り、
現時点ではどうしても良い金利上昇とは思えず、
重石&ブレーキになるとしか思えないです。
従って財政悪化懸念等での歯止めのかからない金利上昇ではなく、
先に述べたリスクオフとなって金利が低下した方が、
結果的に現在の実体経済にも金融市場(リスク資産)にとっても
好ましい環境に向かうとも言えますので、
(当然ながら金融政策と財政政策の両輪体制ありき)
くれぐれも金融不安へ陥るところまでリスクオフが加速せず、
先走って来た金融市場「だけ」のガス抜きで終わることを願うばかりです。
ということで、リスクオフの動きがどこまで加速するのかは、
現時点ではわからないですし、本日は月末・週末の特殊な環境なので、
本日までの騒ぎ(ガス抜き)だったで終わるかも知れませんが、
とにかく事の発端&震源地は米金利を始め米国なので、
金利が低下・安定、ドル安、原油・商品も崩れず(仮想通貨も)、
商い伴う株高(特にグロース株)が継続するまでは(VIX低下も)、
リスクオフの動きが止まったとは言えないと見ておきましょう。
つまり今夜の海の向こうと週初&月初の日本市場の動きだけでは、
まだ安心はできないとも言えます。
新興市場も同様です。
良い週末をお過ごしください。
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コロナショックからちょうど一年が経過した翌日でもある昨夜は、
米長期金利がコロナ禍前の水準まで上昇しただけでなく、
一時的(フラッシュクラッシュ気味)に1.6%を超える場面があり、
イールドカーブ自体は縮小したわけではないですが、
これまで抑えられていた短期・2年金利も上昇しており、
ややドル高にも転じているので、さらに短期・2年金利の上昇と共に、
ドル高が進行することになれば、米バリュー株の重石となるだけでなく、
これまで踏ん張っていた原油、銅、商品(仮想通貨も)にも重石となり、
これらが崩れると、さらにリスクオフを加速させることになります。
しかも本日時点での米長期金利は低下したとは言え、
SP500の配当利回り(約1.48%)近辺で推移しているので、
リスクオフムードの高まりと共に、一気の債券買い・金利低下、
株売りというベタなリスクオフの動きになりやすい水準ですから、
金利低下バンザーイ!カネ余りバブルモードが再開するから押し目や!
と早合点はせずに、せめてドル安と共に原油・商品が踏ん張り、
リスクオフの動き自体が止まるのを見極めた方がいいでしょう。
もし更なる金利上昇と共に株売り、原油売り、商品売りとなれば、
過度なインフレ懸念だけでなく財政悪化懸念、
という金融政策がバカ(制御不能)になる最悪の可能性もあり、
そうなるとドル安も含めた米トリプル安の可能性もあり、
金融市場のダメージがどこまで拡がるのかも未知数になります。
恐らく現在の金融市場の反応(状況)を見る限り、
金利上昇をきっかけに先に述べたリスクオフになっている可能性が高く、
そうであればわかりやすい動きとも言えますので、
金融不安に陥らない限り、嵐が鎮まるのを待てばいいのですが、
財政悪化懸念等の最悪のシナリオとなれば、
実体経済へのダメージも同時進行となりかねないですからね。
最近はワクチンや金融&財政政策の効果による景気回復期待と共に、
良い金利上昇だとの意見も多くなっており、
実質金利から見ても否定は出来ない面もあるのですが、
シンプルに自分がコロナ禍の影響を受けている店を経営していたり、
事業をやっていたり、そこに勤めていたり、
何らかのローンを抱えていると想像すれば、
金利が上昇することはただの重石にしかならず、
せいぜい金融機関が喜ぶだけであり、
金融市場においてもリスク資産には重石になるだけなので、
実体経済がバブル期のような活気に満ちていたり、
せめてコロナ禍前以上のような状況にもでもならない限り、
現時点ではどうしても良い金利上昇とは思えず、
重石&ブレーキになるとしか思えないです。
従って財政悪化懸念等での歯止めのかからない金利上昇ではなく、
先に述べたリスクオフとなって金利が低下した方が、
結果的に現在の実体経済にも金融市場(リスク資産)にとっても
好ましい環境に向かうとも言えますので、
(当然ながら金融政策と財政政策の両輪体制ありき)
くれぐれも金融不安へ陥るところまでリスクオフが加速せず、
先走って来た金融市場「だけ」のガス抜きで終わることを願うばかりです。
ということで、リスクオフの動きがどこまで加速するのかは、
現時点ではわからないですし、本日は月末・週末の特殊な環境なので、
本日までの騒ぎ(ガス抜き)だったで終わるかも知れませんが、
とにかく事の発端&震源地は米金利を始め米国なので、
金利が低下・安定、ドル安、原油・商品も崩れず(仮想通貨も)、
商い伴う株高(特にグロース株)が継続するまでは(VIX低下も)、
リスクオフの動きが止まったとは言えないと見ておきましょう。
つまり今夜の海の向こうと週初&月初の日本市場の動きだけでは、
まだ安心はできないとも言えます。
新興市場も同様です。
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