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不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
米中首脳会談明けの今週
おはようございます。

注目の米中首脳会談については後述するとして、
週末の市場の動きを見ると、債券市場は週末が小動きだったものの、
基調としては警戒感なのか(金の堅調ぶりも継続しているので)、
米利下げを含む世界的な金融緩和を反映?催促?しているのか、
債券高(金利低下)基調が継続しており、
為替市場も週末の動きは小動きだったものの(円安、ポンド高)
足元のドル安・欧州通貨高基調は継続しており(円高は止まりつつも)、
やや警戒感のある動きであり、原油以外の資源も同様です。

一方、株式市場では、週末は月末・期末でもあったので、
やや商いは膨らんだものの(米株は大商い)、概ね堅調に終えており、
足元の基調としても米株は史上最高値近辺、英欧株は年初来高値近辺、
中国株も4月高値近辺、日本株も5月高値近辺、
ついでに原油も5月高値近辺に踏み留まっており(HY債も)、
株式市場も原油も薄商いで上昇して来た危うさはあれど、
債券、為替、金、原油以外の資源とは違ってお気楽な動きと言えます。
(VIXも現在は15近辺で落ち着いております)

果たして悲観色も混在する債券と為替と金(他の資源も)、
楽観色の強い株式と原油、どっちが正解なんや状態ですが、
足元の投機的な需給環境を見ると・・・

まずチーム悲観色の方は、
債券は大きな偏りはなくとも債券安(金利上昇)となる余地が大きく、
為替はドルに大きな偏りはなくとも(ドル高余地の方が大きい)、
ポンド高、ユーロ安となる余地が大きく、
円に至っては円売りポジが今年最低水準まで減少しているので、
単に買い越しに転じるのでは?と言われれば否定はできないですけど、
普通に考えると円安の余地がかなり大きい状況です。
金はかなり過熱しているので、下落余地が大きいです。

一方、チーム楽観色の方は、原油に過熱感はなく上昇余地の方が大きく、
株式市場も国内外共に過熱感はなく、国内では裁定買い残が、
カラカラな上に売り残との逆転状態も継続中、
信用買い残も2.17兆円程度、さらに国内外の巨額な自社株買い、
国内では月末までの配当金支払いピーク、ボーナス支給のピーク、
参院選まで忖度しそうな公金買いもあるでしょうから、
7月上旬のETF分配金捻出売出分(約5700億円)を差し引いても、
需給環境としては、株高余地の方が大きいと言えます。
(空売り比率は週末にコツン感のある高水準でしたが、月末要因もあり、
 単純に足元では売り圧力軽減とまでは言えない状況です。)

従って原油は中東リスクや明日からのOPEC総会次第ではありますが、
大人(需給)の都合で株式市場が正解となりそうな状況ではあります。

そしてそして・・・注目の米中首脳会談ですが、
両首脳が殴り合って会議場から鼻血を出して登場する事態とはならず、
かといって双方の関税撤廃(発動済分も)というミラクルにはならず、
対中関税第4弾の見送り、ファーウェイ規制の解除(火曜に検討とも)、
今後の通商協議再開で合意したようです。

御存知の通り、すでに発動している第3弾までの対中関税、
中国の報復関税、ファーウェイ等の中国企業への規制、これらだけでも、
足元のマクロ環境と企業業績は、日中欧は鈍化が顕在化しており、
米国だけはまだら模様ながら製造業の鈍化は顕在化しているので、
果たして第4弾の見送り、ファーウェイ規制解除(火曜に検討?)、
今後の通商協議再開だけで大丈夫なのか?
米中以外にも日米協議はこれから、米欧はこじれたままやけど?
という疑問はありますが、米中協議の再開と共に、
さらなる歩み寄りへの期待が高まることで、
景気は気からというようにマインドが改善すれば、
足元が鈍化していようとも先行きは明るい・・・
という都合の良い解釈になる可能性も無きにしも非ずです。

一応、世界的な金融緩和姿勢&期待に加え、
日中米の景気対策期待(特に米インフラ投資)が、
マクロ環境と企業業績、そして市場を下支えする効果があり、
先に述べた通り、需給面ではリスクオンとなる余地の方が大きいので、
今週発表される月初恒例のテンコ盛りな米経済指標、
今週の日中欧の経済指標、中旬以降の国内外の企業決算、
これらの結果もさることながら、
低調な結果が出た場合の市場の反応が注目です。

ということで米中首脳会談の結果は、
ファーウェイ規制解除に沸き立つ声も見られますが(火曜次第ですが)、
個人的には手放しで喜べる程の結果とまでは言えず、
かと言ってお手上げのドイヒーな結果でもないので、
まずは週明けの市場の反応(動き)を見て判断するしかないです。

もし、金利上昇(特に米金利)とドル高(円安)、
商いを伴った株高(原油高も)というリスクオンとなれば、
市場は足元の低調なマクロ指標や企業業績よりも先行き期待が勝り、
先に述べた需給環境も追い風や!というポジティブ解釈だと判断し、
短期の方も長期の方も小難しく考えず、素直に乗ればいいでしょう。
(明晩の米市場と日本株目線では円安に転じることも重要ですけどね)

ただしいつ起きるのかわからない米イランのドンパチ、
気まぐれなトランプマンのちゃぶ台返しツイート、
香港デモ激化によって中国の態度が硬化するとか、
欧州政治リスクは負うべきリスクと割り切るしかないですが、
米金利が3%に迫るような急騰だけは注視しておきましょう
(そう言えばトランプマンとカリアゲマンが会うようなので、
 日本株には多少の追い風にはなります)

そんな理想的なリスクオンではなく、先週までのように商いを伴わず、
過熱感の無い需給の巻き戻しだけが主導する一時的なリスクオンとか、
方向感のハッキリしない揉み合い相場が続くのならば、
米利下げを含む世界的な金融緩和や日中米の景気対策が発動されないと、
今週の月初恒例のテンコ盛りな米経済指標、中国と欧州の経済指標、
(明日の米ISM製造業が50割れとなるかも特に注目)
国内では明日の日銀短観(特に想定為替レートと業績見通し)、
中旬以降から本格化する国内外の企業決算、金利の急上昇、
先に述べたいつ起きるのかわからないリスク等の悪材料に対して、
敏感で脆い反応となってもおかしくないので、
長期の方は焦らず、短期の方は覚悟の上で割り切って乗るしかないです。

一方、冒頭で書いた足元の債券と為替市場が正解だったと言わんばかりに、
リスクオフ(米債券高、ドル安(円高)、株安(原油安も)となれば、
リスクオフの動きが止まるまで、
もしくは商いを伴ったリスクオンに転じるまで、
慎重に構えておくのが無難でしょう。
需給面から見ると何チャラショックとはならず、
株価の下値も限定的だとは思いますけど、焦る必要もないでしょう。

新興市場については、米中首脳会談は関係ないようにも見えますが、
最近は外国人の売買比率が高いというのもあり、
世界的なリスクオフとなれば、新興市場はリスク資産の最たるものとして、
過度に売られるのが相場の常ではありますので、
今週はひとまず国内主力大型株と同様にスタンスで構えておきましょう。
ただし薄商いでのリスクオンパターンとか、
先週までのようなハッキリしない動きが続けば、
新興市場に資金流入の可能性はありますけど、くれぐれもお気を付けて。

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