おはようございます。
我が国では決算発表が本格化しており、
まだまだ序盤戦ではありますが、注目の今期見通しについては、
週末時点では懸念されていた減益見通しラッシュにはなっていないものの、
終わった期の4Qの失速や今期の上期見通しが弱いものも多く、
減益見通しを発表する企業も自動車関連、総合電機、機械を始め、
徐々に増えつつはあります。
しかしながら週末時点の日本株は、決算に対する警戒モードは見られず、
むしろ想定為替レートよりも円安での推移が安心感を継続させており、
(1ドル105円の企業が多く、100円設定も増えつつあります)
黒田薬局会合では懸念されていたテーパリング観測も高まらなかったことも
堅調に週末を終えた日本株の追い風になっております。
シカゴ日経平均先物もほぼ横ばいの小幅安で帰って来ております。
(国内政治の空転はシカト状態です)
ただし週末に盛り上がった商いについては、素直に明るさも感じられますが、
我が国は3連休があるせいで月末だったので、
月末要因分を差しい引て見ておいた方がいいでしょう。
足元の需給環境としては、年初から先物主導で9兆円超売って来た外国人が
先々週までに3週連続で買い越しており、それと足並みを揃えるように
裁定買い残も増加傾向、僅かながら買い越しに転じていた円の巻き戻し、
空売り比率の低下傾向も続いており(規制有はまだ高水準)、
それとは逆に足元で売り越しに転じている個人を嘲笑うかのような動きです
(信用買い残は20日時点でも3.45兆円と依然として高水準)
以上の通り、国内目線だけで見れば、
需給的にも外国人主導(先物主導)の日本株高・円安余地が大きいので、
今後の決算発表が減益見通しラッシュとはならずに堅調であれば、
現物への商いも膨らみながらの堅調な展開も期待出来るのですが・・・
御存知の通り、日本株は世界の景気敏感株であり、米国の子分でもあり、
日本企業の業績に影響する為替市場は、海の向こうの要因が大きいので、
現時点での国内環境が良好であろうとも、ざわつきの主役である米国を始め
海の向こう次第であり、日本株の主役である外国人も同様なのが現実です。
そんな海の向こうですが、英欧市場も堅調であり、
新興国も警戒する程の目新しい動きは見られないのですが、
中国とロシアの危うい動きは続いており、
足元では金以外の金属安、穀物高というキナ臭い動きがあり、
主役である米国については、嵐の前の静けさのような動きです。
週末は米GDPが低調だったことや、我が国と違い月末ではなかったこと、
1日にはアップル決算、2日にはFOMCを控えた週末だったので、
米株の薄商いと方向感のない動きも仕方ないのですが、
これまでの米企業決算の8割が堅調だったにも関わらず、
依然として嵐の前の静けさのような薄商いが続いております。
足元では米景気と米企業業績、米株(原油等の商品も)にとって、
重石となる米長期金利とドルが上昇傾向であり(LIBORも上昇中)、
週末はドルが横ばいながら米長期金利低下となり、
低下すればイールドカーブ縮小という先行き懸念な現象が現れるので、
長期金利上昇に対する米企業業績と米マクロ環境の耐久力確認、
(イールドカーブ縮小は先行き懸念ではないとの確認)
それに合ったFRBの金融政策の方向性も確認する必要があり、
それらが確認されるまでは、嵐の前の静けさな薄商いも仕方ないかと・・
現時点での米企業業績は、先にも述べた通り耐久力を感じる堅調ながらも、
目玉のアップルを始め終盤戦の米企業決算の発表が残っており、
マクロ環境については、週末の低調だったGDP以外にも、
足元では先行指標となるマインド系指標が鈍化しており、
雇用統計を含む月初恒例の米経済指標テンコ盛りウィークが、
来週には控えている状況なので、
現時点ではマクロ環境の耐久力が確認されたとは言えないですし、
明確に払拭されてない貿易戦争懸念も再燃すれば、
米企業業績とマクロ両面で耐久力を悪化させることになるので、
これらを踏まえた上で金融政策を決める2日のFOMCも注目です。
足元の海の向こうの需給環境としても、
米長期債売りのポジは今年最高水準まで積み上がっており、
ユーロ買いのポジは過去最高水準近辺、ポンド買いも今年最高水準近辺、
円は先に述べた通りなので、相対的にドル高の余地が大きく、
原油の買いポジは過去最高水準、米信用買い残は高水準なので、
米債券買い(米金利低下)ながらドル高、原油安(商品安)、米株安
というドル高版リスクオフとなる余地が大きい需給環境ではあります。
(実際にリスクオフとなればドル安となる可能性が高いですけどね)
そしてこれら米企業決算、マクロ指標、貿易戦争、
米金融政策(米金利動向)に関わるものも含め、
今週の重要なイベントは以下の通りです
(今週のイベントの詳細は前日の記事を御参照ください)
30日 満月、中国4月PMI、米4月個人消費支出
1日 4月新車販売、欧州、中国、アジア主要市場休場
アップル決算、米4月ISM製造業、米4月新車販売
EU及び韓国等に課した輸入関税適用猶予期限
2日 国内ユニクロ売上高、中国4月財新製造業PMI
ユーロ圏1-3月期GDP・速報値
FOMC、米4月ADP雇用、テスラ決算
米財務省が今四半期の資金調達計画発表
3日 ユーロ圏4月消費者物価・速報値
米3月貿易収支、雇用関連指標、米4月ISM非製造業
4日 中国4月財新サービス業PMI
米4月雇用統計、アリババ決算
見ての通りなので、今週は1日のアップル決算、2日のFOMC、
というワンツーパンチであり、米金利への警戒感と耐久性確認からも、
FOMCでの舵取りが重要だとは思うのですが
今回のFOMCはパウエルおじさんの会見もないので、
1日のアップル決算がヤマ場と構えておいた方がいいでしょう。
1日にはマインド系指標のISM製造業、米新車販売、
輸入関税猶予適用期限というのもありますのでね。
アップル決算については、足元の半導体懸念やITへの規制強化懸念
といった思惑先行の懸念とは違い、リアルな懸念材料を伴っている面もあり
リンゴが木から落ちるアップルショックとなる可能性も否めないです。
以上の通り、冒頭で書いたような国内目線(環境)だけでは、
日本株高・円安が続く状況とは言えないのは明らかではありますので、
アップルを始め米企業決算が堅調な結果となり、
貿易戦争も再燃することなく、マクロ指標も堅調な結果となり、
FOMCも市場が納得する結果となれば、米金利上昇への耐久性確認、
イールドカーブ縮小による先行き懸念も和らぐことになり、
足元の需給環境にも屈しない米金利上昇(イールドカーブ拡大)ドル高、
商いを伴った米株高、原油も崩れず、日本は円安・株高
という展開になる可能性が高いですが・・・
逆にこれらがネガティブな結果となれば2月のように、
一気に米金利低下(債券買い)、ドル安(需給的にはドル高かも)、
米株安(VIX上昇)、原油安(商品安、金堅調)
というベタな債券買い・株売りのリスクオフとなり、
(FOMCの采配次第では米トリプル安の可能性も・・・)
ドル高であろうとドル安であろうとリスクオフの円高・日本株安となります
とりあえずどちらに転ぶかのきっかけになるのは、
1日のアップル決算か2日のFOMCとなるでしょうけど、
先にも述べた通り、1日(日本時間2日早朝)のアップル決算に対して、
身構えておくのがいいでしょう(新興市場も同様でおます)。
ちなみに私としては、現時点ではリスクオフシナリオと見ており、
そうなれば早くとも輸入関税の方向性が明確になって来る6月まで、
もしくは次の決算シーズンである7月まで長引きそうではあります。
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我が国では決算発表が本格化しており、
まだまだ序盤戦ではありますが、注目の今期見通しについては、
週末時点では懸念されていた減益見通しラッシュにはなっていないものの、
終わった期の4Qの失速や今期の上期見通しが弱いものも多く、
減益見通しを発表する企業も自動車関連、総合電機、機械を始め、
徐々に増えつつはあります。
しかしながら週末時点の日本株は、決算に対する警戒モードは見られず、
むしろ想定為替レートよりも円安での推移が安心感を継続させており、
(1ドル105円の企業が多く、100円設定も増えつつあります)
黒田薬局会合では懸念されていたテーパリング観測も高まらなかったことも
堅調に週末を終えた日本株の追い風になっております。
シカゴ日経平均先物もほぼ横ばいの小幅安で帰って来ております。
(国内政治の空転はシカト状態です)
ただし週末に盛り上がった商いについては、素直に明るさも感じられますが、
我が国は3連休があるせいで月末だったので、
月末要因分を差しい引て見ておいた方がいいでしょう。
足元の需給環境としては、年初から先物主導で9兆円超売って来た外国人が
先々週までに3週連続で買い越しており、それと足並みを揃えるように
裁定買い残も増加傾向、僅かながら買い越しに転じていた円の巻き戻し、
空売り比率の低下傾向も続いており(規制有はまだ高水準)、
それとは逆に足元で売り越しに転じている個人を嘲笑うかのような動きです
(信用買い残は20日時点でも3.45兆円と依然として高水準)
以上の通り、国内目線だけで見れば、
需給的にも外国人主導(先物主導)の日本株高・円安余地が大きいので、
今後の決算発表が減益見通しラッシュとはならずに堅調であれば、
現物への商いも膨らみながらの堅調な展開も期待出来るのですが・・・
御存知の通り、日本株は世界の景気敏感株であり、米国の子分でもあり、
日本企業の業績に影響する為替市場は、海の向こうの要因が大きいので、
現時点での国内環境が良好であろうとも、ざわつきの主役である米国を始め
海の向こう次第であり、日本株の主役である外国人も同様なのが現実です。
そんな海の向こうですが、英欧市場も堅調であり、
新興国も警戒する程の目新しい動きは見られないのですが、
中国とロシアの危うい動きは続いており、
足元では金以外の金属安、穀物高というキナ臭い動きがあり、
主役である米国については、嵐の前の静けさのような動きです。
週末は米GDPが低調だったことや、我が国と違い月末ではなかったこと、
1日にはアップル決算、2日にはFOMCを控えた週末だったので、
米株の薄商いと方向感のない動きも仕方ないのですが、
これまでの米企業決算の8割が堅調だったにも関わらず、
依然として嵐の前の静けさのような薄商いが続いております。
足元では米景気と米企業業績、米株(原油等の商品も)にとって、
重石となる米長期金利とドルが上昇傾向であり(LIBORも上昇中)、
週末はドルが横ばいながら米長期金利低下となり、
低下すればイールドカーブ縮小という先行き懸念な現象が現れるので、
長期金利上昇に対する米企業業績と米マクロ環境の耐久力確認、
(イールドカーブ縮小は先行き懸念ではないとの確認)
それに合ったFRBの金融政策の方向性も確認する必要があり、
それらが確認されるまでは、嵐の前の静けさな薄商いも仕方ないかと・・
現時点での米企業業績は、先にも述べた通り耐久力を感じる堅調ながらも、
目玉のアップルを始め終盤戦の米企業決算の発表が残っており、
マクロ環境については、週末の低調だったGDP以外にも、
足元では先行指標となるマインド系指標が鈍化しており、
雇用統計を含む月初恒例の米経済指標テンコ盛りウィークが、
来週には控えている状況なので、
現時点ではマクロ環境の耐久力が確認されたとは言えないですし、
明確に払拭されてない貿易戦争懸念も再燃すれば、
米企業業績とマクロ両面で耐久力を悪化させることになるので、
これらを踏まえた上で金融政策を決める2日のFOMCも注目です。
足元の海の向こうの需給環境としても、
米長期債売りのポジは今年最高水準まで積み上がっており、
ユーロ買いのポジは過去最高水準近辺、ポンド買いも今年最高水準近辺、
円は先に述べた通りなので、相対的にドル高の余地が大きく、
原油の買いポジは過去最高水準、米信用買い残は高水準なので、
米債券買い(米金利低下)ながらドル高、原油安(商品安)、米株安
というドル高版リスクオフとなる余地が大きい需給環境ではあります。
(実際にリスクオフとなればドル安となる可能性が高いですけどね)
そしてこれら米企業決算、マクロ指標、貿易戦争、
米金融政策(米金利動向)に関わるものも含め、
今週の重要なイベントは以下の通りです
(今週のイベントの詳細は前日の記事を御参照ください)
30日 満月、中国4月PMI、米4月個人消費支出
1日 4月新車販売、欧州、中国、アジア主要市場休場
アップル決算、米4月ISM製造業、米4月新車販売
EU及び韓国等に課した輸入関税適用猶予期限
2日 国内ユニクロ売上高、中国4月財新製造業PMI
ユーロ圏1-3月期GDP・速報値
FOMC、米4月ADP雇用、テスラ決算
米財務省が今四半期の資金調達計画発表
3日 ユーロ圏4月消費者物価・速報値
米3月貿易収支、雇用関連指標、米4月ISM非製造業
4日 中国4月財新サービス業PMI
米4月雇用統計、アリババ決算
見ての通りなので、今週は1日のアップル決算、2日のFOMC、
というワンツーパンチであり、米金利への警戒感と耐久性確認からも、
FOMCでの舵取りが重要だとは思うのですが
今回のFOMCはパウエルおじさんの会見もないので、
1日のアップル決算がヤマ場と構えておいた方がいいでしょう。
1日にはマインド系指標のISM製造業、米新車販売、
輸入関税猶予適用期限というのもありますのでね。
アップル決算については、足元の半導体懸念やITへの規制強化懸念
といった思惑先行の懸念とは違い、リアルな懸念材料を伴っている面もあり
リンゴが木から落ちるアップルショックとなる可能性も否めないです。
以上の通り、冒頭で書いたような国内目線(環境)だけでは、
日本株高・円安が続く状況とは言えないのは明らかではありますので、
アップルを始め米企業決算が堅調な結果となり、
貿易戦争も再燃することなく、マクロ指標も堅調な結果となり、
FOMCも市場が納得する結果となれば、米金利上昇への耐久性確認、
イールドカーブ縮小による先行き懸念も和らぐことになり、
足元の需給環境にも屈しない米金利上昇(イールドカーブ拡大)ドル高、
商いを伴った米株高、原油も崩れず、日本は円安・株高
という展開になる可能性が高いですが・・・
逆にこれらがネガティブな結果となれば2月のように、
一気に米金利低下(債券買い)、ドル安(需給的にはドル高かも)、
米株安(VIX上昇)、原油安(商品安、金堅調)
というベタな債券買い・株売りのリスクオフとなり、
(FOMCの采配次第では米トリプル安の可能性も・・・)
ドル高であろうとドル安であろうとリスクオフの円高・日本株安となります
とりあえずどちらに転ぶかのきっかけになるのは、
1日のアップル決算か2日のFOMCとなるでしょうけど、
先にも述べた通り、1日(日本時間2日早朝)のアップル決算に対して、
身構えておくのがいいでしょう(新興市場も同様でおます)。
ちなみに私としては、現時点ではリスクオフシナリオと見ており、
そうなれば早くとも輸入関税の方向性が明確になって来る6月まで、
もしくは次の決算シーズンである7月まで長引きそうではあります。
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