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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
足元の動きから見ると・・・
こんばんはです。

昨夜の堅調な米経済指標を受けて、
株式市場と為替市場は素直に楽観的な反応となりましたが、
債券市場は米債券を始め大して債券安とはならず(金利は上昇せず)
依然として警戒感が漂っている水準に留まっております・・・

果たしてどちらが正しいのかという議論はありますが、
現状がチグハグな動きであることは事実です。

足元の海の向こうの需給環境についても、
米株買い、米債券買い、ドル売り、ユーロ買い、原油買いの各ポジは、
いつ巻き戻しが起きてもおかしくない水準までガスが溜まっていたので
(円売りポジは減ったとは言え高水準。国内の需給環境は過熱してない)
昨夜の動きを見る限りでは為替市場だけが(原油も)、
ガス抜きの巻き戻しになっている動きということは、
遅かれ早かれ米株も米債券も巻き戻しが起きることになり、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株安
という全てが揃い踏みで巻き戻す動きになりしそうですし、
先日も書いた最悪の展開としては、
米債券安(米金利上昇)ドル安、米株安というトリプル安なだけに、
足元の為替市場だけの巻き戻しは不気味ではあります・・・

まぁいずれ起きるかもしれない巻き戻しや最悪の展開はともかく、
昨夜の動きを見る限りでは、債券市場だけが警戒モードなので、
今夜の米経済指標だけでなく、明日の雇用統計、ISM製造業、
足元で鈍化の続いている米新車販売台数、
これら全てが堅調な結果になっても債券市場の警戒感が変わらなければ
あくまで「現状」の動きとしては、
米金融政策のバランスシート縮小を含む引き締め姿勢、
米財政問題(債務上限引き上げと米予算案)、格付け機関の格下げ懸念、
といった債券売り要因を懸念しているというよりも、
カリアゲマンリスクへの警戒(米国本土が戦場にならない有事リスク)、
トランプマン政権の機能不全と政策実行力への疑念(支持率低下も含む)
米景気の足元の堅調ぶりでなく先行きへの警戒感(ハリケーン被害含む)
さらに今夜以降の米経済指標が低調になるかもしれないという警戒感、
そもそも鈍化の続いている物価への懸念(米国だけでなく世界的に)、
これらを見込んだ米金融政策の引き締め姿勢の鈍化懸念、
といった債券買い(リスクオフ)要因を反映した動きと言えます。

そうだとすると、今夜以降の米経済指標については、
深刻なほどに低調な結果になるとも思えないですし、
同時に米景気の先行き懸念(ピークアウト)というのは
ハリケーン被害は未知数ながらも現段階では飛躍した見方と言えるので、
結果的にカリアゲマンとトランプマンのリスク、
物価の鈍化が続く状況では米金融政策の引き締めは困難、
というものに対して、足元の債券市場は警戒しているということであり
同時にこれらが先行きというよりは目の前の焦点&懸念材料と言えます。

カリアゲマンリスクについては、
実際に米朝のドンパチが起きるとか日本へ着弾することはわかりまへんけど
一昨日以上の挑発行為は十分にあり得ることです。

そういえば何やら安倍ちゃんマンが官邸に泊まった日の翌朝には、
カリアゲミサイルが飛んでいるという規則性があるとか・・・

この規則性が発覚した時点でどうやねんという気もしますが、
カリアゲミサイルが実際に飛んでアラートが鳴り響くよりも前に、
安倍ちゃんマンが官邸に泊まることが知れ渡った時点で、
市場は先んじて警戒モードに入る可能性はあります・・・(笑)
総理番記者のツイッターでもフォローした方がいいのでしょうか・・・
あるのかどうかも調べてませんけどね。

そしてトランプマンリスクと米景気や米金融政策動向については、
先に述べた通りです。

以上の通りなので、目先の動きとしては、

現状の警戒と楽観の入り混じるチグハグモードが続くのか・・・
(米英欧債券高(金利低下)ドル高、株高、日本は円安株高)
警戒が正解のリスクオフモードに戻るのか・・・
(米英欧債券高(金利低下)ドル安ユーロ高、株安、日本は円高株安)
全てが揃い踏みでの巻き戻しモードとなるのか・・・
(米英欧債券安(金利上昇)ドル高、株安、日本は円最強高株安)
最悪の展開が前倒しでやって来るのか・・・
(米英欧債券安(金利上昇)ドル安、株安、日本は円安ながら株安)
まさかまさかのトランプラリーになるのか・・・
(米英欧債券安(金利上昇)ドル高、株高、日本は円安株高)

目先としては下の三つのシナリオではなく、
警戒が正解のリスクオフモードに戻ると見ておりますが、
燻ったリスクが再燃せず、今夜以降の米経済指標が堅調ならば、
今週一杯(明日まで)はチグハグモードが続きそうではあります。

ただし明日は月初ながらも米国が三連休前の週末であり、
先に述べた雇用統計、ISM製造業、米新車販売も発表されるので
明日の我が国はザラバ中が平和だったとしても、
明晩の米国はどうなってもおかしくない状況です。

昨夜から本日までの動きを見る限りでは、
警戒と楽観の入り混じるチグハグモードなのはもちろんのこと
株式市場は楽観と言いながらも海の向こうは薄商いであり
我が国に至ってはお化粧も含む月末にも関わらず薄商いなので
4月とおんなじやから底打ちしたんや!という見方もありますが
アテにならん薄商いでの反発(楽観ぶり)と見ておくのが妥当です。
上値余地も知れてるでしょうしね。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

週跨ぎでの持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り、現状は明確な方向感のない動きが続いている状況であり
明晩の米国市場はどう反応してもおかしくないので、
明日はいつも書いている米株先物高、円安状況が続いていようとも、
その日限りの勝負に留めておきましょう。
明晩の米国が堅調ならば、週明けは米国が休場という鬼の居ぬ間なので
週明けに悔しい思いをするかもしれませんが、
そうなったとしても御縁が無かったと割り切りましょう。

腰を据えて構えている方については、繰り返し言って来た通り、
余裕のある方には、もはやどうこう言うつもりはないですが、
まさかの商いを伴ったトランプラリー(リスクオン)が再開でもしない限り
不穏な動きになった時点でさっさと撤退することをオススメします。
従って現状としては、決算を終えた銘柄から、
新たな銘柄を探す時間に費やせばいいでしょう。

新たに腰を据えて参戦する方については、当然ながら個別にもよりますけど
以上の通り、そもそも腰を据えて参戦する時期ではないと見ておりますが
目先としても現状のアテにならんチグハグモードの継続、
明晩の米国リスクや燻ったリスクの再燃リスクもありますので、
明日に関しては新たに腰を据えた参戦は控えておきましょう。
今は決算を終えた銘柄から新たな銘柄を探す時間に費やせばいいです。

新興市場については、本日もJQがそれなりの商いを伴って続伸し
マザーズも薄商いながらも続伸しており、
昨日の様なゲームセクターの崩れが連鎖する不穏な動きも軽微だったので、
割り切って乗るのもアリと言えますが・・・
本日は月末という特殊な日でもあり、
何より先にも述べた通り、海の向こうや主力大型株は
本格反発とは言えない薄商いのチグハグモードであり、
燻ったリスクや明晩の米国リスクもありますので、
これらをきっかけに海の向こうや主力大型株が、
再び薄商いでのリスクオフへと転じる程度ならば、
代わりに新興市場へ資金が流入する可能性もありますが、
商いの伴ったリスクオフへと転じてしまうと
日本の新興市場だけは別世界とは言えませんので、
明日に限っては今夜の海の向こうがどうであろうとも、
明日の日本時間がどんな動きになろうとも、慎重に立ち回りましょう。

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