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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
年越しを前に
こんばんはです。

昨夜の海の向こうをきっかけに、本日の日本株は大納会前日ではあるものの、
動きとしても海の向こうと同様、債券買い・株売りのベタな動きだったので、
(日経平均は久々に256円安と大幅に下げ、トピも1.2%安)
掉尾の一振でもなく、掉尾の不振となりそうな動きでおました・・・

売買代金についても、過保護な東芝が約7.9%を占めたものの、
東芝分を差し引いても1.9兆円ですから、
昨日(1.56兆円)よりも商いの伴った下げであり、
空売り比率も大統領選直後の11/9以来の40%超えとなり(41.1%)
下げゴリラ先生の気配も感じたりします(笑)

そしてきっかけとなった昨夜の米株は相変わらずの激薄商いではありますが、
久し振りにダウは3桁の下げとなり、SP500とナスは更に下げており
みんなが注目しているダウの20000ドル到達はお預けとなるのか・・・
同じくみんなが注目しているトランプ大統領就任式までラリーが続く
というシナリオもお預けになるのか・・我が国も掉尾の不振で終わるのか・・

一応、昨夜の米国市場の動きを改めて見ると、
米債券高(米金利低下)、ドル高(円最強高)、米株安(激薄商い)、原油安
金は続伸、VIXは上昇となっており
ドル以外は大統領選以降からのトランプラリー&油高ラリーが、
巻き戻しの動きとなっておりますが、
日本時間に入ってからはドル安が進行しているので、
何とか踏ん張っている米株と原油がさらに崩れると、
一気に巻き戻し&リスクオフとなってしまいます。

昨夜の欧州市場については、
英欧債券高、英欧株高・南欧株安(激薄商い)となり
チグハグな動きではありますが、英欧銀行株は下げております(米銀行株も)

以上の通り、海の向こうの動きとしては、さらにドル安が進み、
米株・原油が崩れることで、全て反転する本格的な巻き戻しとなるのか・・
年末の手仕舞いも含めた年を跨ぐ程度の一服なのか・・・
それとも新年度入りだったことでの一日だけの一服で終わり、
トランプラリー&油高ラリーが再開となるのか・・・

とりあえず今夜以降の動き次第ではありますが、
昨夜のきっかけとしては、米11月中古住宅販売保留指数が悪化したからとか
米2年債入札が堅調だったからとか言われておりますが
いずれにせよこれらを口実にして動くのであれば、
米金利上昇の悪影響が米住宅市場に及んでいるという理由(口実)となり、
雇用と共に住宅を重視しているFRBの利上げ姿勢への見方も鈍化することで
昨夜の米債券高(米金利低下)を始めとする巻き戻しが継続し
世界的にも債券買い・株売りモードになる可能性はあります。

当然ながら米金利上昇の悪影響ということは、
ドル高の悪影響ということでもあり、米製造業への悪影響も意識されます。

しかも来週(年明け)は、月初恒例の米経済指標テンコ盛りウィークであり、
3日には米12月ISM製造業、4日は米12月新車販売台数、
5日は米12月ADP雇用リポート&米12月ISM非製造業&原油在庫、
週末には米11月貿易収支、大トリの米12月雇用統計を控えており、
米マクロ面での米金利上昇(米債券安)ドル高の影響が確認され、
同時にFRBの米利上げのサジ加減も変わる可能性があるので、
これらの米経済指標が悪ければ、トランプラリーの巻き戻しとなり、
米経済指標が良ければ、トランプラリーの継続・加速となります。

足元の米経済指標を見る限り、低調な米経済指標は出そうにないですけど、
織り込み済とか出尽くしとか理由はいくらでも付けられるので、
一応、動くきっかけイベントとしては要注意ではあります。

そして来週(年明け)ではなく超目先である今夜以降の年内イベントとしては
今夜は低調だと巻き戻しを加速させることになる米新規失業保険、
油高ラリーにまで水を差すかもしれない米週間原油在庫、
昨日と同様に堅調な結果だと巻き戻しを加速させる米7年債入札、
大納会となる明日は、何時の発表なのかわかりませんが、
日銀が当面の長期債買入の運営について発表、
米債券市場と英独市場が短縮取引&年内最後の取引となる明晩は、
低調だと巻き戻しを加速させる米12月シカゴ購買部協会景気指数
油高ラリーにまで水を差すかもしれない米石油掘削リグ稼働数、
1日は旧正月やから新年じゃないアルヨな中国の12月PMI、
OPEC加盟国・非加盟国が減産を開始
といったところです。

以上が日程の決まったリスクですが、燻っているリスクとしては、
中国の財政リスク、欧州での金融リスクと政治リスク、テロリスク、
最も予期できないリスクとしては、新年モードで御機嫌なトランプマンが、
余計なこと(ドル高牽制等)を呟くリスクといったところです(笑)

ということで、残念ながら期待していた掉尾の一振ではなく、
掉尾の不振となりそうな動きとなってしまいましたが、
正月休暇の4連休入り前日であり、年内最終日となる明日のスタンスとしては
以上のような状況を考慮して、4連休跨ぎをするのかどうかを判断しましょう

一応、明日のスタンスを書いておくと、

年越しでの持ち越し短期勝負の方は、今夜の海の向こうを経て、
米債券安(米金利上昇)ドル高、米株高、原油高
というトランプラリーと油ギッシュラリーが復活していれば、
結果的にリスクオフとはならず、我が国の円安株高ラリーも継続するので、
これらラリーの基調さえ崩れていなければ、
先に述べたリスクは覚悟の上で、割り切って勝負するのは自由ですが・・
わざわざ短期で年越し勝負をするほどの旨味は感じられないので、
明日はその日限りの勝負に留めておくのが無難でおます。

そして繰り返し書いている通り、最も重要なのは米債券とドルの動きですが、
リスクオン・オフスイッチの役割を担っているのは米株と原油でおます。

腰を据えて構えている方については、足元の巻き戻しの動きはともかく、
繰り返し書いている通り、中長期的な明るい見通しに変わりは無いですし、
そもそもここまで上昇すると余力も十分にあるでしょうから、
一服モード入りになろうとも、少々のリスクオフになろうとも、
起点となった大統領選直後の安値を割るまで・・・とは言いませんが、
せめて18000円?18500円?を割るか、いや19000円を割るか、
シンプルに商いを伴う日米株安、米債券高(金利低下)ドル安(円高)原油安
という大統領選後のラリーが全て反転するリスクオフとなるか・・・
どれを撤退の目途にするのかは自由ですが、
これらの動きとならない限りは王者の風格で構えておきましょう。

新たに腰を据えて参戦する方については、
同じく中長期的な明るい目線に変わりはないので、
上記の水準を割るか、全て反転するリスクオフとなった場合は、
潔く撤退するという姿勢だけを忘れなければ、
一服モードになろうとも、個別のタイミングで自由に参戦すればいいです。
ただし明日はわざわざ新たに参戦しなくともいいとは思いますけどね。

新興市場で勝負する方については、
本日は下げたものの昨日よりは商いが減少しており、
昨日までは商いの伴った上昇が続いておりましたので、
明日が商いの伴った下げとならない限り、
下げゴリモードに転じたとは言えず、勝負目線でいいとは思いますが、
年越しという短期勝負については、控えておいた方が無難でおます。
新興市場の中長期的な目線については、懲りずにポジティブですけどね。

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