不沈艦日記
マーケット展望、想定為替レート、月次売上データなどなど。
アベノミクスラリー・シーズン2に向けて、まずは・・・
さぁ!いよいよイベント特盛りつゆだくの9月入りでおますが・・・

まず、週末の海の向こうは、
イラクとウクライナの地政学リスクが一時的に材料視されたようですが、
注目度の高かった欧米インフレ指標に波乱は無く、その他の経済指標も堅調となり、
欧米市場はこれといった大きな動きはありまへんでした。

ということで、週末のピンポイントではなく、週末までのマーケットの動きを確認すると
簡単に言えば、世界的な株高・債券高、ドル以外は通貨安、商品安と言えます。

地域別にそれぞれを紐解いて見ると・・・

 ※◎高値更新状態 ○高値圏維持 ▲出遅れ ×安値圏

 ・米国    株◎ 債券◎ 通貨◎
 ・アジア   株◎ 債券◎ 通貨◎ ※インドネシア、フィリピン、台湾の債券は▲
                       ※通貨はインドネシアとシンガポールが▲
                        インドが●
 ・資源国   株◎ 債券◎ 通貨▲
 ・アフリカ  株◎ 債券◎ 通貨▲ ※ナイジェリアとガーナの株は▲
 ・中東諸国 株◎ 債券◎ 通貨▲ ※株はパレスチナ、レバノン×、ヨルダン▲
                       ※なぜかイラクの通貨は○
 ・アルゼ   株◎ 債券× 通貨× ※CDS上昇
 ・中国    株○ 債券▲ 通貨◎
 ・イスラエル 株○ 債券◎ 通貨×
 ・ウクラ   株○ 債券▲ 通貨× ※CDS上昇
 ・日本    株▲ 債券◎ 通貨×
 ・ユーロ圏  株▲ 債券◎ 通貨× ※フィン、蘭、スロベニア、ルクセン株は◎
 ・欧州    株▲ 債券◎ 通貨× ※ルーマニア、クロアチア、セルビア、
                         モンテネグロの株は◎
 ・ロシア   株× 債券× 通貨× ※CDS上昇

ちなみに商品、VIX指数、PER等は・・・

 ・金、銀、プラチナは×
 ・銅は▲
 ・小麦、コーン、大豆等の穀物は× ※小麦とCRB指数は反発の兆し
 ・原油、天然ガスは× ※やや反発の兆しも安値圏
 ・VIX指数は11.98と低水準
 ・銀行間金利も低水準で落ち着いている。
 ・PER・・・日本より割安なのはロシア、中国、香港、トルコ、ハンガリー、ブラジル
       ノルウェー、イスラエル、独、英といったところです。

以上に加え、各国の金融政策、ファンダメンタルズも加味して見ると、
やはり米債券高が最も違和感のある動きです(結果的にドル高と他国通貨安も)。
さらに地政学リスクを加味して考えれば、違和感が多少は和らぎますけど、
値動きとしてもイエレンおばさんがFRB議長に就任して以来、
大してガス抜きすることもなく債券高が進行しており、株価以上に加熱しております。
FRBがQE縮小の最中ですから、QEの副作用である金利急騰(米国債安)は、
QE縮小完了まで何としても避けたいからこそ、イエレンらによるハト姿勢な口車、
そして地政学リスクを仕掛け・・・いや、過剰に煽っていると疑いたくもなる程、
違和感のある米債高(世界的な債券高も含む)でおます。

米債券高以外の違和感ではアルゼンチンの株高、アジア通貨高くらいでしょうか・・・
意外に動きとしては中国がまともだったりします(笑)

そして地政学リスクとしては、今のところ市場がリアルに反応しているのは、
ウクライナ情勢だけであり、中東がやや反応が現れつつあるという程度です

ということを踏まえ、
怒涛のイベントラッシュの幕開けとなる今週のスケジュールも加味しながら、
展望を占って参りますので、まずはスケジュールからご覧下さい。
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国内海外
1(月)4-6月期法人企業統計(8:50)中国8月製造業PMI(10:00)
8月マークイット製造業PMI確報値(10:35)中国8月HSBC製造業PMI・確報値(10:45)
8月自動車販売台数(14:00)インドネシア8月消費者物価(13:00)
7月末税収実績(15:30)タイ8月消費者物価(13:30)
8月百貨店売上高独4-6月期GDP・確報値(15:00)
スペイン8月製造業PMI(16:15)
モディ印首相来日(31日-9月3日)イタリア8月製造業PMI(16:45)
 ※茂木経済産業相と会談(10:40)仏8月製造業PMI・確報値(16:50)
 ※安倍首相と会談(午後)独8月製造業PMI・確報値(16:55)
東京国際金融センター推進会議のユーロ圏8月製造業PMI・確報値(17:00)
 初会合(15:00)英8月製造業PMI(17:30)
社会保障審議会児童部会(15:00)ギリシャ4-6月期GDP・確報値(18:00)
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)ブラジル8月貿易収支(27:00)
 第10回北小委員会(1-4日)
福島県が中間貯蔵施設の受け入れをメルケル独首相講演(23:30)
 政府へ正式に回答予定ブレッド戦略フォーラム(1-2日)
ソニーがPS4国内販売戦略発表会 ※欧州各国の首脳・外相らが参加
TPP参加12カ国首席交渉官会合(1-10日)
損保ジャパン・日本興亜が合併イラン外相とEU外交安保上級代表が会談
日中韓FTA交渉(1-5日:北京)
(決算)ダイドードリンコ、伊藤園、ピジョン
    内田洋行(休場)、カナダ、ベトナム、スロバキア
2(火)8月マネタリーベース(8:50)豪4-6月期経常収支(10:30)
7月毎月勤労統計調査(10:30)豪7月住宅建設許可件数(10:30)
スイス4-6月期GDP(14:45)
閣議ユーロ圏8月生産者物価(18:00)
自民党役員会ブラジル7月鉱工業生産(21:00)
 ※内閣改造に向けて辞表取りまとめ米8月マークイット製造業PMI・確報値(22:45)
モディ印首相来日(31日-9月3日)米8月ISM製造業景況指数(23:00)
野田前首相がモンゴルを訪問(2-4日)米7月建設支出(23:00)
2市場信用取引残高豪州準備銀行政策金利発表(13:30)
ブレッド戦略フォーラム(1-2日)
10年国債入札(12:45) ※欧州各国の首脳・外相らが参加
クノット・オランダ中銀総裁講演
ファストリが8月国内ユニクロ売上発表APECエネルギー担当相会合(2-3日)
(決算)東日本ハウス
3(水)8月マークイットサービス業PMI・確報値(10:35)中国8月非製造PMI(10:00)
豪4-6月期GDP(10:30)
内閣改造と党役員人事中国8月HSBCサービス業PMI(10:45)
日銀金融政策決定会合(3-4日)トルコ8月消費者物価(16:00)
モディ印首相来日(31日-9月3日)スペイン8月サービス業PMI(16:15)
イタリア8月サービス業PMI(16:45)
プログラム売買状況仏8月サービス業PMI・確報値(16:50)
独8月サービス業PMI・確報値(16:55)
FTSE定期見直し発表ユーロ圏8月サービス業PMI・確報値(17:00)
英8月サービス業PMI(17:30)
(決算)ロック・フィールド、三井ハイテクユーロ圏7月小売売上高(18:00)
    東京楽天地ユーロ圏4-6月期GDP・改定値(18:00)
米MBA住宅ローン申請指数(20:00)
米7月製造業受注(23:00)
米8月新車販売台数
ベージュブック(27:00)
スティーブンス豪中銀総裁講演(12:20)
ポーランド中銀政策金利発表(19:55)
カナダ中銀政策金利発表(23:00)
FRBと金融監督当局が会合を開催(23:30)
 ※銀行の流動性比率等の最終規則案承認
BOE金融政策委員会(3-4日)
アルゼンチン国債のCDS決済入札
アリババ上場に向けた投資家説明会開始
 ※16日上場を目指し2週間のロードショー
TPPに絡む日米自動車実務者協議(3-5日)
APECエネルギー担当相会合(2-3日)
オバマ大統領がバルト3国首脳と会談
中国人民抗日戦争勝利記念日
(決算)トール・ブラザーズ
4(木)8月車名別新車販売台数(11:00)豪7月貿易収支(10:30)
豪7月小売売上高(10:30)
日銀金融政策決定会合結果公表仏7月失業率(14:30)
黒田日銀総裁会見(15:30)独7月製造業受注(15:00)
米8月チャレンジャー人員削減数(20:30)
対外対内証券売買契約等の状況(8:50)米8月ADP雇用統計(21:15)
投資主体別売買動向米新規失業保険申請件数(21:30)
米4-6月期非農業部門労働生産性・改定値
(決算)積水ハウス、モロゾフ、クミアイ化米4-6月期単位労働コスト・確報値(21:30)
    巴工業、アルチザネット、米7月貿易収支(21:30)
    ファースト住建米8月マークイットサービス業PMI・確報値(22:45)
米8月ISM非製造業景況指数(23:00)
米週間原油在庫(23:30)
ブラジル中銀政策金利発表(8:00)
パウエルFRB理事講演(13:00)
ダイセルブルーム・ユーログループ議長
 欧州議会で証言(16:00)
スウェーデン中銀政策金利発表(16:30)
英中銀政策金利・資産購入枠発表(20:00)
ECB定例理事会
 ※政策金利発表(20:45)
 ※ドラギ総裁会見(21:30)
クリーブランド連銀メスター総裁講演(25:30)
NATO首脳会議(4-5日)
 ※ウクライナ大統領出席
 ※対ロシア制裁の強化を発表?
米金融安定監督評議会(FSOC)が
 ノンバンクのSIFIs認定について協議
TPPに絡む日米自動車実務者協議(3-5日)
WHOがエボラ出血熱の治療薬について
 専門家会議を開催。
ダイソンがロボット掃除機を発表?
5(金)8月上中旬貿易統計(8:50)独7月鉱工業生産(15:00)
7月景気動向指数・速報値(14:00)仏8月消費者信頼感指数(15:45)
9月日銀金融経済月報(14:00)ブラジル8月消費者物価(21:00)
カナダ8月失業率(21:30)
閣議米8月雇用統計(21:30)
農協グループの自己改革に関するメキシコ8月消費者信頼感(22:00)
 有識者会議初会合(13:30)
パウエルFRB理事講演(7:15)
サイバーエージェントが東証一部へミネアポリス連銀コチャラコタ総裁講演(10:00)
メキシコ中銀金融政策決定会合(23:00)
(決算)クックパッド、日駐、アスカネットボストン連銀ローゼングレン総裁講演(28:45)
    クリムゾン、ティーライフ、日東網ヌイ・ユーロ圏銀行監督当局長講演
    ポールHD、ソフトウェアS、アイルNATO首脳会議(4-5日)
    ユークス、トップカルチャー ※ウクライナ大統領出席
    シーイーシー、丹青社 ※対ロシア制裁の強化を発表?
TPPに絡む日米自動車実務者協議(3-5日)
APEC中小企業担当相会合
家電見本市「IFA」(独:5-10日)
6(土)安倍首相がスリランカ、バングラディシュ歴訪フィラデルフィア連銀プロッサー総裁講演(23:15)
 ※6-8日中秋節(6-8日)
7(日)安倍首相がスリランカ、バングラディシュ歴訪日本・米国中西部会日米合同会議(7-9日)
 ※6-8日中秋節(6-8日)

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見ての通り、特盛りつゆだく状態なので、
ザックリと重要なイベントをピックアップすると以下の通りです。

 9月中 :GPIFの運用方針見直しが発表
 9月1日:4-6月期法人企業統計、8月自動車販売台数、百貨店売上高
      :8月中国8月製造業PMI、中国8月HSBC版製造業PMI・改定値
      :米レイバーデイ(休場)
 9月2日:7月毎月勤労統計、ファストリ月次、米ISM製造業景況指数
 9月3日:内閣改造、ベージュブック、アリババ上場に向けた投資家説明会開始
      :FRBと金融監督当局が会合を開催、アルゼンチン国債のCDS決済入札
 9月4日:日銀金融政策決定会合の結果発表&黒ちゃん会見
      :ECB理事会&ドラギ会見
      :米ADP雇用リポート、新規失業保険、ISM非製造業景況指数
      :NATO首脳会議(4-5日)
 9月5日:サイバーエージェントが東証1部へ鞍替え、米雇用統計

 9月第二週:北朝鮮拉致調査報告
 9月8日:4-6月GDP・二次速報、7月経常収支、米議会再開(財政協議開始?)
 9月9日:満月、アップルの新製品発表イベント
 9月10-12日:ダボス会議
 9月11日:国内IPOラッシュ開幕
 9月12日:メジャーSQ、黒田総裁講演

 9月第三週
 9月16日:アリババ上場(予定、18-19日とも)
 9月16-17日:FOMC
 9月19日:クアドラブル・ウィッチング(米メジャーSQ)
 9月20日:G20財務相・中央銀行総裁会議

それでも盛り沢山と言わざるを得ないですが、冒頭でも書いた通り、
結局のところ違和感のある動きが米債高ですから、第三週のFOMCまでは、
地政学リスクに足を引っ張られ・・・なんてことが頭をよぎったりもしますが、
イエレンFRBのこだわっている雇用の質が雇用統計で改善されると今週から・・・

とにかくどこで動くのか・・・という状況であり、動くまでは経済指標が悪くとも、
米国はハト派スタンスの長期化期待、欧州は追加金融緩和期待、
我が国は追加金融緩和期待と安倍ちゃんの政策期待という御都合解釈モードなので
地政学リスクが深刻な状況に陥らない限り、動くまでは底堅いと言えます。

となると今週は・・・
内閣改造(3日)、黒い銀行会合とECB理事会(4日)、雇用統計(5日)、
これらが動く起点となる可能性を孕んだイベントということになります。
下に動く可能性としては、これらのイベントで失望を招くこと、
もしくは地政学リスクの悪化です。

以上を踏まえつつ、更に紐解いて参ります。


★地政学リスク、その他リスク

 ・ウクライナ情勢

  冒頭でも触れた通り、リアルに市場が反応しているのがウクライナ情勢です。
  市場の反応を見る限り、ウクライナよりもロシアのトリプル安が深刻化しており、
  欧州とユーロ圏の株価の出遅れと通貨安(債券高)という動きからも、
  軍事的な衝突や挑発は動くきっかけであり、それによって生じる、
  欧米とロシア間の経済制裁合戦による経済への影響の方が足枷と言えます。
  残念ながら先週のロシア・ウクライナ首脳会談での成果は消えており、
  現在はロシア側の非公式な軍事侵攻と共に戦闘が続いております・・・

 ・イスラム国(ISIS)、イラク、シリア情勢

  今のところ報道の割に、市場はシカト状態ではありますが、
  一昨日に英国がテロ警戒レベルを引き上げたこと、
  米国がシリアの拠点にまで空爆を拡大したこと、
  中間選挙を睨んで、来週から米議会も再開されることで、
  オバマが「正義の鉄槌を」という言葉通り、地上部隊を投入する可能性もあり、
  イラク周辺国市場の通貨安と原油の僅かながらの反発も窺えます
  イラク通貨だけが堅調というのは、米国の準備なのか・・・と勘繰りたくもなります。

 ・NATO首脳会議

  今週はオバマも出席するNATO首脳会議が4-5日に開かれ、
  対ロシアへの制裁強化とイスラム国への対応が協議されるので、
  協議次第では地政学リスクの緊張が高まる可能性はあります。
  これだけは蓋を開けてみないことにはわかりませんけど・・・

 ・イスラエル、パレスチナ情勢、

  騒ぎが起きてから現在まで、パレスチナとレバノンの株安は続いているものの、
  それ以外はほぼ市場がシカト状態であり、現在は無期限の停戦中でもあるので、
  戦闘が起きたとしても、かつての構図と同じなので、当面は影響も限定的でしょう
  しかしながらトリプル高を維持していたイスラエルの通貨安が急速に進行中です
  おそらくパレスチナ情勢というよりは、ドル高の影響だとは思いますけど・・・

 ・アルゼンチンの財政リスク

  未だ決着は付いておらず、アルゼンチンの債券と通貨はぶっ壊れておりますが、
  アルゼンチン株は高値圏であり、影響はアルゼンチン国内に留まっております。
  今週は3日にアルゼンチン国債のCDS決済入札が控えているので、
  反応次第では久々に材料視される可能性が僅かながらあります。

 ・中国のバブル崩壊懸念

  バブルが崩壊する可能性は高いのは事実ではあるでしょうけど、
  じゃあいつやねんちゅう話であり、崩壊すると言い続けているだけでは、
  予想として意味が無く、しかも独裁政治という変態政治体制のおかげで、
  真の姿は誰にもわからず、あくまで連想ゲームをするしかない状況であり、
  気にしているとキリが無いというのが現状です。
  従って冷静に市場の動きを見て判断するしかないです。
  当局の操作であろうと、インチキ経済指標であろうとも、
  冒頭でも書いた通り中国市場の動きとしては意外とまともな動きではあるので、
  変調が現れるまでは、過剰に気にする必要はないです。
  今週としては明日の製造業PMI、3日の非製造業PMIが、
  変調が起きる可能性のあるイベントとは言えますけどね。

 ・エボラ出血熱

  致死率は高くとも、感染力は弱いと言いながら、ネズミ算的に拡大しており、
  感染者数の把握も出来ておらず、収束の気配は見えておりません・・・
  市場の反応としては、感染地域の周辺国であるナイジェリアとガーナが、
  さすがに影響が現れておりますが、世界的な影響はほぼ見えないです。
  テロに悪用されたり、先進国の大都市で二次感染でも起きない限り、
  今後も影響は限定的でしょう。
  今週としては4日にWHOが治療薬の使用を含めた専門家会議を開催します。

 ・アイスランド火山の噴火リスク

  警戒レベルを一時的に最高にまで引き上げたものの、現在は再び引き下げ、
  航空機の飛行にも許可が出ておりますので、
  今のところは2010年の様な心配は無さそうです。
  それよりも日本を含む環太平洋沿岸での地震が気掛かりではありますが・・・。
  自然災害だけは神様でもないので、予想のしようもないですけど、
  頭にイメージだけでもしておけば、冷静には対応出来るでしょう。

★欧州

 ロシアとの経済制裁合戦を招いているウクライナ情勢が重石ではあり、
 4日のNATO首脳会談の結果が気掛かりではありますが、ジャクソンホール以来、
 経済指標については、悪けりゃドラギECBによる追加金融緩和期待が高まる・・・
 という御都合解釈モードに入っており、
 しかも今週は4日にECB理事会が控えているので、ドラギ砲をぶっ放せば、
 ウクライナでの砲撃も低調な経済指標も吹き飛ばすことになります。
 そうなると日本にとっては、ユーロ圏債券高によるユーロ安が心配されますが、
 いつものドラギ砲(追加緩和)の御都合解釈であるユーロ圏経済の回復期待、
 あるいは出尽くしという動きになる可能性が高いです。

 一方、ドラギ砲をぶっ放さず、追加緩和への言及も無ければ、
 失望を招くことになりますが、最低でも追加緩和やるやる詐欺を続けるでしょうから
 影響は限定的なものに留まるでしょう。
 日本にとっては、いずれにせよユーロ圏債券安によるユーロ高円安となります。

 ということで今週としては、ウクライナ情勢は蓋を開けてみないとわかりませんが、
 ECB理事会が焦点でおます。
 日本目線では意外とドラギ砲の不発とやるやる詐欺の継続がベストですが、
 世界目線ではドラギ砲のぶっ放しがベストではありますので、
 いずれにせよ日本にとってはECB理事会がポジティブイベントになるでしょう。

★米国

 冒頭でも書いた通り、FRBが出口に向かおうとしている金融政策にもかかわらず、
 イエレンおばさんが就任以来、ガス抜きもせずに米債高が継続していることが、
 米国目線だけでなく世界的にも違和感のある動きです。
 そして結果的に米債高にも関わらずドル高であるのも違和感の一つではあります。
 そうなると結局はFOMC(16-17日)までは動かないとも言えますが、
 しきりに雇用の質さえ改善すればとイエレンが言っている通り、
 今週末の雇用統計が改善されると、3日のベージュブックが少々低調であろうと、
 雇用指標の方が時系列的にも鮮度が高く、前倒しで動く可能性は大いにあります。
 雇用統計の前哨戦となる他の雇用指標は、ISM製造業が2日にあるものの、
 ADP雇用、ISM非製造業、新規失業保険、非農業部門労働生産性などなどは、
 1日が休場でズレたこともあり、雇用統計前日の4日に集中しておりますので
 早く動くとするならば4日になりそうです。
 しかも4日には、ECB理事会、黒い銀行会合、NATO首脳会議が控えているので、
 これらの結果とコラボすることになると、前倒しで動く可能性は高まります。

 しかしながらNATO首脳会議については、オバマの出方次第ではありますが、
 地政学リスクが高まって足を引っ張る可能性もありますけどね・・・

 ちなみに動くというのは米債高が米債安に転じる事で、
 世界的に株高債券安という正常な動きになるということです(日欧以外)。
 もちろんこれまで繰り返し書いている通り、米債が暴落して米金利が急騰すると、
 日本にとっては円安という恩恵はあれど、さすがに一時的には米国市場が荒れ、
 すでに始まっている新興国等の通貨安も金融政策以上に加速されるので、
 QEの副作用と騒がれる恐れはありますけど、
 地政学リスクが劇的に改善しない限り、都合良くネタにされ、
 程良い米債券安に留まると見ており、日本は素直に円安を享受できるでしょう。

 (そういう意味では、日米欧も含めた世界的にも、米金利急騰を招かない為には、
  地政学リスクが存在する方が都合が良いという哀しい現実もあります・・・
  しかも中間選挙を控えるオバマにとっても都合が良い現実・・・)

 ということで、今週の米国としての焦点は5日の雇用統計ながらも、
 早ければ4日に動く可能性はあるということです。

 当然ながら、地政学リスクに対して米国が直接鉄槌(地上部隊の派遣)を下したり、
 雇用指標が市場予想を下回る結果となれば、夏休み明けで商いが膨らむ事もあり
 失望感による株安の火に油となる可能性はありますが、
 とにかくハト姿勢の継続となり、米債高もFOMCまで継続という流れになるので、
 失望売りは一時的でしょう。

 地味に3日のFRBと金融監督当局の会合も気掛かりではありますけど・・・
 出遅れの米金融株が出尽くしとなればいいのですが・・・


★日本
 
 4月に引き上げた消費税の影響が長引いていることを裏付ける経済指標が続き、
 追加引上げの条件である7-9月期GDPへの暗雲も垂れ込めており、
 今週も明日の4-6月期法人企業統計、7-9月期に含まれる8月百貨店売上高
 8月自動車販売、2日にはファストリの8月国内ユニクロの月次売上高、
 所得面の指標である毎月勤労統計が発表され、しかも8月は天候不順なだけに、
 暗雲が更に黒くなりそうですが・・・
 3日には内閣改造を控え、4日には暗雲ならぬ黒い銀行会合が控えているので、
 以上の経済指標が悪けりゃ、アベクロの政策期待が高まることになります。

 ということもあり、冒頭でも書いた通り、今週は3日の内閣改造、
 4日の黒い銀行会合の結果発表が最も重要な国内イベントであり、
 海の向こうは米国と欧州の項でも書いた通り、イベントが集中砲火の4日、
 大トリの雇用統計が控える5日でおます。

 3日の内閣改造で新たな政策を期待出来る陣容となり、
 実際に安倍ちゃんが消費税の追加引上げの為に7-9月期GDPの押し上げ、
 決断をする12月までの株高維持の為、新たな政策のブチ上げを示唆・・・
 そんな安倍ちゃんの忠犬であり、財布でもある黒い銀行が追加金融緩和に動き、
 海の向こうでもドラギECBが追加金融緩和に動き、
 米雇用指標が改善することで米債高が程良い米債安へと転じれば・・・
 夏休み明けの外国産イナゴ達の大好物は政治の改善と金融緩和ですから、
 アベノミクスラリー・シーズン2の開幕となります。
 随分と都合のいいシナリオだと突っ込まれそうですが(笑)

 もちろんこれらが空振りに終われば・・・
 夏休み明けで腹を空かした外国産イナゴ達の失望を招き、
 アベノミクス売りー・沈ーンで1の開幕・・・と言わないまでも、
 一時的に失望売りを招くことにはなり、結局は16-17日の米FOMCまで
 米債高が続くことになり、更なる円安もお預けになります・・・

 ちなみに昨日発表された26日時点のシカゴIMMの円売りポジションは、
 1月21日以来となる10万枚超え・・・
 昨年12月の円安株高局面では、14.3万枚まで増加したこともあり、
 今週は上記のイベントも控えているので、円安が突っ走る可能性もありますが、
 上記のイベントが失望を招くと、円高への巻き戻しが起きる可能性は高いです。

 一方、先週の記事でも書いた通り、現在の日本株の状況としては、
 小泉政権時代の郵政相場の初期と似通っており、最近の様なジリ上げは、
 アベノミクスラリー・シーズン1も含め、腰の据わった資金が形成するチャートであり
 昨年12月高値と昨年5月高値の際と比べても割高感は無く、
 しかも想定為替レートよりも円安ですから、実際のPERよりも割安感が増しており、
 何より当時の様な急激な債券安と共に株高が暴走している状況でもなく
 金融政策通りの債券高は維持されております。
 そして裁定買い残、信用買い残、空売り比率、円売りポジ等の需給面でも、
 昨年5月と12月高値の水準には遠く及ばず良好、NT倍率も歪んでいないので、
 まだまだこれからという状況です。

 そういう意味では、今週の米雇用指標で世界的な債券安の流れが日本にも及び、
 来週末のメジャーSQ、FOMCを目指して、先物主導で駆け上がることになれば、
 昨年5月と12月の繰り返しということになってしまいますけど・・・

 テクニカル面については、東証2部、マザーズ、JQは三役好転はまだ安泰ながら、
 日経平均、TOPIXは遅行線が下抜け間近、ユーロ円は三役逆転間近なので、
 今週の3日と4日のイベントは、テクニカル的にも重要と言えます。
 ちなみにドル円、S&P500、ナスダックは三役好転を維持しており、
 ダウは週末に三役好転となっており、米国はテクニカル的にも好環境です。

 以上の通り、今週については、
 国内目線では3-4日、海の向こう目線では4-5日が、
 イベント的にも環境的にも重要な節目であり、
 これらの日程が失望を招かず、地政学リスクも深刻な事態とならなければ
 国内は早ければ3日、海の向こうは早ければ4日には、
 夏休み明けのイナゴの大群(商い)を伴った株価の本格反発となり、
 米債高を始めとする世界的な債券高も和らぐことになり、
 正常とも言える株高・債券安となるでしょう。
 そして我が国にとっては円安もトッピングされ、
 アベノミクスラリー・シーズン2の幕が開くことになります。

 ということで、明日を含む今週のスタンスとしては、
 主力大型株での持越し短期勝負は、週明けは鬼の居ぬ間(米休場)でもあり、
 先にも述べた通り、3日以降を見据えての押し目チャンスでもあるので、
 地政学リスクを覚悟するのならば、勝負をすればいいでしょう。

 新興市場、2部での持ち越し短期勝負は、今週は大型主導になり、
 来週からIPOラッシュも控えているので、蚊帳の外に置かれる可能性があり、
 テーマ株でのその日限りの波乗りが無難ではありますが、
 サイバーAが週末に1部へ鞍替え、アリババ上場を控えたハゲバンクの活気等で、
 商いを伴った反発に転じれば、勝負するのはアリです。
 主力大型株が動くであろう3日までは特に。

 バイオ、不動産、REITでの中長期勝負の方は、
 主力大型株、新興、2部が3日以降に8月安値を割るような事態とならない限り、
 王者の風格で構えていればいいのですが、
 バイオと不動産については、下げた所を拾うのはありです。
 秋は学会シーズン、ノーベル賞シーズンでもありますからね。

 その他中長期の押し目狙いの方についても同様ですが、
 高ROE、高配当、好業績、割安、好取組、国策銘柄等のベタな中で、
 出遅れているものならば、新規で拾えばいいでしょう。

 長期で構えたままの方は、主力大型株、新興、2部が3日以降、
 8月安値を割るような事態とならない限り、王者の風格で構えておきましょう。


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