こんばんは。
中国、ウクライナ、ロシア、トルコ、新興国、北朝鮮、そして米QE縮小などなど、
海の向こうではキナ臭いものからインチキ臭いものまで、
日替わり定食で騒ぎが起きている中、
よくよく考えると日本懸念じゃないのか?と疑いたくもなる下げを見せる日本株・・・
今朝の記事でも少し触れましたが、本日発表された1月全国消費者物価は、
生鮮食品を除くコアCPIが前年比で1.3%上昇、
食料(酒類を除く)及びエネルギーを除くコアコアCPIは前年比で0.7%上昇となり、
先行指標でもある2月東京都区部消費者物価は、
生鮮食品を除くコアCPIが前年比でお0.9%上昇、
食料(酒類を除く)及びエネルギーを除くコアコアCPIは前年比で0.5%上昇となり、
アベクロの思惑通りにデフレ脱却へと順調に歩を進めていると言えます。
デフレ脱却はアベノミクスというか日本経済の行く末にとっては至上命題ですから、
消費者物価の回復基調は素直に喜ぶべきことなのですが・・・
近視眼的に見ると、デフレ脱却に向けて、順調に歩を進めているということは、
4月の消費税引上げを前に、所得が上がらず保険料等の負担が増す中、
物価までが上がっているということですから、
消費税引上げの4月以降は、駆け込みの反動減は織り込んでいるでしょうけど、
安倍ちゃんに対する国民からの不満の高まりは織り込んでいるとは言えず、
蓋を開けたら所得が上がらないまま、負担だけが増したという不満が高まると、
支持率は下がり、支持率ありきのアベノミクス(相場も政策も)にとっては厳しい・・・
さらに近視眼的に見ると、デフレ脱却に向けて順調に歩を進めているということは、
黒いおじさんの追加金融緩和は不要とも言えるので、
追加金融緩和期待も剥落することになります・・・。
そうなるとG20と昨夜のイエレン議会証言を経て、
QE縮小継続という姿勢が改めて明確になったにもかかわらず、
売られずに堅調なままの米債に対して、我が国の債券が対抗しようにも限界が・・・
そして日米金利差が拡大せぬまま円高が継続し、日本株の重石となります・・・
というような解釈も出来ますので、消費者物価の回復(デフレ脱却)基調については、
長い目では大いに結構なことであり、必ず成し遂げるべきことではありますが、
目先の重石になる可能性もあり、しかも国内独自の材料ですから、
日本懸念かの如く動くのも仕方ないかもしれまへん・・・
従って、4月迄に所得が上がるのは無理にしても、春闘等でベアが実現し、
4月以降は所得が上がるという見通しが立つなり、
黒ちゃんが追加金融緩和を示唆するなり、
もしくはイマイチスッキリしない米債の堅調ぶりが解消されないことには、
日本株の目先としては厳しいかもしれないです・・・
そういう意味では、日々の米債の動きはもちろん、
週明け火曜日に発表される毎月勤労統計において、
所得増が確認できるのかどうかは重要と言えます。
ん?素直に消費者物価を評価しろっ!という声も聞こえてきそうですが、
念の為のリスクということで、やや穿った見方をしてみました(笑)
以上の様な穿った見方通りだったのかどうかはわかりませんけど、
アジア新興国、中国株がプラスで引けたにも関わらず、
日経平均、TOPIXは日本懸念なのか?と疑いたくもなる下げとなり、
東証1部の売買代金も2兆2479億円と意外に膨らんでおり、
空売り比率も32.4%と高水準を維持しておりますので、
やや下げパワーの盛り返しも感じる一日でおました・・・
ドル円、ユーロ円についても、昨夜のイエレンおばさんの議会証言を経て、
QE縮小継続観測が高まることで米債が売られ、ドル高となり、
遅行線の上抜けと共に円安が加速し、日本株を引っ張るのかとも思いましたが、
残念ながら寸前で遅行線が萎えてしまい、日経平均、TOPIXと歩調を合わせ、
来週末の雇用統計までは上抜けがお預けの状態になったとも言えます・・・
しかしながらダウが上抜け間近なので、ダウの上抜けをきっかけに、
米債がQE縮小継続観測通りに軟調へと転じてくれれば(株高債券安)、
日米の金利差も拡大することになり、為替も円安に動くでしょうから、
ダウが牽引する形で日本株にも流れが来そうではありますが・・・
そういう意味では、テクニカル目線での今夜と週明けのダウには注目でおます。
ついでに需給面という目線では、2市場信用買い残は未だ高水準ながらも、
売り残が増加したことで信用倍率は改善しており、
裁定買い残は昨年6月水準にまで改善しており、
シカゴ投機筋の円売りポジションも昨年10月水準にまで改善しているので、
需給環境としては悪くないです。
以上の通り、消費者物価に対する穿った解釈はともかく、
国内環境としては悪くないのですが、
なんせ海の向こうの騒ぎが、アッチコッチソッチで噴き出しておりますので、
国内目線だけではどうにもならない状況でおます・・・
そんな海の向こうはと言うと、
まず新興国については、QE縮小を織り込んでいるのか、
それとも単にシックリ来ない米債の堅調ぶりのおかげなのか、
とにかく落ち着いております。
ロシアについては、ウクライナの騒動に首を突っ込もうとしているせいだからなのか、
トリプル安症状が継続しており、本日は株と債券がやや落ち着いているものの、
通貨安(ルーブル安)は進行しております・・・
しかもクリミア空港を占拠していると言われていた武装集団が、
実はロシア軍だったなんてことも報じられており、もし真実であるならば、
ウクライナはもちろん、欧米からも釘を刺されていた軍事介入に踏み切った訳であり
随分とキナ臭くなておりますので、ロシアのトリプル安がさらに進行しそうです・・・
当事者であり、デフォルト懸念も浮上しているウクライナは、
各国、IMF等が支援表明しておりますので、国内の騒乱はともかくとして、
市場については意外とロシアよりも落ち着いていると言えます。
そして迷惑極まりない中国ですが、
上海株、債券、SHIBORは落ち着いているのですが、
人民元安だけが走っチャイナよという状況が継続しております・・・
来週には全人代が控えており、いざとなれば対処が出来る状況ではありますけど・・・
人民元は全人代での対処を促すような動きではあります。
それにしても・・・昨年6月のチャイナショックの際には、
SHIBORが急騰したことでショックを招きましたが、
今回は他の新興国と同様、通貨安が顕著に現れておりますので、
主役はSHIBORよりも人民元と見ておいた方がいいですね。
人民元自体、サジ加減でどうにでもなる国ではありますけど・・・
他にもトルコ、タイ、ベネズエラの政情不安もあり、
来週からはイラン、シリアにも動きがありそうですし、
北の国からは田中邦衛ではなくミサイルが飛んで来たり、
ビットコインの騒ぎも拡大しつつあったりと、バラエティに富んでおります。
いやはや・・・以前から火種はあり、燻ぶってはいたのですが、
何だか一斉に火の粉が拡大したとも言えます・・・
そして局地的だった点と点が繋がってしまったりと、キナ臭くなっております。
良い週末をお過ごし下さいませ。
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中国、ウクライナ、ロシア、トルコ、新興国、北朝鮮、そして米QE縮小などなど、
海の向こうではキナ臭いものからインチキ臭いものまで、
日替わり定食で騒ぎが起きている中、
よくよく考えると日本懸念じゃないのか?と疑いたくもなる下げを見せる日本株・・・
今朝の記事でも少し触れましたが、本日発表された1月全国消費者物価は、
生鮮食品を除くコアCPIが前年比で1.3%上昇、
食料(酒類を除く)及びエネルギーを除くコアコアCPIは前年比で0.7%上昇となり、
先行指標でもある2月東京都区部消費者物価は、
生鮮食品を除くコアCPIが前年比でお0.9%上昇、
食料(酒類を除く)及びエネルギーを除くコアコアCPIは前年比で0.5%上昇となり、
アベクロの思惑通りにデフレ脱却へと順調に歩を進めていると言えます。
デフレ脱却はアベノミクスというか日本経済の行く末にとっては至上命題ですから、
消費者物価の回復基調は素直に喜ぶべきことなのですが・・・
近視眼的に見ると、デフレ脱却に向けて、順調に歩を進めているということは、
4月の消費税引上げを前に、所得が上がらず保険料等の負担が増す中、
物価までが上がっているということですから、
消費税引上げの4月以降は、駆け込みの反動減は織り込んでいるでしょうけど、
安倍ちゃんに対する国民からの不満の高まりは織り込んでいるとは言えず、
蓋を開けたら所得が上がらないまま、負担だけが増したという不満が高まると、
支持率は下がり、支持率ありきのアベノミクス(相場も政策も)にとっては厳しい・・・
さらに近視眼的に見ると、デフレ脱却に向けて順調に歩を進めているということは、
黒いおじさんの追加金融緩和は不要とも言えるので、
追加金融緩和期待も剥落することになります・・・。
そうなるとG20と昨夜のイエレン議会証言を経て、
QE縮小継続という姿勢が改めて明確になったにもかかわらず、
売られずに堅調なままの米債に対して、我が国の債券が対抗しようにも限界が・・・
そして日米金利差が拡大せぬまま円高が継続し、日本株の重石となります・・・
というような解釈も出来ますので、消費者物価の回復(デフレ脱却)基調については、
長い目では大いに結構なことであり、必ず成し遂げるべきことではありますが、
目先の重石になる可能性もあり、しかも国内独自の材料ですから、
日本懸念かの如く動くのも仕方ないかもしれまへん・・・
従って、4月迄に所得が上がるのは無理にしても、春闘等でベアが実現し、
4月以降は所得が上がるという見通しが立つなり、
黒ちゃんが追加金融緩和を示唆するなり、
もしくはイマイチスッキリしない米債の堅調ぶりが解消されないことには、
日本株の目先としては厳しいかもしれないです・・・
そういう意味では、日々の米債の動きはもちろん、
週明け火曜日に発表される毎月勤労統計において、
所得増が確認できるのかどうかは重要と言えます。
ん?素直に消費者物価を評価しろっ!という声も聞こえてきそうですが、
念の為のリスクということで、やや穿った見方をしてみました(笑)
以上の様な穿った見方通りだったのかどうかはわかりませんけど、
アジア新興国、中国株がプラスで引けたにも関わらず、
日経平均、TOPIXは日本懸念なのか?と疑いたくもなる下げとなり、
東証1部の売買代金も2兆2479億円と意外に膨らんでおり、
空売り比率も32.4%と高水準を維持しておりますので、
やや下げパワーの盛り返しも感じる一日でおました・・・
ドル円、ユーロ円についても、昨夜のイエレンおばさんの議会証言を経て、
QE縮小継続観測が高まることで米債が売られ、ドル高となり、
遅行線の上抜けと共に円安が加速し、日本株を引っ張るのかとも思いましたが、
残念ながら寸前で遅行線が萎えてしまい、日経平均、TOPIXと歩調を合わせ、
来週末の雇用統計までは上抜けがお預けの状態になったとも言えます・・・
しかしながらダウが上抜け間近なので、ダウの上抜けをきっかけに、
米債がQE縮小継続観測通りに軟調へと転じてくれれば(株高債券安)、
日米の金利差も拡大することになり、為替も円安に動くでしょうから、
ダウが牽引する形で日本株にも流れが来そうではありますが・・・
そういう意味では、テクニカル目線での今夜と週明けのダウには注目でおます。
ついでに需給面という目線では、2市場信用買い残は未だ高水準ながらも、
売り残が増加したことで信用倍率は改善しており、
裁定買い残は昨年6月水準にまで改善しており、
シカゴ投機筋の円売りポジションも昨年10月水準にまで改善しているので、
需給環境としては悪くないです。
以上の通り、消費者物価に対する穿った解釈はともかく、
国内環境としては悪くないのですが、
なんせ海の向こうの騒ぎが、アッチコッチソッチで噴き出しておりますので、
国内目線だけではどうにもならない状況でおます・・・
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それとも単にシックリ来ない米債の堅調ぶりのおかげなのか、
とにかく落ち着いております。
ロシアについては、ウクライナの騒動に首を突っ込もうとしているせいだからなのか、
トリプル安症状が継続しており、本日は株と債券がやや落ち着いているものの、
通貨安(ルーブル安)は進行しております・・・
しかもクリミア空港を占拠していると言われていた武装集団が、
実はロシア軍だったなんてことも報じられており、もし真実であるならば、
ウクライナはもちろん、欧米からも釘を刺されていた軍事介入に踏み切った訳であり
随分とキナ臭くなておりますので、ロシアのトリプル安がさらに進行しそうです・・・
当事者であり、デフォルト懸念も浮上しているウクライナは、
各国、IMF等が支援表明しておりますので、国内の騒乱はともかくとして、
市場については意外とロシアよりも落ち着いていると言えます。
そして迷惑極まりない中国ですが、
上海株、債券、SHIBORは落ち着いているのですが、
人民元安だけが走っチャイナよという状況が継続しております・・・
来週には全人代が控えており、いざとなれば対処が出来る状況ではありますけど・・・
人民元は全人代での対処を促すような動きではあります。
それにしても・・・昨年6月のチャイナショックの際には、
SHIBORが急騰したことでショックを招きましたが、
今回は他の新興国と同様、通貨安が顕著に現れておりますので、
主役はSHIBORよりも人民元と見ておいた方がいいですね。
人民元自体、サジ加減でどうにでもなる国ではありますけど・・・
他にもトルコ、タイ、ベネズエラの政情不安もあり、
来週からはイラン、シリアにも動きがありそうですし、
北の国からは田中邦衛ではなくミサイルが飛んで来たり、
ビットコインの騒ぎも拡大しつつあったりと、バラエティに富んでおります。
いやはや・・・以前から火種はあり、燻ぶってはいたのですが、
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