こんにちは。
週末の書店では異常事態が起きておりました(笑)
投資コーナーに漂う加齢臭・・・そして欲望渦巻く熱気・・・事件です。
まぁこのような異常事態についてはまたの機会に書きます。
すっかり桜も満開となっており、春も本番と言ったところですが、
市場ではイタリアの政局不安とキプロス騒動に進展がないまま、
週明けを迎えようとしており、今週はECB理事会、米雇用統計、
中国の金融引き締め観測、北の国のカリアゲくんによる火遊び、イランの核協議、
国内では黒光り銀行(黒田日銀)の金融政策決定会合を始め、
イベントがテンコ盛りの一週間となります。
冒頭からつべこべ言っても長くなるだけなので、
いつも通り今週のスケジュールも加味しながら、今週の展望を占っていきます。
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いつもの如く地域ごとに詳細を書いておりますが、
長ったらしいので、面倒な方は★日本以降からご覧下さい。
★欧州
マーケットを賑わせているイタリアの連立協議、キプロスへのパワハラ騒動は、
何の進展も無く週明けを迎えようとしております・・・
イタリアについては、29日に行われた再度の連立協議も物別れに終わり、
モンティ政権のようなテクノクラート内閣の設立に対しても、
絶倫オヤジ(ベルルスコーニ)や安い芸人政党(五つ星運動)は反対しており、
もはや再選挙しか選択肢が見当たらない状況です・・・
となると再び緊縮財政の頓挫懸念が台頭することになり、
今後のイタリア国債の入札が、先週の様に不振となれば火に油となり、
4月の大量償還は大丈夫なのか?という懸念を始め、
6月とも言われる再選挙までは、イタリアの財政危機が燻ぶることになります。
キプロスについては、営業を再開した銀行において、
暴動まがいの取り付け騒ぎが起きなかったことで、落ち着いたという解釈ですが、
預金を引き出そうにも、鬼の資本規制が敷かれていることで、
一気に全額を引き出せないだけであり、力づくで抑え込んでいるだけですから、
問題が解決したわけでも、懸念が払拭されたわけでも、信用が回復したわけでもなく、
資本規制自体が撤廃でもされない限りは、今後も預金流出が継続拡大して、
遅かれ早かれキプロスの銀行は破綻するしかないでしょう。
そして銀行が破綻することで、キプロスは今後、何で飯を食っていくのか・・・
という疑問は払拭されておらず、キプロスの体力が回復する術が見当たらないです。
もし銀行が破綻を回避できた上に、キプロス内だけで騒ぎを封じ込めれば、
短期的には懸念は消えたとしても、長期的に見れば、
資本規制ありきならば、キプロスだけが特殊な銀行事情(ルール)となり、
ただでさえ構想中の銀行同盟が2通りの銀行が存在するという矛盾を抱えているのに
キプロスを含めると3通りとなってしまい、そのまま見過ごすとも思えず、
キプロスのユーロ離脱が現実味を帯びてきそうです・・・
こうしてみると、銀行同盟でこの有様なのですから、ユーロ圏の財政統合なんて話は、
我が国の物価目標よりも遠~い話としか思えないですね。
銀行同盟や財政統合はともかくとして、イタリアとキプロスの問題に進展はないので、
4日のECB理事会でのドラギえもんの秘密道具(金融政策)が期待されます。
両国に対するピンポイントな道具は期待出来ないでしょうけど、
日米と違ってECBは金利を引き下げる余地がありますので、
政策金利の引き下げという秘密道具を使う可能性が高まっております。
そうなるとユーロ圏全体の体力は一時的には回復しますので、
両国の懸念に対する免疫力は高まり、一旦は落ち着く可能性が高いでしょう。
まさかとは思いますが、資本規制を受け入れたことで、
キプロスに対してOMTという秘密道具まで繰り出せば・・・まさかね。
ということで、今週の欧州につきましては、マクロ指標等のイベントもありますが、
イタリア、キプロスの両騒動とECB理事会に勝るものではないので、
ECB理事会までは様子見といったところでしょう。
やや注目のイベントしては、スペイン国債の入札(4日)が、
先週のイタリアの様に不振な結果となるのかどうかは注目と言えますが、
騒ぎが起きても直後にドラギえもんが登場するので、すぐに鎮火するでしょうけど・・・
もひとつついでに不穏なスロベニア・・・飛び火しないことを祈るのみです。
★米国
今週はいつものISM、ADP、新規失業保険、雇用統計の豪華リレーなのですが、
厄介な事に全てバラバラの日程となっており、
大トリの雇用統計まで右往左往させられそうです。
そして新規失業保険と雇用統計の間には、ハゲモッコリ(バーナンキ)の講演があり、
しかも黒ちゃん会合(日銀)とドラギえもん理事会(ECB)の後にシレッと控えており、
時系列的には最も後出しジャンケンなポジショニングです・・・
結局、米国は都合良く動くのか・・・と言う気もしますが、
雇用統計を前に、欧州が炎上しようとも、ISM、ADP、新規失業保険が崩れようとも、
バーナンキ口車で迎撃できる態勢である上に、
今週は各指標の前後にタカハト入り混じった連銀総裁の講演も散りばめらており、
今週の米国は雇用統計までは、各指標に一喜一憂しても連銀総裁の口車によって、
短期的な反応に終わりそうです。
万が一大きく下げたとしてもバーナンキの口車が控えておりますので、
方向感が明確になるのは雇用統計以降でしょう。
ちなみに現時点においての各指標の予想値は驚く程にハードルが高いです・・・
なので一喜一憂というよりは一憂ばかりになりそうではあります。
★中国
中国は金融引き締め観測が燻ぶっており、今週は1日と3日にPMIの発表があり、
しかも4~5日は清明節で休場となりますので、休場前でありPMIが出揃う3日、
あるいは得意の寝屁(休場中に金融引き締め)をかます可能性はあります・・・
まぁ定例の金融政策決定会合等が無い国なので、
蓋を開けてみない事にはわからないですけどね。
世界がユルフン(金融緩和)に進む中での引き締めはインパクトがありそうです。
★北朝鮮
カリアゲ息子(金正恩)が随分と挑発を繰り返しており、
今にも攻撃するぞと言わんばかりのポーズではあり、
今週は明日に最高人民会議(国会)開催され、15日にはジジイの誕生日を控え、
カリアゲくん発射キャンペーン期間に入ったとも言えます。
しかしながら、これまでの挑発行為や核実験、ミサイル発射を見ればわかる通り、
反応しても短期的なものばかりだったので、少なくとも動くまでは無視しておきましょう。
日本や米軍施設に打ち込まれない限りは、影響は軽微でしょうし、
皮肉なことに有事のドル買い効果もあったりしますからね・・・
★イラン
長きに渡り不毛な協議されてきた核疑惑について、
いよいよ米英独を含む6ヶ国との直接協議が5~6日に再開されます。
IAEAとの協議も物別れに終わっており、いつか来た道とも思えなくもないですが、
ブッシュに比べると草食なオバマですし、表向きは軍事予算削減もあるし、
そもそもシェールガス革命によって中東への興味が失われておりますので、
米国自らが鉄槌を落とす事は無さそうですが、今回の協議が物別れに終われば、
先日オバマが歴訪したばかりのイスラエルが、オバマにそそのかされ、
そして第三次ネタニヤフ政権が発足したばかりでもあるので、動く可能性はあります。
とりあえず結果が判明するのは6日なので、市場への影響としてが来週以降です。
★日本
今週は何と言っても、ワイルド黒ちゃんが総裁に就任して初の金融政策決定会合!
物価目標は2%だぜぇ~、2年で達成する事を目標にするぜぇ~、
その為にはなんでもするぜぇ~、それが異次元金融緩和だぜぇ~、
なんなら臨時会合もやってやるぜぇ~、
白ちゃんはマイルドだったけど、黒ちゃんはワイルドだろ~・・・
とばかりに発言を繰り返してきておりますので、織り込み済みなんて話もありますが、
現時点において市場で想定されている金融政策としては、
①国債買い入れ対象をより長期なものへ(3年から5-10年へ)
②購入対象をその他のリスク性資産にまで拡げる
③2014年から開始予定の無期限金融緩和の前倒し
④輪番オペと資産買入等基金の統合
⑤銀行券ルールの撤廃検討
といったところでしょうけど、黒ちゃん自身が言及しているのは、
ほとんどが手法というか質の部分ばかりですから、
肝心の「量」と「時間」についての具体的な言及は温存していると言えます。
従って①と③で「時間」について具体的な姿勢を示し、
②と④で「量」を具体的に拡大し、物価目標(+2%)を達成するまでは止めないぜぇ~
更に今後もどんどん拡大するぜぇ~と言えば、素直に好感されそうです。
まさかの外債購入という飛び道具まで炸裂・・・というのはさすがに無いでしょうけど、
目標株価の13000円を達成出来なかったアマリスト(甘利)も出席するようですから、
今回の日銀金融政策決定会合は期待に応えてくれるとは思いますが・・・
そして欧米と同様、マネタリーベースとバランスシートで緩和策を示すとも言っており、
そうなるとより分かりやすくはなりますので、
外国人にとってはもちろん中味次第ではありますけど、
本当に異次元な緩和策ならば、旺盛に日本に群がり易くはなります。
あっ、あり得ないとは思いますけど、黒ちゃんとキクリンばかりが注目されてますが、
他の委員も含めた多数決で金融政策は決定されますので、
黒ちゃんとキクリンばかりが注目されて、スネたその他の委員が全員反対・・・
まさに金融政策蹴って会合なんてことになれば、パニック売りになります(笑)
ということなので、今週は日銀金融政策決定会合の結果次第と言えますので、
それまでは明日の日銀短観と小売決算次第と言えます。
日銀短観はアベノミクス効果が現れているのかか注目なので、
悪ければ素直にアベノミクス効果への疑念に繋がりますが、
黒ちゃん次第で打ち消せるでしょう。
が、しかし、意外と盲点なのが小売の決算です。
アベノミクスイコール円安とも言えるという事は、
円安が重石になる小売にとっては逆風の環境でもあるので、、
今週から始まる小売決算と同時に発表される2014年2月期見通しにおいて、
円安の影響が大きく反映されているようだと、
アベノミクスの副作用懸念が沸いて出て来る可能性もあり、
最悪の場合は黒ちゃん効果も台無しとなる可能性は僅かながらあり得ます。
給与をイの一番に引き上げたのは小売なのですから、
副作用懸念が沸いて来るほどの見通しにはならないと思いますが、
円安の副作用が数字に現れると新味があるだけに。やや注意すべきと言えます。
ファストリの月次については、黒ちゃんまでの大人達の利用材料になる程度でしょう。
週末の3月上中旬の貿易収支は、哀しい円安要因にはなれど、
黒ちゃんの後ですから、あまり気にする必要はないでしょう。
以上の通り、我が国は黒一色な一週間ですが、米国の項でも書いた通り、
ワイルド黒ちゃんの発表後に欧州ではドラギえもんがECB理事会後の会見を開き、
米国ではハゲモッコリ(バーナンキ)が講演を開き、週末には雇用統計です。
中国も4-5日に動く気配もありますしね(こちらは金融引き締めですけど・・・)。
とりあえず欧州と米国については、騒ぎが起きれば、
ヅラモッコリ・・・失礼、ヅラギ・・・ではなく、ドラギえもんは利下げ、
ハゲモッコリ(バーナンキ)はユルフン拡大・・・
つまり両陣営が更なる金融緩和の拡大と言う事は、自国通貨安なので、
我が国とっては円高圧力となり、しかも黒ちゃんよりも後出しジャンケンですから、
材料の鮮度としても高いと言えます。
それだけに黒ちゃんには欧米を呑み込む程の異次元な緩和策が求められます。
恐らく期待には応えるとは思うのですが、ドラギえもん以降に効果が薄れたとしても、
以前にも書きましたが、安倍ちゃんにとっては、消費増税と参院選の為にも、
4月以降が肝心なので、いざとなれば来週にもネタを提供してくれそうですが・・・
とは言っても、よっぽど異次元な「量」「時間」に重きを置いた緩和策をぶっ放すなり
安倍ちゃんが動かない限りは、意外と黒ちゃん以降(4日以降)も上値は重そうです。
そして黒ちゃんまで(4日まで)は、欧米はイタリア、キプロス情勢、米経済指標、
国内は日銀短観、小売決算次第でもあり、国内外共に動き辛いと言えますので、
今週は様子見スタンスが良いと言えます。
米経済指標はハードルが高いし、イタリア、キプロスは何も変わっていないですし、
国内でも信用買い残の積み上がりに加え、外国人が19週ぶりの売り越しであり、
円売りポジションも3カ月ぶりの高水準だった1週前から15%縮小しており、
ユーロ円の日足では遅行線も下抜け・・・
というような良からぬ兆しとしての材料が散見されますので、
少なくとも黒ちゃんまでは様子見スタンスが良さそうです。
ということで今週のスタンスについては、
まず短期の方は、主力大型株での持ち越しは、今週一杯は控えた方がいいですけど
少なくとも黒ちゃんが動くまでは控えた方がいいでしょう。
明日の欧州市場は休みではありますけど、米国は再開しますからね。
主力大型株以外では、先週までと同様、テーマ株や新興市場にて、
これまで通り小刻みにサーフィンすればいいですけど、
マザーズ始め新興市場は相変わらず商いがイマイチ戻っていないので、
持ち越しには十分にお気を付け下され。
中長期の押し目狙いの方については、主力大型の本格的な押し目は、
早くとも黒ちゃん以降の週末、あるいは来週以降というスタンスで構え、
先行して下げている取組のいい銘柄を拾うなり、中小型を仕込むなりするか、
短期の方と同様の物色で小刻みに勤めばいいでしょう。
参院選までを見据えている長期の方については、安倍ちゃんも動きそうですから、
深押しするようなことはないとは思いますけど、
少なくとも黒ちゃんの動向を見極めてから動いても遅くはないので、
このまま王者の風格で構えておきましょう。
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週末の書店では異常事態が起きておりました(笑)
投資コーナーに漂う加齢臭・・・そして欲望渦巻く熱気・・・事件です。
まぁこのような異常事態についてはまたの機会に書きます。
すっかり桜も満開となっており、春も本番と言ったところですが、
市場ではイタリアの政局不安とキプロス騒動に進展がないまま、
週明けを迎えようとしており、今週はECB理事会、米雇用統計、
中国の金融引き締め観測、北の国のカリアゲくんによる火遊び、イランの核協議、
国内では黒光り銀行(黒田日銀)の金融政策決定会合を始め、
イベントがテンコ盛りの一週間となります。
冒頭からつべこべ言っても長くなるだけなので、
いつも通り今週のスケジュールも加味しながら、今週の展望を占っていきます。
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国内 | 海外 | |
1(月) | 3月調査日銀短観 | 米3月ISM製造業景況指数(23:00) |
3月自動車販売台数 | 米2月建設支出 | |
中国3月製造業PMI(10:00) | ||
「改正高年齢者雇用安定法」施行 | 中国3月HSBC製造業PMI・改定値(10:45) | |
輸入小麦の売り渡し価格引き上げ | トルコ10-12月期GDP | |
インドネシア3月消費者物価 | ||
決算-キユーピー、ライトオン、しまむら | 北朝鮮最高人民会議(国会)開催 | |
ロシア中銀政策金利発表 | ||
英国で法人所得税率引き下げ(24→23%) | ||
イースターマンデー | ||
パスオーバー(-2日までのユダヤ教の祝日) | ||
休場-英、独、仏、伊、スペイン、スイス、南ア | ||
豪、NZ、香港 | ||
2(火) | 3月マネタリーベース | 米2月製造業受注指数 |
2月毎月勤労統計調査 | 米3月新車販売台数 | |
ユーロ圏2月失業率 | ||
定例閣議 | 伊2月失業率 | |
発送電分離を2018-20年めどに | 伊3月財政収支 | |
実施することを閣議決定(予定) | ユーロ圏3月製造業PMI・確報値 | |
東京・歌舞伎座新開場 | 独3月製造業PMI・確報値 | |
仏3月製造業PMI・確報値 | ||
10年国債入札 | スペイン3月製造業PMI | |
伊3月製造業PMI | ||
ファストリが国内ユニクロ売上高発表 | 英3月製造業PMI | |
独3月消費者物価指数・速報値 | ||
決算-イズミヤ、平和堂 | ブラジル2月鉱工業生産 | |
キプリスの銀行が28日に続き営業再開 | ||
キプロス証券取引所が再開? | ||
豪準備銀行政策金利発表 | ||
クーレECB理事講演 | ||
マーレーBOC副総裁講演 | ||
ペレイラ・ブラジル中央銀行副総裁講演 | ||
コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演 | ||
ロックハート米アトランタ連銀総裁講演 | ||
エバンス米シカゴ連銀総裁講演 | ||
ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演 | ||
パスオーバー(-2日までのユダヤ教の祝日) | ||
3(水) | 日銀金融政策決定会合(-4日) | 米3月ADP雇用統計(21:15) |
米3月ISM非製造業景況指数(23:00) | ||
決算-西松屋チェーン | 米MBA住宅ローン申請指数 | |
米週間原油在庫 | ||
ユーロ圏3月消費者物価指数・速報値 | ||
中国3月非製造業PMI(10:00) | ||
中国3月HSBCサービス業PMI(10:45) | ||
豪2月貿易収支 | ||
ウイリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演 | ||
ブラード米セントルイス連銀総裁講演 | ||
英中銀金融政策委員会(-4日) | ||
タイ中央銀行政策金利発表 | ||
ASEAN中央銀行総裁会合 | ||
国債入札-独 | ||
決算-モンサント | ||
4(木) | 日銀金融政策決定会合(3-4日) | 米新規失業保険申請件数(21:30) |
黒田日銀総裁、記者会見(15:30) | ユーロ圏2月生産者物価指数 | |
ユーロ圏3月総合PMI・確報値 | ||
決算-ポイント、7&I-HD、USEN | ユーロ圏3月サービス業PMI・確報値 | |
独3月サービス業PMI・確報値 | ||
仏3月サービス業PMI・確報値 | ||
イタリア3月サービス業PMI | ||
スペイン3月サービス業PMI | ||
豪2月小売売上高 | ||
豪2月住宅許可件数 | ||
ECB理事会、政策金利発表(20:45) | ||
ドラギECB総裁会見(21:30) | ||
英中銀金融政策委員会(20:00) | ||
英中銀資産購入枠発表(20:00) | ||
バーナンキFRB議長講演(23:30) | ||
バローゾ欧州委員長講演 | ||
エバンス米シカゴ連銀総裁講演 | ||
ロックハート米アトランタ連銀総裁講演 | ||
クーレECB理事講演 | ||
ジョージ米カンザスシティ連銀総裁講演 | ||
イエレンFRB副議長講演 | ||
ASEAN財務相会合 | ||
国債入札-スペイン、仏 | ||
休場-中国、香港、台湾 | ||
5(金) | 3月上中旬貿易収支 | 米3月雇用統計(21:30) |
2月景気一致指数・速報値 | 米2月貿易収支(21:30) | |
2月景気先行指数・速報値 | 米2月消費者信用残高 | |
4月日銀金融経済月報 | ユーロ圏2月小売売上高 | |
独2月製造業受注 | ||
定例閣議 | 伊10-12月期財政赤字対GDP | |
加3月雇用統計 | ||
決算-パソナ、あさひ、OSG、不二越 | 加2月貿易収支 | |
ユニオンツール、岡野バル | ||
東洋電、オンワード | LTRO資金の返済額公表 | |
核問題に関するイランとの6ヵ国協議 | ||
休場-中国 | ||
6(土) | 核問題に関するイランとの6ヵ国協議 | |
7(日) | 秋田県知事選 | 豪州およびNZで夏時間終了、冬時間に移行 |
モンテネグロ大統領選 |
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いつもの如く地域ごとに詳細を書いておりますが、
長ったらしいので、面倒な方は★日本以降からご覧下さい。
★欧州
マーケットを賑わせているイタリアの連立協議、キプロスへのパワハラ騒動は、
何の進展も無く週明けを迎えようとしております・・・
イタリアについては、29日に行われた再度の連立協議も物別れに終わり、
モンティ政権のようなテクノクラート内閣の設立に対しても、
絶倫オヤジ(ベルルスコーニ)や安い芸人政党(五つ星運動)は反対しており、
もはや再選挙しか選択肢が見当たらない状況です・・・
となると再び緊縮財政の頓挫懸念が台頭することになり、
今後のイタリア国債の入札が、先週の様に不振となれば火に油となり、
4月の大量償還は大丈夫なのか?という懸念を始め、
6月とも言われる再選挙までは、イタリアの財政危機が燻ぶることになります。
キプロスについては、営業を再開した銀行において、
暴動まがいの取り付け騒ぎが起きなかったことで、落ち着いたという解釈ですが、
預金を引き出そうにも、鬼の資本規制が敷かれていることで、
一気に全額を引き出せないだけであり、力づくで抑え込んでいるだけですから、
問題が解決したわけでも、懸念が払拭されたわけでも、信用が回復したわけでもなく、
資本規制自体が撤廃でもされない限りは、今後も預金流出が継続拡大して、
遅かれ早かれキプロスの銀行は破綻するしかないでしょう。
そして銀行が破綻することで、キプロスは今後、何で飯を食っていくのか・・・
という疑問は払拭されておらず、キプロスの体力が回復する術が見当たらないです。
もし銀行が破綻を回避できた上に、キプロス内だけで騒ぎを封じ込めれば、
短期的には懸念は消えたとしても、長期的に見れば、
資本規制ありきならば、キプロスだけが特殊な銀行事情(ルール)となり、
ただでさえ構想中の銀行同盟が2通りの銀行が存在するという矛盾を抱えているのに
キプロスを含めると3通りとなってしまい、そのまま見過ごすとも思えず、
キプロスのユーロ離脱が現実味を帯びてきそうです・・・
こうしてみると、銀行同盟でこの有様なのですから、ユーロ圏の財政統合なんて話は、
我が国の物価目標よりも遠~い話としか思えないですね。
銀行同盟や財政統合はともかくとして、イタリアとキプロスの問題に進展はないので、
4日のECB理事会でのドラギえもんの秘密道具(金融政策)が期待されます。
両国に対するピンポイントな道具は期待出来ないでしょうけど、
日米と違ってECBは金利を引き下げる余地がありますので、
政策金利の引き下げという秘密道具を使う可能性が高まっております。
そうなるとユーロ圏全体の体力は一時的には回復しますので、
両国の懸念に対する免疫力は高まり、一旦は落ち着く可能性が高いでしょう。
まさかとは思いますが、資本規制を受け入れたことで、
キプロスに対してOMTという秘密道具まで繰り出せば・・・まさかね。
ということで、今週の欧州につきましては、マクロ指標等のイベントもありますが、
イタリア、キプロスの両騒動とECB理事会に勝るものではないので、
ECB理事会までは様子見といったところでしょう。
やや注目のイベントしては、スペイン国債の入札(4日)が、
先週のイタリアの様に不振な結果となるのかどうかは注目と言えますが、
騒ぎが起きても直後にドラギえもんが登場するので、すぐに鎮火するでしょうけど・・・
もひとつついでに不穏なスロベニア・・・飛び火しないことを祈るのみです。
★米国
今週はいつものISM、ADP、新規失業保険、雇用統計の豪華リレーなのですが、
厄介な事に全てバラバラの日程となっており、
大トリの雇用統計まで右往左往させられそうです。
そして新規失業保険と雇用統計の間には、ハゲモッコリ(バーナンキ)の講演があり、
しかも黒ちゃん会合(日銀)とドラギえもん理事会(ECB)の後にシレッと控えており、
時系列的には最も後出しジャンケンなポジショニングです・・・
結局、米国は都合良く動くのか・・・と言う気もしますが、
雇用統計を前に、欧州が炎上しようとも、ISM、ADP、新規失業保険が崩れようとも、
バーナンキ口車で迎撃できる態勢である上に、
今週は各指標の前後にタカハト入り混じった連銀総裁の講演も散りばめらており、
今週の米国は雇用統計までは、各指標に一喜一憂しても連銀総裁の口車によって、
短期的な反応に終わりそうです。
万が一大きく下げたとしてもバーナンキの口車が控えておりますので、
方向感が明確になるのは雇用統計以降でしょう。
ちなみに現時点においての各指標の予想値は驚く程にハードルが高いです・・・
なので一喜一憂というよりは一憂ばかりになりそうではあります。
★中国
中国は金融引き締め観測が燻ぶっており、今週は1日と3日にPMIの発表があり、
しかも4~5日は清明節で休場となりますので、休場前でありPMIが出揃う3日、
あるいは得意の寝屁(休場中に金融引き締め)をかます可能性はあります・・・
まぁ定例の金融政策決定会合等が無い国なので、
蓋を開けてみない事にはわからないですけどね。
世界がユルフン(金融緩和)に進む中での引き締めはインパクトがありそうです。
★北朝鮮
カリアゲ息子(金正恩)が随分と挑発を繰り返しており、
今にも攻撃するぞと言わんばかりのポーズではあり、
今週は明日に最高人民会議(国会)開催され、15日にはジジイの誕生日を控え、
カリアゲくん発射キャンペーン期間に入ったとも言えます。
しかしながら、これまでの挑発行為や核実験、ミサイル発射を見ればわかる通り、
反応しても短期的なものばかりだったので、少なくとも動くまでは無視しておきましょう。
日本や米軍施設に打ち込まれない限りは、影響は軽微でしょうし、
皮肉なことに有事のドル買い効果もあったりしますからね・・・
★イラン
長きに渡り不毛な協議されてきた核疑惑について、
いよいよ米英独を含む6ヶ国との直接協議が5~6日に再開されます。
IAEAとの協議も物別れに終わっており、いつか来た道とも思えなくもないですが、
ブッシュに比べると草食なオバマですし、表向きは軍事予算削減もあるし、
そもそもシェールガス革命によって中東への興味が失われておりますので、
米国自らが鉄槌を落とす事は無さそうですが、今回の協議が物別れに終われば、
先日オバマが歴訪したばかりのイスラエルが、オバマにそそのかされ、
そして第三次ネタニヤフ政権が発足したばかりでもあるので、動く可能性はあります。
とりあえず結果が判明するのは6日なので、市場への影響としてが来週以降です。
★日本
今週は何と言っても、ワイルド黒ちゃんが総裁に就任して初の金融政策決定会合!
物価目標は2%だぜぇ~、2年で達成する事を目標にするぜぇ~、
その為にはなんでもするぜぇ~、それが異次元金融緩和だぜぇ~、
なんなら臨時会合もやってやるぜぇ~、
白ちゃんはマイルドだったけど、黒ちゃんはワイルドだろ~・・・
とばかりに発言を繰り返してきておりますので、織り込み済みなんて話もありますが、
現時点において市場で想定されている金融政策としては、
①国債買い入れ対象をより長期なものへ(3年から5-10年へ)
②購入対象をその他のリスク性資産にまで拡げる
③2014年から開始予定の無期限金融緩和の前倒し
④輪番オペと資産買入等基金の統合
⑤銀行券ルールの撤廃検討
といったところでしょうけど、黒ちゃん自身が言及しているのは、
ほとんどが手法というか質の部分ばかりですから、
肝心の「量」と「時間」についての具体的な言及は温存していると言えます。
従って①と③で「時間」について具体的な姿勢を示し、
②と④で「量」を具体的に拡大し、物価目標(+2%)を達成するまでは止めないぜぇ~
更に今後もどんどん拡大するぜぇ~と言えば、素直に好感されそうです。
まさかの外債購入という飛び道具まで炸裂・・・というのはさすがに無いでしょうけど、
目標株価の13000円を達成出来なかったアマリスト(甘利)も出席するようですから、
今回の日銀金融政策決定会合は期待に応えてくれるとは思いますが・・・
そして欧米と同様、マネタリーベースとバランスシートで緩和策を示すとも言っており、
そうなるとより分かりやすくはなりますので、
外国人にとってはもちろん中味次第ではありますけど、
本当に異次元な緩和策ならば、旺盛に日本に群がり易くはなります。
あっ、あり得ないとは思いますけど、黒ちゃんとキクリンばかりが注目されてますが、
他の委員も含めた多数決で金融政策は決定されますので、
黒ちゃんとキクリンばかりが注目されて、スネたその他の委員が全員反対・・・
まさに金融政策蹴って会合なんてことになれば、パニック売りになります(笑)
ということなので、今週は日銀金融政策決定会合の結果次第と言えますので、
それまでは明日の日銀短観と小売決算次第と言えます。
日銀短観はアベノミクス効果が現れているのかか注目なので、
悪ければ素直にアベノミクス効果への疑念に繋がりますが、
黒ちゃん次第で打ち消せるでしょう。
が、しかし、意外と盲点なのが小売の決算です。
アベノミクスイコール円安とも言えるという事は、
円安が重石になる小売にとっては逆風の環境でもあるので、、
今週から始まる小売決算と同時に発表される2014年2月期見通しにおいて、
円安の影響が大きく反映されているようだと、
アベノミクスの副作用懸念が沸いて出て来る可能性もあり、
最悪の場合は黒ちゃん効果も台無しとなる可能性は僅かながらあり得ます。
給与をイの一番に引き上げたのは小売なのですから、
副作用懸念が沸いて来るほどの見通しにはならないと思いますが、
円安の副作用が数字に現れると新味があるだけに。やや注意すべきと言えます。
ファストリの月次については、黒ちゃんまでの大人達の利用材料になる程度でしょう。
週末の3月上中旬の貿易収支は、哀しい円安要因にはなれど、
黒ちゃんの後ですから、あまり気にする必要はないでしょう。
以上の通り、我が国は黒一色な一週間ですが、米国の項でも書いた通り、
ワイルド黒ちゃんの発表後に欧州ではドラギえもんがECB理事会後の会見を開き、
米国ではハゲモッコリ(バーナンキ)が講演を開き、週末には雇用統計です。
中国も4-5日に動く気配もありますしね(こちらは金融引き締めですけど・・・)。
とりあえず欧州と米国については、騒ぎが起きれば、
ヅラモッコリ・・・失礼、ヅラギ・・・ではなく、ドラギえもんは利下げ、
ハゲモッコリ(バーナンキ)はユルフン拡大・・・
つまり両陣営が更なる金融緩和の拡大と言う事は、自国通貨安なので、
我が国とっては円高圧力となり、しかも黒ちゃんよりも後出しジャンケンですから、
材料の鮮度としても高いと言えます。
それだけに黒ちゃんには欧米を呑み込む程の異次元な緩和策が求められます。
恐らく期待には応えるとは思うのですが、ドラギえもん以降に効果が薄れたとしても、
以前にも書きましたが、安倍ちゃんにとっては、消費増税と参院選の為にも、
4月以降が肝心なので、いざとなれば来週にもネタを提供してくれそうですが・・・
とは言っても、よっぽど異次元な「量」「時間」に重きを置いた緩和策をぶっ放すなり
安倍ちゃんが動かない限りは、意外と黒ちゃん以降(4日以降)も上値は重そうです。
そして黒ちゃんまで(4日まで)は、欧米はイタリア、キプロス情勢、米経済指標、
国内は日銀短観、小売決算次第でもあり、国内外共に動き辛いと言えますので、
今週は様子見スタンスが良いと言えます。
米経済指標はハードルが高いし、イタリア、キプロスは何も変わっていないですし、
国内でも信用買い残の積み上がりに加え、外国人が19週ぶりの売り越しであり、
円売りポジションも3カ月ぶりの高水準だった1週前から15%縮小しており、
ユーロ円の日足では遅行線も下抜け・・・
というような良からぬ兆しとしての材料が散見されますので、
少なくとも黒ちゃんまでは様子見スタンスが良さそうです。
ということで今週のスタンスについては、
まず短期の方は、主力大型株での持ち越しは、今週一杯は控えた方がいいですけど
少なくとも黒ちゃんが動くまでは控えた方がいいでしょう。
明日の欧州市場は休みではありますけど、米国は再開しますからね。
主力大型株以外では、先週までと同様、テーマ株や新興市場にて、
これまで通り小刻みにサーフィンすればいいですけど、
マザーズ始め新興市場は相変わらず商いがイマイチ戻っていないので、
持ち越しには十分にお気を付け下され。
中長期の押し目狙いの方については、主力大型の本格的な押し目は、
早くとも黒ちゃん以降の週末、あるいは来週以降というスタンスで構え、
先行して下げている取組のいい銘柄を拾うなり、中小型を仕込むなりするか、
短期の方と同様の物色で小刻みに勤めばいいでしょう。
参院選までを見据えている長期の方については、安倍ちゃんも動きそうですから、
深押しするようなことはないとは思いますけど、
少なくとも黒ちゃんの動向を見極めてから動いても遅くはないので、
このまま王者の風格で構えておきましょう。
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