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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
野田次第となった日銀への評価、大統領選を機に変わりそうな流れ、目先では明日。
こんばんは。

昨日の日銀金融政策決定会合の内容を見直す動きやと?非難轟々やったのに?

しかも11兆円増額された資産買入れ基金と無制限の資金供給基金の方ではなく、

日銀と政府が早期のデフレ脱却に向けて発表した共同文書を評価なんだとさ・・・

いやいやいやいや、こんな危ういもんを評価って・・・

よく考えて頂きたいのですが、現在、ノダチョウ倶楽部(野田政権)は御存知の通り、

離党ドミノが続いており、衆議院での過半数割れまで6議席となっており、

残っている1年生議員も受け入れ政党が決まり次第、離党するとも言われており、

過半数割れは時間の問題とも言える状況です・・・

そして過半数割れになれば、野田くんがいくら権力にかじり付こうとしても、

野党が不信認決議案を提出すればアッサリ可決され解散ということになりますから、

これまでのような解散引き伸ばしも出来なくなり、

解散と共に共同文書は白紙になるということです・・・

本来は解散総選挙が市場にとってポジティブな材料だったのに、

こんなアテにならない共同文書を評価して日本株が上昇する事になったら、

解散と同時に暴落しそうですけど・・・

本日、所信表明演説と代表質問に立ち、共同文書を自画自賛した野田くん、

お前が言うなとツッコんでやりたい中尾財務次官の評価コメント、

そして手の平を返しまくりの専門家の評価・・・

こんなミスリードで市場全体が共同文書を評価していると、

ポンコツ政治の混乱に左右された揚げ句、寿命の短い上昇になりそうですけど・・・

まぁ解散総選挙で政権を取るであろう安倍くんも、

日銀の強力な金融緩和を求める姿勢ではありますから、

政権交代しようとも日銀側が政府の圧力通りに動くという姿勢を見せるならば、

解散と共に共同文書効果も剥落ということは回避できなくもないですけど・・・

っつうか、共同文書効果は持続されたとしても、

日銀の独立性もへったくれもあらへん国やと見られないかという懸念もありますが・・・

いずれにせよ危うい評価か不健全な国ということですから、

共同文書を評価する空気は如何なもんかと思うばかりです・・・

昨日も書いた通り、アテにならない文書などは評価せずに、今回の緩和策は、

量、時間共に欧米にヒケを取らない、いや、むしろ優っている緩和策なのですから、

円高是正という意味でも素直に評価を出来るのですがねぇ・・・

まぁ私がどうこう言おうと、答えは市場にあるのも事実であり、

本日時点では共同文書効果が正解なので、

ひとまずはノダチョ倶楽部(野田政権)が存続する限り、

日銀が圧力通りに更なる追加金融緩和に動くという期待が、

相場の下支えにはなるでしょう・・・賞味期限は野田くん次第ですけどね。


以上のような危うさ満点の共同文書への評価、それによる円安に加え、

月末のお化粧もあり、本日の日経平均株価は昨日に続き1兆円の商いを伴いながら

お手盛り感満載の86円高となりました。

本日は下方修正を発表した銘柄に対する反応も、

先週末の様に素直に嫌気されつつあった動きから、

再び悪材料出尽くしによる上昇という都合のよい動きにはなっておりましたので、

こういう都合のいい解釈(反応)はともかく、底堅さは感じられる動きではあります。

しかしながら、本日ピークを迎えた決算は、

昨日までの下方修正銘柄比率が減少傾向という流れから一変して、

下方修正オンパレードに逆戻りとなっております・・・

特にパナソニックはドイヒーと言わざるを得ず、シャープの追っかけになりそうです・・・

パナソニックを含め製造業の下方修正オンパレードを見ていると、

これまでにも何度か書いて来ましたけど、オバマが再選していいのかと思わされます。

ロムニーが勝利すれば、QE3の打ち止めという弊害はあるかもしれないけど、

バーナンキの任期一杯(2014年1月末)まではQE3は継続されるでしょうし、

もはや日銀が昨日の記事と冒頭でも書いた通り、少なくとも2013年末までは、

量的には米国に勝る緩和策を打ち出しているのですから、

QE3の打ち止めをそんなに心配する必要もなく、

むしろ量的な金融緩和競争という視点に限っては、ポジティブとも言えますからね・・・

だからこそ相変わらず雇用の受け皿は製造業だからとバイアメリカンを声高に叫び、

ドル札スリスリのドル安政策を継続する気マンマンのオバマくんが再選すると、

いくら日銀が量的に頑張っても、市場対話力ではFRBに劣りますから、

日本の製造業が大復活を遂げる程の円安は期待できそうにないです・・・

前回の大統領選でのオバマ大統領誕生と共に時を同じくして、

株価も上昇してきた毒リンゴ(アップル)の毒(iPhone、iPad等)が、

すっかり日本にも浸透しております・・・

(ちなみにオバマの敗退と共に米株を牽引したアップル株が下がるという懸念も・・・)

片や日本の家電産業は斜陽産業とも言われておりますけど、

どうもオバマ民主党にしてやられたという感が強いだけに、

アップル帝国の隆盛、ジョブズの神格化を含め釈然としないものがあると同時に、

まだまだ私の中では日本の家電メーカーへの期待も残っているのですが・・・

株は買わないけど(笑)

まぁ円安という環境で浮かれポンチになっていたのだから、

自業自得と言えばそれまでですけど・・・

とにかく、本日の下方修正による悪材料出尽くし上昇というのは、

少なくとも来期業績に回復期待が無ければ持続はしないだけに、

本日の下方修正オンパレードという惨状を見ていると、

来週に迫る大統領選にて、オバマが勝利することになると、

悪材料出尽くし上昇という流れは果たして続くのか・・・

という疑問も沸いて来つつあります。


そして、そんなオバマ政権が欧州に対して、

大統領選が終わるまでは騒ぎを起こすなと圧力を掛けていたギリシャは、

二次支援を受ける為の緊縮策は、左派連合の反対はあるものの、

一応、国内ではまとまりそうなのですが、

米国の圧力通りに理由を付けてギリシャ報告を引き伸ばしまくっていたトロイカが、

厳しい報告を出すとの話もあり、

独等はそんなトロイカ報告次第で支援の判断をするだけに、

どうもキナ臭くなりつつあります・・・

そして今夜はユーロ圏財務相がギリシャについての電話協議をするようであり、

まさかの大統領選後にギリシャがユーロから離脱なんてことに・・・

現時点ではギリシャを始め欧州の重債務国国債利回りは落ち着いており、

ギリシャ株は下げているものの、そもそも直近安値(6月)からの上昇率では、

世界でもトップを突っ走っていましたので、まだ懸念するには早いとも言えますが、

ちと要注意ではあります。


以上の通り、日銀への評価は野田くん次第ではありますけど、

何だかんだ言っても米大統領選を機に、

市場の流れに変化が起きそうな兆しも出て来つつあります。


とうことで、来週の大統領選も重要ではあるのですが、

目先でもある今週は、米国にて明日から始まるマクロ指標(雇用、ISM)の集中を控え

特に明日のADP雇用リポートは、調査対象を拡大してから初めての発表であり、

本家雇用統計との温度差も少しは縮まっているだけに、

以前よりも材料性は高いと言えます・・・(今の所、話題にはなってないけど・・・)。

ちなみにハリケーン「サンディ」については、

大惨事となったカトリーナの時でさえ株価への影響は軽微でしたので、

当時と株価の位置は違えど、被害額も違いますので、心配する必要はないでしょう。

欧州もギリシャの件に加え、ポルトガルも昨日書いた通り、

明日には予算案の審議・採決が終わりますので、明晩以降が要注意と言えます。

そして我らが日本は前述した通りの件に加え、

海の向こうが明晩以降のイベント次第でもあるので、

先々週末に外して以来、昨日の日銀前にも参戦できていない中長期の方は、

本日の記事にも書いた通り、やや危険な空気も漂いつつありますので、

どうせならば週末まで見極めた方が無難とは言えます。

外さずに王者の風格で構えている方と昨日の日銀前に参戦した中長期の方は、

来週の大統領選を警戒するならば、大統領選に直接影響する雇用統計前に、

一旦外すのも視野に入れていいでしょう。

まぁ週初にも書いた通り、日柄的には年内(12月中旬まで)は強いだけに、

本日の記事に書いた様な週明け以降の懸念も、

単なる過度な懸念だった・・・ということも有り得ますので、

王者の風格で持ち越すのかどうかはお任せします。

短期の方はこれまで通りでいいでしょう。


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