こんばんは。
なにやらアップルに翳りが・・・と囁かれつつありますが、
市場参加者のほとんどが、心の片隅にでもそう思っているのではないでしょうか・・・
先日の決算は市場予想を上回る好決算でしたけど、
後任であるクックの功績と言うよりは、ジョブズの功績ですからね。
このままジョブズの遺産頼りを続けずに、
クックだけにジョブズの遺産を生かしてクッキングしないと、
今がまさにピークと言われても仕方ないでしょう。
今のところ残念ながら、クッキングしているとも思えないですから、
ピークアウト臭が漂っていますけど・・・
しかしながら、米国はアップルが失速したとしても、
フェイスブック等の新たな顔が後ろに控えている上に、
オールドエコノミーまでが息を吹き返しており、産業循環が機能しておりますから、
米国トータルで見れば、当面は翳りはなさそうですけどね。
一方、我らが日出る国ニッポンはというと、これまで触れて来た通り、
企業決算ラッシュが始まり、約5分の1の企業が決算発表を終えたものの、
良く言えば保守的、悪く言えば冴えない決算が多く、
米国の様に新たな息吹を伴う循環も見えず、
吹き溜まり感を拭うような決算も乏しい状況が続いております・・・
日本は循環と言うよりは、懐古主義とも言える時計が逆回転している国ですから、
少子高齢化の進む日本と人口が増え続ける米国を比較したり、
目標とするのも違うのかなぁとは思いますけど、
それにしても米国に比べると冴えない決算が多いです。
というように、外部要因ばかりで主体性に欠けていた日本市場が、
国内独自の材料となるべく期待していた企業業績(今期見通し)が、
震災からの復興という期待を示すこともなく淀んだままであります。
そんな中、先週末に新たな国内独自の材料となるべく、
日銀が追加金融緩和をぶっ放し、今のところは評価も薄く、反応も薄いですが、
先日の記事にも書いた通り、今回の倍に資産買い取り枠を拡大した所で、
そもそも量的には欧米に敵うはずもないのですから、
時間(期間)で勝負するしかなく、実現の遠い物価目標を達成するまで、
金融緩和を続けると言う意志表示を出来たという事は、
量的不利を補える時間を買ったとも言えますから、
冴えない決算というネガティブ材料の穴埋めにはなっており、
現段階では日本株の上昇までは期待出来ないものの、底堅くはなったと言えます。
つまり国内独自の材料・・・というか主体性を持つには、
今後の企業業績次第ということになります。
ということで好悪材料が均衡したまま日本市場はGWに突入しており、
しかも今週は明日、明後日の2日間のみの取引となり、
一方海外はその2日間も含め、以下の通り今週は重要イベントテンコ盛りです。
-------------------------------------------------------------------
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まず米国については、ADP雇用リポートを皮切りに、週間新規失業保険、
週末の雇用統計まで続く雇用関連指標、そしてISMが注目です。
雇用統計は前回の軟調な結果、3週連続で軟調な結果となっている
週間新規失業保険申請件数のおかげでややハードルが下がっておりますが、
それでも前回に比べれば新規失業保険申請件数の推移から見ても、
まだハードルは高い(非農業部門雇用者数16.5~17.5万人増程度)としか思えず、
市場予想を上回るのは厳しいと言わざるを得ません。
今回もまた前回の様に直前に各社が市場予想を引き下げるなど、
呆れたインチキ技が炸裂するかもしれませんけど・・・
まぁ良くても前回の12万人増程度に見ておいた方が良さそうです。
ISMについては、最近のタカ寄りのFRBメンバーの発言の影響もあり、
製造業の方は期待禁物ですが、非製造業の方には多少は期待もできますので、
好悪マチマチといったところでしょう。
ということで米国は週末の雇用統計に向けて、様子見色の強い1週間になりそうです。
欧州については、今週も重要なマクロ指標が多いですけど、
債務問題がある限り一喜一憂するだけに過ぎないですから、
やはり再燃しつつあるスペインの債務問題及び格下げを始め、
週末の仏、ギリシャ等の選挙での政権交代が起きる事による、
欧州全体の債務問題の炎上リスクに対して、
スーパーマリオ(ドラギ総裁)がECB理事会にて、
防火壁となるような一手を打って出るのかが焦点です。
LTRO3はドラギ本人が言及済の通り、実行の可能性は極めて薄いですけど、
利下げと言うカードは話題にはなりませんけど、依然として残っていますからね・・・
まぁ今週は要人の発言も乏しく、マリオくんがどう出てくるのかは予想が難しいだけに、
欧州は少なくともECB理事会までは、マクロ指標に一喜一憂する程度の、
様子見が続きそうです。
選挙だけならば今週は織り込みに向かって下げる一方なのでしょうけど、
ECB理事会への期待はどうしてもあるだけにね。
中国については製造業&非製造業PMIの結果を受けて、
金融緩和期待が台頭するのかどうかでしょう。
結果が悪ければ金融緩和期待ですし、良ければ素直に好感と言った様に、
どちらに転んでも底堅いでしょうから、今週は心配する必要はないでしょう。
そしてやや気になるのが、中東情勢と北朝鮮の核実験です。
北朝鮮の核実験は実行されたとしても、事故でも起きなければ、
前回同様に一時的なものですが、
中東については週初から始まっているエジプト大統領選の選挙運動期間入り、
5/4のイラン国会議員選挙第2次投票、週明けのシリア議会選挙が控えており、
ややキナ臭い空気が漂っております。
まぁ気を付けろとしか言いようがないので、頭の片隅にでも置いといて下さい。
以上の海外動向を踏まえて、今週は2日間しか取引の無い我らが日本については、
懸念される企業業績の発表も少なく、本格化するのはGW明けですから、
国内材料は先週末の日銀の追加金融緩和による余韻が下支えしながら、
週後半にビッグイベントが偏っている海外の動向に合わせて、様子見となるでしょう。
やや気掛かりなのは5/2発表の4月マネタリーベースです。
記憶にも新しいとは思いますが、前回の3月マネタリーベースでは、
前年同月比0・2%減となったことで、日銀の緩和姿勢に市場から疑念を抱かれ、
今回もマイナスに転じているようだと、さらなる不信感を膨らませ、
せっかくの週末の追加金融緩和効果も喪失してしまいそうです・・・
今回の追加緩和効果が現れるのは、来月発表分なのですが、
良からぬ不信感を膨らませる口実には使われそうです。
発表直後程度の短期的な反応でしょうけどね。
もちろん逆に大きく増加していれば、追加金融緩和に対する説得力は増しますので、
ポジティブな反応にはなり、長期的にも下支えになりそうです。
そしてもう一つ、GW明けのことになりますが、先週の記事にも書いた通り、
スペインを格下げしたサジ加減&プアーズの動向が気になる所です。
欧州は選挙を控える国は結果を見極めようとしているのでしょうから、
選挙を終えたGW明けは、欧州各国の貿易収支、経常収支も発表されるだけに、
格下げ爆弾が連発で炸裂しやすいとも言えます。
我らが日本もGW明けには経常収支が発表され、
先週発表された4月上旬の貿易赤字という前フリもあり、
しかも格付け機関が待望する消費増税は(私は反対ですけど・・・)、
小沢無罪で頓挫しそうになりつつあり、日本にも格下げ爆弾が投下されそうです。
まぁ格付け機関の動きはサジ加減なので、予想のしようもないですけど・・・。
以上の通り、日本株のGW明けは、国内企業の業績次第と言う面もありますが、
格下げ懸念も燻ぶっており、
同じくGW明けの欧州では、選挙結果による欧州債務問題再燃懸念と共に、
格下げ懸念も燻ぶっております。
今週の海外動向も欧米共に週後半にビッグイベントが偏重していることからも、
明日、明後日という僅かな取引期間では、様子見とならざるを得ないですから、
先週に引き続き、業績に合わせた個別物色かド短期に勤しむしかないです。
まぁこれだけ悲観が蔓延しているということは、
GW明けにはアッサリと雲が晴れるかもしれませんし、
テクニカル的にも過熱感は冷めており、
そして何だかんだ言っても日銀の追加金融緩和効果が下支えにはなりますので、
GW明けから動いても遅くはないでしょうどね。
あ、そういえば首相就任記念に土下座してお願いした日米首脳会談の為に、
ノダチョウが米国に羽ばたきましたけど、悲願達成で解散総選挙にでもなれば、
新たな国内材料にはなりますが・・・
まぁあればラッキー程度に考えていた方がいいですね。
いっそのこと、ブッシュ夫妻の目を点にした小泉純一郎のプレスリー熱唱に負けじと、
オバマ夫妻の前で、割り箸を鼻に突っ込み、
ほっかむりをしてドジョウすくいでも舞えば、
もしかしたらオバマからご褒美でもあるかも知れません・・・(笑)
日本では恥さらしということで支持率急降下で更に解散が近づくかも・・・(笑)
飛べないノダチョウではありますが、
ぜひとも市場の為にも舞って頂きたいものですなぁ。
くれぐれもノダやなくムダな首脳会談と言われないようにだけはして頂きたいものです。
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なにやらアップルに翳りが・・・と囁かれつつありますが、
市場参加者のほとんどが、心の片隅にでもそう思っているのではないでしょうか・・・
先日の決算は市場予想を上回る好決算でしたけど、
後任であるクックの功績と言うよりは、ジョブズの功績ですからね。
このままジョブズの遺産頼りを続けずに、
クックだけにジョブズの遺産を生かしてクッキングしないと、
今がまさにピークと言われても仕方ないでしょう。
今のところ残念ながら、クッキングしているとも思えないですから、
ピークアウト臭が漂っていますけど・・・
しかしながら、米国はアップルが失速したとしても、
フェイスブック等の新たな顔が後ろに控えている上に、
オールドエコノミーまでが息を吹き返しており、産業循環が機能しておりますから、
米国トータルで見れば、当面は翳りはなさそうですけどね。
一方、我らが日出る国ニッポンはというと、これまで触れて来た通り、
企業決算ラッシュが始まり、約5分の1の企業が決算発表を終えたものの、
良く言えば保守的、悪く言えば冴えない決算が多く、
米国の様に新たな息吹を伴う循環も見えず、
吹き溜まり感を拭うような決算も乏しい状況が続いております・・・
日本は循環と言うよりは、懐古主義とも言える時計が逆回転している国ですから、
少子高齢化の進む日本と人口が増え続ける米国を比較したり、
目標とするのも違うのかなぁとは思いますけど、
それにしても米国に比べると冴えない決算が多いです。
というように、外部要因ばかりで主体性に欠けていた日本市場が、
国内独自の材料となるべく期待していた企業業績(今期見通し)が、
震災からの復興という期待を示すこともなく淀んだままであります。
そんな中、先週末に新たな国内独自の材料となるべく、
日銀が追加金融緩和をぶっ放し、今のところは評価も薄く、反応も薄いですが、
先日の記事にも書いた通り、今回の倍に資産買い取り枠を拡大した所で、
そもそも量的には欧米に敵うはずもないのですから、
時間(期間)で勝負するしかなく、実現の遠い物価目標を達成するまで、
金融緩和を続けると言う意志表示を出来たという事は、
量的不利を補える時間を買ったとも言えますから、
冴えない決算というネガティブ材料の穴埋めにはなっており、
現段階では日本株の上昇までは期待出来ないものの、底堅くはなったと言えます。
つまり国内独自の材料・・・というか主体性を持つには、
今後の企業業績次第ということになります。
ということで好悪材料が均衡したまま日本市場はGWに突入しており、
しかも今週は明日、明後日の2日間のみの取引となり、
一方海外はその2日間も含め、以下の通り今週は重要イベントテンコ盛りです。
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国内 | 海外 | |
4/30(月) | 東京市場休場 | 米3月個人所得・個人消費支出 |
米3月コアPCEデフレーター | ||
米4月シカゴ購買部協会景気指数 | ||
米4月ダラス連銀製造業活動 | ||
ユーロ圏4月消費者物価・速報値 | ||
ユーロ圏3月マネーサプライM3 | ||
スペイン1-3月期GDP | ||
カナダ2月GDP | ||
NZ3月貿易収支 | ||
台湾1-3月期GDP | ||
南ア3月貿易収支 | ||
日米首脳会談(ワシントン) | ||
ダラス連銀フィッシャー総裁講演 | ||
エジプト大統領選挙、選挙運動期間開始(-5/21) | ||
国債入札-ハンガリー | ||
休場-上海 | ||
5/1(火) | 4月新車販売台数 | 中国4月製造業PMI |
米4月ISM製造業景況指数 | ||
決算-ヤマハ | 米3月建設支出 | |
米4月新車販売台数 | ||
英4月製造業PMI | ||
インド3月貿易収支 | ||
インドネシア4月消費者物価 | ||
豪準備銀行政策金利発表 | ||
ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁講演 | ||
アトランタ連銀ロックハート総裁講演 | ||
サンフランシスコ連銀ウイリアムズ総裁講演 | ||
リッチモンド連銀ラッカー総裁講演 | ||
フィラデルフィア連銀プロッサー総裁講演 | ||
国債入札-英 | ||
決算-ファイザー | ||
休場-独、仏、蘭、上海、ブラジル、香港、韓、印 | ||
シンガポール、台湾、タイ、トルコ、南ア | ||
5/2(水) | 4月マネタリーベース | 米4月ADP雇用統計 |
3月毎月勤労統計 | 米3月製造業受注 | |
米MBA住宅ローン申請指数 | ||
決算-キリンHD | 米週間原油在庫 | |
ユーロ圏4月製造業PMI・確報値 | ||
ユーロ圏4月雇用統計 | ||
独4月製造業PMI・確報値 | ||
独4月雇用統計 | ||
英3月マネーサプライM4 | ||
スイス4月製造業PMI | ||
ブラジル4月貿易収支 | ||
サルコジvsオランド仏大統領選候補、討論会 | ||
EU財務相会合(資本規制について) | ||
タイ中銀金融政策決定会合 | ||
タルーロFRB理事講演 | ||
リッチモンド連銀ラッカー総裁講演 | ||
アジア開発銀行年次総会(~5日) | ||
ハンガリー新大統領選出 | ||
国債入札-ポルトガル、ハンガリー | ||
決算-UBS、モトローラ、シマンテック | ||
5/3(木) | 東京市場休場 | 中国4月非製造業PMI |
米4月ISM非製造業景況指数 | ||
米新規失業保険申請件数(21:30) | ||
米4月チャレンジャー人員削減予定数(前年比) | ||
米1-3月期労働生産性 | ||
米1-3月期単位労働コスト・速報値 | ||
ユーロ圏3月生産者物価指数 | ||
英4月サービス業PMI | ||
ブラジル3月鉱工業生産 | ||
NZ1-3月期雇用統計 | ||
ECB理事会、政策金利発表(20:45) | ||
ドラギECB総裁会見(21:30) | ||
シカゴ連銀エバンズ総裁講演 | ||
アトランタ連銀ロックハート総裁講演 | ||
サンフランシスコ連銀ウイリアムズ総裁講演 | ||
フィラデルフィア連銀プロッサー総裁講演 | ||
英国:地方選挙(イングランド、スコットランド、ウェールズ) | ||
ロンドン市長と大ロンドン市議会議員選挙 | ||
国債入札-スペイン、フランス、英 | ||
決算-ソシエテ・ジェネラル | ||
5/4(金) | 東京市場休場 | 米4月雇用統計(21:30) |
ユーロ圏4月総合PMI・確報値 | ||
ユーロ圏4月サービス業PMI・確報値 | ||
ユーロ圏3月小売売上高 | ||
独4月サービス業PMI・確報値 | ||
豪州準備銀行が金融政策報告書を公表 | ||
加4月Ivey購買部景況指数 | ||
ガイトナー米財務長官、訪中(3日-) | ||
アルムニア欧州委員講演 | ||
バローゾ欧州委員長講演 | ||
ガスパル・ポルトガル財務相講演 | ||
サンフランシスコ連銀ウイリアムズ総裁講演 | ||
イラン国会議員選挙第2次投票 | ||
決算-BNPパリバ、RBS、クラフト・フーズ | ||
5/5(土) | ||
5/6(日) | 仏大統領選挙決選投票 | |
ギリシャ総選挙 | ||
ドイツ・シュレスビヒ・ホルシュタイン州議会選挙 | ||
セルビア議会選挙と地方選挙 | ||
シリア議会選挙(5/7) |
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まず米国については、ADP雇用リポートを皮切りに、週間新規失業保険、
週末の雇用統計まで続く雇用関連指標、そしてISMが注目です。
雇用統計は前回の軟調な結果、3週連続で軟調な結果となっている
週間新規失業保険申請件数のおかげでややハードルが下がっておりますが、
それでも前回に比べれば新規失業保険申請件数の推移から見ても、
まだハードルは高い(非農業部門雇用者数16.5~17.5万人増程度)としか思えず、
市場予想を上回るのは厳しいと言わざるを得ません。
今回もまた前回の様に直前に各社が市場予想を引き下げるなど、
呆れたインチキ技が炸裂するかもしれませんけど・・・
まぁ良くても前回の12万人増程度に見ておいた方が良さそうです。
ISMについては、最近のタカ寄りのFRBメンバーの発言の影響もあり、
製造業の方は期待禁物ですが、非製造業の方には多少は期待もできますので、
好悪マチマチといったところでしょう。
ということで米国は週末の雇用統計に向けて、様子見色の強い1週間になりそうです。
欧州については、今週も重要なマクロ指標が多いですけど、
債務問題がある限り一喜一憂するだけに過ぎないですから、
やはり再燃しつつあるスペインの債務問題及び格下げを始め、
週末の仏、ギリシャ等の選挙での政権交代が起きる事による、
欧州全体の債務問題の炎上リスクに対して、
スーパーマリオ(ドラギ総裁)がECB理事会にて、
防火壁となるような一手を打って出るのかが焦点です。
LTRO3はドラギ本人が言及済の通り、実行の可能性は極めて薄いですけど、
利下げと言うカードは話題にはなりませんけど、依然として残っていますからね・・・
まぁ今週は要人の発言も乏しく、マリオくんがどう出てくるのかは予想が難しいだけに、
欧州は少なくともECB理事会までは、マクロ指標に一喜一憂する程度の、
様子見が続きそうです。
選挙だけならば今週は織り込みに向かって下げる一方なのでしょうけど、
ECB理事会への期待はどうしてもあるだけにね。
中国については製造業&非製造業PMIの結果を受けて、
金融緩和期待が台頭するのかどうかでしょう。
結果が悪ければ金融緩和期待ですし、良ければ素直に好感と言った様に、
どちらに転んでも底堅いでしょうから、今週は心配する必要はないでしょう。
そしてやや気になるのが、中東情勢と北朝鮮の核実験です。
北朝鮮の核実験は実行されたとしても、事故でも起きなければ、
前回同様に一時的なものですが、
中東については週初から始まっているエジプト大統領選の選挙運動期間入り、
5/4のイラン国会議員選挙第2次投票、週明けのシリア議会選挙が控えており、
ややキナ臭い空気が漂っております。
まぁ気を付けろとしか言いようがないので、頭の片隅にでも置いといて下さい。
以上の海外動向を踏まえて、今週は2日間しか取引の無い我らが日本については、
懸念される企業業績の発表も少なく、本格化するのはGW明けですから、
国内材料は先週末の日銀の追加金融緩和による余韻が下支えしながら、
週後半にビッグイベントが偏っている海外の動向に合わせて、様子見となるでしょう。
やや気掛かりなのは5/2発表の4月マネタリーベースです。
記憶にも新しいとは思いますが、前回の3月マネタリーベースでは、
前年同月比0・2%減となったことで、日銀の緩和姿勢に市場から疑念を抱かれ、
今回もマイナスに転じているようだと、さらなる不信感を膨らませ、
せっかくの週末の追加金融緩和効果も喪失してしまいそうです・・・
今回の追加緩和効果が現れるのは、来月発表分なのですが、
良からぬ不信感を膨らませる口実には使われそうです。
発表直後程度の短期的な反応でしょうけどね。
もちろん逆に大きく増加していれば、追加金融緩和に対する説得力は増しますので、
ポジティブな反応にはなり、長期的にも下支えになりそうです。
そしてもう一つ、GW明けのことになりますが、先週の記事にも書いた通り、
スペインを格下げしたサジ加減&プアーズの動向が気になる所です。
欧州は選挙を控える国は結果を見極めようとしているのでしょうから、
選挙を終えたGW明けは、欧州各国の貿易収支、経常収支も発表されるだけに、
格下げ爆弾が連発で炸裂しやすいとも言えます。
我らが日本もGW明けには経常収支が発表され、
先週発表された4月上旬の貿易赤字という前フリもあり、
しかも格付け機関が待望する消費増税は(私は反対ですけど・・・)、
小沢無罪で頓挫しそうになりつつあり、日本にも格下げ爆弾が投下されそうです。
まぁ格付け機関の動きはサジ加減なので、予想のしようもないですけど・・・。
以上の通り、日本株のGW明けは、国内企業の業績次第と言う面もありますが、
格下げ懸念も燻ぶっており、
同じくGW明けの欧州では、選挙結果による欧州債務問題再燃懸念と共に、
格下げ懸念も燻ぶっております。
今週の海外動向も欧米共に週後半にビッグイベントが偏重していることからも、
明日、明後日という僅かな取引期間では、様子見とならざるを得ないですから、
先週に引き続き、業績に合わせた個別物色かド短期に勤しむしかないです。
まぁこれだけ悲観が蔓延しているということは、
GW明けにはアッサリと雲が晴れるかもしれませんし、
テクニカル的にも過熱感は冷めており、
そして何だかんだ言っても日銀の追加金融緩和効果が下支えにはなりますので、
GW明けから動いても遅くはないでしょうどね。
あ、そういえば首相就任記念に土下座してお願いした日米首脳会談の為に、
ノダチョウが米国に羽ばたきましたけど、悲願達成で解散総選挙にでもなれば、
新たな国内材料にはなりますが・・・
まぁあればラッキー程度に考えていた方がいいですね。
いっそのこと、ブッシュ夫妻の目を点にした小泉純一郎のプレスリー熱唱に負けじと、
オバマ夫妻の前で、割り箸を鼻に突っ込み、
ほっかむりをしてドジョウすくいでも舞えば、
もしかしたらオバマからご褒美でもあるかも知れません・・・(笑)
日本では恥さらしということで支持率急降下で更に解散が近づくかも・・・(笑)
飛べないノダチョウではありますが、
ぜひとも市場の為にも舞って頂きたいものですなぁ。
くれぐれもノダやなくムダな首脳会談と言われないようにだけはして頂きたいものです。
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