こんばんはです。
すっかりパスタの国の政治騒動に揺れておりますが、
肝心の貿易戦争は大丈夫なのでしょうか(笑)
パスタの国の政治の混乱は、ユーロ離脱へと発展する可能性もあり、
財政懸念で信用不安を招く可能性もあるので、軽視すべきではないのですが
貿易戦争は実体経済へダイレクトに影響するわけですし、
何ら解決してないどころか悪化しているとしか思えないのに、
市場は欧州でのイタリアンフェアに夢中です(パエリアフェアも少し)。
何やらパスタの国のマッタレッラ大統領が、
チームポピュリズムの決めたコンテ首相候補に対して待ッタレーラをかけ、
代わりに元IMFのコッタレッリ氏に組閣を要請したものの、
チームポピュリズムを含む議会は、なんてコッタレッリと信任せず、
結局は再選挙するしかないと・・・
でも先ほど、大統領が真夏の再選挙は待ッタレッラと・・・
(ほぼ言いたかっただけやろ!というツッコミは受け付けませんw)
つまり再選挙を待ッタレッラって、
チームポピュリズムの組閣を容認するってこと?それだとマズイのでは?
そもそもお飾り大統領の希望に過ぎないでしょ?
と思ったのですが、市場は再選挙が回避されれば、
チームポピュリズムが政権を取らないと解釈しているのか、
それとも無い袖を振りまくる浪費財政を改めるとか、
ユーロ離脱を考え直すという謎のポジティブな観測となっているのか、
少々ユーロは買い戻され、イタリア金利もやや低下する適当ぶりです(笑)
適当な解釈であろうとも、需給要因の強いユーロ安はともかく、
イタリアを含む南欧の金利とCDS、銀行間金利、欧州金融機関株、
といった市場の動きさえ落ち着いてくれれば信用不安は収まるので、
マジメにツッコミを入れなくてもいいのでしょうけど、
どう考えてもこれで落ち着くとは思えず、一時的なリバウンドでしょう。
そして最も厄介な貿易戦争リスクは、仕掛け人のトランプマンが、
2-4日から中国と通商協議を控えているにも関わらず、
得意のトランプディールとやらなのか、
15日までに関税対象となる中国製品を公表すると先制攻撃を仕掛け、
6月末までには中国の個人と法人に対する投資規制も発表し、
逆切れのようなWTOへの提訴も継続するとのジャイアンぶり・・・
さらにEU等への関税猶予期限が1日に迫っているものの、
延長する様子は欠片も無く、すでに決まっている対日関税も変わらず、
追い討ちの輸入自動車関税にも譲歩する様子は見られず・・・
そんなトランプマンのパワハラ関税や制裁措置に対し、
中国、EU、日本、トルコ等の新興国は報復措置だけでなく、
WTOへの提訴にも打って出ているので、
どう見ても貿易戦争リスクは悪化の一途としか思えないのですが・・・
しかも今秋の中間選挙だけでなく、予備選が来週から本格化するだけに、
仕掛けた側のトランプマンが譲歩する可能性は低いとしか思えず、
結局は仕掛けられた側の国々が譲歩させられそうなだけに、
もしかしたら米国はアメリカンファースト万歳となるかも知れませんが、
仕掛けられた側の国々は、実体経済への影響は避けれらないですし、
ましてや双方が譲歩せずに全面的な貿易戦争となれば、
双方が疲弊する展開となってもおかしくないですからね・・・
以上の通り、パスタの国の混乱よりも貿易戦争は大丈夫なのか?
と心配になるばかりですが、心配をよそに一時的に落ち着いたとしても、
欧州は足元のマクロ指標が軟調であり、米国を始めとする市場全体は、
そもそもの病である金利上昇アレルギーは克服してないので、
せめて今週発表される月初恒例のテンコ盛りな米経済指標が、
金利上昇にも耐えられるほどの堅調な結果となり、
足元の需給も呑み込むゴリラ商いにでもならない限り、
またしても米長期金利が3%を超えると悲鳴を上げるでしょうし、
新興国の資金流出は継続することにもなりますからね・・・
かといって長期金利が過度に上昇もせず、低下もせずに安定し、
ドル高も一服して安定することでの適温相場になったとしても、
需給面でのガス抜きは不十分ですから、
これまた足元の需給を呑み込むゴリラ商いにでもならない限り、
上値の限定的な適温相場と言わざるを得ないです。
結局は、足元の巻き戻し余地の大きい需給環境(特に米債、油、ユーロ)
巻き戻しニーズと一致したような先に述べたリスクの燻り、
特に本丸リスクである貿易戦争と金利上昇アレルギーの現状、
さらに日米欧の政治的な事情から見ても、
金利上昇アレルギー克服ラリーとか適温相場になる可能性は低く
先進国債券買い・株売り、ユーロ売りドル買い(円最強買い)原油売り、
伊を始め南欧諸国&新興国の売り(株・債券・通貨)
というリスクオフ&需給的な巻き戻しが続く可能性が高いです。
昨夜の海の向こうについても、巻き戻しのリスクオフであり、
先週まで薄商いだった株式市場の商いも昨夜はそれなりに伴っており、
本日の我が国もやや商いを伴いながら(売買代金は約2.77兆円)
先物主導売り・円買いという巻き戻しのリスクオフでおました。
ただしセリクラ感のあるゴリラ商いというレベルではないので、
まだまだ本番はこれから感が漂っており、
結局は本丸ネタ(貿易戦争)も加わることをきっかけに、
セリクラに向けた本番・・・本丸で本番となりそうではあります。
ということで、少々反発したところで一時的なものでしょうし、
もし商いの伴った本格反発になったところで明日だけでは判断できず、
継続は力なりを確認してからなので、
明日については、本番はこれからというくらいの目線のまま、
引き続き慎重に構えておきましょう、
新興市場については、本日も商いを減少させての続落となり、
売りゴリラ感はありませんが、海の向こうや主力大型株の動きが、
巻き戻し&リスクオフとは言え商いがイマイチなせいもあり、
リスクオフムードの緊張感にやや欠けているからこそなので、
海の向こうや主力大型株がゴリゴリのリスクオフとなれば、
リスク資産の象徴でもある新興市場は過度に売られるので、
資金の集中している政策やテーマ株で勝負するのはともかく、
(来週も政治的に政策ネタラッシュとはなりそうですけどね)
新興市場全体としては、引き続き慎重に構えておきましょう。
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すっかりパスタの国の政治騒動に揺れておりますが、
肝心の貿易戦争は大丈夫なのでしょうか(笑)
パスタの国の政治の混乱は、ユーロ離脱へと発展する可能性もあり、
財政懸念で信用不安を招く可能性もあるので、軽視すべきではないのですが
貿易戦争は実体経済へダイレクトに影響するわけですし、
何ら解決してないどころか悪化しているとしか思えないのに、
市場は欧州でのイタリアンフェアに夢中です(パエリアフェアも少し)。
何やらパスタの国のマッタレッラ大統領が、
チームポピュリズムの決めたコンテ首相候補に対して待ッタレーラをかけ、
代わりに元IMFのコッタレッリ氏に組閣を要請したものの、
チームポピュリズムを含む議会は、なんてコッタレッリと信任せず、
結局は再選挙するしかないと・・・
でも先ほど、大統領が真夏の再選挙は待ッタレッラと・・・
(ほぼ言いたかっただけやろ!というツッコミは受け付けませんw)
つまり再選挙を待ッタレッラって、
チームポピュリズムの組閣を容認するってこと?それだとマズイのでは?
そもそもお飾り大統領の希望に過ぎないでしょ?
と思ったのですが、市場は再選挙が回避されれば、
チームポピュリズムが政権を取らないと解釈しているのか、
それとも無い袖を振りまくる浪費財政を改めるとか、
ユーロ離脱を考え直すという謎のポジティブな観測となっているのか、
少々ユーロは買い戻され、イタリア金利もやや低下する適当ぶりです(笑)
適当な解釈であろうとも、需給要因の強いユーロ安はともかく、
イタリアを含む南欧の金利とCDS、銀行間金利、欧州金融機関株、
といった市場の動きさえ落ち着いてくれれば信用不安は収まるので、
マジメにツッコミを入れなくてもいいのでしょうけど、
どう考えてもこれで落ち着くとは思えず、一時的なリバウンドでしょう。
そして最も厄介な貿易戦争リスクは、仕掛け人のトランプマンが、
2-4日から中国と通商協議を控えているにも関わらず、
得意のトランプディールとやらなのか、
15日までに関税対象となる中国製品を公表すると先制攻撃を仕掛け、
6月末までには中国の個人と法人に対する投資規制も発表し、
逆切れのようなWTOへの提訴も継続するとのジャイアンぶり・・・
さらにEU等への関税猶予期限が1日に迫っているものの、
延長する様子は欠片も無く、すでに決まっている対日関税も変わらず、
追い討ちの輸入自動車関税にも譲歩する様子は見られず・・・
そんなトランプマンのパワハラ関税や制裁措置に対し、
中国、EU、日本、トルコ等の新興国は報復措置だけでなく、
WTOへの提訴にも打って出ているので、
どう見ても貿易戦争リスクは悪化の一途としか思えないのですが・・・
しかも今秋の中間選挙だけでなく、予備選が来週から本格化するだけに、
仕掛けた側のトランプマンが譲歩する可能性は低いとしか思えず、
結局は仕掛けられた側の国々が譲歩させられそうなだけに、
もしかしたら米国はアメリカンファースト万歳となるかも知れませんが、
仕掛けられた側の国々は、実体経済への影響は避けれらないですし、
ましてや双方が譲歩せずに全面的な貿易戦争となれば、
双方が疲弊する展開となってもおかしくないですからね・・・
以上の通り、パスタの国の混乱よりも貿易戦争は大丈夫なのか?
と心配になるばかりですが、心配をよそに一時的に落ち着いたとしても、
欧州は足元のマクロ指標が軟調であり、米国を始めとする市場全体は、
そもそもの病である金利上昇アレルギーは克服してないので、
せめて今週発表される月初恒例のテンコ盛りな米経済指標が、
金利上昇にも耐えられるほどの堅調な結果となり、
足元の需給も呑み込むゴリラ商いにでもならない限り、
またしても米長期金利が3%を超えると悲鳴を上げるでしょうし、
新興国の資金流出は継続することにもなりますからね・・・
かといって長期金利が過度に上昇もせず、低下もせずに安定し、
ドル高も一服して安定することでの適温相場になったとしても、
需給面でのガス抜きは不十分ですから、
これまた足元の需給を呑み込むゴリラ商いにでもならない限り、
上値の限定的な適温相場と言わざるを得ないです。
結局は、足元の巻き戻し余地の大きい需給環境(特に米債、油、ユーロ)
巻き戻しニーズと一致したような先に述べたリスクの燻り、
特に本丸リスクである貿易戦争と金利上昇アレルギーの現状、
さらに日米欧の政治的な事情から見ても、
金利上昇アレルギー克服ラリーとか適温相場になる可能性は低く
先進国債券買い・株売り、ユーロ売りドル買い(円最強買い)原油売り、
伊を始め南欧諸国&新興国の売り(株・債券・通貨)
というリスクオフ&需給的な巻き戻しが続く可能性が高いです。
昨夜の海の向こうについても、巻き戻しのリスクオフであり、
先週まで薄商いだった株式市場の商いも昨夜はそれなりに伴っており、
本日の我が国もやや商いを伴いながら(売買代金は約2.77兆円)
先物主導売り・円買いという巻き戻しのリスクオフでおました。
ただしセリクラ感のあるゴリラ商いというレベルではないので、
まだまだ本番はこれから感が漂っており、
結局は本丸ネタ(貿易戦争)も加わることをきっかけに、
セリクラに向けた本番・・・本丸で本番となりそうではあります。
ということで、少々反発したところで一時的なものでしょうし、
もし商いの伴った本格反発になったところで明日だけでは判断できず、
継続は力なりを確認してからなので、
明日については、本番はこれからというくらいの目線のまま、
引き続き慎重に構えておきましょう、
新興市場については、本日も商いを減少させての続落となり、
売りゴリラ感はありませんが、海の向こうや主力大型株の動きが、
巻き戻し&リスクオフとは言え商いがイマイチなせいもあり、
リスクオフムードの緊張感にやや欠けているからこそなので、
海の向こうや主力大型株がゴリゴリのリスクオフとなれば、
リスク資産の象徴でもある新興市場は過度に売られるので、
資金の集中している政策やテーマ株で勝負するのはともかく、
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| | 2018-05-31-Thu 03:08 [編集]
| | 2018-05-31-Thu 03:08 [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
鍵コメントさんへ
マーケット番長 | URL | 2018-05-31-Thu 08:31 [編集]
マーケット番長 | URL | 2018-05-31-Thu 08:31 [編集]
おはようございます。
申し訳ないですが、メールで返信と言うのはお断りさせて頂きます。
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