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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
史上初の15連騰!新たな時代の幕開け!?
こんばんはです。

ついに日経平均株価は史上初の15連騰!
新たな時代の幕開けを象徴する連騰劇なのでしょうか・・・
その新たな時代が衆院選での安倍ちゃんマンの圧勝劇による、
アベノミクス・シーズン3の幕開けなのか、
そもそも親分米国のトランポノミクスなのかはわかりませんが、
長い目では、新たな時代の幕開けだったと言われることを願うばかりです。

そしてアベノミクス・シーズン3の幕開けとなるならば、
衆院選を終えても未だに内ゲバを繰り広げている野党を見て、
安倍ちゃんマンが緊張感を持たずに胡坐をかいてしまい、
デフレを脱却とは言えない国内経済をそっちのけで、
憲法改正に夢中と市場から思われないようにして頂きたいものです。

一応、安倍ちゃんマンの政策の中でどうしても理解できない消費税増税が
今回の衆院選を経て信認されたと言える結果となり、
リーマンショック級の事態とならない限りは2019年に実行されるので
それに耐えられるだけの国内景気というか、
世界でも唯一と言える奇病(持病)のデフレ脱却を果たし、
賃金上昇も軌道に乗るまでは、経済政策の手を抜かず、
緊張感を持ってやって頂きたいものです。

それにしても世界的な株高の要因が世界的な景気の堅調ぶりと言われる中
トランプマンは実現するのかどうかはともかく減税を目指しており、
欧州も重債務国以外は減税を目指しているのに、我が国は増税って・・・
さらに米国はすでに金融政策の引き締めに動き、
欧州も引き締めを視野に入れているのに、
我が国だけは黒田薬局の薬漬け(異次元金融緩和)を継続って・・・
しかも欧米各国が史上最高値を付ける中、
我が国は黒田薬局を始めとするクジラによる忖度買いがあるにも関わらず
未だ史上最高値を更新しておらず、史上初の15連騰で大賑わい・・・

改めて米欧との向きの違いと中身の違いを感じずにはいられませんけど、
未だデフレから脱却しておらず、最も少子高齢化が進んでいる国ですし、
以前にも触れたことがありますけど、我が国と似た症状であるスイスを含め
戦争を放棄している国が負う暗黙の役割(低金利・マネーの蛇口)が
あるのかも知れませんけどね(単に親分米国との役割分担とも)

そう言う意味では、衆院選を経て憲法改正に踏み切れば、
戦争するとか米国抜きで防衛するという一部の議論はともかく、
そういった暗黙の負うべき役割が軽減され、
米欧とは真逆のベクトル・スタンスも修正されることになれば、
新たな時代の幕開けとも言えます。
ほんまにこのままだと新たな時代というよりも、
米欧とは異なる時代の幕開けになりかねないです(笑)

以上の通り、米欧との温度差とベクトルの違いは感じるものの、
長い目では新たな時代の幕開けを感じる15連騰劇ですが、
目先においては、国内外共に薄商いでの株高が続く共に
需給的にもガスが溜まっており、所詮は薄商いで溜まったに過ぎないので
それを呑み込むだけの大商いでの株高が継続すればいいことなのですが、
このまま商いを伴わない株高が続くようだと、
足元の債券(特に米債券)と為替の動きと需給面も同様なので(原油も)
いつガス抜き(巻き戻しが)が起きてもおかしくない状況です。

少なくとも9月からの市場の動きとしては、
昨年末ほどではない米債券安(米金利上昇)、小幅なドル高となる中、
薄商いの米株高という昨年末より緩いトランプラリーが主導し(原油高も)
欧州・英国は債券安(金利上昇)、薄商いでの株高、
新興国も債券安(金利上昇)、薄商いでの株高、
という世界的な債券売り・株買いというリスクオンとなり、
我が国はイジリー黒田の債券イジリはありますが、
リスクオンの円安と共に薄商いでの株高という動きが続き、
株、債券、為替共にガスも溜まっているという状況ですが(原油も)
米長期金利は4月と7月に株価を抑えた約2.38%に達しており
これを超えると共にドル高が進んだ際に
果たして米株が商いを伴って上昇出来るのか?という節目ではあります。

節目を超えても動きが続くのかどうかは見極めるしかないのですが、
足元までの動きの裏付けとしては、
米欧日・新興国共に先行きと言うより足元で堅調なマクロ環境(景気)、
堅調なミクロ環境(企業業績)という土台があり
さらに主役(上流域)の米国ではトランプマンの税制改革が実現すれば
マクロ・ミクロ共にさらなる土台の押し上げとなり、
企業業績も法人減税で嵩増しされることで米株の割高感も軽減され、
これらによって金融政策の引き締め姿勢にも耐えられるという解釈
カリアゲマンや欧州政治等のリスクにも耐えられるという解釈、
我が国は衆院選での与党圧勝による政治の安定と政策期待という解釈により
現在の市場の動きになっていると言えます。

従って、足元で本格化している日米欧の企業決算、日米欧のマクロ指標
トランプマンの税制改革期待、我が国でも新たな政策期待、
これらが揺らぐことになれば、市場の動きの裏付けも削がれることになり、
これらが揺らがずとも織り込み済みとの反応になれば、
溜まったガス抜き(巻き戻し)が始まるきっかけとなりますし、
カリアゲマンと欧州政治(スペイン)のリスクにも敏感となり、
なにより金融引締めには耐えられないとの解釈にもなり兼ねないので、
目先としては、日米欧の企業決算、日米欧のマクロ指標、
トランプマンの税制改革動向、金融政策動向(特に米欧の引き締め動向)
カリアゲマンとスペインという地政学リスク動向、
我が国はトランプマンの訪日(11月5日)までに決まる組閣、
新たな政策動向がきっかけイベントになりそうです。
(来週には黒田薬局のお薬調剤(金融政策決定)会合もあります)

ちなみに国内企業決算の先陣を切って本日発表された安川電機の2Q決算は
市場予想を上回り、通期予想は上方修正&増配という堅調ぶりだったので、
本日時点で年初来高値を更新していた安川電機の株価が、
明日以降、さらに上昇するのか、織り込み済みとなるのか注目です。

そして今夜から明後日までという超目先のきっかけとなりそうなイベントは
今夜を含む近日中とも言われているトランプマンの次期FRB議長候補発表
継続しているものとしてはトランプマンの税制改革動向(米議会動向)、
スペイン・カタルーニャ情勢、カリアゲマン情勢、
今夜は米企業決算、米9月シカゴ連銀全米活動指数、
明日は国内企業決算、中国共産党大会閉幕、
欧州と米国の10月PMI速報値、米110月リッチモンド連銀製造業指数
重要な米企業決算テンコ盛り3連発の一日目、米2年債入札
明後日の寄りは2社のIPOという感じです。
昨日も書いた通り、今週の最も大きなヤマ場は26日ですけどね。

以上の通り、私の見方は懲りずに巻き戻しへの警戒モードなので、
引き続き丘サーファーとして海(市場)を眺めるだけですが、
現在(20時)の動きを見ると堅調ぶりが継続しているのも事実なので
巻き戻しへと急変するリスクは覚悟の上で、
割り切って波に乗るのも自由ですが、目先としてはヤマ場の26日、
先に述べた市場の動きと米長期金利の節目を超えたあとの動きは、
くれぐれも御注意ください。

ということで、明日のスタンスとしては・・・

持ち越し短期勝負の方については、
以上の通り、急変するリスクが満載の危うい状況としか思えないので、
懲りずにその日限りの勝負に留めるべきだとは思いますが、
シンプルに市場の動きだけで判断するならば
米長期金利が現在の節目(2.38%)を超えて上昇し(ドル高も)、
それに負けず米株が商いを伴って上昇すると共に
我が国は企業想定為替レートの1ドル110円を割らず
商いの伴った日本株高が継続するようであれば、
巻き戻しへと急変するリスクは覚悟の上で割り切って勝負するのもありです

腰を据えて構えている方は、ここまで上げて来た余裕もあるでしょうから、
シンプルに国内目線で商いの伴った株安・円高が「連続」するまで
もしくは企業想定為替レートの1ドル110円割れという事態になるまでは
王者の風格で構えておくのもいいのですが、
以上の通り、急変するリスクが満載の危うい状況なので、
くれぐれも機敏に動ける準備と心構えはしておきましょう。

新たに腰を据えて参戦する方についても、
中小型や変則決算で決算発表を終えた個別はともかく、
以上の通り急変するリスクが満載の危うい状況なので、
短期勝負の方の所で書いた通りの状況が「継続」するまでは、
腰を据えて新たに参戦するのは控えておきましょう。
今は焦って参戦する必要はなく、よく見極めてから動きましょう。
何より今週からは国内企業決算が本格化するので
決算を確認しながら銘柄選別する時間に費やせばいいでしょう。
(本日決算を終えた安川電機の明日以降の動きも注目です)

新興市場については、本日は反発したものの薄商いであり、
全体としては上昇局面では商いが増加、下落局面では商いが減少
という上げゴリモードに転じたとは言えない状況なので、
シンプルに商いの伴った上昇が「継続」するまでは、
引き続き警戒モードで慎重に構えておきましょう。
ただし国策&テーマ株等の個別の循環物色は続いているので、
その辺は値動き等を把握しているならば御自由に波乗りしてください。

そして先にも述べた通り、海の向こうや主力大型株は、
急変するリスクが満載の危うい状況であり
世界的なマネーの逆流やリスクオフとなれば新興市場も無視はできないので
新興市場とも連動性の高いアップル、FANGを始め米欧日のハイテク株、
債券動向(債券安にはハイテク株も新興市場も弱い)、
新興市場(個人)とも密接な任天堂、ハゲバンク動向、
他にもバブリーな仮想通貨、HY債くらいは横睨みしておきましょう

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コメント

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消費税について
金時 | URL | 2017-10-23-Mon 23:05 [編集]
こんばんは!
いつも楽しく読ませて頂いております。

消費税増税についてですが、改憲の国民投票や、参議院選挙に合わせた衆院解散のトリプル選挙の時に国民の人気取りで増税延期もしくは凍結のカードを残したように感じます。
なにせ、当初は自信があっての今回の解散でしたのでカードを切らなくても勝てる気満々だったのでしょう。
金時さんへ
マーケット番長 | URL | 2017-10-23-Mon 23:34 [編集]
> こんばんは!
> いつも楽しく読ませて頂いております。

こんばんは。
ありがとうございます。

> 消費税増税についてですが、改憲の国民投票や、参議院選挙に合わせた衆院解散のトリプル選挙の時に
> 国民の人気取りで増税延期もしくは凍結のカードを残したように感じます。
> なにせ、当初は自信があっての今回の解散でしたのでカードを切らなくても勝てる気満々だったのでしょう。

今回は勝算があったからこそ、先送り前提の消費税増税延期ということですね。
なるほどです。
以前にも無理矢理にリーマン級とこじ付けていたこともありましたから、
サジ加減次第なところは大いにありますからねw

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